銀杏峯 〜花と新緑と急勾配登山道〜
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- GPS
- 06:32
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 848m
- 下り
- 842m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ ・小葉谷コース:山頂台地に出るまでひたすら急登が続きます。ロープ場多数。木の根にしがみついて登っていく箇所もある。道の片側が切れ落ちているような危険個所が無いのが救いだが、登りも下りも体力勝負になる。 ・名松新道:宝慶寺いこいの森駐車場すぐ横に登山口がある。また林道を登って左に分岐する箇所で道標に従って左折すると林道から入る登山口があり幾らか距離・勾配共にショートカットできる。山頂台地に出るまで豊かな自然林の中を行く。前山手前が滑りやすい急登でロープ場になっているのでここは気を引き締めて通過されたい。 ≪トイレ≫ ・宝慶寺いこいの森にきれいな水洗トイレあり。コインシャワーもある(3分100円) ・いこいの森から先には小葉谷コース、名松新道、山頂ともにトイレ無し。 ≪商店・自販機≫ ・国道158号から来ると聖宝寺いこいの森へ至る県道34号線の分岐にあるファミリーマートが最終コンビニ。その後も集落内に飲料の自販機はあった。 ・聖宝寺いこいの森に自販機があるかは不明。 ≪危険動物情報≫ ・クマ:遭遇せず。多数生息する山域なのでクマ鈴等を用意されたい。 ・ヘビ:遭遇せず。先回訪れた時に林道沿いの水気が多い場所で2回ほど遭遇。流水があるところには潜んでいる可能性があるので足元注意。 ・ヤマビル:遭遇せず。 ・マダニ:遭遇せず。 |
写真
感想
越前大野の花の山である銀杏峯に再訪してきました。
2年前にキクザキイチゲがたくさん咲く山を探してこの山にたどりつきました。
その節は登り:名松新道、下り:小葉谷コース
下りの小葉谷コースではキクザキイチゲをたくさん見ることができたものの、足元に見える林道へ真っ逆さまに落ちていくほどの勾配のきつさに衝撃を受けたものでした。
登りよりも下りが苦手なわたくしは今回は逆コースで再訪してみました。
宝慶寺いこいの森に駐車して、小葉谷コース登山口までひたすら林道歩きだなと思っていると、公園の管理人さんから林道途中まで車で行くと楽だよと教えてもらいました。
確かに名松新道の林道出会いまでの区間には花も少なかったし、時間を短縮して昼頃下山できれば新緑の刈込池にもいける盛りだくさんな日になるかも!
その後、この山に咲く花のこともいろいろ教えて頂いて、林道途中まで車で登ってショートカットしてスタートとなりました。
歩くと30分はかかる区間も車だと5分足らず。
文明の利器、恐るべし。
車をデポした地点から小葉谷コース登山口までは30分程の林道の登り。
先回一緒に訪れた同僚は、帰りに小葉谷コース登山口からいこいの森まで1時間林道を歩いて憂鬱になったようで、以来山へは行かなくなりました。
林道脇の水気のある箇所はミヤマキケマンやニリンソウの花が多いので、花を見ながら歩いているとちっとも退屈しないのですがね…。
山は新緑の季節。
小葉谷コース登山口からいよいよその新緑の中へ飛び込んでいきます。
見上げると新緑がステンドグラスのようで美しいのですが、山頂台地まで急な尾根を一気に登る体力勝負のコース…。
中盤過ぎまでは足元の花も少なく、終わりかけのイワウチワが時々あるくらい。
今日の一番会いたいキクザキイチゲは山頂台地手前に多かったので、それを見るためならどんなにきつくても文句は言わない。
振り返ってみると林道がはるか足元に見えて、なかなか高度感あります。
樹林帯の中のコースで道の片側が切れ落ちている箇所が無いのが何よりです。
小葉谷コース、山頂台地手前までは上を向いて歩こう…。
木の密度が薄くなってきて空が近づいてくると山頂台地は近い。
これから進む方向を見ると道端がピンク色に染まっている。
カタクリの大群落でした。
栽培されているもの以外でこれほど見事な群落を見たのは初めて。
すすむにつれてカタクリの中にキクザキイチゲ、ミヤマカタバミも加わり、厳しいコースを登って来た苦労が報われました。
今日、一番会いたかったキクザキイチゲも快晴の空のもと、陽の光をたっぷり浴びてきれいに開いてくれている。
白花だけでなく、薄いブルーのものも多く、うれしくなる。
高山植物図鑑を見てその端正な花姿に心を奪われ、これを見つけるために奔走したもの懐かしい思い出。
以来、いろいろな山でいろいろな花に出会いましたが、今でもお気に入りの花です。
花も葉も端正な姿なのがいいですね。中でもきれいに開いたブルーの個体は素晴らしい美しさ。
今日は濃いブルーの個体には会えませんでしたが、いつか「完璧な」青いキクザキイチゲに会えるのを楽しみにしています。
キクザキイチゲ撮影に1時間あまり費やして時間ははや正午となり、その後はそそくさと山頂へ向かいました。
急登を登り切ってなだらかな山頂台地に出ると、パノラマが広がり、白山〜能郷白山まで両白山山地の山々がずらりと並びます。
西には福井の街並みも。
空気が澄んでいれば、荒島岳の背後には北・中央アルプス、西には日本海まで見ることができそうです。
窪地には雪も残る山頂台地では花の開花は始まったばかりのようで、オオバキスミレやタテヤマリンドウもまさに咲き始めといったところで花は少な目でした。
山頂からのパノラマを楽しんで、居合わせた方とお話ししていると時間は13時。
午前中でささっと登って、午後から刈込池に…というプランは今日もだめでした。
でもあまり欲張らずに、一つの山をじっくり楽しむのもいいもの…というかそれがセオリーでしょうか。
下りに使った名松新道は全体的に勾配は緩く、山頂台地を離れてからも林道出会いまでは美しい自然林の中を行くコースなので、下りが苦手な私も楽しく歩けました。
中でも名松コース上部のブナ林は卓越した美しさで思わず足を止めて見とれてしまいました。
小葉谷コースとも微妙に植生が異なるようで、イワウチワが少ない反面、あちらではまだ咲き始めだったユキザサやツクバネソウ、ヤマルリソウが開花していました。
同じ山でも尾根が違うと咲くものも違う・咲く時期が違うのは興味深いですね。
今日もキクザキイチゲやカタクリに会えて、楽しい山旅を楽しめました。
北陸の山は、花が豊かで素晴らしいです。
この山に咲くオオヤマレンゲも未だ見ぬ花なので、何度も通いたくなります。
15時に下山して東濃へ帰投。
帰り際、道路規制情報を見て刈込池までの県道が鳩ヶ湯から先は冬季閉鎖で小池公園までは行きようがなかったことを知り、よく確認せずにあちらへ行かなくて良かったと思っておしまいです。
可成り地味なウスバサイシンを取る方、相当ですね
小葉谷鳥居コースを登りに使う、爺は整備の関係で
登りも下りも使いますが?多分賢明だと思います
希望の鐘も鳴らし、お花の、薫風のブナの萌黄良かったですね
okadajijiさんコメントありがとうございます。
いつも登山道の整備をして下さっておられるのですね。
滑りやすい箇所にはお助けロープがあって助かりました。
おかげで安全に楽しむことができます。ありがとうございます。
銀杏峯は花も森も展望もすばらしい山ですね。
頑張って花を探して歩いたつもりでしたが、他の方の記録を見ているとヒメイチゲ、ワチガイソウ、シュンランもあったとのこと。まだまだ観察力が足りません…。
またオオヤマレンゲが咲くときに探しに行きたいです。
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