湯ノ沢峠-セーメーバン のんびりし過ぎて岩殿山へたどり着けず。
- GPS
- 27:56
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 1,741m
- 下り
- 2,364m
コースタイム
13:46 やまと天目温泉バス停
16:23 湯ノ沢峠避難小屋着
2日目
04:30 湯ノ沢峠避難小屋発
05:25 白谷丸 05:38
06:09 黒岳
07:27 大峠 07:40
08:37 雁ヶ腹摺山 09:00
11:36 金山峠
12:17 大垈山 12:25
13:09 セーメーバン 13:21
14:11 高ノ丸
15:30 笹平
15:57 稚児落し 16:17
17:02 稚児落し登山口
17:42 大月駅
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 大月駅〜八王子駅(JR中央本線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
天目温泉〜湯ノ沢峠(徒歩) 沢沿いは増水時と濡れている時は気を付けた方が良さそうです。 落石注意の場所もありました。 避難小屋内にこの道に対して崩落等により通行を遠慮するように書かれた紙が 置いてありました。 湯ノ沢峠〜黒岳 白谷丸まではエグれていて歩きにくく急な箇所もあります。 黒岳〜大峠 前日が雨だったせいか坂が濡れて滑りやすい印象でしたが、危険ではありません。 大峠〜雁ヶ腹摺山 豊かな緑,木橋,ロープ場,時折見られる眺望とバラエティーに富んだ整備された道。 雁ヶ腹摺山〜白樺平 危険は無いと思います。 白樺平〜百聞千場 木の根,埋まっている石,等濡れていたので私個人としては大変下りにくい道でした。 少しだけ表面に出ている濡れた木の根っこが滑りやすいと思いましたし、滑りました。 百聞千場〜大垈山前後 金山峠までは普通の道ですが、大垈山前後は若干迷いやすい印象でした。 私は山頂前で1回、山頂後に1回プチルートミスをしました。 山頂後のミスは逆から歩いた場合は間違えないと思います。 〜サクラ沢峠 1.3mくらいの赤く塗られた棒が道に刺さっていますし、道もしっかりしています。 サクラ沢峠〜稚児落し 高ノ丸までは踏み後が若干薄いと言えますが進む方向さえ間違えなければ 落葉時でも無ければ大丈夫だと思います。 それ以降は親切な東電の階段が逆に歩き辛くしている様に感じた所もありました。 稚児落し〜大月駅 登山道はエグれていたりロープがあったりと注意は必要だと思いました。 |
写真
感想
先週湯ノ沢峠の避難小屋が薄暗く何となく不気味で
独りでは泊まれそうにないと書いたのですが、
日が経つにつれて男子としてそれで良いのか?と思うようになり、
リベンジと云いますか、チャレンジ?ひ弱ちゃん返上?
まぁビビッた時は早いうちにもう一回行っとけ〜、ということで
避難小屋へ一泊してそこから黒岳-雁ヶ腹摺山-セーメーバン等を
歩くコースへ行く事にしました。
今週は天目温泉までバスで行くつもりなので
早めに甲斐大和駅へ行き駅のベンチでバス待ちをしていますと地元の方が
「都会の人達が車で山菜を取りに来るのは良いけれど、
先の方だけ少し摘めば良いのに根こそぎ持っていくから
次の年に取れなくなり、どんどん山菜が減っていく。」
と苦言を呈しておられました。そして
「いつだったかそこの山で熊が檻にかかり麻酔で眠らされて
どこだかへ連れて行かれたけれど、可哀想だったねぇ」と、
えっ今週もいきなり熊から入るの?と驚きましたけれど
「じゃぁ私は電車が来るのでこれで」と、行ってしまわれましたので
いつ頃の話だったのか聞くことが出来ずにしまいました。
天目行きのバスの運転手の方は
「お婆ちゃん下りるの急がなくていいよ、大丈夫だよ」とか
「乗っていく?後で?じゃ何分くらいにまた通るからその時声をかけてね」
などとても親切で、私が下車するときも
「今日は温泉休みだけれど大丈夫ですか?」
と声をかけて頂きとても嬉しい気持ちになれました。
天目温泉から湯ノ沢峠までは先週歩いた道なので気楽です。
避難小屋へザックをデポして大蔵高丸へ夕日を見に行きたかったのですが、
上の方はガスがかかっていて無理そうなのでなおさらペースがあがらず
のろのろと歩いて行きました。
登山道へ入る少し手前の沢沿い20mくらいの間に
自生のクリンソウが7株くらい咲いていましたが、
先週滝子山で見たものと比べると色艶も悪く小振りで
あえて見に来るような物ではないように思えました。
沢沿いの道を登っているとレインウエアを着なければならない程雨が降ってきてしまい、
あの薄暗い避難小屋で雨音を聞きながら過ごすのは試練だと思いましたが
今更どうにもなりませんので水場で水を汲んでから一夜の宿へ向かいました。
水を汲んで振り向くとそこにもクリンソウが2株自生しており、
先週気が付かなかった自分の観察力の無さにガッカリしてしまいました。
先週はそそくさと出て来てしまった避難小屋の中をじっくり眺めますと
なんと簡単な配電盤があり、スイッチを入れると普通に蛍光灯が点きました。
明るくなった室内は少々古く埃っぽいですが、全く怖い感じは無く快適に過ごせそうでした。
トイレは少し離れていますが、小屋に備え付けのビニール傘があり雨でも不自由しません。
紅茶を入れ一休みしてから室内にある布団を物色、
カビの具合や手触りや匂いを嗅いだりしてみて
せっかくだけれどこれは無理だと思い持参の寝袋をザックから取り出しました。
「これだから逞しい山男になれないんだよなぁ」と思えども無理は無理です。
朝2時過ぎに車の音で目が覚めました。
そのまま起きてぼんやりしていると次々に車が到着しているようでした。
朝食を食べて少し明るくなってから(←ここが情けない)トイレに行きますと、
駐車場には既に4台の車が止まっていて、私が出発する頃には6台になっていました。
平日でこうなのですから土・日・祝日はさぞや賑やかなのだろうと思います。
ぼちぼち黒岳へ向うことにします。
昭文社の地図にも歩きにくいと書いてありますが
実際えぐれていて急坂もあり一気に目が覚めました。
空はガスっていて眺めは期待できそうにありませんでしたが、
その分崩落気味な場所では下が見えなくて助かりました。
それでも途中の展望スポットからは綺麗な雲海を眺める事ができました。
しかし後から歩いてきた方から「富士山は駄目だな。」と言われ
本来はあそこに富士山が見えるのかと少し残念な気持ちになりました。
さらに歩いて行くと一山超えた為か時間のせいかだいぶ明るくなってきました。
他の方は道を右にとりましたが、私は白谷丸へ向かいます。
この最後のひと登りも地面が濡れていた事もありそれなりに汗を掻かされましたが、
その甲斐あってここからの眺めは実に素晴らしく先ほどは見えなかった富士山も
多少雲がかかってはいましたが姿を見せてくれました。
次の黒岳山頂は落ち着いた雰囲気はあるものの眺望は無く
2000m近い山へ登ったという感慨は特にありませんでしたのでそのまま通過しました。
少し北にある大峠への分岐から勿体無くもグングン高度を下げて行きました
ここは多少無造作な感じはありましたが苔むした風情が何とも言えない道でした。
その先さらに高度を下げていくと次に登る雁ヶ腹摺山が前方に見えてきました。
250mくらい登り返すのかと眺めていますと道はさらにグングン高度を下げてゆき
気持ちが萎え気味になってしまいました。
大峠で少し身軽になり登り始めましたが、なるほど人気のある山らしく
バラエティーに富んだ魅力的なコースで楽しく登る事が出来ました。
途中ロープが設置された場所もあり下りは気を付ける必要があるかと思いますが
車で大峠まで来れば1時間程度で登れ、山頂直下の草原にピクニックシートを広げ
ランチをするようなのんびり登山にはなかなか良いお山だと思いました。
ここでも途中の展望ポイントからは富士山が見えませんでしたが、
山頂についてしばらくすると雲が取れ、先程より綺麗な富士山を見ることが出来ました。
ここまでノンビリし過ぎて時間が微妙でしたので姥子山はパスして先を急ぎました。
濡れた石や根っこが滑りやすかった登り尾根以外は快適に歩いて行きました。
一度ボロボロの舗装道路を歩きますがすぐに登山道へ復帰、
金山峠からセーメーバン山頂までが本日のメインディッシュとなりました。
大垈山手前で一度道失いをしましたが
前方右上に指導標が見えましたので無事復帰出来ました。
しかしここは危険な場所で道失いしている最中にもかかわらず
「なんて素敵な林なんだろう・・・」と、ぼんやりしてしまう程魅力的で
明るい陽射しの中しばし危機感も無くたたずんでしまいました。
その先セーメーバンまでは道もしっかりしており
赤テープならぬ赤棒が地面に突き刺さっていて道迷いの心配はありません。
しかも適度に手入れされた林は先ほどとは違った趣ではありましたが暖かい雰囲気で、
歩いていると山や周りの木々すべてが自分を歓迎してくれているような感じがしてきて
このまま帰らなくても良いかなといった気にすらなってしまいました。
結果論ですがサクラ沢峠高ノ丸方面へ行かずに金山民宿村へ下る代わりに、
姥子山へ行ったほうが良かったのかもしれません。
トズラ峠までは普通の低山にしか思えませんでしたし、
笹平までは冬場の落葉時なら私はとても歩けないような高度間を感じるタイプで
あくまで私の感想としてはサクラ沢峠から先は失敗だったかなっと思っています。
稚児落しからは時間も気力も無くなってしまいましたので、
岩殿山へは行かず浅利方面へ下山し、大月駅まで歩いて行きました。
大垈山やセーメーバンはまた訪れたい山たちでしたが
逆コースは登り基調になり辛そうかとも思いました。
今日も良いお山達と素敵な木々に出会うことが出来ました、1日ありがとうございました。
【真面目に反省】
今回はリラックスと集中とのバランスが極端に悪かったようです。
計画より遅れてしまっていても修正する気力が湧かず、
ボンヤリ景色を眺めてしまったり日向で寝そべってしまったりで
楽しい山行きではありましたが、計画を大幅に縮小してしまった事は
反省点だと思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
色々なコースが有りますので随分悩んだ事と思います!
レコに書かれてあるようにサクラ沢峠からは何処にでもある低山かもしれませんね〜
でも金山方面行ってたら、もっとガッカリしたかもしれませんよ!急な林道歩きが待ってますから・・・
姥子山は西峰と東峰があり東峰は岩峰で絶壁です!
稚児落としより怖〜い所でした。
セーメーバンに下らないで宮地山に向かうという方法もありましたね・・・
雰囲気の良い道みたいですよ〜
楢ノ木尾根も良さそうですね。。。
いよいよ本格的に梅雨入りしそうです〜
雨歩きの似合う所を探しましょう(^O^)/
このピークからの景色はいいですよ〜
(眺めは白谷丸の頂上とあまり変わらないけれども…)
ケルンの横の岩にちょこんと座ってボーッとするのも乙なものです。
大垈山の先の樹林帯は自分も吸い込まれてしまいました
自分はそのまま下ってしまいその先の鉄塔まで行ったところ、標識に宮地山方面と書かれていたので慌てて戻った覚えがあります
2e2さん、こんにちわ
このコースかなり楽しかったので大満足でした
岩やクサリや高い所が苦手な私からすれば
知らず知らずに1番無難なコースを選んでいた様で
結果オーライだったんですね
宮地山 はいつか奈良子行きのバスを使って登ってみます。
でも楢ノ木尾根は私には日帰りは無理じゃないかと・・・
雨のロングは決行ですか?
怪我だけはお気をつけ下さいね
あの踏み跡は行き止まりだったんですか
あの日は私の後を歩いていた方が2名とも東側の踏み跡の方へ向かわれたので、
自分が道間違いをしているのかと少し不安 になったんですよ。
背負子に大量のカメラ機材 を積んでいらしたので撮影スポットなんでしょうね。
大垈山付近の植林地帯は自然に下りていってしまいますよね
私は事前にvgmtさんのレコを読んでいましたので
植林地帯のイメージは違いましたけれど途中で
「あっこれか」と、気が付きましたので助かりました〜
ありがとうございました
さっそく非難小屋に泊まられたのですね!!!
凄いです。ひ弱ちゃん返上ですよ。
ってひ弱じゃないないですょ。
車の音かぁ・・・土日はさらに凄いかもしれませんね。
駐車場とトイレの雰囲気の写真があり
大変参考になりました。にぎやかそうですが
私なら眠れそうです。
どのコースも楽しめそうですね。
セーメーバンも気になってました!!!
行かれていたのでうれしい限りです
まずは大菩薩まで目指してみようかなぁと。。。
福ちゃん荘でテント泊もよさそうですよね。
牛の寝の時にそうしようかな?とあれこれ妄想中です。
まずは天気が・・・(ノД`)シクシク
最近ヤマレコを見る時間がないので今日はたくさん読んで叩き込んでます。
ヤマレコがっつり見る日というのもいいですね。
癒されます。
苔の雫が綺麗ですね 他のお写真もいい感じです。きのこもカワ(・∀・)イイ!!
ちょっとでもいいから歩きたいですね・・・
pentarouさん、コメントありがとうございます
テント泊を始めた頃は避難小屋って中途半端に広くて
狭いテントの方が安心感があると思っていたのですけれど、
2回目にして少し避難小屋泊にも慣れて来た感じです
セーメーバンはpentarouさんもチェックされていましたか
私も始めて見た時は『生命番』・・いのちの番人 ??
何か神秘的な感じだなぁっと、実際の漢字は違うようですけれど・・
それでも適度に手入れがされていて歩きやすかったですよ〜
縦走する場合、牛ノ寝まで行くとデポした車 を回収するのが
少々面倒になるのですね・・・
私は少しずつ笹子駅周辺に赤線を増やしてから
大菩薩へ繋ごうと妄想中です
台風まで来てしまって生憎な天気が続いてますけれど、
あと少しの辛抱ですね〜
udou1192さん、こんにちは。
バスの運転手の方、いいですね
ちょっとしたことでも声をかけてくれると嬉しくなりますよね。
個人的にですが、山間部のバスの運転手に憧れを抱いていたりします
雁ヶ腹摺山から南はまだ未踏で、いつか歩いてみたいコースです。
セーメーバンって、ずっと気になっている山なのですが、なんか特別なオーラとか感じましたか?
安倍晴明と関係があるらしいですから、妖怪の気配とか・・・
リラックスと集中のバランスは難しいですよね
リラックスし過ぎれば行動範囲は狭くなりますし、集中し過ぎればもったいないし
基本的に僕はリラックスが目的で山に入りますが、のんびりし過ぎると物足りなさを感じてしまいます。
永遠の課題ですかね〜
木曜日はなぜか晴れる
udou1192さんは、よほど日頃の行いがいいのね
と思っていましたら、水曜日から例の避難小屋泊でしたか
電気 が点いて良かったですね
素敵な写真が いっぱいです。
雲海 ・苔・きのこ
富士山アップ
カメラは、P510にかなり揺れ動いていますが、手に取って考えようと週末見に行く予定でしたが、、、
腰痛で安静の週末でした
家に籠りながらセーメーバンって何所だ?
と調べております。おもしろい地名ですね。
勉強になります
来週は復帰できますよう頑張ります
木曜日と週末晴れますように
momomappuさん、コメントありがとうございます
朝、登山口でバスを降りるときに
「いってらっしゃい。」
とか言われるとそれだけで「今日は何か良い山行きになりそうだ〜 」
とか思ってしまいますよね。
momomappuさんの『松姫峠から周回』レコを読んでから
雁ヶ腹摺山周辺は 興味があったのですけれど、
赤破線はどうも・・・と、思っていたので今回は南下してみたのですが、
あまりにも気持ちが良い道で楢ノ木尾根も狙ってみたくなりましたよ
セーメーバンでオーラを感じる以前に
”ランナーズ・ハイ”ならぬ”トレッカーズ・ハイ ”になっていた様で
あの辺りを歩いているときは気持ちがホカホカしてしまっていて
すべて最高に思えていましたから全然気が付けない有様で・・・面目ないです
ただ山へ行くようになってから初めて頭の形や体の模様からして
「こいつ絶対毒持ってるよ」っていう感じの蛇を見ましたから
誰かに使役されている妖怪だったのかも・・・
momomappuさんはご自身の登山スタイルを確立していらっしゃる方なんだろうな
と、思っていましたけれどバランスに迷う時もあるんですね、
本当に永遠の課題なのかもしれませんね〜
konontanさん、コメントありがとうございます
木曜日は 晴れるっ、そのお言葉とても嬉しいのですが、
知らないうちに拙い行いをしてしまったみたいで
次回の休みは台風直撃の様子・・・
次は日曜日が晴れる番みたいですから、
それまでに腰痛治まると良いですね
私も20代の時にうがいをしていて軽いギックリ になった事がありますけど、
腰は日常生活も不自由が多くて参りますよね
おだいじになさって下さい。
何だかもう心の中では P510に決めている感じゃないですか?
あとはきっかけ次第?
お好みの色のストラップを付けたP510を首から提げて
花を撮影しているご自身をイメージすれば・・・決まり・・なのでは?
私は今のカメラすでに愛着 が湧いてきていますから良い相棒だと思ってます
今週末は素敵な山行きが出来るといいですね
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する