徳和-乾徳山(高所恐怖症岩稜を行く)
- GPS
- 07:08
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,231m
- 下り
- 1,226m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
隣にある公園に綺麗なトイレがあります |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山口〜扇平 非常に良く整備された登山道です。 迷い易い箇所や危険な場所はありませんが熊に注意の表示あり。 ■扇平〜山頂 道が急変して岩場だらけの登山になります。 岩の上で折り返したり巻いたりとルートが見つけにくい箇所あり。 鎖場は高さ3m程の二段連続の箇所と山頂直下の10m以上の壁登り箇所。 山頂直下は巻き道あり。 |
写真
感想
山へ幾度と無く足を運ぶ様になれば、先に進むには条件的に厳しくなり
撤退を判断せざるをえない場面がいつかは来ると思います。
山においてはまず身の安全を第一に考えるべきであり撤退は決して
恥ずべき事ではないはずです。故に冷静に状況を判断して導かれた結果は
「勇気ある撤退」と呼ばれる訳です。
ですが世の中には恥ずかしい撤退もあります。
例えば山登り前日に開いた宴会ではっちゃけてお酒飲みすぎて翌朝出発の
段階になっても二日酔いで全く動けなくなるとかね。
これは恥ずかしいですよね。笑っちゃいますよね。あっはっは!
という訳で現地に行かずして勇気ある撤退をした一名に黙祷をささげつつ
今回は山梨県にある乾徳山にプチ遠征に行ってまいりました。
ここの所天候や都合がつかず登れていなかったので初めての山にウキウキです。
乾徳山は高さは2000m強と奥秩父の中でも高い方ではありませんが変化に
富んだ景色と山頂近くのハードな岩場が特徴で山屋さんにも愛好家が多い
様ですね。
ーーー
登山口までは林道歩き。そこから山に入ると急な斜面を九十九折れに
登っていくよく見慣れた風景が開始されます。しかし、だんだんと登るに
つれてこの山は様々な景色を見せていきます。
登山道や周囲にごつごつとした石がやたらと転がってる様になったと思ったら
急に勾配が無くなり白樺の林が広がる広い原になり、それが一面のススキ野原に
なり、そして荒々しい岩稜に姿を変えていきます。ひとつの山でこれだけ色々な
風景を持つ山も珍しいのではないでしょうか。核心部にいたるまでそのバラエティ
に富んだステージを存分に堪能していました。
しかしここでひとつ問題が。
私実は高い所苦手なんですよね。
…いや、もちろん山は大好きです!山頂からの風景もたまりませんよ!
でもふと足元見てそこに「高さ」を感じると怖くなっちゃう時があるんですよね。
これが自分でも良く判らないんですが一度発動すると「落ちる」イメージが
頭の中にこびりついて手足に震えがきたりするんですよ。普通の山では問題無い
ですしロープウェイとかの乗り物が怖い訳でもないんです。
そうそう発動したりはしない物なのです。
…でも今回発動したんですよね。
問題になった箇所は2段の鎖場になっている岩場。ここはでこぼこ多くて手足の
掛かりに困ったりはしないし一段あたり2〜3m程と鎖場としての難易度は決して
高い所じゃないと思うんですよ。でも2段目登る前に下を見たら
「あ、下何もないじゃん。落ちたらまっさかさまだなー」
って考えちゃったんですよ!
さあこうなったらもうテンションは駄々落ち。楽しい岩登りが恐怖の岩登りに
変わってしまいます。口数も少なくなり笑顔もひきつります。もう涙目です。
でもそんな状態でも先に進みたくないとは思わないんですよね。
なんというか絶叫マシーンが苦手だけど好きな人みたいなもんでしょうか。
その後に続く岩場も最後の大壁も復路での難所も泣き言いいながらも結局凄い
楽しんで岩場アスレチックを楽しんできました。
という訳で怖いけれど必ずまた来るぞリストに追加された素敵な山行でした。
しかし手足が震えて動作の精度が落ちるというのは大問題ですね。
これはなんとかして克服しなければ。
一番山に行ってないメンバーが一番岩登り上手かったりと人間得手不得手
って色々あるものですね…
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