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Yamareco

記録ID: 4141001
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ハイキング
甲信越

道志山塊・阿夫利山/北尾根最上部の下降は厳しかった

2022年04月10日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
5.2km
登り
568m
下り
491m

コースタイム

駐車地点出発8:15−秋山村スポーツ広場:MTBデポ8:30〜8:45−登山口道標8:55−暮ヶ沢の橋9:05−薪小屋9:15−400m圏平坦地9:30〜10:05−460m圏コブ10:20−490m圏コブ10:40―540m圏コブ11:00ー573mコブ11:10〜11:45−640m圏平坦地12:00−登山道(谷ルート)合流12:15−登山道(尾根ルート)合流:井戸沢ノ頭12:20−阿夫利山頂上12:45〜13:50−710m圏コブ:高見山14:15〜14:25−北尾根下降点14:30−痩尾根終了14:50―590m圏コブ15:20ー563mコブ15:30〜16:00−キャンプ場最上部16:25〜16:40―吊り橋16:50−県道16:55−ゴール17:00−MTB回収17:20
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
山梨県の最東部にある上野原市から秋山川沿いの県道35号線に入る。古福志集落を過ぎ、小和田集落に入ると直ぐに「緑と太陽の丘キャンプ場」の案内がある。このキャンプ場に下山してくるので、ここの歩行者用入口近くの路肩に適当に駐車する。
なお、ここから県道を東へ2kmほど戻った富岡集落から入山するので、この間はMTB(自転車)で県道を走り、富岡集落のスポーツ広場にMTBをデポした。
コース状況/
危険箇所等
阿夫利(あふり)山から北東に伸びて富岡集落に落ちる枝尾根(北東尾根と仮称)を登った。特に危険個所は無い。ほぼ全ルートに渡って明瞭な踏跡が続き、テープも頻繁に見かけるので、ルート探索は容易。
阿夫利山頂上の西側300mにある高見山からほぼ真北に伸びて「緑と太陽の丘キャンプ場」に落ちている枝尾根(北尾根)を降りた。この北尾根の下降点が分かりにくいが、赤テープが付いている。
降り始めて標高差50mほどは露岩混じりで足場が悪い急な小尾根、さらにその先標高差30mほどは露岩混じりの痩尾根。ここまで滑落に注意。
その先に危険個所は無い。
この尾根も踏跡は明瞭、テープ類も頻繁に付いている。
上り口の富岡集落の中を緩やかに上って行くと、立派な枝垂れ桜が満開だった
2022年04月10日 08:51撮影
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4/10 8:51
上り口の富岡集落の中を緩やかに上って行くと、立派な枝垂れ桜が満開だった
民家の間に小さな道標が立っていた(写真左下)。「阿夫利山→」と書かれているが掠れて読みにくい
2022年04月10日 08:56撮影
4/10 8:56
民家の間に小さな道標が立っていた(写真左下)。「阿夫利山→」と書かれているが掠れて読みにくい
民家の軒先を回り込むと暮ヶ沢へ下る山道になるが、柵で通行止め。しかし簡単に開けられた
2022年04月10日 08:57撮影
4/10 8:57
民家の軒先を回り込むと暮ヶ沢へ下る山道になるが、柵で通行止め。しかし簡単に開けられた
さらに暮ヶ沢との間は害獣防止柵で仕切られているので、100m先の扉を開閉して山側へ入る
2022年04月10日 09:00撮影
4/10 9:00
さらに暮ヶ沢との間は害獣防止柵で仕切られているので、100m先の扉を開閉して山側へ入る
扉の10mほど先の橋で暮ヶ沢を渡る
2022年04月10日 09:03撮影
4/10 9:03
扉の10mほど先の橋で暮ヶ沢を渡る
これで北東尾根に取付けた。しばらくは植林帯を上って行く
2022年04月10日 09:11撮影
4/10 9:11
これで北東尾根に取付けた。しばらくは植林帯を上って行く
植林帯が終わると、芽吹いたばかりの明るい雑木林を進む
2022年04月10日 09:30撮影
4/10 9:30
植林帯が終わると、芽吹いたばかりの明るい雑木林を進む
410m圏で右側から上ってきた支尾根と一緒になり、北東尾根に乗ると、北側にある桜井集落の家並みが木間越しに望まれた
2022年04月10日 10:09撮影
4/10 10:09
410m圏で右側から上ってきた支尾根と一緒になり、北東尾根に乗ると、北側にある桜井集落の家並みが木間越しに望まれた
後はこの尾根の尾根筋を忠実に辿っていけばよい
2022年04月10日 10:12撮影
4/10 10:12
後はこの尾根の尾根筋を忠実に辿っていけばよい
所々にミツバツツジがきれいな赤紫の花を咲かせていた
2022年04月10日 10:25撮影
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4/10 10:25
所々にミツバツツジがきれいな赤紫の花を咲かせていた
490m圏コブに向かって緩やかな尾根を上って行く
2022年04月10日 10:31撮影
4/10 10:31
490m圏コブに向かって緩やかな尾根を上って行く
573mコブを越えるとゆったりした尾根となり、ルンルン気分で歩む
2022年04月10日 11:46撮影
4/10 11:46
573mコブを越えるとゆったりした尾根となり、ルンルン気分で歩む
しかし580m圏を越えると急登になる。落ち葉で滑りやすいので歩きにくい
2022年04月10日 11:51撮影
4/10 11:51
しかし580m圏を越えると急登になる。落ち葉で滑りやすいので歩きにくい
それも一時の我慢。640m圏で平坦になり、660m圏で幅広くなった尾根を緩やかに上って行く
2022年04月10日 12:12撮影
4/10 12:12
それも一時の我慢。640m圏で平坦になり、660m圏で幅広くなった尾根を緩やかに上って行く
660m圏で富岡から上ってきた一般登山道と合流した。地形図に破線で描かれている谷ルートだ。3方向の案内道標が木に括られていた。上2つは一般登山道を指す
2022年04月10日 12:16撮影
4/10 12:16
660m圏で富岡から上ってきた一般登山道と合流した。地形図に破線で描かれている谷ルートだ。3方向の案内道標が木に括られていた。上2つは一般登山道を指す
1番下の案内は登って来た北東尾根を指す。「こちらは経験者向きのバリエーションルート」との注意書きが付いていた
2022年04月10日 12:16撮影
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4/10 12:16
1番下の案内は登って来た北東尾根を指す。「こちらは経験者向きのバリエーションルート」との注意書きが付いていた
そこから100mほど進むと富岡から尾根ルートで上がって来た登山道と合流
2022年04月10日 12:20撮影
4/10 12:20
そこから100mほど進むと富岡から尾根ルートで上がって来た登山道と合流
ここ670m圏コブは井戸沢ノ頭と呼ばれている
2022年04月10日 12:20撮影
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ここ670m圏コブは井戸沢ノ頭と呼ばれている
なだらかな主稜線を南西方向に進む。阿夫利山の頂上が木間越しに見えてきた
2022年04月10日 12:27撮影
4/10 12:27
なだらかな主稜線を南西方向に進む。阿夫利山の頂上が木間越しに見えてきた
この辺りの主稜線は痩せ気味であるが、親切にもロープが張ってある
2022年04月10日 12:37撮影
4/10 12:37
この辺りの主稜線は痩せ気味であるが、親切にもロープが張ってある
700m圏で頂上へ直登せずに南方向に巻く。狭い巻道は落ち葉で滑りやすいが、ロープが張ってあるので安心
2022年04月10日 12:39撮影
4/10 12:39
700m圏で頂上へ直登せずに南方向に巻く。狭い巻道は落ち葉で滑りやすいが、ロープが張ってあるので安心
南肩まで巻くと道標が立っている。ここで右折して頂上へ緩やかに上る
2022年04月10日 12:41撮影
4/10 12:41
南肩まで巻くと道標が立っている。ここで右折して頂上へ緩やかに上る
阿夫利山の頂上に着いた。729mと標高も書かれた山名板が木に括り付けられていた
2022年04月10日 12:45撮影
4/10 12:45
阿夫利山の頂上に着いた。729mと標高も書かれた山名板が木に括り付けられていた
頂上の南西方向が切り開かれ、丹沢の大室山が良く見える
2022年04月10日 12:45撮影
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頂上の南西方向が切り開かれ、丹沢の大室山が良く見える
阿夫利山の頂上から一段降りて西に向かう。幅広い尾根が緩やかに続く
2022年04月10日 13:59撮影
4/10 13:59
阿夫利山の頂上から一段降りて西に向かう。幅広い尾根が緩やかに続く
300mほど進んだ高見山で一般登山道は南に左折する。ここは北方向が開けているので、秋山川北岸の山並みが望める。左端は高柄山
2022年04月10日 14:16撮影
4/10 14:16
300mほど進んだ高見山で一般登山道は南に左折する。ここは北方向が開けているので、秋山川北岸の山並みが望める。左端は高柄山
高見山から北尾根を降りるが下降点が分かりにくい。コブ直下ではなく距離20mほど東に戻ると、リボンや赤テープが付いた下降点となる
2022年04月10日 14:30撮影
4/10 14:30
高見山から北尾根を降りるが下降点が分かりにくい。コブ直下ではなく距離20mほど東に戻ると、リボンや赤テープが付いた下降点となる
真北に向かって僅かに膨らんだ小尾根を直下降する。傾斜は40度超えか
2022年04月10日 14:30撮影
4/10 14:30
真北に向かって僅かに膨らんだ小尾根を直下降する。傾斜は40度超えか
小さいながら露岩も降りなければならない
2022年04月10日 14:33撮影
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小さいながら露岩も降りなければならない
木の幹や根に掴まりながら慎重に降りる
2022年04月10日 14:36撮影
4/10 14:36
木の幹や根に掴まりながら慎重に降りる
露岩混じりの急降下が続く
2022年04月10日 14:38撮影
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露岩混じりの急降下が続く
上から見下ろすと高度感がある
2022年04月10日 14:38撮影
4/10 14:38
上から見下ろすと高度感がある
660m圏で急下降は一段落するが、小さい露岩混じりの痩尾根が続く
2022年04月10日 14:44撮影
4/10 14:44
660m圏で急下降は一段落するが、小さい露岩混じりの痩尾根が続く
630m圏で危険な痩尾根は終わり、この先は露岩も無い緩やかな尾根を下る。やれやれ悪場は終わったようだ
2022年04月10日 14:51撮影
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630m圏で危険な痩尾根は終わり、この先は露岩も無い緩やかな尾根を下る。やれやれ悪場は終わったようだ
まろやかな590m圏コブを越え、なだらかな尾根をのんびり下る
2022年04月10日 15:19撮影
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まろやかな590m圏コブを越え、なだらかな尾根をのんびり下る
563mコブを越えると植林帯の急下降が始まる
2022年04月10日 16:00撮影
4/10 16:00
563mコブを越えると植林帯の急下降が始まる
一部小さな露岩帯があるが、北尾根の降り始めに比べれば楽勝
2022年04月10日 16:04撮影
4/10 16:04
一部小さな露岩帯があるが、北尾根の降り始めに比べれば楽勝
針葉樹林帯が終わると明るい雑木林をのんびり下る
2022年04月10日 16:12撮影
4/10 16:12
針葉樹林帯が終わると明るい雑木林をのんびり下る
「緑と太陽の丘キャンプ場」の最上部まで降りてきた。360m圏。コテージや休憩舎が建っている。ここまで来れば一安心
2022年04月10日 16:24撮影
4/10 16:24
「緑と太陽の丘キャンプ場」の最上部まで降りてきた。360m圏。コテージや休憩舎が建っている。ここまで来れば一安心
広場ではキャンプを楽しんでいるグループがいた。本日、入山してから初めて人に会った
2022年04月10日 16:49撮影
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広場ではキャンプを楽しんでいるグループがいた。本日、入山してから初めて人に会った
この広場の西端の階段を降り、「夢の架橋」と書かれた吊り橋で秋山川を渡る
2022年04月10日 16:51撮影
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この広場の西端の階段を降り、「夢の架橋」と書かれた吊り橋で秋山川を渡る
さらに階段を上れば県道に出る。100m先の路肩に停めた愛車でゴール
2022年04月10日 16:57撮影
4/10 16:57
さらに階段を上れば県道に出る。100m先の路肩に停めた愛車でゴール
ゴール地点から北尾根を見る。右奥が主稜線の高見山、ここから左手前に降り、中央右寄りの563mコブを越え、左端のキャンプ場へ降りてきた
2022年04月10日 17:01撮影
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ゴール地点から北尾根を見る。右奥が主稜線の高見山、ここから左手前に降り、中央右寄りの563mコブを越え、左端のキャンプ場へ降りてきた
県道の古福志集落付近から歩いた山並みを見る。左端が北東尾根の573mコブ、中央の奥が阿夫利山頂上、その3つ右のコブから手前に伸びる北尾根を降りた
2022年04月10日 17:11撮影
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県道の古福志集落付近から歩いた山並みを見る。左端が北東尾根の573mコブ、中央の奥が阿夫利山頂上、その3つ右のコブから手前に伸びる北尾根を降りた

感想

某登山案内書に阿夫利山のバリエーションルートが紹介されていた。今回は、この案内に従って周回することにした。ただし登山口と下山口の間をMTBでダウンヒルする関係から、案内書とは逆ルートを採った。

上りに使った北東尾根は特に問題は無かった。コブ毎に尾根筋の角度が微妙に変わるので、この尾根を下る場合はルート探索に気を抜けない個所も多いだろう。しかし、今回はここを上ったので、ルートに対する気遣いはほとんど不要であった。

これに比べて下りに使った北尾根は難関であった。
まず、下降点が分かりにくかった。案内書にはこれに関する記述が無い。現場と地形図を見比べながら探したが、大分手間取った。

下り始めても最上部の標高差80m程は厳しかった。
僅かに膨らんだ小尾根を急降下するが、露岩混じりの上に足場が悪いので、滑落しないように一歩一歩慎重に下った。急下降が終わっても露岩混じりの痩尾根が続き、これらの悪場を抜けきった時にはさすがにほっとした。

交通手段としてマイカーを利用している。この場合、一般的には目的の山を往復することが多いが、変化を付けるため、できるだけ周回ルートに設定することを心掛けている。しかし、一般登山道や、案内書に載っているバリエーションルートを組み合わせただけでは、周回ルートを構成することはなかなか難しい。

そこで、国土地理院の地形図を読んで、この尾根なら上れる、あるいは下れると判断したルートを組み込むことが多い。しかし、この場合は地形図しか情報が無いので、何が現れるかは現場に行ってみなければ分からない。
今までにも、密生した藪、岩場、露岩、倒木地帯、害獣防止の柵、林道の法面等々に阻まれ、この通過に四苦八苦したことは数限りない。したがって、登っていても、この未知のルートにどんな伏兵が潜んでいるか、ここを切り抜けるまで、先行きに対する不安感は常に付きまとう。

これに比べて今回は案内書に紹介されていたバリエーションルートが周回ルートなので、これをそのまま辿れば良かった(逆ルートではあるが)。このため事前にルートの状況は把握でき、ミスコースさえしなければ必ず抜けられる、と言った安心感があり、いつものような不安は全く無く、終日、気楽な気分で歩き通せた。

その反面、北尾根の最上部では、極度の緊張感を保ちながら下る、と言った技術的に厳しい個所もあり、マイナーな山ではあるが、なかなか変化に富んだ充実した山行でした。

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