檜洞丸-犬越路 鎖に慣れよう 2回目
- GPS
- 07:20
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,244m
- 下り
- 1,230m
コースタイム
09:40 ゴーラ沢出合(休憩5分)
10:25 展望園地(休憩5分)
11:50 檜洞丸山頂(休憩30分)- 青ヶ岳山荘(トイレ往復10分)
12:35 山頂発
13:20 熊笹ノ峰
14:55 犬越路(休憩5分)
15:55 用木沢出合
16:10 西丹沢自然教室
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 西丹沢自然教室〜新松田駅(富士急湘南バス)- 新松田駅〜町田駅(小田急電鉄) |
コース状況/ 危険箇所等 |
檜洞丸から熊笹ノ峰への下り始めは霜が溶けてぬかるんでいましたし、木の階段の霜は滑りやすく感じました。 ここに書く事では無いかもしれませんが、《山と高原地図》の犬越路から用木沢出合までの下りのタイムレコード設定が”1:00”なのは、私の足が遅いことを考慮したとしても少し無理があるように思いました。 【トイレ】 新松田駅改札内 西丹沢自然教室 青ヶ岳山荘(チップ50円) 犬越路避難小屋 にありました。 |
写真
感想
稜線上のテント場で朝日を眺める、
そんな写真を見て以来自分もそんな所へ行ってみたいと思うようになり、
それには岩場やクサリ場にも慣れていかなければ、という事で
クサリ場修行2回目行って来ました。
前回の塔ノ岳表尾根の行者岳のクサリ場の次に行くところを考えてみて、
横浜から行き易くてクサリや岩場のある山といってまず思い浮ぶのは
乾徳山ですが、どう考えても無理そうです。
どの山行記録の写真を見ても今行くのは無謀に思えます。
山頂直下の岩場は巻くとしても、それ以外のクサリも何やら怖ろしそうですし
ハシゴの経験も無いので今回はパスいたします。
いずれは行く予定で、乾徳山の次に瑞垣山という流れがいいかなっと思っているのですが。
で、それ以外で探していると
ありがたいことに詳細な写真つきの山行記録を書いてくださった方がいらっしゃいまして、
岩殿山が怖そう、いえ良さそうです。
八王子から大月だと直通もありますし、駅から直接いけるのも嬉しいです。
しかし・・・、
クサリ場がだいぶ垂直に思えますし、この高度感に堪えられるのかがかなり不安です。
どうも行者岳と岩殿山の間にワンクッション置いたほうが良いのでは?
と思えてなりません。
前回塔ノ岳に登るまで”あの生物”を避けていて行ったことが無かった丹沢、
その丹沢関連の記録を読んでみると、結構クサリの文字が出てきます。
丹沢が好きになってきたということもあり、
・エリアは丹沢
・クサリ場が適当な数ある
・道迷いしなさそうなメジャーなコース
の条件で探してみて
『西丹沢自然教室 - 檜洞丸 - 犬越路 - 用木沢出合 - 西丹沢自然教室』
のコースが良さそうなので今回はここへ行って来ました。
奥多摩駅や高尾駅から山へ出掛けていた身としては、
秦野駅や渋沢駅のような都会からの山行きに違和感を覚えていたので、
新松田駅のこじんまりとした雰囲気は少し落ち着きます。
西丹沢自然教室から舗装道路を行き登山道へ入り、その先ゴーラ沢出合まで
明瞭で迷うことの無い道が続き安心して残りわずかな紅葉を楽しめました。
今までも徒渉自体は経験がありましたが、ゴーラ沢のように
この辺の好きな所を渉れば良いという放置感は初めてで新鮮です。
その後檜洞丸の山頂直前までは黙々と登る感じで特に不安も感想もありません。
木製の桟道が出てくる辺りから冬枯れた木々が素晴らしい風景を見せてくれていて
ここが桟道でなければ適当に腰掛けて眺めていたい気持ちになります。
振り返れば富士山も見事で、この辺りは本当に登ってくる価値があると思いました。
山頂は少し眺めが悪くなりますが、わりと広くて良い感じです。
ここで休憩を楽しみたいところなのですが、この後出てくる岩場のことを考えると、
不安で落ち着かない心持で過ごしてしまいました。
トイレを済ませて山頂を後にすると、すぐに急な階段が出て来ました。
急といっても普通ならなんでもない程度ですが、コケたら即滑落死的な状況が
動きをぎこちなくさせます。
「集中を切らさずに1歩1歩降りれば、いずれ下に着く。」
と自分に言い聞かせながら歩いて行きます。これはこの後もずっとつぶやいていましたけれど。
ここを降りて25mくらい行くと眺めの良い休憩しやすそうな場所がありました。
ただあまりにも開放的で私には怖過ぎたので、そのまま先へ行きました。
そこからの30分くらいはとても良い眺めの尾根歩きが続きます。
どこまでも青い空、冬枯れの木々、幾多の山塊と左手に見える雪化粧した富士山
ついつい立ち止まって眺めてしまいました。
鹿に出会ったのもこのあたりで、正面から写真を撮ろうとしたのですが、
「迷惑」みたいな目をされた気がして止めておきました。
しかし大笄からはついにヤセ尾根と岩場とクサリと急降下がやって来ました。
ベテランの方からすれば急降下は大袈裟かもしれませんが私にとっては随分と急に思えます。
実際は降りる先まで一気に見通せるわけでは無いのでそれ程怖くは無いのですが、
時折現れるヤセ尾根と風の音は私を心底不安にさせ、急な岩場では恥も外聞も無く
ひたすらお尻を着いて下り続けました。
切れ落ちていたであろう尾根の左右の映像は脳ミソが拒否していた様で
まったく覚えていません。
肝心のクサリ場はせいぜい3mくらいでそれ以外の道の怖さに比べればまだマシで、
夢中でこなしているうちに通り過ぎた感じでした。
ようやく急坂が落ち着くと犬越路トンネルの分岐の指導標までは小さな登り下りが続き、
犬越路の避難小屋が見えたときは「助かった〜」という気持ちでいっぱいになりました。
その先はバスの時間に間に合わせるために出来るだけ走って行くことにしました。
地図では犬越路 - 用木沢出合間の下りは1:00とあるのですが、実際は0:55掛かってしまい、
頑張って走った割には5分しかタイムを縮められませんでした。
これでは普通に歩いた場合1:00で通過するのは無理ではないかと思うのです。
もっとも運動苦手なおじさんの自己申告による「頑張って走った」ではありますが。
なんとかバスの時間には間に合い、バスに揺られながら日没を迎え
今日は怖かったけれど、それでも良い山行きだったなぁっと・・・。
【総括】
帰宅してからヤマレコを覗いてみると、
檜洞丸 - 犬越路間を1:13で通り抜けている方の記録がUPされており、
ため息を付いております。。。
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