西丹沢/玄倉川水系 女郎小屋沢
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 757m
- 下り
- 753m
コースタイム
7:25 林道分岐(玄倉川・小川谷)
8:10 河原に降りる(入渓準備)
8:30 入渓
9:45 F4
10:30 二股
11:30-12:30 野猿棚
14:30 女郎小屋乗越
15:30 小川谷出合い
17:05 林道分岐(玄倉川・小川谷)
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年07月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
同行者:小野(AC横浜) |
ファイル |
非公開
2083.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54) |
写真
感想
吾妻の美渓「前川大滝沢」は金曜から東北南部に集中した梅雨前線最後のイタチっ屁に
よる豪雨のため中止し、土曜はACY O野ちゃんのリクエストによる西丹沢/モロクボ沢
へ。日曜は以前から少し気になっていた女郎小屋沢へ行ってきた。
平穏なモロクボ沢を終え、大雄山駅前のユニーで食材を買い出し、結局玄倉バス停の
隅っこにテントと雨避けタープを申し訳なく張ってプチ宴会。
日曜朝、ユーシン方向の玄倉林道と小川谷林道を分ける立間大橋の小川谷林道側に
車をデポし、玄倉川林道を歩く。
境隧道(1つ目のトンネル)をくぐり少し歩いた山北町の看板から玄倉川へ降りる。
踏み跡は明瞭で楽に広い河原へ導いてくれる。
玄倉川本流も水量少なく、サクッと渡れ、対岸に流れ込む女郎小屋沢へ入渓。
地図通り二俣になっており、なかなか好印象の右俣へ歩を進める。
堰堤2つは右側のコンクリに黄色の階段取っ手がついている。
2m程度の滝を2つほど越し、右から支沢が入ったところの2m滝は
直登厳しそうなので、右支沢に一旦入り巻いた。
少し行けば15m滝。左側から巻き気味に登る。
続く3mくらいの小滝連瀑は左側から一気に高巻いた。
すぐに右岸がやや崩壊した沢が一瞬開けた場所に出て休憩。
再び樹林とゴルジュに入っていく。
8m滝は、流芯右側上部に残置ロープが見えるが、左側の方が階段状で楽。
途中のブッシュにランニングを取り、滝上の流木で支点を取り固定ロープで突破。
続く5m滝はフリーで登れる。
いよいよ野猿棚というが、過去記録の伝えてある通り
4段45mというより10m級の滝が繋がっている感じで緊迫感はない。
1段目15m?は卦蕕らい。
2段目10mは元蘢度で少しシャワーを浴びる。
3段目逆くの字も卦蘢度で少しシャワー。
4段目10mは右側ルンゼを登るが右側の岩がぬめって滑る。(卦蕁
野猿棚を終えると左手に涸沢を見送り右沢へ入る。
ここから遡行終了点の女郎小屋ノコルまで、どのような成因でこんな谷になる
のであろうと思われるほど、見事な超V字険谷が続いていた。
途中3つほどCS滝を越えていく。
1つ目6mCSはこの沢で一番ボルダーチックな技術が必要。
上部にかかる古びた残置スリングでA0しながら、キョン足で体を上げていき
大岩右側から這い上がった。クライミング技術がないパーティには無理であろう。
(控蕋腺亜
2つ目7mCSは1つ目より比較的容易。
途中なぜか段々下流部に向きを変えるようなムーブになり
下で見ている後続者から笑いを買う。(元蕁
3つ目3mCSは左右どちらからも越えられる。
ずっと先に見える窓のように一筋の明かりを浮かび上がらせる遡行終了点のコルを
目指せば次第に足場がザレてきた。
終了点左側の残置ロープ頼りにコルに乗り上げると、すぐに反対側に落ちており
ここはとても休憩できない。
しかも東沢に降りる反対側も急なザレなので、残置ロープに持参ロープを掛け
懸垂下降1Pで斜度の落ちる辺りまで降りた。
コルから東沢の下降は、ザレてはいるが問題になるところはなかった。
すぐに水量豊富な東沢へ合流。
小川谷廊下(中ノ沢)合流点までの同角山稜径路は、東沢の左右に踏み跡があったり
テープが巻いてあったりするが、なかなか見つけにくい感じ。
沢靴でそのまま東沢を降りた方が早いと思う。
小川谷合流点ですぐに小川谷側上流部の堰堤を目指す。
この堰堤直下が小川谷林道へ続く小川谷廊下遡行時に使われる径路の入口。
小川谷径路へは、2段くらい上がれば、明瞭な踏み跡にぶつかる。
相変わらずザレ場のトラバースなどは荒れていた。
『東京周辺の沢』(白山書房)ではこの女郎小屋沢の遡行グレード2級下になっている
が、
「下」は取ってもよいであろう。
おまけに「初心者向けの沢」とも記載されているが
登攀得意系の経験者がいなければ遡行は無理だと思う。
少し期待薄で行ってみたが、なかなかどうして「楽しめる」沢であった。
悪天候にて大滝沢が中止。
…滑川大滝で写真撮って、みんなで滑川温泉入りたかった〜。とガッカリでしたが、2日
間連続で沢へ行ける。というラッキーな状況に。
私は先日、沢で転倒し痛い思いをしていました。また、近くの沢で死亡事故があったと警
察から聞き、自宅にて『沢の事故』検索。かなりの数の事故報告を目にして沢って怖いな
ぁ〜と。少し腰が引けていましたが、246を過ぎ、山や沢を見る頃にはそんな事すっかり
忘れてしまっていました。
1日目はモロクボ沢へ。
遡行距離は長いのですが、ロープを出す場所も無く、(最初の滝は高巻きました。)魚が
たくさん見られ、雲母のカケラがキラキラした癒しの沢でした。
夜はみんなで豚しゃぶ。とても美味しくいただけました。タープの下、夕食の残りを傍ら
に動物があさりに来たらどうしよう!?と、ドキドキしながらシュラフカバーで寝ました。
2日目は女郎小屋沢へ。
今まで行った沢の中で一番面白かったです!!
野猿棚という10m、10m、10m、15mの4段45m滝のシャワークライミングの後、暗く狭いゴル
ジュへ突入。本当に狭く、(正に廊下!)垂直に切り立った両岸の岩は苔むし、水も次第
に涸れ、辺りはシーンと静まり返り…上流からの眺めはガスも手伝ってとても幻想的。C
Sが現れるとみんなでワイワイボルダリング大会で突破。
そして最後の詰め。急なガレを登りきった所は幅30僂發覆な壊の進んだ乗越。両側が
とても急。立っているだけなのに、足元の花崗岩のガレが少しづつザラザラと両側へ崩れ
て行く…。セルフビレイを取っていないと危険な乗越。両側の木を横断させた残置ロー
プを支点としたドキドキ懸垂下降。懸垂下降も足を置く度に足場がザラザラ崩れて行
く…。「ラクラクラクラク。」と叫ばないとならない状況。^^先行者は下で待つと落石で
危険な為、さらに先行することに…。
下山の道も崩壊が進んだ沢屋道。ロープだらけでハラハラしながらの下山。こんなの初め
て…!!!
次から次にハラハラドキドキでとてもとても楽しかったです。いつも前後にいてくださっ
たみやなおさんがとても頼もしく、おかひろさん、ひろりんさんと色々お話しながら遡行でき
て、大岩でとる支点やKAMOGさんの美しい支点ビレイも見れて、O野さんのボケも沢山聞け
て本当に良かったです。また、sakamiちゃんと2日目も御一緒したかったです。
同行された皆様、本当にありがとうございました!!
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