湯谷ヶ岳〜鴻応山〜山中幕営〜野間峠〜光明山〜青貝山
- GPS
- 11:43
- 距離
- 28.7km
- 登り
- 1,451m
- 下り
- 1,718m
コースタイム
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 6:11
天候 | 1日目=晴れ、2日目=晴れ・曇り・風強め |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
●帰り= ときわ台 (能勢電鉄) 14:05 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道なき道を強引に通った箇所含む |
写真
感想
湯谷ヶ岳 (ゆやがたけ)、鴻応山 (こうのやま, こうおさん) は大阪の山だけに昔から登っておきたいという気持ちがあったが、バスの便が良くないこと、2山一緒に行けるのか不確かであることもあって後回しになっていた。こういう山こそこの時期の低山逍遥、プラス 地図GPSアプリを手に入れたキャンプに持ってこいだ。
「弁天の里」の「乳の泉」で水を得、適当なところで幕営し、二日目 妙見山方面の3つの山に行くことに。もう20年くらい前になるだろう 1度行ったことがある光明・天台、プラス 初めての青貝山へ。妙見山は初谷でキャンプができそうなのでまたいつか。
不安要素は「らくルート」のみんなの足跡頼りで オレンジ色が線にならず 点々くらいの頼りない箇所があること。そしてスギ花粉全盛期であること。私はヒノキのほうがより強く反応し スギは比較的マシだが、ゴーグルとマスク着用、薬 (セレスタミン) 持参。体調が悪化することも考慮して、エスケープルートとバスの時間も調べておいた。
今回 ザックは16kg余。日中は暑くなるものの朝方は5℃以下になりそうなので 今回 防寒ジャンパーを入れたが、それにしては思ったよりも軽めでおさまった。もちろんそれでも充分重い…。
バスは山を丘を越えて行くが そのたびに集落がある。そのことを妙に感心していた。そんな中 忍頂寺バス停を通ったが、そういえば竜王山の登山口があったんだった。
バスに揺られること1時間弱。大円バス停下車。明るい陽射し、ポカポカ陽気。花粉を除けば絶好の山歩き日和だ。
軽い坂を登り切ったところにあるローズタウンという住宅街はやや寂れた感がある。そういえば何か問題になっていたことをニュースで見た気がする。
一方 湯谷は日本の原風景を思い出させるような古い集落。玉依神社に寄って キャンプの無事を祈り、福泉寺のトイレを借りた後 山に入る。道はしっかりしているわけではないが 特に問題はない。ただGPSの軌道が暴れることがストレスだ。
湯谷ヶ岳山頂到着。植林帯の中の小広い大地。北の奥に反射板あり。三角点のそばの小さなケルンにプラスチックの筒があり、中にはハイカーたちが思い思いのことを書いた紙が入っていた。
出発すると信じられないくらいにログが乱れたが どういうわけだろう…。
ロ−ズタウンの北西側に下り着く。その端から山に入るのだが 道がなく面喰う。らくルート機能で私が引いた線にはなぜかオレンジ色の点がない。
少し戻って空き地から山に入り ヤブを掻き分けて行く。背中やザックは木の枝葉まみれ。gps地図上のオレンジ線に向かって。やがて道が現れた。
車道を横切って鴻応山へ。山頂が近づいてくると明るい自然林となり気分もいいが、山頂は湯谷ヶ岳以上に地味。「鴻 (おおとり) が応える」、神話を思わせるカッコイイ名前の山だと思っていたため ちょっと期待外れ。ま、展望があるなどの魅力があればもっと有名になっているだろう。なお山名は 昔 コウノトリが生息していたことに由来するとのことだ。
ここで腹ごしらえを済ませて牧野集落へ下りる。自販機でジュースをがぶ飲みし、明日の分の麦茶も購入。
亀岡市へと続く国道423号をしばらく北上する。卵かけご飯で有名な「弁天の里」に隠れるように 市杵島姫神社 (いちきしまひめじんじゃ) はあった。
市杵島姫は宗像三女神と呼ばれる女神の一柱で水の神様。神仏習合で弁財天と同一視され「御手洗弁天」と呼ばれて親しまれてきたとのこと。 乳の出ない女性が飲むと乳が出るようになるという伝説を持ち、名水「乳の泉」の水場が設けられている。ただし近年の水質調査では生で飲むのは避けたほうがいいという結果が出たとのことだ。
4リットル弱をサブザックに入れて体の前のほうに担ぐ。キャンプ地までは約20kg。トホホ…。
しかも八王山への取り付きは竹ヤブ。それを抜けても今度は道なき急登。20kgに両足がつりそうになりながら ホウホウのテイでなんとか八王山。ここからは比較的歩きやすい尾根道となる。ただし高岳へは暗い植林帯で やや荒れている。高岳山頂付近でテントを張ろうと考えており、予想通り平らなところがないわけではなかったが、暗くて陰気臭いため 来た道を引き返し、通った時いいなと思っていた明るい小ピークにテントを張ることにした。粘土質の土で ペグがすんなり入るのも気持ちよかった。
18時頃腹ごしらえ。今回 肉はドンキで期限間近のため200円だったビーフジャーキー。悪くない。しかしこれまで重宝していた2個入り燻製たまごがなくなったことは残念だった。
それにしてもスマホのバッテリーを満タンにしてきたのに 15%しか残っていないことにはまいった。基本的に機内モードにしていてもこれほど使うとは。携帯バッテリーで充電。しかしテント内でネットが使えたことは嬉しい誤算だった。
暗くなると 明日歩く予定の向かいの稜線に建つ数基の鉄塔に明かりがついていた。初めてスマホのカメラのナイトモードで撮影。いい感じ。ここまで戻ってきてよかった。
風は時折強めに吹いたが 寒さは大したことがなかった。テント内は10℃ある。防寒ジャンパーの効果もあっただろう 朝方 寒さで目を覚ますことがなかった。昨年夏の蛇谷ヶ峰以来ではないか。
6時半頃 起床し、 8時半頃出発。
野間峠までは道がない箇所、荒れている箇所もあるものの大方はいい道。右太ももにやや筋肉痛があるが たいしたことはない。
野間峠からは しばらく妙見山から箕面に通じる車道を歩き、その後 その車道に沿うようにある山道を歩く。
光明山、天台山 ともに植林帯の中の地味な山頂。妙見山との関連から仏教にちなんだ名が付けられているが、特に構造物はない。
光明山山頂で休憩していると 今回唯一となるハイカーに出会い 少しお話。
その後 天台山の後の道でマウンテンバイクとともに休憩する若者がいた。
天台山で立って腹ごしらえ。
東ときわ台へ直接下ることができる道があるが、青貝山へ寄っていく。肩が痛いので大儀だったが、アップダウンは大きくなく楽に歩ける道だった。
青貝山は落ち葉積もった明るい平らな山頂だ。ここからの道はふた手あり、予定とは別の道を行ってしまったが、雰囲気のいい道だった。川沿いに下って林道に合流する。
東ときわ台の住宅地に出、駅に下りて行く。
今も肩が痛いが、やはり今回も楽しい山キャンプだった。
花粉症の症状は帰宅後 やや強く出たが たいしたことはなかった。
ヒノキ最盛期になる前、3月中に三草山〜堂山に行っておきたい。
もちろんヤマレコの地図GPSアプリは便利なのだが、軌道がおかしなところに飛ぶほかに、ポケットにしまった後 取り出すと別の画面になっていて いちいち地図を出さなくてはいけなかったり、出しても出発点が表示されることが多くストレスだった。ずっとスマホを手に持って歩くわけにもいかないし、何かいい手はないものだろうか。
ところで実は 1日目夕方 テント内で足の筋肉痛を和らげようと両足にアンメルツヨコヨコを塗ったのだが、途端に両太もも、両ふくらはぎがつって悶絶した。1分ほどで治まったが 驚いた。
帰宅後 小林製薬にネット上でこの症状について尋ねた。翌日早速 電話をくれたが、聞いたことがない症状で 原因は分からないとのことだった。やっぱりそうかという感じだが、それにしても何だったんだろう…。
コメント
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気温も徐々に上がってきてこっから先、本格的な登山シーズンやね(花粉症がなければ)。
熊の爪痕らしきものを見ても、その近辺でソロキャンプ
さすがですね。
大阪府の山、大阪50山をぼちぼち歩いてるのですが、このあたりはおっしゃる通り交通の便が悪いのと、大阪南端の私の居住地から遠い、また、熊の心配もあるため、なかなか行けてません。
鴻応山〜湯谷ヶ岳、青貝山はまさに考えてたとこなので、レコ、大いに参考にさせていただきます。
と言っても、私は軟弱モノで2回に分けてですけど
ソロキャンプ、むちゃくちゃ楽しそうなのが伝わってきます
おっしゃる通り、大阪北端の山、われら金剛山地に近い者からは遠いですね。鴻応山〜湯谷ヶ岳、車利用で周回するコースがあるかもしれませんね。ぜひ参考のひとつにしてください。一方 青貝山とその周辺は住宅地に近いですが、きれいで楽しい山域なので、私もまたいつか行ってみたいところです。
暖かくなってくるので近郊の低山キャンプはそろそろ終わりです。これからは標高を上げていきたいと思っています。
ではまた
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