池田山 〜初めての雪山も無謀な行程に反省〜
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- GPS
- 03:45
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 860m
- 下り
- 860m
コースタイム
14:08 林道出合 東屋
14:31 避難小屋
14:58 売店 森の駅
15:15 池田山 山頂 着
15:20 池田山 山頂 発
15:43 売店 森の駅
16:00 避難小屋
16:17 林道出合 東屋
16:56 霞間ヶ渓 登山口 着
天候 | 曇り 時々 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道≫ (注)雪山超初心者に付き、あまり参考にならないかも… ・全体的にトレースがはっきりついている ・登山コースを知らないと林道から登山道に復帰するポイントが分かりにくかった ・林道出合までは積雪10〜20僂らい 踏み跡上は雪と落ち葉と石のミックス状態 ・林道上、雪がタイヤで踏み固めてあるところは滑りまくる ・避難小屋から山頂までは積雪30〜40センチ 新雪でフカフカ ・登山道に凍結箇所は無くアイゼンは不要と思われるが、今後凍結すると必要かも ≪トイレ≫ ・霞間ヶ渓登山口、林道出合東屋付近、森の駅手前の東屋付近に有り ≪温泉≫ ・登山口から車で5分ほどのところに池田温泉有 ・www.town.ikeda.gifu.jp/onsen/ |
写真
感想
岐阜から見ると伊吹山のまえに前衛の如く立ちはだかる池田山。
いずれ登ってみたいと思っていましたが、降雪により断念していました。
しかしネットで調べてみると今の状況ならアイゼン・スノーシュー無しでも登れそうな感じ。
美しい雪山を一度味わってみたいという思いもあり、危険を感じたら途中で撤退、行けるところまで行ってみようということで出かけました。
天気も良いし、池田山なら暗くなるまでに往復できるだろうと甘い判断で…。
午前中に所用を済ませて、登山口に着いたのが13時前。
登山道は東向き斜面に付いているので、すでに陽は陰り薄暗い感じです。
それでも、なんとか日のあるうちに帰ってこれるかなと思い、登り初めてしまいました。
道はまず樹林帯の中をジグザグに登って高度を上げて行きます。
足元の積雪は10センチほど。先行した方が踏み固めてくれたトレースを忠実になぞりながら登ります。
気温がさほど低くないためか雪は柔らかいですが、雪が落ち葉や雪とミックスされた状態になっているので滑ったり浮石を踏んだりしないように注意です。
林道に出るまでに先行パーティー4組ほどとすれ違い。普通ならもう下山する時間に登りにかかっている私を心配して、先行者のトレースを外さないように注意して下さる方もいて、出発が遅くなったことを今更ながらに後悔しました。
次第に頭上に空が広がってきて1時間ほどで麓から林道と出あい、休憩ポイントの東屋に到着。時間に余裕がないので服装チェックしてすぐに出発。
林道は除雪がなされているものの、雪がタイヤで踏み固められたところはツルツルで滑りまくりでした。本日唯一転倒しそうになったのが帰りの林道歩きの時だったほど。
林道から登山道に復帰し、まずは池田の森の避難小屋を目指して登ります。
積雪も増えてきて先行者のトレースを外すと歩くのも大変で、ラッセルして下さった方に感謝でした。
20分ほどで焼石神社に到達。そこからすぐに避難小屋がある池田の森公園です。
私の少し前に登り始めた方が一人いましたが、ここで引き返されるようで、この先は私一人と思うと心細く感じました。
池田の森公園から山頂まではさほど距離が無いイメージでしたが、現地に立ってみると山頂はまだ遠くに見えていて、自分も進むか引き返すか決めないといけない状況。
しかし、太陽はまだ高く昇っているし、時間も14時半。下りに1時間半かかるので17時までには登山口に帰るためには、引き返しのリミットは15時半と見積もり、行けるところまで進むことにしました。
かなり無謀な計画でありましたが…。
池田の森からは登山道は林道と並走する感じで。
積雪もだいぶ増えて20〜30センチほど。
トレース上であっても進むのに苦労する感じでした。
しかし、周りは一面の銀世界。空の青と雪の白が目に鮮やかでこの上なく美しくため息が出ます。
このあたりで最後の先行者とすれ違い、ここから先は本当に私一人になりました。
30分程で売店のある広場へ到達。
伊吹方面の展望が開けていて写真を撮りたくなるも、まずは頂上を目指して休まず進みます。
広場からの登りが少し急で、足元の雪も深く、息が切れそう。
足元がフカフカすぎて不安定でなかなか前にすすめません。一歩一歩踏み出すのも大変で、雪山歩きは普段に倍して体力が必要なことを実感します。
さらに30分程尾根筋を進み、15時15分、池田山山頂に到達。
積雪は30センチほど。ふくらはぎ途中まで埋まります。
山頂展望台からは東側の展望が効き、濃尾平野が一望のもとでした。
岐阜城の乗る金華山や最近登った百々ヶ峰が眼下に。
名古屋方面に目をやると名駅のセントラルタワーズもくっきりと。
彼方には雪をかぶった恵那山。その背後に南アルプスの山並み。
御嶽・乗鞍は雲の中でしたが、かろうじて北アルプスも遠望できました。
いつもならここで山ラーメンタイムですが、既に下山するタイムリミット。
すでに太陽も西の空に傾いています。
時間に余裕があればゆっくりしたいところでしたが、山頂まで来れただけで良しとせねばなりますまい。
写真撮影と服装の調整をして、下山を開始しました。
銀世界の林間の道は、歩く音が響くだけの静寂の世界。
雲間から西日が差し込むと美しさもひとしおでした。
森の駅の広場へ帰還。
行きに取れなかった伊吹山を写真に収めます。
ここは伊吹山まで視界を遮るものがない、最高の展望台でした。
雪をかぶって真っ白の伊吹山は最高に格好良かったです。これを見に来たかった…。
ただし、逆光だったのできれいに撮ることはできず。
今度は午前中に伊吹の雄姿を撮りに来たいと思います。
ここからは池田の森まで時間短縮のため林道でショートカット。
車の轍があって登山道よりも歩きやすく、どんどん進めました。
池田の森避難小屋に到着し、すこし余裕がありそうだったのでパラグライダー離陸所に寄り道。
眼下の木が刈り払われていて、山頂以上に濃尾平野を見渡すことができました。
普段は超一級の夜景スポット。積雪期以外はカップルで賑わいますが、今は私一人。
あと1時間もすれば夜景を楽しめますが、私は陽のあるうちに登山口まで戻らなければなりません。
写真を少し撮ってあとはひたすら元来た道を下ります。
すでに日は山の影に入ってしまい、空の明るさだけが頼りの状況。
積雪があるので思いのほか周りは明るく、足元もはっきり見えるのは幸いでした。
ライトは持っているものの、なんとか暗くなる前に戻ろうと急ぎます。
ただ、足元は雪で滑りやすくなっているので、転倒しないように慎重に。
慌てず、急いで、慎重に、というのは神経を使いました。
樹林帯の中に入るといよいよ光がとぼしくなります。
ガンガン下っても木々の間から見える下界はまだ遠く、深山に独りぼっちというのは非常に心細いものでした。
周囲の杉林に竹林も混じり始め、渓谷の瀬音も聞こえるようになりだんだんと麓が近づいてきて、17時少し前、ようやく登山口の道路を視認しました。
なんとか真っ暗になる前に車に戻れましたが、あと30分遅くなったらまずかったです。
今回の山行は雪山の美しさを味わったり、積雪状態での歩行がどのようなものか実感できたのが収穫でした。
しかし、出発が遅すぎて余裕のない行程となったことがなにより反省点です。
途中トラブルが無かったのは幸いであったものの、捻挫でもして動けなくなれば陽のあるうちに発見してもらうことは不可能で、山中で夜を明かす事態にもなりかねませんでした。
山行は早出早着が大原則。
山は逃げないので、なんとしても今日登ろうなどと思わずに余裕のある行程で臨むこと。
今後は肝に銘じて、余裕をもって安全な登山を心掛けたいと思います。
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