峠田岳
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- GPS
- 05:57
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 412m
- 下り
- 613m
コースタイム
- 山行
- 5:37
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 5:58
天候 | 晴れ 気温高め 午後から崩れる予報でしたが下山までは何とか持ってくれました。 車に戻ったタイミングで、強い雨が降り出しました。 雨ですよ。。。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場 混んでませんでした。 第4リフト(最大傾斜37度)は今シーズン稼働してません。 リフトは滑走器具をつけていないと乗れません。 (知らずにリフト券購入、払い戻し不可、困っていたら天の助けが・・・) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■難易度 top2 ・ゲレンデ登り 斜面急で、高度差200メートル 汗だくで登りました。 硬い個所、サラサラと崩れて登れない個所、雪質いろいろでなかなか面倒でした。 ・竹ノ沢から峠田岳 雪庇帯、先行者のトレース使わせて頂きました。 所々、雪庇ではなく左側の斜面をトラバース、こちらもなかなか急斜面です。 途中、踏み抜きが始まり、胸まで落ちたので、その時点で戻ることにしました。 雪は豊富でしたが、気温が上がったこともあり、山頂手前は雪がグズグズでした。雪庇は、踏み抜くと右足の下は藪でしたが、左は足場なく、場所によってはかなり危険を感じました。スコップが無かったら脱出も大変だったと思います。 |
写真
感想
ヤマレコのランキングをたどっていくと「宮城の山(新・分県登山ガイド)」なるものがあります。気になって一通り山を調べてみると、現在は、既に藪の山となり山頂登頂が難しいのが、この峠田岳と須金岳と大森の3山。
最新の「宮城の山」には、須金岳は残っていますが、峠田岳と大森は消えています。
近年、登頂されたのレコを見ると雪山で、竹ノ沢より先の雪庇の恐ろしいこと。
胸がざわざわざわと、騒ぎます。
数か月、タイミングを見計らいながらも、地図を眺めては、行こうか止めようか、悩んでいました。
七ヶ宿スキー場のHPには、今シーズン第4リフトは稼働せずとあり、かなりの斜度のゲレンデを登らないといけません。
過去、登った雪山の斜度をいろいろ参考にしましたが、たぶん最大級です。
七ヶ宿スキー場に電話をしたら、3月13日までとのこと。
もう、チャンスは少ない、行ってみないとわからないと思いきって行くことにしました。
しかし!なんとリフトは使えません。滑走器具をつけていないと乗れないとのことでした。リフト券の払い戻しもできないとのことで、しばし呆然。見かねたのか、リフト代で、スノーモービルに乗せて下さるとのこと。申し訳ないやら、ありがたいやら。人生初、アッという間でしたが、すごく楽しかったです。
さて、本日の難関1つ目。中央ゲレンデの登り。
足を滑らせたら、転がっていく自信があるので、慎重に2・3度キックしながら足場を固めて登りました。まあ、ビビりですから。
前日、登られた方のトレースには、心理的にもずいぶんと助けられました。
気温高めもあり、全身、汗が吹き出し、滴るほどでした。冷や汗もあったかも(笑)
途中、少し緩い個所で2回ほど休憩してます。
第4リフト上駅に到着した時は、まずはひとつクリアした喜びとこの先も予想通り困難かもという不安が沸いてました。
竹ノ沢までは、少し登りでもありますが、比較的歩きやすい尾根(雪庇)でした。
雪質が変わって、アイゼンが高下駄になってしまうのがちょっと面倒でしたけど。
難関2つ目、竹ノ沢から見た雪庇は、かなり大きく、これならば雪庇伝いに山頂に行けるのではと思いましたが、やはりそんなに甘くはありませんでした。
先人トレースに助けられながら、時には左斜面の林の中をトラバース。
そちらも急斜面ではあるので、足場が崩れてしまわないか、緊張は続きます。
山頂近くになって踏み抜きが多くなって来ました。
先人の踏み抜いた跡を見た時、嫌な予感がありましたが、少し近づいて様子を確認しようと思った瞬間、踏み抜きお腹あたりまで落ちました。
ザックを外し、ピッケル支点に抜け出そうと思いましたが、雪が柔らかすぎて全然ダメ、スコップで山側の雪を掻き出して、抜け出すことができました。
スコップが無かったら、ちょっとパニックだったかもしれません。
お天気は下り坂、時間も引き返すと決めていた時間、何より落ちたことによるショックで、下山することにしました。帰路の雪庇は、行きの時の数倍怖かったです。
第4リフトからは、少し緩いコースを下山しましたが、雪がふかふかですごく気持ちよく歩いてきました。ころころ転がる雪玉と真っ白ゲレンデで遊びながら、無事、下山できてなによりと、心から山の神様に感謝しました。
前日歩かれた方のレコを先ほど拝見。私からはスーパーマンに見えます。
そして、最後にレコを何度も参考にさせて頂いたsminiさんとsnafkinさん(このお二人もスーパーマンですね)には感謝です。ありがとうございました。
コメント
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コメント頂いて、覗きに来ました(^^)
私も全く同じ動機で登りました、色々調べていくうちに雪庇に胸がざわつきつつもタイミング見計らっての登山でした。
過去ログも少なく、当然他にのぼる人なんていないんだろうなーっと思っていましたが、まさか次の日に登っている方がいるなんて驚きでした😄そして、私は腰まででしたが胸まで踏み抜くと恐怖ですよね、そして、踏み抜いた足下を見ると、藪がまるで底なし沼のようで.......,。
私は踏み抜いたあとは、念のため木につかまりながらトラバースしながらでやっと頂上まで行きましたが、1人ではなかなか精神的にも厳しい場所でしたよね😞
本当にお疲れ様でした
スノーモービルは、少し羨ましかったですよ☆
どこかの山で会ったらよろしくお願いします😌
コメントありがとうございます! 今でも中央ゲレンデの登りに残された足跡が鮮明に思い出されます。もう少し時間が遅ければ雪も柔らかくなったんでしょうが、朝は結構、硬い所もあり、足跡に足を乗せながら、休みつつ、ありがたいなあ〜ありがたいなあ〜と繰り返し思ってました。
物理的にもですが、精神的にも自分以外に歩いている人がいる山と感じられて、随分、違った気がします。ありがとうございました。直接、お礼を伝えられて、本当に嬉しいです。
踏み抜きは、また一つ雪山の危険を身をもって教えてもらいました。そう度々、山の神様もお助けにはならないかもしれませんので、暫くは"ざわざわ"のお山は控えようと思います。
山頂、写真が羨ましいです。これからもレコ楽しみにさせて頂きます!
魅力の県南の山歩きは最近足が遠のいている状態です そうですね峠田岳は新分県登山ガイド、改訂版には紹介されていますが2017年発行の分県ガイドには紹介がありませんですね 地元の大森は新分県登山ガイド以降は紹介されていませんネ それにしてもすごい所歩いたもんですね 雪庇の危険性を肌で体験できたのですね 他人事でも「ぞっと」しました 私は岩手県南の山で2度ほど有りましたが「ぞっと」しました スタート地点に無事戻れて良かったですね 積雪期の刈田岳は見事ですね oyaziより 積雪期の大森も遠のいています 気づかせていただきました
さすが、分県ガイドにもお詳しいのですね。私は1994年発行と2019年発行を持ってますが、その間を持っていないので、今となっては手に入らないその間の山って気になります。
大森は地元なんですか? 藪が凄いようですし、積雪期も入っている方の情報が少なく、もうほとんど諦め状態ですが、登られていたんですね? お話を伺いたいです。「ぞっと」した体験談にもすごく興味があります。
1994年発行の分県登山ガイドお持ちとはmink610さんこそすごいですよ 大森は旧花山村にある山でしたが平成の大合併で栗原郡が栗原市になってからは地元の山と言えるようになりました。続きは後ほどコメントいたします oyaziより
コメントの続きです 大森は2014年12月28日の積雪期と2017年11月12日の無雪期が最終歩きです。無雪期の大森(676.7m)ですがその当時はそれほど藪もひどくはなく登山道らしきものもある程度確認できました。往路は砥沢川を越え東側のルートをとり復路は西側のルートを取りました。386m地点からの下りは短い距離でしたが藪歩きで林道に下山でした。(GPSと相棒だよりですけど)
「ぞっと」した体験は2017年2月25日に歩いた山で岩手県一関にある祭畤山と言う山です。自宅からは見えませんが、川沿いにあるスポットからは台形の形をした山でとても気になっていた山でした。ここの山も相棒とGPSたよりで歩いたのですが山頂付近の尾根状で雪庇を踏み外す事2度ありました。最初の踏み外しさほどでもなかったのですが、次の踏み外しは注意を払い西側の樹木付近のルート取ったのですが「どっさと」落ちてしまい上から雪が落ちてきました。「ぞっと」したのはそれを見ていた相棒でした。どうやって上げようかと思ったそうです。その時は自力でストック利用で上がれました。
新分県登山ガイドから改訂版の変更は「大森」「刈田岳」の記載が無く「三方倉山」「馬ノ神岳」の記載が有りましたね oyaziの山語りです
大森の情報、ありがとうございました。積雪期は12月、まだ雪が固まらない頃ですね。
当時の雪の量がどの位なのかわかりませんが、新雪ラッセルなら、結構、体力が必要だったのかなと推測してます。藪は現在ではかなり酷いらしいです。しかし、歩いている方もいないわけではないのですが、私は藪漕ぎが苦手なので、やっぱりパスかな〜なんて考えてます。
「ぞっと」した体験談、細かく教えて頂きありがとうございます。
樹木付近でも、落ちる時は落ちますよね。。。ストックで自力で抜け出すなんて凄いです。
(落ちた状況にもよりますが、私は抜け出せるか・・自信ないです)
相棒さんのぞっとした気持ち、良くわかる気がします。
「馬ノ神岳」も積雪期限定の山ですよね。2018年3月登らせてもらいました。
最近は登る人も多く、「大森」「刈田岳」より、身近な山に感じますね。
また、山の情報や体験談などのお話、楽しみにしてます。よろしくお願いいたします。
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