二口 仙人沢左俣(ハダカノ沢)遡行 右俣下降(仙人大滝滝頭まで)
- GPS
- 07:17
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 803m
- 下り
- 814m
コースタイム
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 7:14
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ここは駐車場がありません。路肩にギリギリ停めても3台が限界でしょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山大系によると、仙人沢左俣はハダカノ沢という名前がついている。 仙人沢左俣ハダカノ沢遡行 仙人沢登山口から仙人沢の右岸に付けられている登山道を少し進むと、沢に向かって踏み跡があり、それを辿ると柱状節理の8m直瀑を見る事が出来る。 今回はそこから入渓。 この8m直瀑は右からトライしたが登れなかったので、一旦登山道に上がり滝上から最入渓した。 標高800m二俣を左に入り5m滝を越えると30m大滝が現れる。今回水量は少なめだったが、一見の価値はある見事な大滝である。 直登は出来ないので、滝の左側にある岩壁を回り込むように右岸のガレ場を少し登り、脆い岩場を灌木を頼りによじ登る。そのままほぼ垂壁の斜面を登り切ると滝の落ち口にポンッと出る。二人で20分程で巻き終わったが、この巻きルートははっきり言って悪い。 足元もぐずぐず、手掛かりの岩場もボロボロ、なんとか灌木を掴みながら腕力勝負で這い上がった。 他の記録を見ると、右岸のガレ場をもう少し上がってからトラバースしてるようだが、ガレ場も全て浮石で落石は注意。どちらにしても状況を見てザイルを出した方がいい。 左俣の核心はこの大滝の巻きだと思う。 これを越えると難しい所はなく、4〜6m程の滝をフリーで楽しく越えて行く。 940m二俣を右、1010mも右、1150mも右に入り、沢型を忠実に詰めて行くと1280m辺りで沢型は消失。そこから15分程まぁまぁの藪を漕いで、山形神室の少し北側の登山道に出た。 仙人沢右俣下降 ダンコ平分岐から仙人沢登山道に入り、そのまま下って行くとその道が右俣源頭である。 登山道は沢から左に逸れて行くが、そのまま沢を下る。 上部はたまにナメ滝が出てくるくらいでずっとゴーロ。 まさか仙人大滝までずっとゴーロじゃないだろうなと不安になってくるが、仙人大滝が近付いてくる辺りで次第にゴルジュ地形になってくる。 長く細い滝も出てきて懸垂とクライムダウンで下って行くと仙人大滝の落ち口に辿り着いた。 落ち口の上は見事なゴルジュになっており、記録がない場所だけにこれを見れただけで目的は達成。 本当はここから仙人大滝を空中懸垂で下降するつもりだったが、両岸切り立ったゴルジュの中には空中懸垂に耐える支点が見つからなかった。 巻き下るのもかなりの重労働なので、下降してきた沢を少し戻り、登山道と接近した傾斜の緩い斜面を登って登山道に合流。そのまま登山道で下山した。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ズボン
靴下
グローブ
雨具
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
時計
タオル
ツェルト
カメラ
ヘルメット
30メートルロープ
ガチャ類
スリング類
遡行図
|
---|---|
共同装備 |
30メートルロープ×2
|
感想
どこの沢に入ろうか色々迷ったが、結局雪渓が無さそうな地元の二口へ。
まだ未遡行の仙人沢左俣を遡行する。下山は登山道だと味気ないので、右俣を下降し、仙人大滝の上がどうなってるのかを確かめに行く事にした。
通常の入渓地点は、登山口から仙人沢コースを登山道で辿り、800m二俣から入渓する場合が多いが、今回は登山道から踏み跡が延びている柱状節理の8m滝から入渓した。
この滝は一般登山者でも踏み跡を辿れば容易に見る事が出来る滝なので、知っている方も多いかと思う。
私も今まで何回か見てきた滝だが、何回見てもパッと見登れない滝として捉えてきた滝である。しかし今回久々に滝を見てマジマジと観察してみると、左岸に弱点がある事に気付いた。
人の目線は不思議なモノで、色々な滝と対峙して目を肥やして行くと不思議と今まで見えなかったラインが見えてくるのであろう。
しかし、ラインは見えたが実際取り付いてみると行けそうで行けない。
登攀に自信のある沢屋さんは行けると思うが、我々にはまだまだ取り付くには早い滝なのだろう。
いつかまたレベルアップしてから再訪してチャレンジしようと強く思った。
左俣の大滝も水量は少ないながら迫力十分で見応えがあり、その巻きもまたデンジャラスで楽しかった。
そして右俣の仙人大滝の上にゴルジュがあった事は嬉しい発見だった。
出だしはゴーロばっかりで拍子抜けな感じもあったが、目の前に立派なゴルジュが現れてきた時は胸が高鳴り、来て良かったと思えた。
仙人大滝の空中懸垂は叶わなかったが、ゴルジュを体感出来ただけで十分満足してしまって、登山道から仙人大滝を見にまた遡るのはめんどくさくてやめてしまった。
takashiiiiiさんは仙人大滝を見た事がなく、仙人大滝の落ち口を最初に見て滝自体は見ないで帰るという、なんだか間抜けな感じになってしまったが、いずれまた8m滝も含めて再訪する時が来るだろう。
コメント
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mooreeさん、takashiiiiiiさん、こんにちは。
興味深いレコをありがとうございます。
柱状節理8m滝、写真で見た限りだとほぼ絶望的な感じですが、観察して可能性のあるルートを探る精神に感銘しております。
自分もこういう滝はどうにかして登れないかを探る性格なのですが、宿題にしている場所が多すぎて、なかなかチャレンジできずじまいな滝も多いです
再訪・完登!ってな記録、楽しみにしていますよ!
お疲れ様でした。
bicycleさんコメントありがとうございます😊
8m滝は登れるかもと思って取り付いたはいいものの、やはりまだ登攀能力が足りなかったです😅
高い滝ではないので、チャレンジはしやすいのでまた機会を見てトライしたいと思います。
bicycleさんのおっしゃる、どうにかして登れないか探ってしまう気持ちはとても良くわかります笑
沢登りは言ってしまえばなんでもありな所があるので、人工だろうが不恰好だろうがそこをなんとかして突破していく楽しさがありますよね。
ところで、罠猟!
興味深く読ませていただきました😊
いつかお会い出来る時があれば色々お話し聞いてみたいですね😀
そちらは東北と違ってこれからが暑さも本番だと思いますが、体調お気をつけて。またレコ楽しみにしております。
仙人大滝まだ間近で見たことがなかったり…💦
そろそろ沢に入ろうかと考えてはいますが、ご一緒するなら軽めの沢からお願いします(笑)
しかし、沢で牛丼食べてるのは初めて見たかも(笑)
沢始め、いつでもオッケーですよー😁
マーニーの行きたい沢にみんなで行きましょう👍
牛丼食った場所は沢中じゃなくて登山道だったけどね。
牛丼は冷めても美味いからオススメ!
牛丼は新しかった。しかも盛り付けが崩れてない(笑
ところで仙人大滝、空中懸垂の記録もありますがなかなかスリリング。
やったら楽しそうだけど もしかしてこれも再訪の宿題でしょうか。
次回は凄いことになりそうですね 。
ホントだー、「仙人大滝 空中懸垂」で検索したら、某ブログの方々がやってましたね(笑)
やっぱり支点探しに苦労してたみたいだけど、凄いとこに支点取ってましたね😨
かなり危険だけど、ちょっと笑ってしまいました。
牛丼はオススメですよ👍
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