夜叉ヶ池 〜ニッコウキスゲ満開の揖斐の最奥部〜
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- GPS
- 03:10
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 678m
- 下り
- 678m
コースタイム
14:14 幽玄の滝
14:51 稜線に到達
15:11 夜叉ヶ池テレビカメラ前
15:22 夜叉ヶ池
15:51 幽玄の滝
16:31 夜叉ヶ池登山口 着
天候 | 時々青空がのぞく程度で曇りがち |
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過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・登山口に至る林道は全線舗装されているものの、登山口手前7キロが非常に狭い。車1台分の幅しかなく、谷側にガードレールも無いので、運転は慎重に。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状況≫ ・全体的によく整備されています。 ・夜叉ヶ池まで一本道なので、迷う心配もありません。 ・稜線手前のロープが張ってある岩場が難所。流水があり滑りやすく危険なので慎重に歩きましょう。 ≪登山ポスト≫ ・登山口に有り。道中の坂内バイクランド管理棟にもある。 ≪トイレ≫ ・登山口から少し下ったところに公衆トイレがあり、ここが最終トイレ。 ≪危険動物情報≫ ・ヤマビル:遭遇せず。 ・ヘビ:遭遇せず。 ・その他:季節がら毛虫は沢山いましたので、長そでの衣類で来た方が無難かと。 ≪温泉≫ ・揖斐高原方面に山越えしたところにある久瀬温泉白龍の湯が秘湯ムードでお勧めです。 http://www.ibikogen.com/ibigawa.html |
写真
感想
肋骨のヒビはいまだ違和感が残るものの、痛みはだいぶ和らいできたので、そろそろ登山に復帰しようと思い、ヤマレコを見ていると…揖斐の奥地にある夜叉ヶ池でニッコウキスゲが咲き始めたとのこと。
ニッコウキスゲといえば、冠山がまず思い浮かんだのですが、未踏の山に行ってみたくもあり、リハビリがてら日曜日に出かけてきました。
午前中の所要を済ませて、自宅を昼前に出発し、登山口に着いたのが13時半前。
登山口までの林道がなかなかに神経をすり減らされる狭い道だったこともあり、自宅から1時間半かかってしまいました。
登山口は非常に山深いところにあり、ここは揖斐の最奥部なんだなぁと実感します。
今日も出遅れてしまいましたが、目的地までは1時間半だし、日も長いので明るいうちに十分往復できると踏んで、準備を整えてさあ出発と思いきや…。
出かけるときに玄関に置いた登山用の服一式が入った袋が…無い。
大切は装備を忘れてきてしまうとはなんという不覚!!
しかし、取りに帰る時間は無いので、上は半袖Tシャツ、下はスラックスの上にゲイター、頭はタオルを巻いてというへんてこな出で立ちで登山する羽目に。
なんだか出発の時点からテンションだだ下がりですが、ニッコウキスゲに会うためには弱音を吐いてはいられません。
登山道ははじめは渓谷沿いを進みますが、すぐにジグザグに高度をあげて渓谷から離れ、山腹をトラバースする感じで夜叉壁直下へ向かいます。
山深い場所なので周りの森はほとんどが自然林で、豊かなブナの森もあり、大自然の中にいることを実感させられます。
周りの木々も新緑を過ぎて、深い緑をまとい、すっかり夏の装い。
時折横切る沢の流れも澄み切っていて、なんとも気持ちのいい道でした。
今日も足元に花が咲いていないか探しながらの山旅。
沢筋では可愛いミズタビラコ、森に入るとコアジサイが森の緑に映えて美しく咲いています。その他はハナニガナやツルキンバイ、トリアシショウマもちらほらと。
でも、諸兄のレコを見ているとギンリュウソウなんかも見られたようですね。
私はまだまだ観察力が足りないなぁ。
しばらく進むと樹間からは夜叉壁の大岸壁を望むようになり、空に向かってそびえたつ威容に圧倒されます。
夜叉壁の左に目をやると険しい岩場を登り下りする登山者の姿が。
思ったよりも険しそうなルートで、骨折が完治していない自分でも通過できるかちょっと心配になりました。
マイナスイオンたっぷりの幽玄の滝を通過し、夜叉壁が目の前に迫ってくるといよいよ稜線までの岩登り箇所。
まだ右手が万全ではないので、補助ロープはできるだけ左手で持つようにして、一歩一歩慎重に通過しました。
夜叉壁に目を向けてみると、咲いていました!ニッコウキスゲ!
険しい岩場に寄り添うようにして咲いている姿に感動しました。
周りにイブキトラノオの白い花が現れ始めると稜線はすぐそこです。
登山道わきにもニッコウキスゲが鮮やかな黄色の豪華は花を咲かせていてくれて、登りの苦労を忘れさせてくれました。
稜線の足元は一面のお花畑。
ニッコウキスゲの黄色、イブキトラノオの白、アザミの紫。
鮮やかな花が咲き競っていて、雲上の楽園といった感じです。
霧ヶ峰や霧降高原にも負けない風景を身近な揖斐の山奥でみれて、なんだかうれしくなります。
登ってきたのと反対側には青い水をたたえた夜叉ヶ池が。
稜線上の森の中にたたずむ美しい池。
その神秘的な美しさにも感動しました。
その夜叉ヶ池をもう少し上から見てみようと、テレビカメラがある地点まで登ってみることに。
やせ尾根を通過していく部分もあり、足元には注意が必要でした。
少し上ると胸まである笹藪。半袖Tシャツではここに突入するのは無理でしたので、テレビカメラ手前で撤収することにしました。
しかし、ここから眺める夜叉ヶ池がまた美しい。
北八ヶ岳の白駒池を山上から展望した写真を見たことがありますが、ここもそれに匹敵するくらいきれいな場所でした。
ニッコウキスゲの初夏もいいですが、紅葉の頃もさぞ素晴らしい風景が展開することでしょう。
帰り際に夜叉ヶ池湖畔に立ち寄ってみました。
曇り空になってきたこともあり、この池のヌシたるヤシャゲンゴロウはみつけることができませんでした。
ヤモリはいっぱい見たのですが…。また晴れた日に会えるといいです。
そろそろ日も西に傾き、空も曇ってきて、周りも薄暗くなってきたので、休憩もそこそこに下山にかかりました。
登りで大変だった岩場は下りの方が怖く、転倒しないよう一歩ずつ慎重に降りました。
無事岩場を通過すれば、あとは気持ちいい森の中の道。森林浴を楽しみながら登山口へ戻りました。
骨折箇所も特に痛むこともなく、これでまたガンガン山歩きができる〜、と思って帰宅した後に不幸が待っていました。
帰宅してから入浴していたら、浴室で足を滑らせてしまい…。
左わき腹を思いっきりバスタブの角で強打してしまいました…。
検査の結果、骨折は免れたものの、4日たってもまだひどく痛んでくれます…。
打撲ってこんなに痛いんですかね!?
痛みが治まるまで、またしばらく登山お休みですねー(TT)
でも治療の中休み(?)にニッコウキスゲが見れて良かったです…。
登山開始されたんですね。
おめでとうございます。
これから徐々に登られると思うのでヤマレコを見るのが楽しみになります。
しかし花が綺麗ですよね。
日々の嫌なことから花を見るだけで解放されそうですね。
山登りは、単独が多いんですか?
そんな質問をしている私は毎回単独山歩きです。
だから歩いているときに無駄な独り言が多くなるん
ですよね(笑)
またヤマレコ楽しみにしてますね
takatakuさん、いつもご覧下さり、ありがとうございます。
夜叉ヶ池はきれいでしたが、リハビリにはちとキツかったですね〜。
恥ずかしいことにまた負傷してしまいましたので、またしばし休養します…。
自分のうっかりさに呆れる毎日です
山は友人と行くこともありますが、思い立ったらとまらない性格なので、単独でも山にいってしまうことが多いですね。
自分のペースで登れますし、花の写真を納得がいくまで撮れたりするので、単独行もあながち悪くありません。
深山に自分独りという状況だとちょっと心細くなるチキンな性格なので、マイナーな山は土日に行くようにしていたりもします。
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