西穂山荘主催 冬山安全登山講習会
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.5km
- 登り
- 380m
- 下り
- 380m
コースタイム
天候 | 1日目:山荘付近は雪、夕方の丸山付近は風速22〜27m 2日目:山荘付近は雪、夕方から晴 3日目:山荘付近〜下界、雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【道路の状況】 行き、高山〜新穂高、雪無し 帰り、新穂高〜高山、雪道。 スタッドレスタイヤは必須。交差点で止まれず赤信号を突っ込んでくる車や、坂道で敢え無くチェーンを装着している車を見かけました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
ヘルメット
|
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感想
【個人山行】
西穂高口駅〜西穂山荘までは、赤旗が数メートル間隔で山荘までずっとあるので、豪雪直後で、赤旗が埋まらない限り、迷うことはありません。山荘のスタッフ方々に感謝です。
講習会の時間までにピラミッドピークまで行くつもりでしたが、降雪により、視界が非常に悪かったので丸山で引き返しました。
西穂山荘の受付は別館レストハウスにて。
本館は本当に沢山のストーブが付けてあるので、凄く暖かい。6人部屋に6人でした。敷布団に敷き用モーフと掛けモーフと掛け布団の組み合わせで物凄く暖かかったです。
これまでずっとテント泊のみだったので、快適過ぎました。深夜もストーブが付いており館内は常に暖かったです。
【冬山講習会】
1日目
山荘から丸山の手前まで歩行技術と台風姿勢の練習。
気温マイナス15度+風速平均25m〜最大27m+吹雪という素晴らしい実践環境の中、講師の方々の側で練習できたことは有難い。
2日目
「ラッセル講習」
山荘付近の上高地側に少し下ったあたりで実施。今年の雪の少なさと、直前に降った雨の影響もあり、深い雪のラッセルではなく、全体的に硬い雪でスネあたり迄ででしたが、足運びや、ワカンでの蹴り込みの必要性等、学ぶところがありました。
「滑落停止講習」
テント場上部の斜面で実施。直前に降った雨が功を奏して、物凄くカチカチな斜面が出来上がっており、非常に実践的な環境で練習が出来た。
滑落停止の姿勢や、停止方法は勿論のこと、転倒した瞬間にピッケルを指すことの大切さを何度も教わりました。
登り時の転倒、降り時の転倒の2種類の姿勢から行った。
本当にアイスバーンかした斜面や、激しくクラストした急斜面では初期の段階で止めないと、スピードが着いてから止めるのはまず不可能というこを身をもって知りました。
滑落停止の練習も必要ですが、全身の筋力をしっかり付け、バランス力を増し、安定した確実な歩行技術が必要だと再認識しました。
「ビーコン講習」
ビーコンの基礎知識の説明から、ビーコンでのサーチ、プロービング、掘り出しの一連の流れを学んだ。
最後は、演習形式で雪崩が発生した想定でチームに分かれて行ったが、深さは約70cm程の埋没物を探し出し掘り出すのに約8分も時間を要してしまった。
これが実際の現場では硬いデブリの雪を命がかかる中で探し、掘るとなると、、、、。
「雪洞講習」
5人で5人が座れる広さの雪洞を掘った。段々と形になっていく様は楽しかった。雪洞の中は本当に暖かく、これなら確かにテントより遥かに暖かい。これ以外に、緊急のビバーク用の一人が座れるだけの半雪洞等を学んだ。
「山の天気の座学」
天気が山にどの様に影響するかや、日本の地形からくる独特の気象状況等。山の天気の基本となる事柄を学んだ。勿論これだけでは、天気図が読める様にはならないが、講座自体が分かりやすく、そして面白いので、天気について自分でも学習してみようと思える入門として非常に良い講座になっていた。
雪山が初めての方から、ある程度経験のある方まで幅広い層の方が参加されていた様でした。
雪山経験が粗ない方は勿論濃い内容となり為になることは間違いなく、雪山の経験者の方も、独学等でされている方は、非常に為になる講習会であると思いました。
夕食〜懇親会では、講師の方々に、山の疑問やステップアップの方法等を相談することが出来たのも非常に良かった。
講習の内容は勿論のこと、冬山に対する意識を改めさせられたことが、一番大きな収穫であった。
講師の方々は終始「雪山は体力が基本」と言われており、この言葉が身に沁みた。
学んだ内容をしっかり、反復練習し、今後の安全登山に繋げていきたい。
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