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Yamareco

記録ID: 1413070
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ハイキング
箱根・湯河原

金時山

2018年03月25日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
4.7km
登り
562m
下り
555m
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2018年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
仙石バス停
2018年03月25日 10:17撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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仙石バス停
ローソン第3新東京市北店
2018年03月25日 10:24撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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ローソン第3新東京市北店
2018年03月25日 10:31撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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2018年03月25日 10:40撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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2018年03月25日 10:49撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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独ソ戦の春先泥沼のよう
2018年03月25日 11:12撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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独ソ戦の春先泥沼のよう
2018年03月25日 11:13撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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2018年03月25日 11:18撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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2018年03月25日 11:25撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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あともう一息で山頂
2018年03月25日 12:43撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
3/25 12:43
あともう一息で山頂
2018年03月25日 12:51撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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2018年03月25日 12:52撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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山頂からの富士山
2018年03月25日 12:52撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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山頂からの富士山
15時半には誰もいない山頂。小屋も閉店。
2018年03月25日 15:31撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
3/25 15:31
15時半には誰もいない山頂。小屋も閉店。
2018年03月25日 16:28撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
3/25 16:28
第3新東京市を俯瞰する。
2018年03月25日 16:29撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
3/25 16:29
第3新東京市を俯瞰する。
撮影機器:

感想

穏やかに晴れ渡った3月25日。
この日は以前から移動地候補に上げていた神奈川県足柄下郡箱根町の金時山に赴いた。
金時山は箱根外輪山北西部に位置する標高1,212mの寄生火山。
箱根がまだ巨大な成層火山でカルデラ陥没する前に山腹から噴火して形成された。
湘南方面から富士山を望むとその手前にぽつんと目立つピークがある。
これが金時山だ。
江戸時代に足柄辺りに「金太郎伝説」ができ、この頃から金時山と呼ばれるようになったという。
また、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で主人公碇シンジがNERV作戦部長葛城ミサトと共に第三新東京市(桃源台、千石原付近)を見下ろすシーンのポイントが丁度金時山になる。
箱根観光協会でもこのアニメの「聖地巡礼」には力を入れおり、エヴァンゲリオン箱根補完計画地図やスタンプラリーを実施しており、金時山もイベントコースに取り入れられている。
また移動運用場所としても神奈川県足柄市、足柄下郡箱根町、静岡県駿東郡小山町の境が交わる独立峰であるので興味深いポイント。
ただ、公共交通機関を使っての東京都内から日帰り移動運用は時間的にハード。以前、同じ箱根町の駒ケ岳移動の時は泊りがけだったが、宿泊を含めると費用、日数も掛かりなかなか赴くチャンスに恵まれなかった。
しかし今回、たまたま新しい小田急ロマンスカー70000系の25日夜の上り列車後部展望指定席が予約出来たので、急遽そのついでに金時山まで遠征しようと計画した。
但し押さえていたのは帰路のロマンスカー座席予約だけで、往路のことは何も考えていなかったので当日朝は少しバタバタした。
新宿駅に着いたのは朝7時10分過ぎ。箱根登山を考えるとちょっと遅すぎ。
さすがに普通の通勤型電車のロングシートに座ったまま箱根まで行くのは難儀だし、時間もかかる。
そこで往路もロマンスカーを利用することに。
「はこね3号」は展望席のない車種。別に展望席に座る訳ではないのにテンションは落ちる。ワクワク感がない。
定刻どおりに出発したロマンスカー。
座席はほぼ満席。やはり外国人観光客が目立つ。
車窓からは春分の日に降った雪がまだ残っている丹沢の山々や富士山が見える。
快晴で申し分ない天候。
が、乗車後のアナウンスで、自分の乗った後ろ2両は小田原止まりであることを知る。乗車券を見ると確かにそうなっている。まったく気がつかず。
午前9時6分、小田原着。
9時13分小田原発箱根湯本行きの箱根登山鉄道に乗り換え。
9時31分箱根湯本着。
小田急では新ロマンスカー就航記念スタンプラリーを実施中でこの箱根湯本にもスタンプ台があるので台帳に捺印。
駅を降り、バスターミナルへ。箱根登山バスの3番バス停から出ている桃源台行きに乗る。
便が多い路線なので待つ必要はさほどない。
0945発の便に乗り込む。料金は後払い。乗り降りは両方とも前のドアから。
ワインディングロードをどんどん上がっていく。金時山登山の最寄バス停は仙石。約30分程度で到着。
料金は750円。
バスはこの交差点を左折してしまうが、登山口はそのまま箱根裏街道を直進したところにある。
殆どが寂れてはいるが思ったよりも店舗や住宅、別荘が立ち並んでいる比較的開けた場所。
徒歩10分ほどで「金時登山口」バス停に至る。こちらのバス停が登山口最寄なのだが、便数が少ない。
歩いてもたいした距離ではないので、登山者は皆仙石で下車するようだ。
目の前にローソン。コンビニを見つけるとなぜか安心できる。
帰りのバス運賃小銭がなかったのでほっとした。ここでお札を崩せる。
店名を見ると「第三東京市北店」。
『新世紀エヴァンゲリオン』とタイアップしているコンビニ。
噂では聞いていたがここだったのか。
店内もそれ仕様でエヴァ関連グッズも売っていた。
昼食用のおにぎりを買って、いざ登山開始。
登山道入り口はコンビニのすぐ西隣。
石碑や案内掲示板があるのですぐ分かる。
時刻は10時31分。登山には遅すぎるが止むを得ない。
暫くは別荘地が立ち並ぶアスファルトの道を歩く。
まだ道端には雪が残っている。
歩き始めは体が慣れずしんどいのはいつものこと。
金時山ハイキングコース入り口に着いたのは10時40分。
ここから本格的な山登りだ。案内板によると山頂まで距離2.3Km。所要時間は110分。
標高差549m。
今回は三脚とアンテナポールを持ってきているのでリュックの重さは約8Kg。
これを背負っての、この距離、標高差はかなりきつい。
とにかく一歩一歩進むしかない。登山用ストックを持参したので、昨年仏果山に登ったときよりは楽かもしれないが。
最初は樹林帯を進む。杉の植林地帯は少ないので奥多摩や奥武蔵の登山道のような陰湿な薄暗さはない。
所々の残雪でぬかるみが気になる。
少しずつ傾斜もきつくなり、小休止を取りつつよじ登る。
登山者は殆どいない。時折、下山者とすれ違う。この時間帯でもう下山なのか?少々焦る。
残雪とぬかるみが段々とひどくなってくる。雪解け水が小川のように登山道を流れている場所も。靴の中にも水が染込んで来た。
まるで独ソ戦の春先の泥沼のようだ。足が滑る。
上りでこれだから下山時が不安になる。
登山口から登り始めて約42分。11時13分に矢倉沢峠に到達。尾根道の合流点に営業していない小屋がある。
ここから先は急に視界が開けて笹野が広がる尾根道に。その遥か先に金時山の頂上らしきピークが覗える。
暗い樹木帯から一転して明るくなったので気分も楽になった。
登山者の姿も増えてきた。
しかし足元のぬかるみは一層酷くなり小川の中を歩いている感じ。
ふと振り向くと仙石原から桃源台にかけての平地と箱根のカルデラ火口丘の神山や大涌谷の噴煙が一望に。
これは素晴らしい風景だ。
雄大なパノラマを目にすると一気に疲労も溶け、足が前に進むようになる。
11時25分。笹原が切れて巨岩が転がる開けた場所に至る。ここでまた小休止。
登山道は更に傾斜を増し、狭くなる一方で上り下りとも登山者は増え、すれ違うにも難儀する。
中には普段着、スニーカーで登っているカップルも。
11時56分。登り始めてから約1時間半。金時神社方面の登山道との合流地点に到達。
何人もの登山者が小休止中。
下山ルートをどちらにするか迷うハイカーも。
自分は初めての金時山登山なので他のルートはまったく分からず。いずれにしろどのルートも春分の日に降った雪の解け水で難儀しているようだ。
標識にはあと20分で山頂到達と記されているが果たして自分のペースだとどの位かかるか見当も付かぬ。
更に上は岩がごつごつした急斜面が続く。ロープが張られている所も。
そして、やっと目の前の視界が開ける場所まで這い上がると、そこは金時山山頂。
時刻は12時56分。
登山口から約2時間半。平均所要時間より40分も遅かった。
サイトなどで紹介されている金時山山頂の風景画像そのままに雄大な富士山が目の前に。
猪の鼻に喩えられた山頂は巨岩が散らばり、スペースは広くない。
そこに山小屋ふたつと環境配慮型のトイレが設置されている。
お昼時なので山頂スペースはハイカーでいっぱい。
とにかく時間がない。
あの雪解けぬかるみ登山道を下山することを考えると余裕を持ったスケジュールで行動しなければ危険。
少なくとも15時過ぎには下山を考えないとまずい。
山頂の小屋付近に戻るともう14時50分になっていた。
あれほど居た登山客も数人に。
山頂滞在は2時間半。コンビニで買ったおにぎりも食べる時間もなかった。
15時半、バイオトイレを借りて下山開始。山小屋もシャッターを閉め、店員も下山した後。
ハイカーの姿もなく、一人往路を降りていく。
ぬかるみを慎重に一歩一歩足を進める。
雪解け水は治まって、往路時程ではなくなったのが幸い。
天気は快晴のまま気温も高く、風も殆どなかったので、足元さえ気をつければ大丈夫な感覚。
途中、登ってくるハイカー一組と普段着カップルとすれ違う。
もう山小屋は閉まっているし、これから山頂へ行って降りる頃には暗くなり掛けてしまうのだが大丈夫なのだろうか?
特にハイキング仕様ではない格好で登っていたカップルは心配だ。
下山開始から約1時間で巨岩のところまで戻ってきた。
難所は取り合えずクリアした。ここで暫く休憩。
日が傾いた仙石原周辺は往路とはまた違う趣き。
東へと伸びる尾根沿いには笹原を貫く登山道が覗える。
神山方面に目を凝らすと、ロープーウェイの大涌谷駅とゴンドラのシルエットが分かる。
休憩中、ハイカーの姿を見ることはなかった。
ハイキングコース入り口に戻ったのは丁度17時。
ローソン第3新東京市北店前までは17時10分。下山所要時間は1時間40分。平均と比べ20分遅い。
金時山山頂方面は夕日で赤く染まってきた。
ローソンの道路向かいにトイレと足洗い場がある。
靴とズボンの裾は泥だらけだったので、出来る限りそこで落とした。
徒歩で仙石バス停へ。
17時台も頻繁にダイヤが組まれているので10分も待たずにバスが来る。
小田原行きバスに乗って箱根湯本を目指す。しかし今回は前回箱根を訪れた時、乗れなかった箱根登山鉄道に乗車するため宮ノ下で下車。
奇しくも宮ノ下から先は大渋滞で箱根湯本までは1時間以上かかるとアナウンスされ、何人かの観光客も降りていった。
バス停からしばらく坂を上ると登山鉄道の駅。
これに乗るのは大学時代の合宿以来38年ぶりだろうか?車窓の外はすっかり暮れてしまった。
車内は混んでいて湯本までずっと立ちっぱなし。やはり外国人観光客が目立つ。国籍も人種も多種多様。
いくつかのスイッチバックを経て箱根湯本駅に着いたのは18時30分頃。
帰りのロマンスカーは21時15分。
まだ時間があるのでスマホで湯本周辺の温泉を探す。やはり箱根に来たからには温泉に入らないまま帰るのは無粋。
幸い、駅から歩いて3分の湯本富士屋ホテルの大浴場が入浴のみでも利用可能だったので入館。
エレベーターで2階に上がるとフロントがある。
入浴料は1800円。京王高尾山の極楽湯は1000円だからかなり高めだが、立地条件や箱根というステイタスを考えると致し方ないか。
大型のリュックを収納できるロッカーはないから注意。ただ、バスタオルとフェイスタオルは無料で使える。
自分にとってはハードな金時山登山だったから、このお湯は大変な癒しになる。
露天風呂で夜空を見上げればハーフムーンが浮かんでいた。
温泉を出ると時刻は20時を廻っていた。それでも帰りの電車までは1時間近くもある。
しかし20時を過ぎると多くの店は閉まっており、賑やかだった駅前も閑散に。
『エヴァ屋』も18時には閉まっている。
考えてみれば、朝から何も食べていない。
これ以上周辺を徘徊しても意味がないので、お土産を駅構内で買った後、改札を通り、ホームのベンチで山頂で食べ損ねたおにぎりを食べる。
19時前に1番線ホームにロマンカーGSE70000系が入線。
就役してから1週間ほどしか経っていないので人気があり、写真を撮る人も多い。
取れた席は1号車(後方)の4列目右側。この座席だとあまり前方部分は見えないが展望席の雰囲気は味わえる。
21時15分に「はこね70号」は新宿に向けて出発。
夜の展望席も一興だ。
湯本を出た時には空席もあった展望席だが本厚木を出る頃には全席埋まる。
家族連れ、カップル、鉄道ファンと様々。
途中睡魔に襲われるが、展望席で寝てしまっては意味がないのでしっかりと起きていた。
22時46分、新宿到着。
帰り際、特急券売り場でGSE就航記念スペシャルボックスを限定販売していたので記念に購入。
何とか金時山遠征移動運用を終える。
遠征費用は、特急券含めて5820円かかった。しかし特急券を除けば3840円。途中宮ノ下で登山鉄道に乗り換えたほうが安くなったのは意外。
結局フリーパスよりは安く上がった。

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ハイキング 箱根・湯河原 [日帰り]
乙女峠〜金時山
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5

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