舟伏山 〜美濃の花の名山にイワザクラを追って〜
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- GPS
- 04:35
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 726m
- 下り
- 734m
コースタイム
天候 | 曇り のち 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
平日だったので車は10台程で余裕で駐車できた |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ 〜東コース〜 ・桜峠手前までは杉の植林地の皆伐地帯を登る 足元は少々ザレているし道幅も狭い ・桜峠から自然林区間に入る 急斜面をトラバースしていく区間が多く足を滑らせると斜面側に滑落してしまうので一歩一歩慎重に。どこが登山道なのかしっかり見極めて歩きましょう。 ・みのわ平周辺は自然林の中の平坦地を登る区間で一息つける。 ・イワザクラ自生地から上は雨などで湿るとツルツルに滑る区間。転倒に注意のこと。 ・山頂台地に出ると勾配は緩くなりのんびり歩ける。 〜西コース〜 ・子舟伏を過ぎて下降するポイントまでは山頂台地を行く。勾配は平坦で下降地点まではのんびりハイク。 ・下降地点から阿弥陀仏まは地面が湿っているとツルツルに滑る上に、急斜面を九十九折れで登降する厳しいコンディション。斜面側に転倒するとどこまで行ってしまうのか・・・ ・阿弥陀仏を過ぎると杉の植林地の中を行く急登区間。 ・沢に出るとあいの森駐車場まで沢沿いを行く。2回ほど渡渉があるので雨天後は渡れないかも。 ≪危険動物情報≫ ・ヘビ:遭遇せず。 ・クマ:遭遇せず。棲息はしている模様。 ・ヤマビル:沢沿いの水気の多い箇所で立ち止まっていても遭遇せず。もう少し暖かくなってくるとヒル多数出没の山になるようだ。 |
その他周辺情報 | ≪商店・自販機≫ ・あいの森登山口には自販機・商店無し。 ・自販機も国道418号を過ぎるとあまり見なかった。 ・関広見インターから来ると関市と山県市の境付近にあるファミリーマートが最終コンビニ。 ≪トイレ≫ ・あいの森駐車場に公衆トイレ有。汲み取り式。ペーパーは無いので持参する必要がある。 ・水洗の公衆トイレは片狩キャンプ場入口の広場にある公衆トイレが最終かも。ペーパーはあったが持参するのが安心。 |
写真
感想
イワザクラ
誰が世話するわけでもないのにこんな美しい花が咲くなんて…
わたしをピークハンターから山野草の虜にした思い出の花です。
以来、イワザクラに会いに舟伏山に通うのが定番山行になったのでした。
例年なら4月中旬に見頃を迎え、4月いっぱいは楽しめる花。
今年は4月に入って高温状態が続いたため、サクラの名に違わず4月初旬から満開になり、すでに終盤。
午後から予定があるものの、何とか今年も会いに行けました。
群生地ではたくさんのイワザクラが咲き競っています。
例年にないほどたくさんの花が密集する株もあって驚きました。
しかし、すでに終盤を迎えている感じで、花が痛んでいるものや散ってしまったものも多く、みずみずしい花を探すのに苦労します…。
このイワザクラ、西ルートの展望台下の岩場や東ルートの水たまり上部の岩場にも咲くのですが、接近するには不安定な斜面を登降せねばならず、かなりリスキーです。
登山道脇にも見事な群生地があるので、森を踏み荒らさないためにも不用意に斜面に踏み込まないようにしたいものです。
群生地の斜面も浮石の多く不安定なところで、うかつに石を踏むと落石を発生させることになります。
下に九十九折れの登山道があるので混み合っている時は特に要注意です。
このところの暖かさで、イワザクラだけでなくニリンソウやキクザキイチゲにも会えるかなと思いましたが、これらはほとんど見つけられませんでした。
個人的な感覚だと
サクラソウ科の花は雪解け直後に咲くものが多い
ニリンソウ・イチリンソウ・キクザキイチゲは気温だけでなく、日照時間に反応して開花する(したがって、早く暖かくなっても開花時期はズレない)→花がパラボラアンテナのような形状で花の中が暖かくなることで受粉する昆虫を呼び寄せるため?
など植物にはいろいろなパターンがあるようでとても興味深いです。
下山に使った西ルートは子舟伏から下降すると阿弥陀仏までの区間は明るい天然林の中の気持ちいい区間なのですが、昨夜の雨で足元がツルツルで何度滑ってしりもちをついたことか。
見た目に反して、しんどい区間でした。
イワザクラの季節にはこの区間はヒトリシズカ・ヤマルリソウ・フデリンドウで花盛りなのですが、今日はフデリンドウ以外はちらほら見る程度で花は少な目。
時期が同じはずなのに咲くものにばらつきがあるのも不思議です。
舟伏山は100〜300名山のどれでもないし、田中澄江さんもここは知らなかったのか花の百名山にも選ばれていませんが、様々な花に会える楽しい山です。
そろそろ他の花の山を探索したいなと思う反面、同じ山に毎年通って定点観測みたいなことをするのもいろんな発見があって楽しいですね。
また来年も、そしていつまでもこの山でイワザクラに会えますように。
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