ハセツネダブル
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- GPS
- 16:59
- 距離
- 88.5km
- 登り
- 7,032m
- 下り
- 6,389m
コースタイム
- 山行
- 14:56
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 16:10
天候 | 曇り/雨雨雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
情報の簡易化、スピード化とは一線を画し、ダラダラと長文。分量から15-20分かかります。ご査収下さい。
なんちゃらフラペチーノ?やら、なになにマキアート?やらがインスタ映えする、おしゃれでエッジの効いたキラキラしている、アメリカナイズされたスターバックス的存在、それが信越五岳。
一方、水やおしぼりはセルフ、一見さんには愛想の悪いマスター。古くひびが割れた合皮のソファーと年季の入ったちょっと低いテーブル。でもおいしいブラックコーヒーとちょっと味付けが濃いがなぜかペロッと食べられるナポリタンを出す喫茶店的存在、それがハセツネ。
そんな?(どんな?)ハセツネが30回記念大会として、初めて行われたハセツネダブル。完走に向けた【トレーニング方法編】や【補給戦術編】はある程度記憶に残っているが、【レース当日編】の事は忘れそうなので、そろそろメモっておこう。
■スタート直前
今年はコロナ禍の影響の手前なのか、渋滞回避なのか、エリート選手が12:45スタート。たぶん150名ぐらい。その後、ダブル➡シングルの10時間代➡12時間・・・の順に並ぶ。ダブルに関してtwitterにて発信してくださるSogenさんにお声がけし、お互いにエール。また、南アで出会ったK氏が来て下さりお話し。今日のレースと、2024TJARに向けて頑張りましょうと。
ダブルのエントリーは35名。でもスタートはたぶん30名程?女子は1名だった。
レース前日までは多少の緊張感や非日常感を感じるも、会場に着く頃は緊張感も高揚感もない。
ただ淡々とマイペースで進む事を言い聞かせ、2列目の左に位置取る。1列目はスターのみなさん。
今回Wは前後にゼッケンかつ、フルネームで恥ずかしかった。小原選手意外と足細いな〜とか、結構回りのスタ〜の私服〜(ギア)とか体格とか見つつ、結構落ち着いていた。
■スタート〜今熊神社(実際20分/目標22分)(標高は200→500m)
カウントダウンをしてスタート。ダブルのトップ選手も思ったほどペースは上がっていない。意外とゆっくりだな〜。そしてシングルの選手も猛ダッシュの輩はいない。15分前にエリート選手がスタートした影響。比較的スペースを確保しながら、大和田橋の下りへ。
横にいた万場大選手に、「下の名前同じですね。読み方違うけど。優勝目指して頑張ってください」って声掛けたら、きょとんとしていた。まあそうだろうな〜。2位おめでとう!
1週間前の試走時には、安達太良50Kで痛めた左ひざの痛みがまだ残っていた。今日はロキソニンSのおかげか痛みはなし。いい感じ。橋を渡り右折。その直後にすぐ左折し、ちょいキツ登りへ。ペースを押さえつつ、動きは止めずにクリアー。(これまではここの登りはきつく感じていたところ。)恒例の出囃子?が盛り上がっていたな〜。ハセツネに戻ってきた〜って感じ。トレイル➡変電所➡今熊神社入口と天気は曇りで風も吹いていて、ベストコンディション。さほど疲労感もなく、余裕度もあり。サブ10ペースの20分で着。心拍は155前後で想定よりも高めで来てしまった。
■今熊神社〜入山峠(実際52分/目標55分)(標高は500→600m)
石段の登りのため、石の大きさにより高さがまちまち。こういう登りで、無駄に大股に上ると後に響くので、なるたけ小刻みに上ることを心掛ける。周りは同じぐらいのペース。しかし心拍が下がらないので、無理は禁物と、途中2回ほど休憩。各10名ほどパスされるも、先は長いからあわてない。こういう時は、予定よりも早いタイムで貯金をしたいものだが、それが落とし穴。3分早いので、少しずつよてい通りの時間になるように調整しながら進む。
■入山峠〜市道分岐(峰見通り)(実際96分/目標100分)(標高は600m→775m)
レースのポイントの一つである峰見に。ここはいい感じのトレインがあったので、その後方に陣取り、何も考えず、脳を使わずにひたすらトレインに乗り続ける。アップダウンが続く区間だが、さほど疲れず。むしろ登りが得意なため、自重するのに気を遣う。さほど疲れずに分岐へ。
■市道分岐〜醍醐丸(実際128分/135分)(標高は775m→867m)
前半はフラット、後半は登りの区間。市道でさらに貯金が増えるも許容範囲。トレインに身を任せ。
醍醐丸は予備関門。だから人が多いのか。(2周目にスタッフが2名いたのはさすがにビビった。
。)2周目はゼッケン目立つので、声援で「2周目がんばれー」とか「木村さん頑張ってー」と名前で呼ばれるのも散らほろら。ここでも声援受けたので、「また来まーす」と返事すると、なぜか失笑?をもらう。予定より早い。許容範囲超えている。まあ、曇り時折風の最高のコンディションと、鍛え上げた結果余裕度が高いと、一瞬自己満足に至るも、たいてい前半で調子コクと失敗するパターンだからと自分を戒め、そろりそろりを意識。
■醍醐丸〜三國岳(実際165分/予定165分)(標高は867m→950m)
ここからは連行峰まで1000m近く上がり、少し下がる区間。ここからエリートスタートの女子がちらほら散見された。貯金8分なので、ちょっと切り崩すために、ゆっくりトレイン(10〜15名ぐらい)の最後尾に乗せてもらう。曇りなので景色は0。若干寒さもあるが快適なトレイン。緩いトレラン講習の装い。この時間のゴールタイムは多分11時間前後。世間的には早い部類と思われるが、結構無駄な足運びとか、ザックが揺れ動き無駄な体力使っているな〜と思われるランナー、特に20、30代の方が多かった気がする=伸びしろしかない!しかし楽しいランもつかの間、三国岳までの短い区間で8分の貯金がまさかの0。このトレイン鈍行すぎる。
■三国岳〜浅間峠(実際192分/195分)(標高950m→850m)
まずい、この列車は早急に下車しないと、浅間峠で3:20ぐらいだとこの先の余裕がなくなる、と思い、追い越しのタイミングを探す。幸い、ちょっとの登りでもあるいていたので、一気に10名ほどパスし、途中下車成功。ダブルは名前バレバレだから追い越す際も気を遣う。そこからはちょっとギア入れて登りも走りを入れながら。標高的には下がるが実は急登があることはわかっていたので、心の準備もできつつ先を急ぐ。遠くから黄色い声援が聞こえてきて、そく浅間峠とわかる。最後500mほど下ると第一関門。
<通過タイム 3:12:21 23位/28人中 2名脱落(女子唯一の星野さんもここで)>
■浅間峠〜土俵・笛吹・西原峠(実際280分/目標280分)(標高850m〜1160m)
浅間通過後の急な坂は、毎回熱烈な応援でついつい走ってしまう勘違いポイント。今年もちょっと走ったが、冷静になり声援を背に歩いて通過。登りきったところで、女子のレジェンド松井選手(面識はありません)松井選手だ、頑張りましょう、と声かけ、向こうも、ど〜も、的に反応されたが、心のなかではだれこいつ?って思っていただろう。御年64歳で11:40でハセツネを駆け抜けるって、女性版マルコオルモ。UTMBに出れば年代別の優勝だろう。(実際に今年のUTMB60-64女子の優勝者のperformance inexより100も上回っていた。)今までのハセツネでは土俵・笛吹の距離感は調べていなかったが、ほぼ1:1:1の割合だった。雨が少しづつ降り始める。樹林帯なので、木が傘代わりにさほどぬれずも、トレイルはぬかるみがちらほら。2周目は大変だな〜と思いつつ。土俵、笛吹ともに予定通り(5分ほど貯金)。ここから標高も上がり寒くなってきた。しょうがなく途中でストップし、シェルを出すも、思った以上に体が冷えており、手先に力が入らない。チャックが閉まらん。まずいぜー(TJAR2016関門間際の竹内選手張り)と思うも、体が温まるまではチャック開けて、ザックの胸の留め具で。結果、これがちょうどいい塩梅に。ゼッケンも見えるし。ただ、まごまごしていたので、また、ぬかるみが多いせいか貯金0に。ちょっと先行きシンパイ。
■西原峠〜三頭山(実際334分/330分)(標高1160m〜1530m)
ここから三頭山まで直登ではなく、槙寄、大沢、三頭とカルテット、かつ、ハセツネ最高峰。しかし、夜のトレイルなので自分的には先が見えず、今歩いているトレイルの勾配にだけ体を合わせることに集中できるので、あっという間に避難小屋。そして山頂へ。そこまで上げていないので、当然山頂でも休憩なし。トレイルが荒れ始めてきたので許容範囲内で遅れていることに若干の不安。
■三頭山〜鞘口峠(実際350分/350分)(標高1530m〜1140m)
つづら折りで結構標高下がるところ。まあ、前後近くに選手がおらずマイペースで進める。ところどころトレイルが荒れていて慎重に。下りは足を使いすぎないように意識。
■鞘口峠〜第二関門(実際360分/350分) (標高1140m〜1150m)
第二関門までフラットではなく、1300mぐらいまで登るコース。しかも結構細いトレイルで雨のためなかなかスピードが出せない。予定では6:20と関門10分前到着だったが、もしかすると6:25ぐらいとギリギリになるかも、と少し焦る。滑るトレイルも慎重かつ大胆に進め、ロード→トレイル→ロード側道の繰り返し区間に入り、何とか間に合うと算段が付いた。ほっとしたつかの間、あれ、なかなかラストのロードにつかない。時計を見ると6:25ぐらい。まじーーーーー。道間違えた。前後選手を見渡しても誰もおらず、第二関門のスタッフの声も聞こえない。
やばいぜーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。(再び竹内選手ばり)
こんなところで俺のダブルが終わるのか?マジか、ヤダヤダヤダヤダーーーー。といっても始まらないので、まずは来た道を戻る。上のほうに赤い点滅ランプ。こっちか。まだ確証ないが、まずは違う道を進まなきゃ。もう必死。時計なんていてる暇ない。坂道を駆け上がり、道標をみつけ、残り340mで駐車場?でも登り坂だし、最後のロードはどこだ?もう必死of必死。選手が1名いたので、正しいトレイルを確証したものの、こちとら6:30関門アウトだとそこで即死。ぬかるみにはまりながらも、何とか転倒せず、最後のロードへ。そこからはもうインターバル。ログ見たらラスト160mで3分1秒って、やばい!ゴールして、間に合った?と問うと、間に合いましたの声。給水ボラが盛り上がっていたような?芥田さんがなんか言っていたがこっちは聞く余裕0。かつ、鬼門は第三関門なので、余裕ブッコいている暇なし。(2周目の浅間のスタッフの方が、あそこねーと。また、youtubeのチーム獣人のコース映像みても、ロストあるあるポイントだったぽい。なのにロープでクローズしていない。頭上にロープを張っていたが、コース外なら腰高にでしょ。間に合ったからよかったが、これでタイムオーバーならスゲー文句言っていた。まあ、これが良くも悪くも喫茶店的ハセツネクオリティー)
<通過タイム 6:29:26 23位/23人中 6名脱落>
■第二関門〜御前山(実際444分/目標440分)(標高1150m→1405m)
水は全然残っていた。1.2リットルでスタートし、おそらく800mlぐらいしか飲んでない。第二関門では、500ml×2本を補給。3分で出発=第三関門まで残り2時間27分。2012年(10年前)サブ10をしたときのタイムが、第二関門通過6:00→第三関門8:36=2:36を抑えていたので、第二関門クリアーの余韻は一切なく、ここからは本気モード全開。幸い、体は元気もりもり、一方2012年は、御前、大岳の登りは相当苦労していたので、登りが得意な自分的には何とか行けるのではないか。ただ、トレイルが滑るのでその点がどうかな。結果本当にこの2時間半は必至のパッチで行くしかない。まずは御前山。関門からの最初は下りでかなり滑る。ここら辺はもう雨が長い時間降っており、先を行くランナーは少なく、あれる要素はないがかなり滑る。小河内峠は基本フラットだが、細かなUPDOWNがある。余裕をもっていきたいが、今はそうは言ってられず。登りもガンガン走り、追い抜いていく。確かここら辺で、千鳥格子デザインのランパンの選手が目に入る。あれはもしやTJARのチャラ久保選手に違いない。ハセツネでてるんだー、夜なのに一目でわかる格好さすが。久保選手?と声をかけずにパスすると、後ろから、お名前は?と聞かれる。たぶんゼッケンがシェルに半分ぐらい隠れて、ダブルの選手は認識しいたが、名前が見えなかったからなのか?木村です、と答えると、奇声をあげて、がんばってーと。さすが格好とキャラが合致。久保さんも頑張って、と声をかけ、元気をもらってうれしくなる。いいねーチャラ久保選手。
相変わらずペースは早め。歩幅を大きくとると、若干内ももが吊りそうになるが、ペースをうまく調整し、うまくごまかす。見覚えのあるつづら折りがあり、いよいよ惣岳山、御前山の2段階。しかし、気が付いたらあっというまに御前山。「御前山ですか?」と2度聞き直し、あっという間に頂上。6分挽回で。第三関門クリアーが赤信号から黄色信号へ。体のダメージも全くない。2012年はここで3分休憩していた記憶もあったので、なおのこと「いけるぞー」と再度集中しなおす。
■御前山〜大ダワ(実際473分/470分) (標高1405m→1000m)
滑りやすいから注意と声をかけられ出発。初めは木段。その後トレイル。でも心配するほど荒れてはいない。大ダワまでは下り基調だからさほどタイムは稼げない。意識するのはペースを保つ、足を挫かないぐらい。時計見たりするとバランス崩すので淡々と。結果1分好転の3分ビハインド。
■大ダワ〜大岳山(実際509分/505分)(標高1000m→1270m)
さてさて、ハセツネ最後のボス、大岳山の登り。下りでは稼げないので、登りでタイムを稼げる最後の区間。断面図とタイムテーブルは縮小コピーして持ってきたが、大ダワで3分のビハインドが分かれば、あとは感覚でサブ10ペースかどうか、失速しているかどうかは判断がつくので、兎に角足をマイペースで進めることに集中集中。大ダワからは30分ぐらい。また、最後の険しい登りってことが頭にあったので、こんなに平らだったか?と。結構走って進める。登りはまだか?とおもいながら走ると、山頂まであと0.5kmの看板。なんだ、大したことないな。いやいやでも最後の岩場はすごかった、はず。でも実際は階段ができておりさほど険しくなく、疲労もなく頂上へ。でもタイムは4分ビハインド。
■大岳山〜長尾平(実際537分/目標535分)(標高1270m→930m)
最初の下りは岩場が雨でスリッピーになるかと思っていたので慎重に。しかし、ぬかるみよりはましだったので、むしろ快適に下る。この時点で、残り10分になったら第二関門同様リミッター完全カットで行くことを決めていたので、それまでは8割の力で、でもテンポよく下っていく。第二関門以降の水場3か所は大岳山荘(約200m先、自然水)、綾広の滝・上部(御岳山から1.5km手前、自然水)、御岳神社(自然水)。事前に御岳神社の水はちょろちょろとしか出ていないとのことだった。予定では毎回勢いよく出ている綾広の滝でたっぷり飲んむ予定だったが、今は関門ファイターなのでパス。幸い雨で水もそんなに減っていない。今回も勢いよく水が出ており、ランナーが美味しそうに飲んでいた姿を横目に、こちとら必死のペースで進める。時計を見ると8:49そろそろダッシュの時間です。そうはいってもトレイル。フラットではなく、細かなアップダウンがある。でも動きは止められない。せっかくラスト30秒で通過したんだ。ぶっ潰れるなら関門通過後、なんて思いながらも、半分は多分大丈夫だろうとも思いつつ。御岳山まで1.3kmの看板通過。てことは、1km弱?早く関門の明かりが見えないかなーーーーーーーーーーー、と頑張り残り4分ぐらいで明かり発見。最後は手前でスローダウンで3分前通過。
<通過タイム 8:57:11 21位/22人中 1名脱落>
■長尾平〜日の出山(実際566分/目標560分) (標高930m→900m)
鬼門の第三関門を無事に通過。少し休憩も、座るとこなさそうだし居座ると雨もあって寒くなるので、少しづつ足を進める。御岳神社の水場はほんとにちょろちょろ。時間かかるのでパス。そのまま日の出へゆっくり進める。ここまで自分はビリかと思ったが、後ろからダブルのTさんが話しかけてきた。ギリ30秒前でした。???第二関門の俺のこと知ってるの?と一瞬わからなかったが、ここまで何回か前後し、第三関門手前でどうやら追い越していたみたい。Tさんは自分の第2関門同様、第三関門で残り30秒で通過したとのこと。ここから日の出手前までは一緒にお話ししながら。いつの間にか別れ、自分は日の出の東屋でしばし休憩。先に行ってもらう。
■日の出山〜第四関門(実際649分/目標645分)
この区間は2周目に向けて足を使わず、小股で駆け抜ける区間。時計メーカーカロスが今年のUTMBでのキリアンの詳細の記事を出していた。印象的だったのが、途中の区間で勝負に出る前にあえて心拍数を抑えていたとのこと。自分もこの区間は小股で心拍数を抑え、脂質代謝にし、曲りなりも2周目に備える作戦。しかし、なぜか小股で疲労感はないのに心拍数は上がる一方。ミス計測?って思いたくなるが、心拍正確に測りたく、また、24時間以上の電池持ちも欲しくてガーミン245からpolar gritxに替えた。polarがミスするわけない?でも平地でも変に高心拍を計上したこともあったしなー。(チェストベルト買おうかな?)まあ、最後は感覚だより。ゆっくりゆっくりを心掛ける。しかしタイム的にサブ10.5前後のランナーが最後の追い込みをかける時間なので、後ろから何名もやってくる。初めは止まってパスしてもらうも、だんだん面倒になってきて、また、到着が10:50ぐらいになりそうだったので、2周目の貯金を考え、最後3kmは飛ばして麓へ。
<通過タイム 10:49:30 21位/22人中 1名脱落> ※セカンドベスト
■エイドワーク〜出発 (実際667分/目標655分)
ゲートは1周目の方と同じ。ゼッケンレインで隠れていたので、2周目ですと答え、デポバックを渡され、簡易テントへ。Tさん6、7分前に到着していた。少し言葉を交わすも、すぐに出発したかったので、支度を進める。トレイルのエイドワークは初めて。でも事前に何をするかはメモをデポバックに記載していた。しかし雨で思った以上に体が冷えて動かない。また、11:05にはテントを撤収するとのことで(テント外での滞在はOkらしい?)少しせかされ、結果何点か予定通りいかずじまい。
事前に予定していたのは、優先順位で
1,ジェルボトル4本交換 → 2本弱しか消費していなかったので、2本交換
2,水補充 → なぜか失念…
3,ライト電池交換 → 即実行
4,粉末・薬・ベスパなど → 即補充
5,味噌汁・めんつゆ → 今回のヒット賞
スタート前にホテルで熱湯を入れたサーモス500mlにタオルを巻いて、100均の保温弁当バッグに入れると、12時間後には適度な温度に(事前テスト済み)なっており、320mlは味噌汁粉末、160mlは自宅から持ってきた2倍濃縮のめんつゆにお湯をイン。容器はもちろん500mlのペットボトルをいい塩梅にカットしたもの。冷えた体には最高のご褒美。
6,ストック → 手が冷えてうまくザックにしまえず苦労する。
7,レイン下・テムレス → 出発直前に装備
8,シューズ → ナイキジュニパートレイルに交換したかったが、時間に追われ、かつ、手が冷えて、靴に縛ってある計測コードも外す手間を考えて、パス。結果、泥だらけのトレイルを、ロードシューズHOKAリンコン3で突入。
9,KANZOドリンクIN → 出発前に腰に手を当て、一気に飲み干しファイト一発ー!
■第四関門〜今熊神社(実際698分\目標680分)
係りの人に残り1分とプレッシャーを掛けられ、急いで出発。Tさんよりも先に。しかし、信号で
足止めを食らってる間に、Tさんは反対側の歩道から先に小和田橋へ。でも100mぐらい先に明かりが見えるのは安心。2周目のロストが心配だったから。係りもダブル30名のために配置されるわけなく、静寂なコースを進む。広徳寺手前で、水を補給し忘れたことに気が付く。しかし、体はやや疲れてはいるが、精神的には全然OK。水も雨に濡れた葉っぱからとればいいかーと、楽観。ただ、2周目のサブ13ペースがよくわからず、まずはTさんとの距離を保つために、明かりが見える位置をキープし、今熊まで。でも結果として結構遅れていた。浅間まにあうか?
■今熊神社〜醍醐丸(実際896分/目標815分)
今熊の登り口でTさん休憩中。浅間峠間に合いますかね〜、など2、3言葉を交わし、先に行かせてもらう。神社の登りはやはり足に来て疲れは隠せず。でも動きは止めない。しばらくすると、逆走してきた選手が。ダブルの選手だが、調子を崩したためスタートに引き返すとのこと。Tさんもこなそう(あとから聞いたが胃腸の調子が悪く引き返したらしい)で、前もきっと追いつけず。係りの人もいない、漆黒かつドロドロのトレイルを、アラフィフのおっさんがただ前に進んでいる。だんだんぬかるんで来て滑る、転ぶを繰り返し、いつの間にか緊張の糸は切れ、関門に間に合わないことを悟り、しかし、今回は自分でリタイアすることはNGと決めていたので、レースが続行できるまではあゆみを止めず。せめてストックでも使えれば、と思うも、この区間は使えない。また、腰に巻いたライト(レッドレンザーH8R)の電池が切れてしまった。エイドで確実に交換。また、充電は100%したが、
今回ダブルように買った電池、高かったので廉価版にしたのが後の祭り。でも1時間でアウトって、せめて3時間ぐらいは持ってよ。ってことで、ハンドライトのみ。よって、なかなかトレイルも見えない中、田んぼを滑らず歩くのはなかなかの所業。
完走できないことが確実にはなったが、全力は出し切った自負はあるので、浅間まで淡々と進むのみ。ただ、トレイルがそうはさせてくれない。何十回も転倒。でも何とか怪我なく醍醐丸まで。
■醍醐丸〜浅間峠(実際1015分/895分)
まさか醍醐丸に2名のスタッフが。1周目の時にまたきまーす。と声をかけたかたかどうかは?だが、本当にご苦労様です。なんか申し訳ない。ここは関門ではなから、浅間まではレースを続けてもよい。また、浅間からリタイアしたほうがバスの待ちがないとのことで、先に進ませていただいた。
いないはずの山中にお姉さまが2名。元気をもらい、自分的ウイニングロード。浅間に近づくにつれ、あたりも薄明るくなり、ハンドライトもOFF。気持ち的にもエンディングです。最後浅間峠の下り、1周目はたいてい応援で加速する区間も、田んぼを通るがごとくぬかるんでおり(多分一番のぬかるみ)かたずけをしているスタッフの中、ダブルのおっさんが無事怪我無くレースを終える。すでにタイムゲートはしまわれていたため、記録はないが、17番目で浅間峠へ。記録は16時間55ぐらい。
■浅間峠〜下山
皆さん帰り支度をしている中、水をたくさん差しだしてくれた。500mlのペットをもって下山するのは重いから、と贅沢にも3、4本泥を流すのに使わせてもらった。少しお話して、下山ルートを教えてもらい、一人で下山。体は元気。3kmほどの下り基調だが、せっかく持ってきたポールだったので、ここで登場させ無駄に使用して下る。ちょうどお迎えのワゴンが到着し、自分を含め6名(トレラン界では有名な方も含む)で五日市会館へ。
無駄に書きすぎて最後尻つぼみ。ただただ、ダブルに挑戦し、2周目をかじることができたのがよかったよかった。
レースまでのトレーニング方法や補給戦略については気が向いたら書こう。
トレーニングは、通勤ランや夏のアルプス敗退→安達太良トレイル50Kと思考錯誤した結果、一定の結果が出たと思うし、補給は今回仮説を立てて検証したが、成功したと思うので記録しておいたほうがいいかな。
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