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Yamareco

記録ID: 4192359
全員に公開
ハイキング
箱根・湯河原

高麗山 総集編2 遺跡の巻(高麗山城址など)

2022年04月21日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:51
距離
4.7km
登り
266m
下り
243m
歩くペース
ゆっくり
1.51.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:10
休憩
0:41
合計
2:51
9:26
5
9:31
9:34
7
9:41
9:46
24
10:10
10:21
8
10:29
10:36
4
10:40
10:40
38
11:18
11:24
22
11:46
11:54
22
12:16
12:17
0
12:17
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス 行き 神奈川中央バス「花水バス停」(平塚駅-さざれ石-二宮駅線 平43 46 47)
帰り 東海道本線 大磯駅
コース状況/
危険箇所等
危険個所なし
高麗山全景。今回は山城編。頂上に本丸があったのだ。
2022年04月21日 09:25撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 9:25
高麗山全景。今回は山城編。頂上に本丸があったのだ。
右へ行く。A東道ルート。
2022年04月21日 09:33撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 9:33
右へ行く。A東道ルート。
尾根に出た。尾根の東端となる。
2022年04月21日 10:05撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 10:05
尾根に出た。尾根の東端となる。
これは自然石。
2022年04月21日 10:05撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 10:05
これは自然石。
これは?この山は地質的に言うと「付加体」なので岩が多い。自然石と城址の区別はつけにくい。
2022年04月21日 10:07撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 10:07
これは?この山は地質的に言うと「付加体」なので岩が多い。自然石と城址の区別はつけにくい。
【堀切A】東天照の先を登ってすぐ。振り返ったところ。ここが「堀切」のようだ。
2022年04月30日 12:11撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/30 12:11
【堀切A】東天照の先を登ってすぐ。振り返ったところ。ここが「堀切」のようだ。
【堀切A】戻って、西側を撮影。はたして堀切なのか、微妙なところ。ここは埋め戻しているのだろうか。堀切だとしたら、東側に対する防御地点。
2022年04月22日 11:28撮影 by  SHV45, SHARP
4/22 11:28
【堀切A】戻って、西側を撮影。はたして堀切なのか、微妙なところ。ここは埋め戻しているのだろうか。堀切だとしたら、東側に対する防御地点。
ケヤキ広場への分岐(右へ)。
2022年04月21日 10:12撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 10:12
ケヤキ広場への分岐(右へ)。
ケヤキ広場。案内板には、奈良時代に僧坊があったという伝承が記されている。ここは城址ではないようだ。
2022年04月21日 10:15撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 10:15
ケヤキ広場。案内板には、奈良時代に僧坊があったという伝承が記されている。ここは城址ではないようだ。
ケヤキ広場の土塁。これは、僧坊の遺構とされている。
2022年04月21日 10:16撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 10:16
ケヤキ広場の土塁。これは、僧坊の遺構とされている。
大堂(高麗山山頂)への石段を上から眺める。
2022年04月21日 10:24撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 10:24
大堂(高麗山山頂)への石段を上から眺める。
【主郭】大堂の広場。ここがかつての高来寺の本堂があった場所で、現在でも高来神社の神事が行われていると案内板にある。しかしここは、高麗山城の主郭でもあったという。
2022年04月21日 10:25撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 10:25
【主郭】大堂の広場。ここがかつての高来寺の本堂があった場所で、現在でも高来神社の神事が行われていると案内板にある。しかしここは、高麗山城の主郭でもあったという。
【主郭】後ろの遺構は、寺のものとされる。
2022年04月21日 10:29撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 10:29
【主郭】後ろの遺構は、寺のものとされる。
【堀切B】尾根道に橋がある。これが山城である証拠。自然の状態で、尾根道に"谷"があるわけはないのだ。これは「堀切」、敵の進路を防ぐために尾根を切ったわけだ。
2022年04月21日 10:33撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 10:33
【堀切B】尾根道に橋がある。これが山城である証拠。自然の状態で、尾根道に"谷"があるわけはないのだ。これは「堀切」、敵の進路を防ぐために尾根を切ったわけだ。
【堀切B】堀切Bを渡る橋。
2022年04月21日 10:34撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 10:34
【堀切B】堀切Bを渡る橋。
【堀切B】かなり深く掘られている。
2022年04月22日 11:49撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/22 11:49
【堀切B】かなり深く掘られている。
【堀切C】さらに尾根を進むともう一つの橋がある。これも「堀切」だ。ここで西からの侵入を防いだわけだ。
2022年04月30日 12:01撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/30 12:01
【堀切C】さらに尾根を進むともう一つの橋がある。これも「堀切」だ。ここで西からの侵入を防いだわけだ。
【堀切C】橋の下。こちらはさらに深く掘られている。右側(南側)に堀は続いていて、「堅掘」(山の上部から麓に縦に掘るもの)とされている。しかし後年の林業によるの可能性がある。
2022年04月22日 11:53撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/22 11:53
【堀切C】橋の下。こちらはさらに深く掘られている。右側(南側)に堀は続いていて、「堅掘」(山の上部から麓に縦に掘るもの)とされている。しかし後年の林業によるの可能性がある。
【堀切C】振り返って。
2022年04月30日 11:59撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/30 11:59
【堀切C】振り返って。
左へ行くと「横穴古墳群」
2022年04月21日 11:27撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 11:27
左へ行くと「横穴古墳群」
さらに左へ行くと「横穴古墳群」。右に行くと紅葉山の落葉樹林が美しい。紅葉山へのルートは→https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4193993.html
2022年04月21日 11:38撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 11:38
さらに左へ行くと「横穴古墳群」。右に行くと紅葉山の落葉樹林が美しい。紅葉山へのルートは→https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4193993.html
「横穴古墳群」。古墳時代の墓だという。
2022年04月21日 11:44撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 11:44
「横穴古墳群」。古墳時代の墓だという。
横穴の内部。
2022年04月21日 11:45撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 11:45
横穴の内部。
横穴は沢山ある。
2022年04月21日 11:46撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 11:46
横穴は沢山ある。
横穴の内部。
2022年04月21日 11:46撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 11:46
横穴の内部。
説明看板。
2022年04月21日 11:47撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 11:47
説明看板。
別の説明看板。
2022年04月21日 11:48撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 11:48
別の説明看板。
登山道入り口
2022年04月21日 11:55撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 11:55
登山道入り口
大磯駅
2022年04月21日 12:17撮影 by  SHV45, SHARP
4/21 12:17
大磯駅
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 サブザック 飲料 GPS 保険証 携帯 タオル カメラ

感想

今回は、遺跡編です。戦国時代の城址と、古墳時代の横穴群。

この山には何十回もきているが、じつは城址跡があるなんて、全く知らなかった。説明看板には全く触れられていない(と思っていたら、じつはしっかり書いてあった[後述])。

たまたま「神奈川中世城郭図鑑」(戎光祥出版 2015)をみていたら、「高麗山城」が出ていてびっくり。後北条氏初期の築城だという。
伊豆と相模西部を支配した伊勢宗瑞(俗称北条早雲)が、1509年に高来寺を転用したとのこと。ここが支配地の東端で、東の扇谷上杉朝良と敵対したという。しかし、朝良側は、配下の三浦義同が高麗山城を撃破、さらに小田原城まで肉薄したという。寺社の施設と自然の険阻を頼みに最小限の普請を加えて、山城として成立している、との記述だ。

城郭遺構としては、「堀切」があるのみのようだ。

確かに、尾根道に橋があること自体がおかしいと思わなければならなかった。自然の状態で尾根筋が切れているのは、見たことがない。あったとしても断層など特殊なケースだろう。人工的に尾根筋を切った。これは尾根からの進路を防ぐ「堀切」だったのだ。岩をかなり削ったはずだから、それを埋め戻すのは無理で、山城としての機能がなくなった後に、橋を架けたのだろう。

<説明看板の記述>
改めて八俵山に設置されている説明看板に城郭についての記述があったことに気付いた。興味の外だったので読み飛ばしていたようだ。「神奈川中世城郭図鑑」の記述とはかなり異なっているので書き写しておく。

「高麗山は相模湾から相模平野一帯を見渡せることから、古くから軍事上の要衝として重要な地域でありました。山中にある寺の建物が軍勢を収容する城郭として使われるようになり、記録によれば室町時代の永享10年(1438年)に関東公方の足利持氏(1398〜1439)が室町幕府に反乱を起こした(永享の乱)際にこれを討伐すべく上杉持房(?〜1490?)が山に陣を構えたのが最初のようです。その後、永正7年(1510年)に北条早雲(1432〜1519)が上杉顕定(1454〜1510)を討伐する際、山に立て篭もったということです。この戦い以降、山は北条氏によって小田原城と相模平野を結ぶ狼煙台として「伝えの城」(連絡用の砦)として使われるようになりました。永禄3年(1560年)」には上杉謙信(1530〜1578)が小田原城侵攻の際、山に陣を構えて北条氏康(1515〜1571)と交戦したということです。現在でも八俵山から大堂に向かう尾根道沿いに往年の空堀の跡と思われる遺構が残っています。」

ここに書かれている「空堀」とは明らかに「堀切」のことと思われます。


考えてみれば、低山のハイキングコースには古城址が多い。全国には2万もの城があったというから、山という山に城があったんだろうな。古城ハイキングもたのしそうだ。

ちなみに、この周辺には伊勢宗瑞による住吉要害(伝山下長者屋敷)と、王城山城があって、これら3つがセットになっていたらしい。王城山城はその後、行ってみた。→https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4236486.html

<コースについて>
今回のコースは、「高麗山総集編1 自然(春)」で説明した記号に従うと、I→D→Fとなります。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4171967.html

なお、大磯駅へのルートは、今回は横穴群経由としましたが、紅葉山経由の方が、距離は長くなるけど、森的にはお勧めです。
「高麗山 総集編3 紅葉山〜羽白山〜大磯駅(サブルート)」
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4193993.html

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湘南平、浅間山、高麗山
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
1/5
体力レベル
1/5

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