道志・鳥ノ胸山/ミスコースに気が付かず山の中をウロウロ
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 799m
- 下り
- 792m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
国道を和出村バス停から曙橋バス停まで1.5km程歩く。 ここから恋路峠への道に入って直ぐに右折し、秋葉山北東尾根を登る。これは地形図から登れると判断したルート。登山道も赤テープも無いが、微かな踏跡はある。藪漕ぎは無い。 秋葉山から鳥ノ胸山まで、登山地図には破線でルートが示されているが、踏跡は明瞭で、テープも頻繁に付けられている。危険個所はほとんど無い。 鳥ノ胸山からは、バリエーションハイキングとして紹介されているルートを辿る。鳥ノ胸山南峰の東尾根を下って恋路峠に出て、検見ヶ丸を通って和出村バス停へ直接降り立つ積りであった。しかし、東尾根の1050m圏でミスコースをしたようだ。ここまでは特に問題無いが、その先、恋路峠までのルート状況は不明。詳細は後述。 恋路峠から和出村バス停までは明瞭な踏跡が続き、テープも点在して問題は無い。 なお、道標は頂上にあるだけで、その他の地点には皆無。 |
写真
感想
丹沢の北西部、道志川の南側に聳えている鳥ノ胸(とんのむね)山1207.5mには、かなり昔に登ったけれど記憶は定かでない。今回は、北側から登って東側に降りる周回ルートを選んだ。
北側の秋葉山に登るには神地集落から一般登山道があるが、国道歩きを短くするために、秋葉山北東尾根を登ってショートカットした。鳥ノ胸山からはバリエーションルートとして紹介されている南峰東尾根を降りた。
秋葉山から鳥ノ胸山の間だけ、登山地図に破線で示された登山道があるが、その他は踏跡程度か、それも期待できない状況が予想される。したがって、大いにルート探索を楽しめるはずだった。
登りは順調で、11:15には鳥ノ胸山の頂上に着いた。淹れたてのコーヒーを2杯も飲みながら景色を堪能し、のんびりと1時間も休憩した。12:15に下り始め、ゆっくり歩いても15時には車に戻れる、と踏んだ。
しかし、南峰東尾根を降りる途中の1050m圏分岐点でミスコースをしたらしい。らしい、と言うのは、どうして間違えたか今でも分からないが、結果から推測すると、それしか考えられないからだ。
1050m圏で尾根は直角に北に折れる。しかし、東側の何の特徴も無い急斜面を降りなければ恋路峠に出られない。この下降点には赤テープが付いていたので、そこまでのルートは合っていたはずだ。しかし、下る角度を少し間違えたようだ。正規ルートはやや東北東寄り、間違えたルートはやや東南東寄り。その差は30度ほどか。
正規ルートは急斜面から次第に急な尾根になり、やがて傾斜が緩まると平坦な908m地点に出る、と地形図から読める。間違えたルートも偶然全く同じ地形だった。したがって900m辺りで平坦になったので、ここが908m地点と信じて疑わなかった。
ただ、その先が違っていた。正規ルートは908m地点から直角に北に折れ、緩やかに下ると恋路峠に直接出ることが出来る。しかし、間違えたルートでは少し北に向きを変えるだけで、最後はそのまま林道へ急に落ちこんでいた。この時点で、おかしいな、とは思ったが、急斜面を強引に下りて林道に降り立った。
このおかしいな!という危険信号を感じたのだから、この時点で1回目のルート修正のチャンスはあったはずだ。なのに、何もしなかったのが、傷口を広げる結果となった。
降りた地点は北向きに流れている沢の畔で、東屋が建っていた。地形図を読むと、沢が北に流れているのは恋路峠の北側。しかも林道は南に向かって登って行く。
ということは、いつのまにか恋路峠への下降点を通り過ぎてしまって、恋路峠の北側の林道に降り立った、と判断した。でも、これが間違いの元。
ここから南に林道を登って行くと峠に出た。やれやれ恋路峠に着いた、と安心して一休み後、検見ヶ丸へ向けて出発。しかし、恋路峠からは緩やかに登って行くはずなのに、平坦な尾根は次第に降りて行く。狐につままれた感じだ。ルートを求めてウロウロしたが、見つからない。結果的に、この峠は「にせ恋路峠」であった。
ここで2回目のルート修正のチャンスがあった。地形図を読むと、恋路峠の南側に西棚ノ沢が北向きに流れていて、林道がこの沢を横切っている。林道はここから徐々に登り、南側にあるヘアピンカーブの突端部がウロウロした辺りの地形に似ている。
ここまで気が付いたのに、正規のルートを降りてきた、と信じ込んでいたので、恋路峠の南側にいるはずはない、と決め込んでしまい、またまた修正のチャンスを潰してしまった。
さあ、困った、検見ヶ丸への尾根道が見つからない。仕方ない、残念ながら検見ヶ丸は諦めて、エスケープルートとして考えていた恋路林道を北に降りよう。そうすれば、出発点の秋葉山北東尾根の取付き点に戻れる。
先ほど林道に降りた地点に建っている東屋まで戻り、そのまま林道を北に進んだ。その内、林道の状態が地形図と合わないことに気が付いた。恋路峠を北側に越えていれば、林道はどんどん降りて行くはずだ。でも、東屋から先は僅かなアップダウンだけで、ほとんど標高差はない。
この段階になって、やっと勘違いに気が付いた。恋路峠の北側を歩いている、と思っていたが、まだまだ峠の南側にいるのではないか。そう仮定すれば、先ほど「にせ恋路峠」付近でウロウロした場所は、あの時、ここかな?と推測した通り、西棚ノ沢南側のヘアピンカーブの突端部になる。
それではどうして西棚ノ沢の畔の東屋に降りてしまったのか?
結果から逆に辿っていくと、東尾根の1050m圏分岐点でミスコースした、という結論になった。この分岐点から東南東に伸びている支尾根を辿ると、ちょうど西棚ノ沢の畔で林道にぶつかる。
推測通り、ここから林道を僅かに北上すると、本当の恋路峠に出た。後は順調に検見ヶ丸の尾根道を辿って車に戻ることが出来た。でも、予定より1時間以上も遅れた。ミスコースしたことに気付くのが遅かった上、ルート修正のチャンスを2回も無視し、3回目に初めて気づいた結果だ。
それにしても、なんで1050m圏分岐点でミスコースしてしまったのだろうか。要注意地点であることは分かっていたはずだ。何の特徴もない急斜面降りる時には、かなり方角に気を使うし、左右の地形も読みながら下るのが常なのに。
すぐ南隣に似たような地形の支尾根がある、ということは、下る時には気が付いていなかった。本当の恋路峠の直前でルートを再確認した時に、東屋から逆に辿ってこの支尾根の存在に初めて気が付いた、というお粗末さ。
今まで何度もミスコースしたことはある。でも、ほとんどが深入りしない内に、おかしいな、とカンが働いて気が付く。その結果、戻るなり、修正のうえ正規ルートに乗り換えて行った。
今回のミスコースは傷が深かった。本当の恋路峠に出る直前まで、ミスコースに気が付かず、東尾根を正規のルートで降りたものと信じ込んでいた。1050m圏分岐点でミスコースをした、とすると、全ての疑問が氷解する。でも、今でも、ここでミスコースした、とは信じたくない気分である。
さらに、ミスコース後、ルート修正のチャンスは何度もあったのに、これを活かせなかったことも残念だ。
今までルート探索にはいささか自信を持っていたし、それなりにカンも研ぎすまされて来た、と自負していた。しかし、今回の件で、自慢の鼻をへし折られてしまった。
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