武奈ヶ岳(坊村→イン谷口+比良駅)−美しい樹間の逍遙−
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- GPS
- 07:48
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,093m
- 下り
- 1,290m
コースタイム
イン谷口P 6:35 − 「湖西道路」下 6:44 − 天満宮前 6:57 − 比良駅 7:05
比良 7:15 =<湖西線>= 堅田 7:30/7:40 =<タクシー>= 途中 8:00/8:23(8:25) =<京都バス>= 坊村 8:41(8:45)
坊村 8:47 − 明王院奥 8:58 − 846m標高点脇 9:58 − 夏道・冬道分岐 10:02
− イオウハゲの上(夏道・冬道合流) 10:24/47 − 御殿山 10:57/11:04 − ワサビ峠 11:09/11
− 1120m 11:22 − 武奈ヶ岳 11:45/12:54 − 稜線・八雲ヶ原分岐 12:56
− コヤマノ分岐(八雲ヶ原・コヤマノ岳分岐) 13:05 − 旧比良スキー場ゲレンデ道の分岐 13:10
− コヤマノ岳 13:17 − 金糞峠への短絡道の分岐 13:21 − 杉の茂る最初の谷筋 13:46
− 八雲池からの谷筋に合流 13:57 − 金糞峠下の分岐 14:06 −(途中で休憩)− 金糞峠 14:29/30
− 青ガレ 14:58/15:02 − 荒廃した林道 15:28 − 大山口 15:30 − 比良管理事務所前 15:46 − イン谷口P 15:51
●行動時間 0:30 + 7:04 (電車、タクシー、バスでの移動時間を除く)
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
(自宅) = (イン谷口) − 比良駅 = (堅田駅=途中=坊村) −武奈ヶ岳− (イン谷口) = (立ち寄り湯) = (自宅) ●アクセス ○イン谷口 ・国道161号バイパスでもある「湖西道路」の「比良インター」で降り、突き当たる県道322号線を左手に進めば、ほどなく「イン谷口」の交差点 ・直進は「大山口」から正面谷 ・正面谷へ向かう場合、「イン谷口」より奥にも駐車スペースがある。道が最後には未整備林道になってしまうので、そこにある駐車スペースが最後の駐車場所 ○比良駅 ・駅前に小さな駐車スペースがあり、勝手に駐車してはいけないような断り書きは見当たらなかった。ひょっとすると駐車できるのかも知れない ・通例、湖西線の電車で行く。新快速も停車する「堅田駅」から普通電車で15分 ・無人駅。券売機あり ○坊村 ・京都バスで行った。京都バスは土休日のみ運行。人が多ければ増発するようなので、乗れない心配はあまりしなくても良さそうだ ・バス停からは「明王院」を目指し、その奥より斜面に取り付く <参考>「途中」バス停 ・国道367号線「途中」交差点からやや北側に進むと、進行右手の法面に“バス停”が張付けてある ・進行右手にあるということは反対向きの車線に面していると言うこと。すなわち進路と逆側のバス停だが、これが両方向を代表している。なんせ、一日に数本のみのバス停なので、2箇所造るのも標識を建てるのも、面倒だったのであろう。珍しい壁張りバス停 ・「堅田駅」から「途中バス停」までタクシーで約2,800円、約20分であった |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース状況 ・全般によく整備されている。分岐の案内標示はしっかりしているが、コース途中ではいわゆるマーキング以外はあまり見受けられない ・金糞峠下などでは、昭文社地図には標記のない枝道もあった。 ・イン谷口からの正面谷は、現地の認識では“難路”となっている。確かに登るにも手強く、降りるにもきつい道 ●買う、食べる ・坊村は、商店等は期待できない。バスにせよ、自家用車にせよ、ここに到達するより以前に調達すべき ・比良側では、イン谷口までのバス便が廃止になっている ・イン谷口近傍には店は全くないが、国道まで出ればコンビニ等もある ●日帰り温泉 ・イン谷口からは、「比良トピア」がある。歩いても行けないことはない ・坊村からは、国道を更に北へ進むと朽木に「くつき温泉てんくう」がある。今回はここを利用した |
写真
感想
初めて、比良山系へ遠征。
富山への往復に眺めるだけの山だったが、六甲山同様に人々に親しまれる山であることは違いない。
●イン谷口〜比良駅
イン谷口で車を止め、まずは比良駅へ。車でハイキングコースを意識しながら上ってきたので承知していたが、車では行けないような道である。
イン谷口からは立派な「出合橋」と称する橋を渡るが、その先は自動車通行不可のハイキングコース。やがて、舗装路になり湖西道路下。ここでやや左にそれる側の道に進み、湖西道路を横断してからも直線的に進む。やがて舗装路は直角にそれていくが、気にせず未舗装路へ直進。やがて、手書きの道案内標識のある分岐。標記に従い右手へ進むと天満宮脇で国道161号線に。少し右へ進んで琵琶湖側に曲がると、立派な湖西線の高架橋とともに、目指す比良駅が見えてくる。
●坊村〜武奈ヶ岳
出町柳からの京都バスは増便するほどに盛況。しかし、途中の平で少々降りた後、坊村でほぼ残り全員が降車。梅雨のさなかの登山日和であるし当然か。
立派なトイレの脇を抜け、明王院へ。明王院の前を通り奥からいきなりの急坂に取り付く。急斜面をずっとジグザグを切って登るが、よく踏まれているので歩き難いことはない。
やがて、右手に846m標高点らしき高みを見送り、冬道・夏道の分岐。夏道は斜面を緩やかに巻いていく。しばらくで見晴らしの利くイオウハゲの上部。夏道と冬道の合流点。
京都北部の山々がよく見える。傍らの方に教えて頂き、愛宕山が識別できたが、西面や北西面は地図を見ながら推測。百里ヶ岳や三国岳と思しき山々を見る。京都北部も山並みが深い。
そこからはわずかな登りで御殿山。コースの名称にもなっている山。山頂からは、ついに目指す武奈ヶ岳も確認できるようになり、蓬莱山から続く峰々も緑麗しく見えている。
頂上までの見通しを得て、最後のひと登り。一旦下ってワサビ峠。峠には残念ながらワサビの形跡もない。そこから本体に取り付き、登ったところが約1120m地点。そこからは山頂はすぐそこに見える。また、中峠越しに琵琶湖が見えるようになる。
樹木のない,視界の開けた道を山頂へ。あとで下るコヤマノへの分岐点を過ぎ、山頂へ。
360度の素晴らしい展望。琵琶湖は高島付近や沖島付近が見えている。比良山系はほぼ見渡せる。京都北部の山々もきれいに見えている。
ここで昼。展望の良さを十分に堪能し下りへ。
●武奈ヶ岳〜イン谷口
分岐からコヤマノ分岐へ。先ほどの登りの道と比較するとやや急。鞍部を過ぎ、イブルギノコバへの道を分ける。やがて旧比良スキー場への道も分ける。このあたりから「レスキュー比良」が設置した標識も目立つようになる。コヤマノ岳は頂上不明。
最高点らしき辺りを過ぎ、屈曲した跡の林の中で、踏み跡の薄い分岐。
もしやと思いつつ進入すると、レスキュー比良が設置した「金糞峠への道」の標示。樹木にペイントされたマーキングも続いているようなので、これこそ目指す道であろうと、進んでみる。
ひと気のない木立の斜面を淡々と降りる。ふと気がついたのだが、この道筋は、植林ではなさそう。自生の上に、巨木が多い。ところどころにマザーツリーとでも言いたくなる巨木が現れる。
ずっと降りていくと、タワ。印は左手へ誘導しているが、踏み跡は直進してもうひと登りする方へ続いている。また、右手にも踏み跡があるようだ。
地図とは異なるとは思いながらも、左手のマークに従うことに。やがてきれいな流れを木橋で跨ぎ、更に進むとやや水没気味の木橋の先で八雲ヶ原と金糞峠下を結ぶ道筋に合流。違和感を感じながらも「金糞峠」を示すほうへ進むと、テントが数張り並ぶ一帯へ。
そこには左手の金糞峠だけではなく、来た道側の「八雲ヶ原」や右手へ進むと「中峠や大橋」へと繋がることを示している。どうやら先ほどのタワで直進していれば昭文社の地図通りだったようだ。一方今回の踏路は、谷筋を進み早々に八雲ヶ原からのルートと合流する“迂回路”であるようだ。しかし登り向きに付けられていた標識から類推するとコヤマノ岳へ行くにこの迂回路も人気はあるようで、誘導標識は建っていた。
そこで地図を再認識、テント場は金糞峠への登りの“付け根”であるようで、標示の通り、金糞峠を目指す。
登り途中で水音を聞きつつ休憩。癒やされつつ、残りを登り、峠へ。堂満岳や北比良峠からの道も集まりここで休んでいる人も多い。
目指す正面谷は足下から切れ落ちるように繋がっている。ガレた歩きにくそうな谷筋。足下に気を配りつつ下降。なかなか楽になることなく、ガレを降り続けると、やや幅広にガレた一帯で滝と化した堰堤と合流。「青ガレ」と呼ばれる地帯のようだ。そこからは普通の斜面下りが続く。やがて、林道が現れる。というか、林道だったであろう道が現れる。
離合を繰り返すうちに、“大山口”を過ぎ、駐車場が現れ、ようやく車道らしくなる。最後にレスキュー比良の事務所を通り過ぎ、イン谷口へ。
最初と最後の急坂はともかくとして、六甲と比較しても快適な樹林帯歩きが多くあるなど、自然を満喫できる山だと思った。
初めまして、同じ日に神爾谷経由で武奈ヶ岳を登ってました。
花は20枚目はサワフタギかと?26枚目はハナニガナで28枚目はタニウツギじゃないでしょうか。
33枚目と63枚目はコアジサイですね、前者はまだ蕾かな。
nakato932さま
花の名前ありがとうござました。
ご指摘を受けて図鑑でも見ました。まさにご指摘の花々のようです。
また、nakato932さまのページも見させて頂きましたが、よく見つけていらっしゃいますね。ギンリョウソウごときで喜んでいる場合ではないようで。
また、散策の参考にさせて頂きたいと思います。
by otoh
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