烏帽子山、僧ヶ岳〜田植え知らせ来る雪絵の白き
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 12:04
- 距離
- 18.6km
- 登り
- 1,436m
- 下り
- 1,431m
コースタイム
- 山行
- 9:11
- 休憩
- 2:36
- 合計
- 11:47
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
友人とアイゼン、ピッケルを購入して笈ヶ岳に登る話をしていましたが、予定していた5月6日があいにくの天気。
普段は雨も厭わないんですが、さすがに笈ヶ岳クラスとなると違います。
断念しました。
アイゼン、ピッケルを使ってみるというのは6〜7月に予定している毛勝山の練習のためなのです。
笈ヶ岳は連休を過ぎると厳しいようなので変わりになる山を考えてみました。
手軽なところで2000m級…駒ケ岳と鍬崎山が思い浮かびました。
これまで登った回数は鍬崎山が二回、駒ケ岳はまだ一回なので、駒ケ岳の方が新鮮です。
また、数日前の北日本新聞に僧ヶ岳の雪絵(僧、大入道、猫)の記事がありました。
僧ヶ岳、駒ケ岳に登ることにしました。
コースは本当はまだ歩いたことのない宇奈月コースにしたかったのですが、ヤマレコを見てみるとこの時期そのコースの山行記録はほとんどないです。
烏帽子山から登ることにしました。
友人に「出発は5時?6時?」と訊くと「6時」の返事。
「食事は?」と訊くと「こっちで用意する」との返事。
…この時点で駒ケ岳は無理だと思いました^^;
というのは、彼が食事の準備をするとなると、彼の荷物は20kg近くになるのです。
私の荷物も10kg程度あり、日帰りとしてはまあまあ重い方だと思われますが、その倍ほどになります。
彼は趣味であるマラソンの体力トレーニングとも考えていて、荷物を減らすことには同意しないのです。
私はこれまで何度も水は俺が持とうか、○○は俺が持とうかと言いましたが、首を縦に振りません。
こちらは親切で言ってる訳でもなんでもなく、目標のポイントにスムーズに到達したいだけなのに、彼は頑ななのです。
もうひとつ。…彼が食事を作る場合、2時間以上になる時がざらでした^^;
最近は段取りが良くなってきて1.5時間程度に収まりますが。
大体、最初は落ちている木を集めて来て、薪にするだけでなく、削って箸を作るところから始めていたんですよ?
こんな登山者いますか?
彼はちょっと変態チックな方で、重い荷物を担ぎたがるのもそうですが、過酷な状況を好むのです。
忘れもしない、大雨の大地山。
出だしが急なお山です。
大きな荷物でのっけからバテ気味だった彼ですが、山頂についたとたん元気になり、嬉々として食事を準備し始めました。
私は雨に打たれて震えて立っていました。
この時の、時間が過ぎるのが遅かったこと。。。
後日、この時の話をしたとき、彼は大雨で過酷だったことが幸せだったとのたまいました。
前置きが長すぎました。
そんな理由もあり、駒ケ岳は無理だと思いながら当日を迎えました。
***
出発は6時でしたが道を間違えたりして嘉例沢から歩き始めたのが7時50分。
鋲ヶ岳に向かった筈がスルーしてしまいました。
帰りに寄ればいいやと思ったのですが、まさかそれすら叶わないことになろうとは。。。
1000m程度から雪になりました。
嬉々としてアイゼンを装着。
これまで雪道ではずっとモンベルのチェーンスパイクを付けていましたが、締まった雪ではアイゼンの方がいい感じ。
ところがすぐに夏道になり、外します。
その後は当たり前ですが、しばらくは夏道と雪道の繰り返しの部分が続きました^^;
登りでは余り感じなかったのですが、この辺りは細尾根の部分で雪に乗ったり降りたりヤブを避けたりで、トリッキーです。
下りではちょっと苦労しました。
そんなこんなで烏帽子山に着いたのが10時半。
まだ初心者の頃、彼ともう一人の三人で、身軽に登った時より時間が掛かっています。
僧ヶ岳まで行けるだろうか?半分無理と思いました。
僧ヶ岳の登山口である烏帽子尾根登山口を過ぎ、宇奈月尾根合流点の少し手前で食事することにしました。
この時点で12時半です。
…食事が終わって14時、僧ヶ岳には15時半くらいと想像しました。
僧ヶ岳まで行くかどうかは彼に任せようと思いました。
食事の準備はまあまあ段取りよく進み、予定通り1時間半で終わりました。
僧ヶ岳まで行くかどうかを彼に問うと「せっかくだから行くか」の返事。
戻りは夜になると思われますが、行くことにしました。
僧ヶ岳にこだわる訳…私には行っておきたい理由があるのです。
烏帽子山に登る途中、戻りの御婦人とすれ違いました。
御婦人「テント…僧ヶ岳までですか?」
私「はい」
御婦人「羨ましいわ」
「テント」と言うのは私達の荷物の大きさから出た言葉と思います。
「テント泊ですか?」と問われたらもちろん否定しますが、疑問形ではなかったのでテントについては否定しませんでした。
そのことはともかく、僧ヶ岳へ行くのが羨ましい、とまでおっしゃって頂いたからには、行っておきたかったのです。
前僧ヶ岳、僧ヶ岳が大きく見えてきました。
前僧ヶ岳は黒い部分があり、右後ろの僧ヶ岳は真っ白な坊主頭みたいで可愛いです。
僧ヶ岳到着は15時半。
誰もいませんでした。
烏帽子山コース、宇奈月コースは今日の足あとらしきものはなかったです。
この時期は東又から登られる方が多いようで、この日もレコードがありました。
ただ、さすがに15時半には山頂にいなくて当たり前です^^;
こんなに時間の掛かる我々があわよくば駒ケ岳へ、と思っていたのが笑っちゃいます。
この日は一日中良い天気で、景色は最高でした。
後立山連峰も望むことができ、僧ヶ岳、駒ケ岳、毛勝山も美しかったです。
帰りは烏帽子山を過ぎてからヘッデンを使うことになりました。
18時を過ぎたら暗いかと思ってましたが、19時まではまだ明るかったです。
帰りに鋲ヶ岳に寄るという提案は友人に却下されました。
僧ヶ岳に行く元気はあったものの、鋲ヶ岳に寄る元気はなかったようです。
アイゼンは烏帽子山前衛峰以降は履きっぱなしでした。
ピッケルは全く使う場面なく、背負ったままでした。
動物は何も見かけませんでした。
烏帽子山までは二人組の男性、ソロ女性、山頂でアベック、ソロ女性と会いました。
烏帽子山以降は会わなかったです。
水分は1.5L準備しましたが足りなかったです。
そろそろ夏の水分量を用意しないといけない季節のようです。
この日は僧ヶ岳ということがあってか高原兄氏の立山連峰のうたが一日中頭に鳴っていました。
富山の人はご存知の方もおられるかと思います。
NHKで夜遅くよく耳にします。
https://www.nhk.or.jp/toyama/radio_toyamazin/
これを読まれた方が次回の山行でこの歌が頭から離れなくなることをお祈りしながら筆を置きます。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する