雲取山 遅ればせながら今年初山行ってきました。
- GPS
- 29:42
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 1,708m
- 下り
- 1,723m
コースタイム
08:04 深山橋バス停
08:39 鴨沢バス停 08:48
09:27 登山口
12:01 七ッ石小屋 12:20
12:54 七ッ石山 13:08
14:07 奥多摩小屋
2日目
04:49 奥多摩小屋
05:40 避難小屋&山頂 08:03
09:24 奥多摩小屋 10:13
13:46 鴨沢バス停
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 鴨沢〜奥多摩(西東京バス)- 奥多摩駅〜青梅駅(JR青梅線) |
コース状況/ 危険箇所等 |
(凍結に関しては2013年1月7日〜1月8日の2日間の状態です。 砂が乗っているから平気等の私見は差し控えさせていただきます。 またアイゼンの必要不必要のご判断は御自身でお願い致します。) 全体として ●地図を持って標識を確認しながら歩けば迷うような事は無いと思います。 鴨沢バス停〜堂所 ●堂所で左に下る道がありますが、雲取山へは右(直進?)です。 ●凍結箇所ありませんでした。 堂所〜ブナ坂 ●七ツ石山は山頂付近、特に雲取山へ下る側が凍結していました。 ●七ツ石山の巻き道は片側のみ手摺のある橋の先、落石箇所の少し先の 道が細くなる辺りで一度凍結が始まります。 凍結が無くなり2つ目の七ツ石小屋分岐を過ぎた辺りでもう一度凍結箇所が有ります。 ブナ坂〜奥多摩小屋 ●ヘリポート付近で凍結していますが避けられます。 ●奥多摩小屋のトイレ付近凍結していました。 ●水場へ下る道の階段部分に凍結が見られました。 (足を置く程度の乾いた部分はありました) 奥多摩小屋〜雲取山山頂 ●奥多摩小屋を過ぎた直後を登りきった先から凍結が始まります。 ●その先小雲取山までの2ヶ所の登りには凍結残雪はありませんでした。 ●小雲取山から先は概ね凍結していました。 |
写真
感想
謹賀新年の時期は過ぎてしまいましたが、
今年もよろしくお願い致します。
遅ればせながら今年最初のお山へ行ってまいりました。
新年最初の山行きはぜひ御来光を拝みたいと思い
どこかで一泊しようと考えたのですが、
いまだに初対面の方との会話が苦手ですので山小屋はどうも・・・
ということである意味消極的な選択ではありますが、
テント場のあるお山を条件に考えてみて、
お山の引き出しが少ないこともあり、すぐに雲取山に決まりました。
仮に平地の最低気温が0℃としますと、計算上は山頂で−12℃前後、
東京生まれの横浜育ちでかつウインタースポーツの経験の無い私にとって
たぶん氷点下5℃を下回る気温は未体験領域ですので、
この機会に今のウェアが冬山でも通用するのかを試してみようと思い
雲取山荘ではなく山頂まで多少距離のある奥多摩小屋に幕営し、
気温の低いうちにナイトハイクで山頂を目指す事にしました。
現在ナイロンのテントしか所有していないのですが、ネット上で
『冬場のナイロンテントはツライ』、『いや我慢すれば大丈夫』等の記述を読み、
ツライとか我慢すればってどんな感じだろう?と興味もありましたので
そのへんも含めて行ってまいりました。
初日は奥多摩小屋までと距離が長くありませんので
気持ちにゆとりがあり、のんびりと歩いて行きました。
雲取山は私にとって頑張って登るお山という存在なので、
これ程ゆったりとした気持ちで歩けたことは無かったと思います。
しかしのんびりと歩いていたため
あまり疲れない→休憩しない→食事しない→気が付いたらシャリバテ
というアホな失敗をしてしまい
慌ててエネルギー補給をしましたが中途半端な疲労感は
その後ずっと続いてしまいました。
七ツ石山から雲取山方面への下りでついにガッツリ凍結との御対面です。
今までは踏むとザクッと食い込む凍結路面しか歩いたことがありませんでしたので、
普通に足を置いただけでは滑ってしまう状況に驚きました。
一度軽く滑ってしまうと七ツ石山からの下り程度の傾斜でも
高度感があるように思えてきて腰も引け気味になってしまいます。
足全体を強く叩き付けると膝が痛かったので、
かかとだけ強く蹴りこんで歩きましたが、これが正しいかは分りません。
しかし慣れてしまえば下が見えるといっても
ジグザグに下っているのですから不安も無くなりました。
せっかく慣れた頃に凍結が無くなり
今度はアイゼンをどこで外すのかで悩みました。
結局ブナ坂まで着けたまま下ったため
石と爪とでキシキシいう音にも多少慣れることが出来ました。
ブナ坂からの気持ちの良い尾根道が
このコースの醍醐味だとの考えに反対する方は少ないのではないかと思います。
雲取山山頂からの眺めも素晴らしいですが
私がこの山へ何度でも来たくなってしまうのは
やはりこの石尾根の開放感と眺めを再び味わいたくなってしまうからです。
行きは雲りで帰りはガスガスといった日も過去にはありましたが、
それでもあの素晴らしい眺めを期待してまた来てしまうのです。
そして今回はというと、行きも帰りも最高でした。
ささやかなピークはあるものの傾斜は穏やかですし、
風はほとんど無く日差しも暖かで快適に歩くことが出来ました。
奥多摩小屋のテント場に着いて設営場所を物色しましたが
水平な所には凍った残雪があり
氷を避け、そこそこトイレに近く、出来る限り水平で
出入り口を夕日の方へ向けられる場所は多くないようでした。
水場に下りていく階段は結構凍結していました。
凍っていない場所を選んで下りて行きましたが、
これからの季節は要注意かもしれません。
水は500mlを30秒程度の水量でしたが、
七ツ石小屋の側の水場よりは多いように思いました。
(あくまでも2013年1月7日の個人の感想です。)
ゴロゴロしながら本を読んだり食事をしたりしているうちに日が傾いてきましたので、
外へ出て沈む夕日を眺めていましたが、
それまであまり感じていなかった寒さが気になり始めました。
気温が急速に下がっていくようで、外に出して置いた温度計は
18時頃に早くも−8℃を指していました。
しかし明け方の3時半に目を覚ました時も−8℃でしたので
運が良かったと言うべきか残念ながらと言うべきか、
この日はそれ程寒くはなりませんでした。
それでも寝入りばなは、少し動くたびに冷気がそこここから侵入してくるようで、
「来た〜、そうか、これかぁ。今に結露したものが凍結して頭から降ってくるのか!?」
と変な期待をしてしまいましたが、
降ってくるどころかフライシートすらほとんど結露しておらず、
ナイロンテントの我慢とはどんなモノかの疑問も
寒さは寝ているうちに慣れてしまえる程度で、
テントはカサカサでいつもより撤収が楽チンだったという結果に終わってしまいました。
今回、思いの外快適に眠ることが出来たのは
ダウンだからとはいえペニャペニャなのに値段が4桁台後半もする
テントシューズ君のおかげだったかもしれません。
これまで気温0℃前後で、すでに足先の冷たさが気になっていた事もあり、
思い切って購入したのですが、履いてみてその温かさ感動、
今では毎日クローゼットにぶら下がっている彼らを見る度に
「お前等いい奴だよなぁ〜」と頬ずりしてあげたいような気持ちになっています。
朝のテントの中は寒さを感じることも無くとても快適でした。
ナイトハイクでの体温を維持する為に
ドーナツとおつまみサラミとコーラを詰め込み
上はベース+行動着+フリース+ソフトシェル
下はユニ●ロタイツ+中厚パンツ+レインウェア
それにニット帽を着て歩き出しました。
山頂まで小一時間のナイトハイクでしたが、
やはりこの日は温かかったのか寒さもまったく気にならず、
冬山でもこの装備で充分なのか今一つ判断できませんでした。
ただ−17℃まで対応の手袋は動いていれば問題ありませんでしたが、
じっとしていると、中にこれも新兵器のメリノウール含有のインナーを追加したにも係わらず
指先がジンジンしてきましたので再考の余地ありといった感じでした。
山頂から眺める今年最初の御来光は地平線の大きさと相まって
とても静かに感じられました。
太陽は姿を見せ始めると、ゆっくりとしかし確実に昇ってきて
その力強さを感じずにはいられません。
この大きさの中にいる時は
日頃の小さなつまずきなどは些細な事のように思えてきます。
そうはいっても日常生活を送っていると、
こういう気持ちは心のどこかへ塗り込められ
見えにくくなってしまうのですが、
それでも山は何度でも柔らかな気持ちを思い出させてくれます。
今年もこの先も山から離れる事は無いでしょう。
山頂からの景色が素晴らしかったので2時間以上も滞在してしまいました。
景色を眺めているうちに飲み残していたコーヒーが
凍結していてビックリしたりで、とても楽しい時間を過ごせました。
当初下山路は前日と違う道を考えていたのですが、
前回の山行きで突然始まった靴擦れが今回もできてしまい、
無理をせず七ツ石山の巻き道を通り鴨沢へと下りました。
今年も最初から気持ちの良い山行きが出来ました。
ありがとうございました。
この一年、山に係わるすべての方が無事に過ごせますようお祈りいたします。
【外国の方から】
もえぎの湯へ寄った帰りに信号待ちをしていますと、
外国人と思われる方達に「山?」と声をかけられました。
そうだと答えると
一人の方が他の方を指して「彼すごく山が好き」と
その”彼”も「うん、山へよく行く、山好き」とニコニコされていました。
話は歩く先が違ったため、そのくらいで終わってしまいましたが、
日本のお山を好きになってくれたのかと思うと何だか嬉しかったです。
最後にどこの山へ行ったのかと尋ねた答えは
発音が素敵過ぎてよく判りませんでしたけれど・・・。
初めまして。私も冬山でのテント泊の経験が無いのでとっても興味深く読ませていただきました、特に心理面はうんうんとうなずきましたが、私よりもとっても度胸があるなと感じましたよ。ああこれを読んだら僕も早く冬山キャンプしたくなりました!!ありがとうございました。
udou1192さん、こんばんわ。
遅ればせながら明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いしますm(__)m
いや〜初登山は奥多摩小屋テン泊でありましたか。
もうちょっと雪が積もったら奥多摩小屋テン泊もいいかな、
なんて狙っていたのですが(;^ω^)
昨年久しぶりに鴨沢から雲取山にお邪魔して
やっぱり気持ちいいコースだな、と実感してたのですが
この時期の方が数段素晴らしいですねぇ。
夕焼けと朝焼けの写真も素晴らしい( ´∀`)bグッ!
テン泊の方は思いのほか寒くなかったようですね。
テントシューズですねφ(`д´)メモメモ...
本年もudou1192さんの癒されるレコ、楽しみに読ませて頂きますヽ( ´ー)ノ
コメントありがとうございました。
黒戸尾根日帰りピストン等、拝見いたしました。
健脚とスタミナ、素晴らしいですね、
私も頑張らねばと刺激をいただきました、ありがとうございました。
今回はできれば年間を通してテント泊をしていきたいと思いまして
試しに出掛けましたが、特に問題も発生しませんでしたので、
結局何が足りなくて何が必要なのか解りませんでした。
okinaさんも冬季テント泊行かれましたらいろいろとご教示ください。
これから雪が降れば積雪期の外張りやスコップ等
背負う荷物の重量が増加しそうなので
私がそれに耐えられるかが一番の課題かもしれません。
こちらこそご無沙汰しており申し訳ありません。
本年もよろしくお願い致します
今回は雲取山か大菩薩嶺のどちらかと考えたのですが
私の方はHorumonさん達の去年の 雪の大菩薩の印象が強く残っていましたので、
大菩薩の方をもう少し雪が積もってからと温存?してみました
石尾根は何度行っても気持ちがいいですよね
2日とも天気が好くてラッキーでした。
写真はもう少し細かいものをいろいろと撮影していたのですが、
結局全然ダメで帰宅してから凹んでいました
冬のテント泊といえば、そろそろでしょうか?
Horumonさん達のヒル○ーグの雪山デビューレコ、
楽しみにお待ちいたしております
写真 29 / 44
感動しました!
かなりズームして撮られたのですね。
登ったことないですが、女王様&甲斐駒両方好きです。
ありがとうございます
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