記録ID: 5061964
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍
中崎尾根から槍ヶ岳 2+4人で激ラッセル
2022年12月28日(水) ~
2022年12月31日(土)
GINZA_Nagano
その他1人
- GPS
- 80:00
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 2,170m
- 下り
- 113m
コースタイム
2日目
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:00
14:00
中崎尾根Ct.2400m付近平坦地
3日目
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:30
4日目
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:00
7:00
300分
中崎尾根Ct.2400m付近平坦地
12:00
新穂高
12/28水
登山センターわきにテント仮眠してたら、朝の4時に外から起こされた。年末登山の指導キャンペーンだそうで、岐阜放送のTV取材つき。Tさんは会ワッペンつきのザックでカメラ前をくるり一周してアピっていたが、放送されたかは定かではない。取材のついでに周囲に探りを入れると、1日前に中崎尾根に1P入っているとのこと。ラッセルトップならず・でちょいと安心。
6時過ぎ発。トレースは確かにある、が、スキー混じりで浅くて心もとない。とはいえワカンなしでえっちら歩く。後続いたが西穂西尾根に消えてしまった。穂高平小屋まで1h超・小屋は閉まっている。白出沢から涸西のトレースが分かれる。滝谷でほぼ5時間・やはり時間はかかる。小屋は開いている。
14時槍平着。先行一張は青学山岳部。なんとここまで2泊!スキー混じりの学生が2泊だなんて、我々だけだったら敗退必至・感謝感激である。沢水を汲んでいると下りるパーティが。避難小屋にデポして中崎尾根を奥丸まで偵察してくれてたとのこと・あぁ、先行様は大変ありがたい。350mlビールで入山祝いして、寝る。
0600新穂高P-白出小屋・滝谷小屋―1400槍平小屋(幕営)
12/29木
小雪が一晩中降っていた。3時過ぎ起床としたが、撤収して5時。暗すぎるので避難小屋で待機しようとしたら、小屋組がまだ寝ていて・起こしてしまって申し訳ない。
6時過ぎに改めて出たが、トレースが飛騨沢を渡る手前で右に曲がる。怪しいと思いつつもヘッデン照らす限り他に無く、とりあえず踏み跡通しに進む。とはいえ10分も進まないうちにさらに右折・樹林帯に入っていく。これは中岳西尾根のトレースと判断して戻る。薄明るくなってよく見ると対岸のオレンジテープとトレースがある・やはり早出すぎるのも善し悪し。
中崎尾根・奥丸までは疎林の急登。トレースあるとはいえ、ワカンで膝まで埋まる。そのうち男性4人・茅ヶ崎山岳会Pが追いつく。急造混成6人パーティ。奥丸山手前のトラバースでトレースはなくなり、交代で路を拓く。微妙なアップダウンが小雪の中に続く・そのうち風もでて顔が冷たい。アゴがあがるころに2400m平坦地に着き、2P 並んで幕地を拓く。
小雪が昨夜から切れ目なく降り続けてる・このまま降り続くと明日夜にはトレースが今朝並みに埋まる。ここまで来てアタック無しはない・イザとなれば肩の避難小屋に泊まるか?とはいえ突っ込んで閉じ込められるのも勘弁。全ては明日朝だね、と話して各々幕入りする。
0630幕地ー中崎尾根・奥丸山―1400;ct2400m平坦地(幕営)
12/30金
早すぎた前日を反省して4時過ぎに起きる。寒い・静か=晴天!星空が美しい&飛騨沢にはスキーパーティが上がっている・アタック日和だ。BCに必ず戻ると誓ってシュラフもなしでサブアタックとする。予想に反してまだワカンが要るどころか結構なラッセルが続く。千丈乗越手前夏道のトラバースは吹き溜まりで、歯を食いしばっても思わず声が出るほどの胸までラッセル。膝を蹴り込み、前足を踏み込み、一本足で立ちこんで倒れ込みつつまた膝を蹴り込む・その繰り返し。こんな無心なラッセル何十年ぶりなんだろうか?混成Pとはいえ、大人数であーでもないこーでもないいいながら皆でラッセルするのもまた久しぶりで楽しい。さすがに千丈乗越にあがるとアイゼンになる。主稜線から小屋看板コルをめざして飛騨沢上部をトラバース。小屋にでてようなく風をよけられた。小屋に雪はない。
ワカンをデポして槍へ。梯子も鎖も出ている。実のところ槍の穂先は片手ほどしか登っていない。最初は高1の夏合宿。横尾BCサブ日帰りで、この梯子で前を上がる同期に手指を踏まれたっけな、なんて思い出し。アイゼンでそれは勘弁と前後上下の間隔に気を遣う。12時前、穂先に上がる・6人Pで握手。最後に上がったのはGW北鎌尾根?いや結婚前年女房と9月に上がって初雪喰らった20n年前以来だ!。いやー久しい・けど風景が全然違う、そこは年末厳冬期。風が寒いので早々にくだる。各々上り・下りの梯子を使うが、梯子が切れた雪面が立っていてシングルアックスだとけっこう怖い。
大満足で帰路に就く。槍平からのサブアタックPとすれ違う・トレース深堀確定で安心、が足は正直でヘロヘロしている。13時幕地着でほっとする。ところが茅ヶ崎Pは撤収してる&Tさんも下りたいという。いやいやしんどい・もちっと泊まろうよ、と説得して幕入り成功。茅ヶ崎は槍平ところか新穂高まで下りて帰京するという!元気だ。 その晩は最も晴れていたが、最も早く寝た。
0630BC(デポ・サブ)―千丈乗越 ・槍P―1300BC
12/31土
ゆっくり起きよう、といってたわりには湿ったシュラフと顔に落ちる水滴で0430には起きてしまう。快晴&朝焼けが最高!。0630撤収して名残惜しみつつ下山・アイゼンでOK。弾丸道路のようなトレースに空身ピストン組多数とすれ違うあたり、もはや南八文三郎状態。余裕ついでに空身で奥丸山も上がると、対面から上がるPが居る。東京農大Pで末端から中崎尾根を4日詰めてきたとのこと!素晴らしい・まだ学生山岳部も捨てたもんぢゃない。尾根取り付きの急登を一気に下り、槍平で沢水を補給して、正午の時報で新穂高着。ノンアルビールで乾杯して平湯で入浴・宴会・一寝入りして夕方発で紅白に間に合った。
0630BCー中崎尾根・奥丸山・槍平ー1200新穂高P―平湯(入浴・休憩)1700−2100帰京
登山センターわきにテント仮眠してたら、朝の4時に外から起こされた。年末登山の指導キャンペーンだそうで、岐阜放送のTV取材つき。Tさんは会ワッペンつきのザックでカメラ前をくるり一周してアピっていたが、放送されたかは定かではない。取材のついでに周囲に探りを入れると、1日前に中崎尾根に1P入っているとのこと。ラッセルトップならず・でちょいと安心。
6時過ぎ発。トレースは確かにある、が、スキー混じりで浅くて心もとない。とはいえワカンなしでえっちら歩く。後続いたが西穂西尾根に消えてしまった。穂高平小屋まで1h超・小屋は閉まっている。白出沢から涸西のトレースが分かれる。滝谷でほぼ5時間・やはり時間はかかる。小屋は開いている。
14時槍平着。先行一張は青学山岳部。なんとここまで2泊!スキー混じりの学生が2泊だなんて、我々だけだったら敗退必至・感謝感激である。沢水を汲んでいると下りるパーティが。避難小屋にデポして中崎尾根を奥丸まで偵察してくれてたとのこと・あぁ、先行様は大変ありがたい。350mlビールで入山祝いして、寝る。
0600新穂高P-白出小屋・滝谷小屋―1400槍平小屋(幕営)
12/29木
小雪が一晩中降っていた。3時過ぎ起床としたが、撤収して5時。暗すぎるので避難小屋で待機しようとしたら、小屋組がまだ寝ていて・起こしてしまって申し訳ない。
6時過ぎに改めて出たが、トレースが飛騨沢を渡る手前で右に曲がる。怪しいと思いつつもヘッデン照らす限り他に無く、とりあえず踏み跡通しに進む。とはいえ10分も進まないうちにさらに右折・樹林帯に入っていく。これは中岳西尾根のトレースと判断して戻る。薄明るくなってよく見ると対岸のオレンジテープとトレースがある・やはり早出すぎるのも善し悪し。
中崎尾根・奥丸までは疎林の急登。トレースあるとはいえ、ワカンで膝まで埋まる。そのうち男性4人・茅ヶ崎山岳会Pが追いつく。急造混成6人パーティ。奥丸山手前のトラバースでトレースはなくなり、交代で路を拓く。微妙なアップダウンが小雪の中に続く・そのうち風もでて顔が冷たい。アゴがあがるころに2400m平坦地に着き、2P 並んで幕地を拓く。
小雪が昨夜から切れ目なく降り続けてる・このまま降り続くと明日夜にはトレースが今朝並みに埋まる。ここまで来てアタック無しはない・イザとなれば肩の避難小屋に泊まるか?とはいえ突っ込んで閉じ込められるのも勘弁。全ては明日朝だね、と話して各々幕入りする。
0630幕地ー中崎尾根・奥丸山―1400;ct2400m平坦地(幕営)
12/30金
早すぎた前日を反省して4時過ぎに起きる。寒い・静か=晴天!星空が美しい&飛騨沢にはスキーパーティが上がっている・アタック日和だ。BCに必ず戻ると誓ってシュラフもなしでサブアタックとする。予想に反してまだワカンが要るどころか結構なラッセルが続く。千丈乗越手前夏道のトラバースは吹き溜まりで、歯を食いしばっても思わず声が出るほどの胸までラッセル。膝を蹴り込み、前足を踏み込み、一本足で立ちこんで倒れ込みつつまた膝を蹴り込む・その繰り返し。こんな無心なラッセル何十年ぶりなんだろうか?混成Pとはいえ、大人数であーでもないこーでもないいいながら皆でラッセルするのもまた久しぶりで楽しい。さすがに千丈乗越にあがるとアイゼンになる。主稜線から小屋看板コルをめざして飛騨沢上部をトラバース。小屋にでてようなく風をよけられた。小屋に雪はない。
ワカンをデポして槍へ。梯子も鎖も出ている。実のところ槍の穂先は片手ほどしか登っていない。最初は高1の夏合宿。横尾BCサブ日帰りで、この梯子で前を上がる同期に手指を踏まれたっけな、なんて思い出し。アイゼンでそれは勘弁と前後上下の間隔に気を遣う。12時前、穂先に上がる・6人Pで握手。最後に上がったのはGW北鎌尾根?いや結婚前年女房と9月に上がって初雪喰らった20n年前以来だ!。いやー久しい・けど風景が全然違う、そこは年末厳冬期。風が寒いので早々にくだる。各々上り・下りの梯子を使うが、梯子が切れた雪面が立っていてシングルアックスだとけっこう怖い。
大満足で帰路に就く。槍平からのサブアタックPとすれ違う・トレース深堀確定で安心、が足は正直でヘロヘロしている。13時幕地着でほっとする。ところが茅ヶ崎Pは撤収してる&Tさんも下りたいという。いやいやしんどい・もちっと泊まろうよ、と説得して幕入り成功。茅ヶ崎は槍平ところか新穂高まで下りて帰京するという!元気だ。 その晩は最も晴れていたが、最も早く寝た。
0630BC(デポ・サブ)―千丈乗越 ・槍P―1300BC
12/31土
ゆっくり起きよう、といってたわりには湿ったシュラフと顔に落ちる水滴で0430には起きてしまう。快晴&朝焼けが最高!。0630撤収して名残惜しみつつ下山・アイゼンでOK。弾丸道路のようなトレースに空身ピストン組多数とすれ違うあたり、もはや南八文三郎状態。余裕ついでに空身で奥丸山も上がると、対面から上がるPが居る。東京農大Pで末端から中崎尾根を4日詰めてきたとのこと!素晴らしい・まだ学生山岳部も捨てたもんぢゃない。尾根取り付きの急登を一気に下り、槍平で沢水を補給して、正午の時報で新穂高着。ノンアルビールで乾杯して平湯で入浴・宴会・一寝入りして夕方発で紅白に間に合った。
0630BCー中崎尾根・奥丸山・槍平ー1200新穂高P―平湯(入浴・休憩)1700−2100帰京
天候 | 小雪ー晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
12/24栃尾で30个旅濘紊紡个靴董右俣谷林道は膝上ラッセルで学生が槍平まで2泊かかっていた。中崎尾根前半と千丈乗越前トラバースは吹き溜まりが胸までラッセル。 |
その他周辺情報 | 平湯温泉。食堂で打ち上げして、広い休憩所で一寝入りして、安全運転で帰宅。 会のHPはこちら https://ginza-yamanokai.com/2022/12/28/ |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
MYアイテム |
GINZA_Nagano
重量:-kg
|
---|---|
個人装備 |
ワカン
アイゼン
|
共同装備 |
ガスカートリッジ大2(実消費1)
ロープ7mm30M未使用
ハーケン・バイル非携行
|
感想
所感 ラッセルルートは、もはや2人Pでは入れない。今回は混成6人でギリ。とはいえ久しぶりの大人数ラッセルは、楽しかった。
今回食事は全部各自(朝カップ麺夜カップ飯)としたが、ガス消費が少なくて良い。毎晩水4Lを作り・沸かし・暖をとっても大1本で余った。
画像提供は同行の黒稜山岳会・茅ヶ崎山岳会、感謝します。GPSログは節電のため省略。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:412人