御在所岳 中道〜峠道 〜岩登りの特訓とアカヤシオ〜
- GPS
- 05:35
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 705m
- 下り
- 704m
コースタイム
9:57 3合目
10:13 おばれ岩
10:35 地蔵岩
10:54 キレット
11:47 富士見岩
12:05 ロープウェイ山頂駅
(この後山頂公園付近を迷走)
12:35 一等三角点
12:48 望湖台
(昼食休憩)
13:19 一等三角点 発
13:40 峠道登山道入り口
14:14 武平峠
15:04 中道登山口分岐 着
天候 | 快晴 絶好の登山日和 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・鈴鹿スカイライン旧料金所は工事中のため駐車できず ・湯の山温泉ロープウェイ乗り場付近の有料駐車場に置いて登山口まで登ってくることもできる |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ 中道 ・全体的に風化した花崗岩の砂礫の斜面や岩場の登りで急登・木の梯子・鎖・ロープ有り かなり健脚向けのコース ・キレットと8合目付近の岩場の通過が難所 8合目付近の岩場は日陰で水の流れがあるので冬場は凍ってアイゼン必須となるらしい 凍っていなくても濡れていて滑る 峠道 ・笹に覆われた砂礫の道 ところどころに岩場・ガレ場有り こちらも健脚向けのコース 岩場・ガレ場では滑落・転落に注意が必要 ≪登山ポスト≫ ・登山道入り口に有り ≪トイレ≫ ・山頂公園にはロープウェイ乗り場、レストラン、一等三角点などあちこちにある ・登山道の途中にはトイレ無し ≪温泉≫ ・湯の山温泉から国道477を四日市方面に少し下ると片岡温泉アクアイグニス有り http://aquaignis.jp/ |
写真
感想
夏は北アルプスや八ヶ岳に行ってみたい私。
しかし、高所恐怖症であまり高いところは足がすくむ。
岩登りや鎖場の経験も乏しいのでどこかで特訓しておかないと。
どこかいい山はないかと思い探したところ、御在所岳と鎌ヶ岳を見つけました。
ヤマレコで諸兄のレコを読んでいると、キレットなどなかなか手ごわそうな岩登りもあるようで、良い練習になりそう。
…ということで御在所岳と鎌ヶ岳に出かけてきました。
4月22日月曜日、雲一つない青空のもと、7時20分に自宅を出発。
しかし、鎌ヶ岳とセットで登るために予定では5時に出発予定だったので、2時間半の遅刻になってしまいました…。
昨日の夜に仕事の打ち合わせがなければ…。
時間的に鎌ヶ岳は諦めねばならず残念ですが、御在所だけでも登れれば良しとして
ていざ出発。
行きは関が原を経て国道365号線を南へ、306号線に入って湯の山温泉を目指します。
306号線に入ると右手にロープウェイのかかる御在所岳と尖った鎌ヶ岳が姿を現しました。
御在所岳はここから見るとかなり険しい岩山といった感じで、果たして高所恐怖症の自分でも登れるのかちょっと不安になります。
9時過ぎに湯の山温泉付近に到達し、鈴鹿スカイラインへ。
この時間ではスカイライン沿いの駐車スペースは空きがないかと思っていたら、御在所山の家付近に1台分のスペースを発見。
小型車であることが幸いしてなんとか駐車できましたが、中道登山道から登るには便利な場所でラッキーでした。
準備を整えて9時半過ぎ、中道登山道より登山開始。
登り始めてすぐ木の階段があり、序盤から急登の登山道。
場所によっては木の根っこを頼りに胸まである段差を乗り越えて行くところも。
足元も風化した花崗岩の砂礫の道でちょっと歩きにくい。
中道登山道は案内板に中級者以上という注意書きは無いものの、かなり健脚向けのコースと感じました。
道端には時折ピンクのきれいな花をつけたアカヤシオが咲き、目を楽しませてくれました。
花を見るとツツジとそっくりですが、ツツジのように灌木ではなく普通の樹木になっているアカヤシオ。ツツジ科にもいろいろな種類があるのですね。
4合目のおばれ岩。まな板のような岩が二つ寄りかかって直立していて、どんな自然の営みがこんな奇岩を生んだのか興味が尽きません。
ここから展望も開けてきて、眼下には四日市の市街や伊勢湾、その奥には知多半島まで広がる大パノラマが。
山頂方向に目をやると険しい岩場が連なる御在所岳や先端の鋭い鎌ヶ岳も一望。
高所恐怖症ゆえ足がすくんでしまうところが無いかなぁと不安に思いながら進みます。
地蔵岩もなぜにこんな四角い岩が岩の上に乗っかっているのか、とても不思議な奇岩。
昔、御在所岳には巨人が住んでいて…といわれても納得してしまいそう。
6合目キレットの手前、崩壊地を横切るポイントにタテヤマリンドウの群落がありました。
青い可憐な花が一面に咲き誇る様を見ていると、登りの疲れを一瞬忘れます。
さて、いよいよ本コースの目玉のキレットへ。
高所恐怖症の自分がどうにも降りれないとなれば本日はここで撤退も考えていたので、どれくらい怖いか恐る恐る下をのぞいてみると…あれ、意外と簡単に降りれそう。
高度感がさほどでは無いことや、ステップ・ホールドが豊富にあることが幸いしました。
一段一段確実に下り、急なところでは鎖も使って慎重に進み…なんとか無事に下りきりました。
思っていたよりも簡単でしたが、いい練習になったなぁ。
ただ、ここで大騒ぎしていてはアルプスの岩場では大丈夫でしょうか?
もっとトレーニングが必要ですねぇ。
ここから登山道は急な岩場の登りに。
急な所には鎖やロープ、梯子も設置されています。
バランスを崩して滑り落ちないように一歩一歩進みます。
8合目で本日2番目の難所。
大きな岩を左に巻いて少し下るポイント。
右は急斜面で落ちると無事では済まないところを、狭い足場を頼りに進まねばならず緊張しました。
岩陰には水が流れていて、今日は一部凍結しており、スリップの危険あり。
鎖や岩につかまりながら慎重に突破しました。
難所を突破し、急な岩場を登っていくと、山頂公園の富士見岩付近に出ました。
急な登山道を登ってくると、そこには穏やかな公園が広がっている…なんとも不思議な感覚を覚える山でした。
富士見岩からは四日市方面の大パノラマ。麓方向の展望は山頂よりもここ富士見岩が遮るものが無くどこまでも見渡せる感じです。
ロープウェイ側を見ると奇岩の一つ大黒岩が。
切り立った崖の上にある岩の上にはなんと登山者の姿!
どうやってあそこまで登ったのだろう…。
その後ロープウェイ山頂駅付近を迷走。
首に巻いていたタオルが強風で飛ばされたようでいつの間にかなくなっていたので、富士見岩まで探しに戻るも見つけられず。
ピンク色の横長のタオルが落ちていたら私の落し物です。山にごみを残すことになってしまってすいません…。
山頂駅付近のシロヤシオはまだみんなつぼみで花は5月に入ってからのようでした。
山頂の舗装路を歩いて御在所岳山頂へ。
管理施設には軽トラが止まっていますが、ここから下界に通じる車道は無いはず…。どうやってここまで持ってきたのだろう?
山頂直下の106段に及ぶ階段を登ると、御在所岳山頂の一等三角点に到達。
上空には真っ青な青空が広がり、空に近づいたなー、と感じました。
御在所岳最高点の望湖台からは西に雨乞岳、イブネ
南には鋭い鎌ヶ岳
北にははるかに御池岳と藤原岳
山の間から琵琶湖も望めるようですが、今日は霞んでいてよく見えず。
一等三角点の広場に戻り、昼食休憩。
抜けるような青空の下、風が少し強いことを除くと、とても気持ちがいい日でした。
帰りは峠道から武平峠を経て、御在所山の家まで戻るルートで。
あまり使う人がいないのか、笹に覆われそうな砂礫の道を慎重に下ります。
展望が開けたところからは目の前に鎌ヶ岳。
鋭い山容に圧倒されます。
頂上直下の岩場はかなり急そうで、ここから見ていても怖いくらい。
時間があっても鎌ヶ岳には登れたかどうか…。
こちらの道も展望が開けたところは岩場で、切れ落ちた斜面の上の狭い足場を渡って行く箇所もあり、なかなか侮れないコースでした。
武平峠手前では崩壊地の上を進む箇所があり、滑落には注意が必要です。
なんとか無事に武平峠まで降り、あとは川沿いの道をたどって駐車場所まで戻りました。
御在所中道と峠道はなかなか手ごわいコースでしたが、岩登りや鎖場が体験できて、アルプス遠征に向けて良いトレーニングになりました。
花は中道ではアカヤシオ、タテヤマリンドウ
山頂ではバイカオウレン、タテヤマリンドウ
そのほかはショウジョウバカマやスミレに出会いました。
峠道は花がほとんど見られず残念。
イワウチワも見たかったですが、葉っぱばかりで花は残念ながら発見できず。
帰りはパッと見結婚式場のようなオシャレな外観の片岡温泉アクアイグニスで一風呂浴びて帰りました。
お湯は硫黄っぽい匂いがして、泉質も良くいつまでも入っていたいお風呂でした。
さて、今度は鎌ヶ岳に挑戦してみようかな…。
はじめまして。
レコ拝見しました。今年はアカヤシオがきれいに咲いているようですね。
先週、隣の釈迦が岳はまだ蕾(シロヤシオのようでしたが)でした。それでもハライドのアカヤシオは満開とのことでした。
ところで、「鎌ヶ岳」BlueTrainさんなら登れますよ。焼岳や能郷白山に登られた方なら御在所から鎌の縦走はできます。(個人的には奥穂でも十分登れると思います)
次回は是非トライしてみてください。
PS.私もあの中道の8合目のトラバースは1番怖い場所だと思います。
はじめまして。
コメント下さり、ありがとうございました。
鎌ヶ岳、御在所から縦走していくと山頂直下のガレ場登りが高所恐怖症の私に果たして登れるのかなぁ…という感じなのですが、なんとかなるでしょうか?
一度挑戦してみたいと思います。やはり高所恐怖症克服は慣れるしかないかなと思いますので
奥穂高も長期的な目標としているのですが、今年はまず北アルプス初心者コースで北ア歩きの練習をしてみようと思う次第です。
奥穂高は穂高岳山荘横の岸壁が登れる自信がありませんで…
BlueTrainさん こんばんは
ヽヶ岳 山頂直下のガレ場登り⇒あそこは高度感より下山する人が起こす落石の方が怖いです。最近、巻道も出来ました。安全ですのでこちらを下りに使います。
∧羚盂抻柿餡の岸壁が登れるか⇒しっかりした鉄梯子ですので安全です。但し、下山時はかなりの高度感があります。高度感は慣れて楽しむしかないでしょう。
奥穂は穂高岳山荘までのザイテングラードの岩場登りで高度感がマヒしますよ。
私もビビりですが最近はエイヤーで行っちゃいます。
sugi-chanさん、再度コメントありがとうございます。
鎌ヶ岳の最後の岩場は落石が怖いのですね。私はどんくさいので落石を誘発しそうなので気を付けないと…
諸兄のレコで見ると高度感もなかなかに見えますが、やはり現地で自分の目で見てみないとわからないものですね。いざとなればう回路もあるようですし、鎌ヶ岳、是非行ってみたくなりました。
奥穂もいつの日かヤマレコに登頂記録が書けるといいんですが…。
何事にもチャレンジ精神は必要ですね。まだまだ初心者ですがレベルアップできるように頑張ります!
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