島々宿-二俣-岩魚留小屋-徳本峠-明神-上高地(近代登山の聖なる道/ウォルターウエストンや上條嘉門次も通った道)『2011年9月10日(土)<日帰り>』
- GPS
- 09:08
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 1,670m
- 下り
- 885m
コースタイム
『島々(島々宿)(標高760m/5:35/登山開始)-ゲート(小嵩沢出合)(6:32)-
二俣(7:12/10分休憩)-岩魚留小屋(標高1260m/8:59/17分休憩)-
本谷渡り(10:32)-力水(10:56)-徳本峠(標高2140m/11:50/25分休憩)-
明神(13:29/10分休憩)-穂高奥宮(明神池/嘉門次小屋)(13:50)-
河童橋遊歩道経由-上高地(標高1505m/14:43/登山終了)』
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
/圭-松本(JR中央本線・篠ノ井線/3980円+510円) <510円(快速ムーンライト信州号指定券)> ⊂硝-新島々(アルピコ交通上高地線(電車)/680円) 新島々-島々(島々宿)(アルピコ交通上高地線(バス)/270円) 【★復路★】 ‐綛眞-新島々(上高地片道割引キップ/2400円<上高地-松本の運賃>) ⊃慧隋-松本(上高地片道割引キップの範囲) 松本-新宿(JR篠ノ井線・中央本線/3980円+2310円) <2310円(特急あずさ号自由席特急券)> 【●往路詳細●】 新宿23:54-4:30松本4:45-5:08新島々5:20-5:30島々(島々宿) <JR中央本線・JR篠ノ井線・アルピコ交通上高地線・アルピコ交通バス> 【●復路詳細●】 上高地15:15-16:25新島々16:45-17:14松本17:18-20:07新宿 <アルピコ交通バス・アルピコ交通上高地線・JR篠ノ井線・JR中央本線> アルピコ交通上高地線(松本〜新島々/刻表) http://www.alpico.co.jp/access/rail/#timetable アルピコ交通上高地線(松本〜新島々〜上高地/時刻表) http://www.alpico.co.jp/access/route_k/honsen/index.html 【▲一泊二日で歩く方にはこの小屋がお勧め(徳本峠小屋)▲】 http://www.geocities.jp/tokugogoya/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
〜感茣崟崟登山道 島々(島々宿)〜二俣:未舗装林道歩き(とくに危険箇所は無い)。 F麕鵝全箋留小屋:樹林帯の沢道で不安定な場所が多いので注意。 4箋留小屋〜徳本峠:とくに危険箇所は無し。 て阻榮宗遡誠:雨後は石が滑りやすくなっているので注意。 ヌ誠澄曽綛眞(河童橋遊歩道経由):とくに危険箇所は無し。 <※島々(島々宿)〜徳本峠までは野生動物の痕跡が多い(鈴を必ず持参)> |
写真
感想
【★感想と解説★】
この道は北アルプスの近代登山の黎明期の道で、日本アルプスの父であるウォルターウエストンや上條嘉門次が通った道で昭和8年に釜トンネルが開通するまでは上高地へ直接入れる動脈路でした。江戸時代には林業用の生活道でもあったらしく槍ヶ岳を開山した播隆上人も通ったという伝説も残っておりますし、昭和になってからも穂高連峰の開拓者である今田重太郎なども通っております。さらにこの道からは黒曜石のヤジリや土器やビタ銭などが出土しているようですので、古代からの信州と飛騨を繋ぐ交易路であったと思われます。そしてアルピニストにとってはこの道は一度は歩かなければならない聖地のようなものでもあります。今回はウォルターウエストンや上條嘉門次や江戸時代や古代の人々がどのような思いをして徳本越えをしたのかをしみじみと思いながら登りました。
まず初めに島々(島々宿)バス停の脇の道を島々谷川沿いに住宅地の中を歩いて住宅が途切れた辺りから杉林の未舗装林道になりまして、島々谷川沿いの林道を北にさかのぼります。古道の情緒が醸し出されていて地蔵や不動明王の像や山神祠がいくつかありました。途中には小型の簡易ダムや大型の砂防ダムなどがいくつかありましてゲート(小嵩沢出合)からは草がボウボウに茂って熊やイノシシなどの糞が随所に見られました。ここから二俣までは鬱蒼とした島々谷川の渓流を見ながら歩いて二俣に到着します。二俣はトイレが完備されていて、廃屋の跡もありますので、昔は小屋があったのではないかと存じました。二俣から岩魚留小屋までは木々が鬱蒼とした島々谷南沢を歩きますが、沢道の巻道などが多くアップダウンも多いですが、全てのガレ場や崩壊地や10ヶ所ほどの渡渉地点にはロープがかかっておりますし、木橋が多いので難儀はあまりありません。岩魚留小屋は戦前の造りで現在は閉鎖中でテント場には釣り人のテントが2つありました。
岩魚留小屋から徳本峠までは鬱蒼とした樹林帯の急登で徳本峠の30分ほど手前でやっと眺望が得られまして、見る事が出来る山は2384m峰(本谷ノ頭)と小嵩沢山(標高2387m)の二つだけです。この二つの山はショボ山なので頂上までが杉の木でビッシリと覆われておりました。徳本峠に着くとここでこの山行で最初で最後の高所眺望が得られて、穂高連峰の山々が目前に良好に見えました。徳本峠からは明神へと続く良好な登山道を徳本口(明神付近の徳本峠方面分岐点)まで1時間10分ほどで下って、明神に着きます。明神は山屋と観光屋の結節点で人だらけでした。明神からは今回の山行の終着地点である嘉門次小屋へ行って上條嘉門次のレリーフにお参りをして、河童橋遊歩道経由で1時間の行程で上高地へ入りました。今回の総括はアルピニストの聖地である島々谷川のルートを歩けて満足しておりますが、この道は1泊2日のルートですので、日帰りで歩いたのには、かなりパンチが効いていてキツかったです。このルートのCT(登山地図に記載してある常人の登山速度)は10時間半ですが、私は9時間8分でした。
【▲山域▲】
…耕邯松本市(旧:南安曇郡安曇村)
【●登山者数情報●】
‥隋(島々宿)〜二俣:1名
二俣〜岩魚留小屋:0名
4箋留小屋:テント泊の釣り人が2名
ご箋留小屋〜徳本峠:0名
テ阻榮宗粗阻楔(明神付近の徳本峠方面分岐点):7名
ζ阻楔〜明神:5名
明神〜上高地:約200名
※『アルプス一万尺(全29歌)』に歌われた島々谷川ルート↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=p-x5xDUhPXM
<岩魚留小屋>
3番目の歌:岩魚釣る子に 山路を聞けば 雲のかなたを 竿で指す
<徳本峠>
19番目の歌:槍や穂高は かくれて見えぬ 見えぬあたりが 槍穂高
コメント
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このコースの登山者はとても少ないようですね。
ということは獣天国に戻りつつある様で少し怖いです
白馬岳登山お疲れ様でした
>ということは獣天国に戻りつつある様で少し怖いです
四六時中誰かに監視されているような感じでした。おそらく熊やイノシシが茂みから見ていたのだと思います
いろいろな山の楽しみ方がありますね。
ここは焼岳にも近いので今年の7月にhiroyanagiさんとお会いした事が懐かしいです
ちなみに今回の道は日本の近代登山の発祥地です
未だに知らない上高地を勉強中です。
島々宿-徳本峠-霞沢岳-徳本峠-明神-河童橋と歩くか、
河童橋-明神-徳本峠-霞沢岳-徳本峠-島々宿(逆コース)どちらがお勧めですか?
日程はやはり徳本峠で2泊必要でしょうか?
今年の8月はこのルートを歩かれたようですね
なかなか良いルートですよね
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