南アルプス南部の山小屋の特徴
これから南アルプスの山小屋について(特に南部)お話します。上級者の方には、甘く、すこし偉そうなことを言う内容かもしれませんが、ご了承ください。南アルプスの山小屋は、北アルプスと比べると、「コンパクト」というのが一番の特徴です。北アルプスの山小屋であると、カイコ部屋があり、談話室および食堂、トイレ、水道?などが一つの施設に存在します。また、一部の山小屋では、個室なども選べたり、乾燥室が設けてあったりと、非常に便利です。しかし、南アルプス(南部)の山小屋は、そうではありませんでした。今回は、その例を挙げて、詳しく説明したいと思います。最後までお付き合いください。
≪例1≫ 南アルプス南部 赤石小屋
まずは、私が今夏に宿泊した赤石小屋を例に挙げて説明したいと思います。まず、小屋は写真の通りこの1棟のみです。まず、宿泊部屋ですが、基本的に9人寝れるスペースが1階に2・3か所、2階に少しあります。実際、この山域は、夏場になると多くの登山客でにぎわうので、狭くなります。ですから、寝るまでの間は、外か談話室にいるしかありません。次に、食堂ですが、赤石小屋は比較的広めですが、この山域の小屋では、小屋自体が小さいので、食堂も狭くなり、回転が多くなります。つまり、早めに到着しないと、順番がどんどん遅くなってしまうわけです。また、トイレですが、この山域の小屋は(赤石小屋も)すべて外にあります。しかも、小屋の隣ではなく、すこし下ったところなので、夜はヘッドライトをつけて少し歩かなくてはなりません。最後に、水場ですが、南アルプスは水が豊富なので、基本的に小屋前に蛇口があり、飲用が可能です。ただ、赤石小屋では、水場の少ない水をタンクにためて小屋前に組んでいて、節水が義務づけられます。そこで、この小屋では飲用以外は天水を使うようになっています。たいてい、どこの山小屋でも、天水は一度煮沸してから、飲用不可ということで、歯磨きなどに利用させています。が、南アルプスでは、煮沸せずに「歯磨きに利用してください」と言われました。はっきりいて、雨で歯を磨け!と言われているわけですから、少し抵抗があります。ついでですが、山小屋によくある談話室ですが、はっきり言ってありません。食堂兼談話室なのでしょうが、食堂は〜16:00、18:00〜20:00しか使えず、しかも狭いので、基本皆さんは、そとの寒いベンチで時間を費やしていました。(寝るところは狭いので…)
〜まとめ〜
最後に…南アルプス南部の山小屋に悪いようなことばかり書いてしまいましたが、違う視点であると、アットホームでもあり、便利でもあります。しかし、初心者の方が宿泊されているような北アルプスの立派な山小屋?でかい山小屋?とは良さが少し違います。ですから、そういった点を理解していただき、南アルプスの(特に南部)登山をしていただきたいと思います。(出ないと、かなりショックを受けるのではないでしょうか?)個人的には、この山域の山小屋が好きで、特に千枚小屋は若い方々が夕食・朝食を考えていらっしゃるようで、とてもおいしかったです。(写真は夕食)ぜひ、皆さんもこの山域の山小屋にご宿泊ください。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
kohdoriさんの記事一覧
- 南アルプスの山小屋 58 更新日:2016年07月31日
- 地味だけど楽しい高水・岩茸石・棒ノ折山の歩き方 46 更新日:2015年10月16日
- 毎日アルペン号の活用方法 51 更新日:2015年07月01日
※この記事はヤマレコの「ヤマノート」機能を利用して作られています。
どなたでも、山に関する知識や技術などのノウハウを簡単に残して共有できます。
ぜひご協力ください!
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する