利根川水系中木川谷急沢左俣
- GPS
- 06:58
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,180m
- 下り
- 1,239m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奥の二俣くらいまでは特に問題はありません。 そのあたりから先はどの沢が正解かがわかりにくいです。 トポにはガレのゴーロが続く旨の記述がありますが、軟らかい土の斜面で登るのがなかなか大変です。 稜線に出てからも、鎖場よりも谷急山寄りである等ちょっと怖いところがあります。 終了点から三方境寄りに尾根が分岐しているところがあります(ルートのログをご参照ください。)。 不正解の尾根にも踏み跡があるので、こちらに進まないように気をつけましょう。 登山ポストは相馬岳方面への登山口にあります。 下山後は国民宿舎でお風呂には入れます。 |
写真
感想
1 記録
(1)入渓点まで
国民宿舎から林道を歩きます。
星穴岳方面への登山道(現在通行止め)を分けたのち数分で深沢橋です。
林道ゲートから2〜30分くらいでしょう。
橋の少し先に中木川へ降りる踏み跡があります。
降り立ったところからほんの少し上流に行ったところが谷急沢の出合です。
なお、林道にはヒルが出るという記録を見ましたが、季節のためか今回は出ませんでした。
(2)稜線まで
ソロで歩くときは、自重して、確実に登れる滝以外は巻くことにしています。
時期が時期なので、今回はあまり濡れないようにしようと考えていました。
そういうわけで、今回も滝はある程度巻きました。
ただ、巻きが軟らかい土の斜面をよじ登るところもあり、かえって難易度が高くなったような気もします。
なお、それほど入渓者がいないのか、巻きはごくかすかな踏み跡レベルのところが多いです。
最初の5m滝は水流の左右どちらからでも登れるようですが、今回は水流右から登りました。
多少は水に濡れます。上に残置ハーケンと残置スリングがあります。
4m滝は右岸から巻きました。かすかな踏み跡があります。
8m滝は水流右を登りました。
3m滝は、トポには小さく巻くとありますが、
いいルートが見つからずに上がりすぎてしまいました。
泳いでとりつく方が簡単かもしれません。
時期が時期なのでやりたくないところですが。
その次の3mくらいの滝は右壁を登りました。
中俣との出合を過ぎて最初の滝は巻きました。
どちらから巻いたかすでに忘れてしまいましたが、
どちらからでも行けるように見えました。
直登もできそうです。
奥の二俣から先は滝は直登せず全て巻きました。
概要の箇所にも書きましたが、正解の沢を登っているかがわかりにくいです。
間違えると岩稜帯に突っ込んだりするようなので、
二俣では常に地形図とコンパスで現在地を確認するのがよいでしょう。
(3)国民宿舎まで
谷急山の山頂に行くにせよ行かないにせよ、大遠見峠くらいまではあまり道がよくありません。
沢歩きをするような人であれば問題はないと思いますが、是非ご注意ください。
それほど多くは歩かれていないようで、一部不明瞭な箇所もあります。
実際に道に迷いました。
鎖場の谷急山寄りに尾根が分岐しているところがあります。
北に派生する尾根にも踏み跡があります。
こちらに進まないよう気をつけてください。
大遠見峠から北に踏み跡があるという記録を目にしたことがありますが、
これも注意が必要でしょう。
三方境からは歩きやすい道が続きます。
ただ、いくつも沢を横断するところ、
沢の対岸の登山道が必ずしもはっきりしていないところもあります。
その点についても注意が必要です。
2 感想
2日夕方に前橋で所用があったため、併せて谷急沢を歩いてきました。
左俣と右俣のいずれを歩こうか迷いましたが、
ソロであることもあって、よりレベルの低いとされる左俣に行ってきました。
谷急沢を登るに際して気になったことが2点ほど。
最近繁殖しつつあるというヒルと、左俣より難易度が高いとの評価すらある稜線がそれです。
前者については忌避剤やポイズンリムーバーを持って行きましたが、現実には出ず一安心。
今回は出なかったからよかったものの、何とかならないものですかね。
後者については見た記録に驚かされすぎた感もあります。
三点支持ができれば、あとは落ち着いて降りれば問題はないでしょう。
鎖場もスタンスはあるので、下を見ながら降りればよいかと。
話は元に戻って沢についてですが、
11月であることもあり、極力濡れないこともテーマとしていました。
最初の5m滝は左右どちらからとりつけば濡れないで済むかで左右を決めようとしていましたが、
いずれにしても多少は濡れます。諦めざるを得ません。
ナメの存在も左俣を選んだきっかけでした。
ゴーロが散在するのがちょっと残念ですが、なかなかナメはきれいです。
ツメがなかなか厄介であるうえに、進んでいる沢が正解か分からないので、
途中から左俣を下降/女道をたどって下山というのも一つの選択肢になりそうです。
グズグズでなかなか登れなかったとき、本当にここが正解かでかなり不安になっていました。
一度行ったので次も行けるとは思いますが、次の機会は途中で引き返すかもしれません。
稜線まで詰めると、登山道をたどって降りてくることになります。
地形図にも普通に出ているのでなんてことないと思っていましたが、
気になって調べ始めると、怖そうに見える記事が大量に。
記録を書いた人のレベルが分からないと、
こういうときに過度に不安視/楽観視することになって困りものです。
この記録を読まれている方も鵜呑みにせずに他の記録も是非ご検討ください。
もうそろそろ鎖場かと思ったころ、道に迷いました。
支尾根に明らかな踏み跡が。
全然疑わずに突っ込んでしまいました。
少し行ったところでふと右側を見ると、谷急山の記録でよく見るキレットが。
「お〜、あれが例のキレットか〜。
……何であんなに遠くにあるの???
過去の記録ではすぐ際を歩いていたのに???
うん、登山道が変わったに違いない……わけないわな。」
ようやく道迷いに気がついたのですぐに戻って事なきを得た次第です。
写真を見ていなかったらもっと突っ込んでいたかもしれません。
やっぱり記録は大事です。
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