日原川水系 大雲取沢
- GPS
- 28:17
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 2,832m
- 下り
- 2,766m
コースタイム
8:35 八丁橋→9:50 富田新道分岐→10:08 長沢谷通過、尾根一つ越える→10:25 入渓点で遡行準備/10:45発→10:50 大きな丸太のある滝→11:20頃 ゴルジュ状の滝(2条6m+5m)通過→11:55 小雲取谷出合→12:50 標高1300mあたりのビバークに良さそうな所→13:10 2条8m大滝通過→ 13:35頃 BP(ツェルト泊)
7/28
6:40 BP発(大ダワ林道に上がり稜線まで林道を進む)→8:10 大ダワ→8:30 雲取山荘/8:50頃発→9:20 雲取山山頂→9:45 小雲取山(富田新道を下る)→11:55 日原林道との分岐→12:50 八丁橋
天候 | 7/27 日中曇り 夜半に雷雨 7/28 曇り時々雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
奥多摩駅からバスの場合は、日原行きのバスに乗って東日原のバス停を降り、ひたすら日原林道を歩きます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道の状況】 ・沢自体はそれほど難しい箇所はありません。ロープも出す必要はないかと思います。少し登りにくそうで高さのある滝では、初心者にはお助けスリングがあると心強いかもしれません。 ・沢よりもむしろ注意べきなのが大ダワへの登りでした。 注意: 大ダワ林道は現在廃道です。大ダワ林道経由で下山すると途中にひどい崩壊地点があり、滑落死亡事故も発生しています。通過するのはかなり危険との情報を入手していたので林道経由で下山するのは控えましたが、代わりに標高約1400m地点のBPから林道に上がり、そこから大ダワに向かいました。この途中でも足場の悪いトラバースが一部あって気の抜けない歩きでした。 ずっと沢を詰めて大ダワまで抜けて、一般登山道で下山するのが、もしかしたら最も安全かもしれません。 ・登山道に入ってからは特に危険箇所はありません。 富田新道は、標高1414mの地点を過ぎると勾配が急になるので、スリップに注意。 【立ち寄り温泉】 奥多摩駅近くのもえぎの湯 日曜の日中とあってかなり混雑していました。特に男性は入るまでに30分待ちでした。 |
写真
感想
元々予定していた赤木沢の予定が、天候不良のため中止に。
「そうは言っても暑いなァ」と言うN沢屋さんの提案で、奥多摩の大雲取谷に転戦となりました。
他の方々の記録によれば、日帰りも十分できるのですが、猛暑の下界にわざわざ早く戻って苦しむ必要もあるまい、という事で、予め調べておいたビバーク地で1泊する事に。
日原林道から入渓点までは、主なトポだと唐松谷出合付近から入るようになっているようですが、自分達は大ダワ林道を少し進んだ後、一旦長沢谷へ下って沢を渡り、対岸の尾根を越えてその先の大雲取谷に入りました。
倒木や左岸の山肌の崩壊が目に付くものの、水はなかなか綺麗で、成程魚も住めそうな感じでした。
遡行中は小滝や小さなゴルジュをこなす事が多かったです。
水際をへつって滝に取り付く事も何度かありました。へつりはホールド、スタンスどちらもしっかりあるので、釜にドボンする事もありませんでした。
ビバークに良さそうなポイントが長沢谷の渡渉点や標高1300mあたりの地点などにもありましたが、もう少し進んだ六間沢出合地点にもありました。標高1400mあたりの地点です。
このあたりは岩魚や山女が釣れるようで、釣り師への案内板が立っていました。
m-starさんが持参の釣竿でしばらく釣りをしていましたが、あいにく釣果はなし。
BPに早い時間に着いたので、その後は長い宴の午後となりました。
周辺からかき集めてきた木の枝でこしらえた薪
は、湿っているものが多かったですが、焚き火部長(と持参の着火剤)のおかげですぐに着火。
持ち寄ってきた酒を飲みながら歌集を片手に歌い続けました。
大粒の雨に叩かれようが、上空でピカピカ雷が光っていようがお構いなしでした。
焚き火の上に屋根を設けて雨を防ぎ、薪が尽きても周りの落ち葉を放り込んで火種を絶やさず、結局23時位になってようやく寝床につきました。
翌日は沢を登らず、BPから大ダワ林道に上がり、林道を通って大ダワまで登っていきました。
過去の記録によると、大ダワ林道は崩壊がひどく、林道を使っての下山はかなり危ないという事でした。崩壊部分はロープで沢まで降りて巻いて通過する記録もありました。
大ダワまでの登りも、始めのうちは足場が崩れそうな悪いトラバースがあり、恐る恐る歩きましたが、標高が上がるにつれて次第に歩きやすくなりました。
雲取山荘でコーラで乾杯し、雲取山経由で富田新道を通って帰りました。
幕営できる地点がいくつかあるので、例えば初日は入渓点近くで泊まって、翌日一気に回ってしまうというのも良いかもしれません。
大雲取谷は今回の参加メンバー全員にとって初見の沢でしたが、特別登りに苦労した滝や高巻きもなく、ポイントごとに位置確認をしたので迷う事もなく登る事ができました。
次の機会には他のメンバーも連れて楽しんでもいいなと思いました。
暑さでうだる町の中にはいたくない…でも遠くの高山には行けない…
そんな時に救ってくれるのが奥多摩の沢ですね。
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