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Yamareco

記録ID: 1393428
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ハイキング
奥多摩・高尾

能岳・八重山/上野原の里山をのんびり周回するハズが・・・

2018年03月02日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
5.4km
登り
460m
下り
478m

コースタイム

出発8:40−430m圏コブ8:55−虎丸山9:20〜9:50−山風呂ルート合流10:00−巻道分岐10:15−能岳頂上10:25〜10:40−能岳峠10:45−八重山頂上10:55〜11:00−八重山展望台11:15〜12:00−506m峰歌碑(下降点)12:05−470m圏コブ12:20−大越路林道12:40−462m峰12:55〜13:15−460m圏コブ分岐13:20−工業団地脇14:00−ゴール14:15
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道20号線を西進し、上野原市街地を抜けて県道33号線に入る。上野原中学校入口で右折すると、7, 800mで中学校に着く。その正門前、八重山駐車場入口の案内に従って左折すると、一段上がった高台に10台程停められる駐車場がある。トイレもあって、その建屋の中に観光パンフレットが置いてある。八重山の案内は大いに参考になった。
コース状況/
危険箇所等
駐車場から虎丸山・能岳・八重山・八重山展望台と周回する。ここまでは良く踏まれ、道標も完備した登山道が通じている。パンフレットによると、展望台から遊歩道を降りれば40分程で駐車場に戻れるとのこと。
今回は展望台から少し戻り、506m峰から主尾根を南下して上野原工業団地の西端に降りた。この間、道標やテープ類は皆無。登山道は無く、微かな踏跡が断続的にあるのみ。藪がうるさい個所も多い。さらに、工業団地に降り立つ直前に、僅か50m程の距離ではあるが、篠竹の強烈な藪漕ぎを強いられた。
工業団地からは舗装道路を5, 600m程歩いて駐車場に戻る。
トイレ、水場、ベンチが設置されている八重山駐車場。写真の左奥の幅広い道は、八重山展望台へ直接登る登山道
2018年03月02日 08:35撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 8:35
トイレ、水場、ベンチが設置されている八重山駐車場。写真の左奥の幅広い道は、八重山展望台へ直接登る登山道
駐車場の案内板に虎丸山へ登る道は描かれていないが(私有地を通るため)、駐車場の脇に道標が立ち、明瞭な登山道が通じている
2018年03月02日 08:38撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 8:38
駐車場の案内板に虎丸山へ登る道は描かれていないが(私有地を通るため)、駐車場の脇に道標が立ち、明瞭な登山道が通じている
ジグザグ道を上ると、直ぐに山の神の社に着く
2018年03月02日 08:39撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 8:39
ジグザグ道を上ると、直ぐに山の神の社に着く
最初の峰の430m圏コブにはビールケースが置かれていた。ベンチの代わりらしい
2018年03月02日 08:57撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 8:57
最初の峰の430m圏コブにはビールケースが置かれていた。ベンチの代わりらしい
里山なのであちこちから道が通じているが、道標が立っているので迷うことは無い
2018年03月02日 09:05撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 9:05
里山なのであちこちから道が通じているが、道標が立っているので迷うことは無い
明るい快適な道を進む
2018年03月02日 09:13撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 9:13
明るい快適な道を進む
標高468mの虎丸山に着いた。虎丸神社が建っている。木々に覆われて展望は利かない
2018年03月02日 09:18撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 9:18
標高468mの虎丸山に着いた。虎丸神社が建っている。木々に覆われて展望は利かない
ここから北側の下りは急で、ロープが張ってあった。さらにこの先にもう一ヶ所。今回のルートでロープがあったのはこの2ヶ所だけ
2018年03月02日 09:49撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 9:49
ここから北側の下りは急で、ロープが張ってあった。さらにこの先にもう一ヶ所。今回のルートでロープがあったのはこの2ヶ所だけ
山風呂集落から上って来る道と合流。道幅も広がり、ハイウェイ並みの登山道となる
2018年03月02日 09:58撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 9:58
山風呂集落から上って来る道と合流。道幅も広がり、ハイウェイ並みの登山道となる
お地蔵さんに小屋掛けとは珍しい。お参り用の参道まで敷設されている。ここは里山だけあって石仏や社が多い。
2018年03月02日 10:11撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 10:11
お地蔵さんに小屋掛けとは珍しい。お参り用の参道まで敷設されている。ここは里山だけあって石仏や社が多い。
直進:能岳山頂、右:八重山への巻道、左:向風集落、と分岐する四辻。もちろん山頂へ
2018年03月02日 10:14撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 10:14
直進:能岳山頂、右:八重山への巻道、左:向風集落、と分岐する四辻。もちろん山頂へ
先ほどの分岐点から10分弱で能岳の頂上。山名杭、542.7mの三角点、ベンチが設置されている
2018年03月02日 10:23撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 10:23
先ほどの分岐点から10分弱で能岳の頂上。山名杭、542.7mの三角点、ベンチが設置されている
山頂は南西方向だけ伐採され、富士山の眺望が良い。富士山の前は倉岳山、右に高畑山、大桑山。左奥は今倉山から二十六夜山
2018年03月02日 10:25撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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山頂は南西方向だけ伐採され、富士山の眺望が良い。富士山の前は倉岳山、右に高畑山、大桑山。左奥は今倉山から二十六夜山
頂上から南南西に延びる主尾根を下る。快適な道をルンルン気分で歩む
2018年03月02日 10:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 10:42
頂上から南南西に延びる主尾根を下る。快適な道をルンルン気分で歩む
5分程降りると能岳峠で、能岳を巻いた道と合流。道標が何本も立ち、小さな石仏がポツンと建っている
2018年03月02日 10:45撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 10:45
5分程降りると能岳峠で、能岳を巻いた道と合流。道標が何本も立ち、小さな石仏がポツンと建っている
八重山の山頂手前に植生保護の赤テープが張られていた。この山は花が豊富だ、と駐車場で会った地元の方が自慢していたが、どの花もまだ開花前
2018年03月02日 10:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 10:50
八重山の山頂手前に植生保護の赤テープが張られていた。この山は花が豊富だ、と駐車場で会った地元の方が自慢していたが、どの花もまだ開花前
能岳のすぐ南隣の峰が八重山で、頂上に東屋が建っている。パンフレットに依ると標高530.7mだが、三角点は見当たらなかったし、地形図にも表記されていない
2018年03月02日 10:53撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 10:53
能岳のすぐ南隣の峰が八重山で、頂上に東屋が建っている。パンフレットに依ると標高530.7mだが、三角点は見当たらなかったし、地形図にも表記されていない
ここから見た富士山。能岳では手前の倉岳山が吉田大沢の真下に見えたが、ここでは大分右に寄っている。見る場所が南東に300m程移っただけなのに。右端は三ッ峠
2018年03月02日 10:55撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 10:55
ここから見た富士山。能岳では手前の倉岳山が吉田大沢の真下に見えたが、ここでは大分右に寄っている。見る場所が南東に300m程移っただけなのに。右端は三ッ峠
この先は「八重山五感の森」として整備されている。遊歩道が張り巡らされ、設備も多く、道標も細かく案内されている。現在、シュンランコースは崩れて通行止め
2018年03月02日 10:57撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 10:57
この先は「八重山五感の森」として整備されている。遊歩道が張り巡らされ、設備も多く、道標も細かく案内されている。現在、シュンランコースは崩れて通行止め
ちょっとした急な坂には階段が組まれている
2018年03月02日 11:04撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 11:04
ちょっとした急な坂には階段が組まれている
案内板ならぬ案内布。いささか色あせているのは残念
2018年03月02日 11:08撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 11:08
案内板ならぬ案内布。いささか色あせているのは残念
506m峰のなだらかな頂には大きな歌碑が建っている。上野原町に貢献し、この山一帯を寄付した地元の水越八重子さんの偉業を称えた歌碑らしい
2018年03月02日 11:13撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 11:13
506m峰のなだらかな頂には大きな歌碑が建っている。上野原町に貢献し、この山一帯を寄付した地元の水越八重子さんの偉業を称えた歌碑らしい
506m峰から南西に一段降りると、見晴らしの良い尾根上に鐘の付いたモニュメントと、その先に展望台が建っている
2018年03月02日 11:16撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 11:16
506m峰から南西に一段降りると、見晴らしの良い尾根上に鐘の付いたモニュメントと、その先に展望台が建っている
ウッドデッキの展望台。ここからの眺望は素晴らしい
2018年03月02日 11:17撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 11:17
ウッドデッキの展望台。ここからの眺望は素晴らしい
西方向には、左から扇山、不老山、高指山、雨降山(後ろに権現山)
2018年03月02日 11:18撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/2 11:18
西方向には、左から扇山、不老山、高指山、雨降山(後ろに権現山)
南西方向には、富士山、その左に道志山塊、右に倉岳山から九鬼山、右奥に三ッ峠から鶴ヶ鳥屋山
2018年03月02日 11:19撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/2 11:19
南西方向には、富士山、その左に道志山塊、右に倉岳山から九鬼山、右奥に三ッ峠から鶴ヶ鳥屋山
南方向には丹沢山塊。左から、焼山から蛭ヶ岳、檜洞丸、大室山から菰釣山
2018年03月02日 11:19撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 11:19
南方向には丹沢山塊。左から、焼山から蛭ヶ岳、檜洞丸、大室山から菰釣山
東方向には陣馬山
2018年03月02日 11:21撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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東方向には陣馬山
ここからは一般ルートと分かれ、地形図頼りに主尾根を南下する。506m峰まで戻り、歌碑の裏から明瞭な踏跡を辿って東に降りる
2018年03月02日 12:06撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 12:06
ここからは一般ルートと分かれ、地形図頼りに主尾根を南下する。506m峰まで戻り、歌碑の裏から明瞭な踏跡を辿って東に降りる
直ぐに地形図の実線と合流。これは林道の廃道らしく、ススキが生い茂っている
2018年03月02日 12:08撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 12:08
直ぐに地形図の実線と合流。これは林道の廃道らしく、ススキが生い茂っている
470m圏コブとの鞍部から廃林道は東に下りて行くのでこれと別れ、微かな踏跡を拾いながら尾根筋を進むが藪がうるさい
2018年03月02日 12:15撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 12:15
470m圏コブとの鞍部から廃林道は東に下りて行くのでこれと別れ、微かな踏跡を拾いながら尾根筋を進むが藪がうるさい
470m圏コブに着いた。ここで東に向かう支尾根を分けて、南西に伸びる主尾根を辿る
2018年03月02日 12:21撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 12:21
470m圏コブに着いた。ここで東に向かう支尾根を分けて、南西に伸びる主尾根を辿る
直ぐ北に、先ほど眺望を堪能した展望台が木の間越しに見えた。屋根が独特で面白いデザインだ。背後は奥多摩の三頭山
2018年03月02日 12:24撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 12:24
直ぐ北に、先ほど眺望を堪能した展望台が木の間越しに見えた。屋根が独特で面白いデザインだ。背後は奥多摩の三頭山
この主尾根は大越路集落を通る林道で寸断されている。その法面の上に出た。高さ20m程あるが、右に下りれば法面の端に出られそうだ
2018年03月02日 12:35撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 12:35
この主尾根は大越路集落を通る林道で寸断されている。その法面の上に出た。高さ20m程あるが、右に下りれば法面の端に出られそうだ
無事に林道に降り立てた。峠の部分は両面共に法面で、主尾根の続きを辿りたくても、この法面は登れない
2018年03月02日 12:39撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 12:39
無事に林道に降り立てた。峠の部分は両面共に法面で、主尾根の続きを辿りたくても、この法面は登れない
地形図には峠の少し東側から主尾根上に破線が描かれている。この通りに、水道設備の脇に階段が設置されているので、これを上って再び主尾根に立てた
2018年03月02日 12:41撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 12:41
地形図には峠の少し東側から主尾根上に破線が描かれている。この通りに、水道設備の脇に階段が設置されているので、これを上って再び主尾根に立てた
尾根上に描かれている破線は踏跡程度だが、これを辿る。時々倒木で行く手を遮られることもある
2018年03月02日 12:46撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 12:46
尾根上に描かれている破線は踏跡程度だが、これを辿る。時々倒木で行く手を遮られることもある
462m峰を越え、南隣の460m圏コブに着いた。ここで破線は東に向きを変えるが、下山後の車道歩きを短くするため、南南西に伸びる尾根をルートに選ぶ
2018年03月02日 13:22撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 13:22
462m峰を越え、南隣の460m圏コブに着いた。ここで破線は東に向きを変えるが、下山後の車道歩きを短くするため、南南西に伸びる尾根をルートに選ぶ
こちらは尾根筋に踏跡すら無い。藪もうるさく、小枝を払い除けながら進む
2018年03月02日 13:30撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 13:30
こちらは尾根筋に踏跡すら無い。藪もうるさく、小枝を払い除けながら進む
標高400m辺りはかなりの急下降。微かな獣道はあるが、方角が違うため使えない。小枝が邪魔な上、足場が悪いので慎重に降りる
2018年03月02日 13:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 13:36
標高400m辺りはかなりの急下降。微かな獣道はあるが、方角が違うため使えない。小枝が邪魔な上、足場が悪いので慎重に降りる
標高320m辺りから緩やかになるが、篠竹の藪が濃くなってきた。その隙間から工業団地の建屋や車が見える。距離は100mもないだろう
2018年03月02日 13:47撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 13:47
標高320m辺りから緩やかになるが、篠竹の藪が濃くなってきた。その隙間から工業団地の建屋や車が見える。距離は100mもないだろう
少しでも藪の薄い処を狙って進むが、高さが3m程ある篠竹の藪はますます濃くなり、先が全く見通せない。方角はカンだけが頼り
2018年03月02日 13:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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3/2 13:50
少しでも藪の薄い処を狙って進むが、高さが3m程ある篠竹の藪はますます濃くなり、先が全く見通せない。方角はカンだけが頼り
篠竹の密薮を抜けた!と思ったら、高さ4m程の擁壁に阻まれて車道に下りられない。写真は擁壁の上から真下を撮った。電柱とミラーがすぐ脇に建っている
2018年03月02日 13:52撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 13:52
篠竹の密薮を抜けた!と思ったら、高さ4m程の擁壁に阻まれて車道に下りられない。写真は擁壁の上から真下を撮った。電柱とミラーがすぐ脇に建っている
20m程南に行けば、擁壁は次第に下がって降りられそうだ。しかし擁壁の上縁を進むことは危険なので密藪に再突入。なぜか曲がっている竹が多く、1m進むのが一苦労
2018年03月02日 13:56撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 13:56
20m程南に行けば、擁壁は次第に下がって降りられそうだ。しかし擁壁の上縁を進むことは危険なので密藪に再突入。なぜか曲がっている竹が多く、1m進むのが一苦労
やっと車道に降り立てた。抜け出た地点から篠竹の密藪を振り返る。写真右端の電柱とミラーが2枚前の写真の地点。そこから僅か30m程の藪を抜けるのに7, 8分もかかった
2018年03月02日 14:00撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 14:00
やっと車道に降り立てた。抜け出た地点から篠竹の密藪を振り返る。写真右端の電柱とミラーが2枚前の写真の地点。そこから僅か30m程の藪を抜けるのに7, 8分もかかった
降りた場所は工業団地の西端で標高300mの予定の地点。ここから車道を5, 600m程歩けばゴール。中学校の正門前に駐車場の案内が立っている
2018年03月02日 14:12撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
3/2 14:12
降りた場所は工業団地の西端で標高300mの予定の地点。ここから車道を5, 600m程歩けばゴール。中学校の正門前に駐車場の案内が立っている
撮影機器:

感想

先月初めにぎっくり腰になった。はじめは軽い痛みだったのに、4日後に雪の毛無山に登ってこれを悪化させてしまった。このため、しばらく山行は自重していたが、だいぶ良くなってきたので、25日ぶりに山に登って調子を見ることにした。
医者には「山登りはいいですよ、でも、ほどほどにね」と釘を刺されている。そこで、里山ならば「ほどほど」の山だろう、ということで、山梨県上野原にある能岳・八重山を選んだ。

この山は上野原市の市街地から北に2kmしか離れていない標高500m程度の里山である。あちこちの集落から道が通じているので、腰痛が酷くなって続行は無理、となれば直ぐに降りられるので気楽だ。
コース状況の項で述べたルートを辿ったが、八重山展望台まではまさに「ほどほど」の山。特に八重山は自然公園風に整備されていて、遊歩道が張り巡らされ、道標や様々な設備が完備している。

八重山展望台でのんびり眺望を堪能し、昼食を取り、淹れたてのコーヒーを飲み終わっても、まだ昼前。このまま遊歩道を降りたら13時前にはゴールするだろう。あまりにもあっけなさ過ぎる。
今のところ腰の調子も良く、痛みは無い。真っすぐ降りるのはもったいない。そこで、506m峰から主尾根を南下して工業団地の西脇に降りることにした。

この下山ルートに登山道は無く、主尾根上に微かな踏跡が断続的にあるだけ。地形図を読みながら進むが、ルート採りはさほど難しくなかった。所々で藪がうるさいが、小枝を腕で払う程度で済む。尾根の途中を林道が横切っているが、その法面の対処も今回は問題無かった。これなら「ほどほど」の山登りから少しレベルアップした程度で、腰に痛みは出てこなかった。

順調に標高320mまで降りてきて、工業団地の建屋や車が藪を透かして見えてきた。あと標高差で20m程、距離は100mもないだろう。しかし、この先が厳しかった。高さ3mを越える篠竹が密生して行く手を阻む。根元を掻き分けるようにして進むが先が見えない。
密藪と格闘することひと時で、ひょっこり車道の脇に出た。標高300m、工業団地西脇のT字路だ。狙った地点にピンポイントで降りられた!と喜んだのも束の間、4m程の擁壁の上に出たので、この壁が降りられない。

さあ困った。篠竹に掴まりながら強引に降りようか、と思ったが、いささか頼りない。よく見ると、右に20m程行くと、擁壁が徐々に低くなるので降りられそうだ。そこまで擁壁の上縁をトラバースしようか、と考えたが、藪が張り出しているので、バランスを崩して落ちる危険性が高い。
仕方ない、再び篠竹の藪に戻り、30m程、この中を藪漕ぎ。ここは先ほど以上に密生し、しかも曲がった竹が多く、藪漕ぎは今まで以上に強烈。山梨南部の貫ヶ岳の笹藪、奥秩父の八幡山のシャクナゲの強烈な藪漕ぎを思い出す。僅か30m進むのに7, 8分もかかった。

当初は、腰の調子を確かめるために、一般ルートをのんびりと周回するハズだったのに・・・ でも、標高差も僅かだし、距離も短い小さな山なので、もしも展望台からそのまま降りていたら、物足りなく感じたかもしれない。
調子が良いと、ついつい欲が出る。
最後の最後、篠竹の強烈な藪漕ぎで、今回の山行は「ほどほど」とは言えないレベルに跳ね上がった。篠竹を掻き分けたり、跨いだり、潜ったり、かなりアクロバチックな動作を強いられ、腰にもかなり負担をかけたはずだ。帰途、車を運転しながら腰に少々鈍痛を感じ、翌日も尾を引いた。でも一日で治まったので、これならばこの先も何とか山登りを続けられそうだ。ヤレヤレ。

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