先山☆淡路島の名峰を下から登る
- GPS
- 01:41
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 455m
- 下り
- 437m
コースタイム
- 山行
- 1:13
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 1:42
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場所へは、特段、案内などない。地図と睨めっこしてカーナビセット。 神戸淡路鳴門自動車道にかかる橋を渡った先に、駐車場所あり。 駐車場は、あるような無いような。たぶん、ここに止めていいんだろうなというスペースはあったけども「先山登山者用駐車場」といった看板は一切なし。 私は、その謎の駐車スペースは避けて、路肩の広いところへ止めた。 後から来た地元ナンバーのおじさんは、その無印駐車場へ止めていた。 だから、やっぱり、登山者はそこへ止めてよいのでしょう。難しい山だ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
いきなり、三方に分岐しているけども、看板あり。 最初、舗装路。やがて登山道。よく整備されてます。 なぜかいたるところに箒がおいてあって、よく清掃してるみたいです。 分岐は、岩戸神社へ行くところくらい。岩戸神社まで片道150mで戻ってくる。 山頂部には、千光寺がある。実は、ここまで車で来れてしまう。 千光寺には駐車場もあり。 山頂を示す山名板は、特に見当たらず。三角点もなし。 |
その他周辺情報 | ▼温泉 ○サンライズ淡路 サンライズ温泉 10-22(受付21時まで)¥600 0799-45-1411 ▼食事 ○いちじろう 淡路牛ステーキ丼¥2000 淡路牛丼¥850 淡路たまねぎスライス¥300 11-21 月休 0799-82-2382 ○さつき寿司 地にぎり¥2000 穴子の箱¥650 11-14 16-21頃まで 不定休 0799-36-2485 店舗脇に広大な専用駐車場 ▼先山バッジ 調べた限り、なし。 ▼慈母観音 カーナビ設定先 うずしお温泉うめ丸 0799-39-0206 駐車場あり。公衆トイレあり |
写真
感想
先山(せんざん)は、淡路島にある標高448mの山です。山頂部には別格本山千光寺があり、実は、山頂部まで車で行けてしまうという哀しい山。下の登山口から登っても、標高差が500mもありません。そのようなわけで、遠征初日の午後に登ることになりました。
舗装路3分の1。階段3分の1。登山道3分の1。という感じ。登山道は、随所に箒とチリトリがあり、常々、清掃しているのか、かなりきれいでよく整備されてました。低山なので、あまり眺望は期待できません。山頂部で記念撮影するために、山名板を探し回ったのですけども、見つかりませんした。仕方なく、「先山」と書いてあった掲示板の前で記念撮影しました。
ここからは、山の感想とは無関係です。読んだ小説の現地探訪となります。城山三郎氏の『軍艦旗はためく丘に』の舞台です。先山下山後に行きました。
太平洋戦争末期。終戦を間近にひかえた昭和20年8月3日10時(小説では8月3日)。敵機来襲の警戒警報の鳴る中、機帆船住吉丸が徳島県の撫養(むや)から、淡路島の阿那賀(あなが)に向けて出港した。宝塚海軍航空隊甲種飛行予科練習生100余名を甲板に乗せて。
この当時は、警戒警報発令は日常茶飯事のこと、いちいち気にしていたら何もできない。1時間程度の航海。小舟一艘、攻撃してこないだろうと思われたが、住吉丸は米戦闘機1機の襲撃を受けてしまう。米グラマンが2度3度と上空を旋回し、都度、甲板の100余名に機銃掃射を浴びせる。住吉丸には小銃1挺すらなく、対岸の阿那賀にも対空火器すら無いありさまで、交戦しようにも何もできず、身を隠すところもない甲板の上で、100余名中、82名が無抵抗のまま瞬時に犠牲になった。
亡くなった予科練習生のほとんどは14歳から17歳の若者。軍人生活1ヶ月半。原隊を出てから3日目の戦死。しかも、終戦は目前だった。阿鼻叫喚の血の海から助け出され、まだ息がある者は口々に「おかあさん」と絶叫し絶命していったのを、当時、救助に当たった付近の村人たちや、この話を聞いた人達は、いつまでもその声が耳に焼き付いて忘れられなかったそうです。それが、後年、慈母観音像の建立に繋がったそうです。反撃してこないのをこれ幸いとばかりに、無抵抗の少年たちに機関砲と機銃を浴びせ続けた米軍人は、どんな気持ちだったのだろう。戦争なら何をやっても許されるのか。まだ、存命なら当時の御感想と御意見を是非とも聞いてみたいものだ。
そこは、現在の兵庫県南あわじ市阿那賀。小説中では鎧崎とあるけど、その地名はグーグルマップでは見つからなかった。だが、慈母観音像は見つけた。うずしお温泉うめ丸の敷地の南側。ほぼ敷地に入っていくような感じ。駐車場とよく清掃された公衆トイレもあった。海を見下ろす小高い丘からは、遠く大鳴門橋が見える。全長1.6km。現在の鳴門海峡は自動車だと渡るのに1分もかからないような距離。82柱の墓石の奥に、左右の手を差し伸べるようにして慈母観音が立つ。一つ一つ全ての墓石を見た。氏名、年齢、出身地が刻まれていた。
たかだか77年前の話。自分も生まれた時代が違えば、どのような人生となっていたか知れない。この歴史的事実を永遠に忘れず、心に刻み付け、この地球上から戦争賛美・肯定を徹底排除することこそ、82名を含めた戦没者すべてへの弔いであると感じた。戦争に善悪は無い。全てが悪だ。地球の害悪の根源であり、人類の汚物であり、ニンゲンに必要の無いモノだ。
というわけで、せっかく淡路島に行くのだからと、是非とも行ってみたい場所として、慈母観音を訪れました。観光客はなかなか行かない所でしょうけど。自分としては非常に収穫のある場所でした。いったい、先山と慈母観音のどっちがメインなのかよくわからないレコになりましたが。私としては、結果的に慈母観音かもしれない。
▼遠征1日目 先山☆淡路島の名峰を下から登る
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▼遠征2日目 午前 大麻山周回☆愛宕山.琴平山.象頭山経由↑工兵道↓
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▼遠征2日目 午後 麺は地球を救う☆猫の楽園〜飯野山(讃岐富士)
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▼遠征3日目 うどんにしやがれ☆香川県最高峰☆阿波竜王周回.讃岐竜王.竜王山の一等三角点も
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▼遠征4日目 午前 一日一麺☆楊柳山〜高野三山めぐり
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▼遠征4日目 午後 岩湧山☆きゅうざかの道↑みはらしの道↓周回
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▼遠征5日目 午前 地下壕の屯鶴峯と二上山☆地底探検は、パス
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▼遠征5日目 午後 手のりヤマガラ金剛山☆氷瀑と一等三角点峰.湧出岳
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▼遠征6日目 午前 青根ヶ峰☆あきつの小野公園から仏ヶ峰経由周回
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▼遠征6日目 午後 麺類みな兄弟☆御破裂山〜石舞台古墳から周回.談山神社
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▼遠征7日目 麺ずれば花ひらく☆三輪山〜おまけの石舞台古墳
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