ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 527098
全員に公開
ハイキング
赤城・榛名・荒船

諏訪山(日本300):紅葉のハシゴ・ロープの岩場が連続、半袖隊長、西上州の地味ぃな味わい

2014年10月11日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:12
距離
11.2km
登り
1,188m
下り
1,179m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:29
休憩
0:43
合計
5:12
10:39
28
三笠屋普寛堂(楢原登山口)
11:07
11:07
33
橋の沢の尾根分岐
11:40
11:40
13
三笠山逍拝所
11:53
12:17
33
12:50
12:50
29
弘法小屋
13:19
13:29
19
13:48
13:50
18
14:08
14:15
22
14:37
14:37
24
弘法小屋
15:01
15:01
9
15:10
15:10
23
三笠山逍拝所
15:33
15:33
18
橋の沢の尾根分岐
15:51
三笠屋普寛堂
【注】往路にて湯の沢の頭での道迷い17分を含む。

☆今日のスマホ万歩計run:機器不調により計測せず
★新EK度数:29.11=11.24+(1,183÷100)+(1,208÷100)÷2
 →→→判定「●新EK24〜32未満 ふつう」
  
新EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100)÷2
(標高グラフ機能の「GPS標高」値を採用)
Thanks to murrenさん⇒
http://www.yamareco.com/modules/diary/42284-detail-56974
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
【概略】
●高崎駅よりレンタカーにて、楢原ルート/三笠山普寛堂の駐車スペースまで約1時間45分(吉井IC〜下仁田ICは上信越自動車道を利用)。
●途中でコンビニ(下仁田IC近く)に寄り、上野村に入ってから三笠山普寛堂への林道入り口を探して道迷いのため15分ほどロスしているので、実際には1時間半以内で到着する。
●国道299号に入って、浜平登山口/しおじの湯へ左折する道を見送り直進し、更に森の駅を左手に見送り直進する。
●楢原トンネルの手前にある右斜めに入り込む舗装路(林道)を辿ると、約10分ほどで三笠山普寛堂に突き当たる。
●三笠山普寛堂と言っても、小さなお堂があるだけで、駐車スペースは詰めても3〜4台にて、他者に配慮して駐車すべし。今回は先客1台(10時半時点)で、後続車はなかった。
●全線舗装された状況はよいが、製材所?を過ぎると道は細く、落石のためか、道端だけでなく道の真ん中にも石が転がっているので、低速運転に心掛けるべし。
●諏訪山登山口を示す道案内(矢印)は右折箇所にはなく、楢原トンネル入口で初めて目にする(=その時には通り過ぎている)ので要注意。


☆往路)地元駅04:59⇒⇒07:46高崎駅
タイムズレンタカー08:45⇒rvcar24hours⇒10:30三笠山普寛堂parking(楢原登山口)
☆復路)三笠山普寛堂parking16:10⇒(rvcar)⇒17:55タイムズレンタカー(rvcar/関越道前橋IC→沼田IC)⇒18:45川場村宿舎
コース状況/
危険箇所等
★危険danger箇所:多数。
 ●前半は路肩の崩れかけた斜めになった道が続く。
 ●後半は岩場、ハシゴ・くさり・ロープ場が連続する。
★渡渉wave箇所:なし。
★残雪状況snow:なし。
★泥濘状況shoe:なし。

 ●三笠山登山口〜小倉山〜湯の沢の頭:
歩き始め直後から、崩れやすく滑りやすい山肌を縫うように、あるいはへばり付くように取り付けられたジグザグ急登を詰める。
小倉山(どこにあるのか分からぬまま通過する)付近で稜線に乗るが、尾根筋トップに道はなく、やはり稜線下の山肌に貼り付いたような路肩不鮮明な崩れやすい道を辿る。
三笠山参拝所でハシゴを下るが、誤って稜線を突き進んで岩場に入り込まぬように良く道標及び周囲を確認すること。
周囲は雑木林(広葉樹林帯)が延々と続き眺望は一切ないので、実際の所要時間より長く感じるかもしれない。
 ●湯の沢の頭〜弘法小屋:
登山道は、依然として尾根筋トップ目を歩くことなく、岩場や尾根を左右に巻きながら進む。
山肌に貼り付いた道は狭く歩きにくいことには変わりはないが、土質はやや締まって来る。
依然として雑木林が続くが、時々、これから登る三笠山や、天丸谷・帳付山の稜線が望める。
なお、湯の沢の頭から出発直後、拙者は踏み跡を見失い、尾根筋を直登後に左に下ってしまい元に戻る羽目になってしまったので、思い込みが厳禁(17分ロス+体力消耗+気持ちが落ち込む)。
●弘法小屋〜三笠山(ヤツウチグラ)〜諏訪山
弘法小屋(と言っても、トタン屋根の廃墟)から三笠山までがこのルートのハイライト。弘法小屋の先の痩せ尾根を急登すると、一気に背後に眺望が広がる。
その後は、ハシゴ・クサリ・ロープが設置された岩場が連続し岩峰に到達し、目の前に三笠山が現れるが、多くのハイカーは、今いるところが三笠山で目の前に諏訪山があると勘違いする。
一旦下って、再び、ハシゴを登り岩稜基部を南側に大きく回り込んで岩を這い上がれば三笠山に到着し、ほぼ360度の展望を堪能できる。
諏訪山へは、いったんロープ設置の急な岩場を下り、小刻みな起伏の稜線を辿ってから最後に急坂を登り返すが、頂上での眺望は全くない。

【参考】上野村HP→観光情報→登山・ハイキングより
http://www.vill.ueno.gunma.jp/kanko/hiking/jokyu.html

☆半袖 タイム:最初から最後まで。
★半袖 出会い指数:ゼロ。
☆半袖 驚かれ指数:ゼロ。
★入山者run:3パーティ7名(ソロ2名+団体5名)、浜平口から2+楢原口1。
 《注》楢原口から入山した男性ソロは、拙者が道迷いした際に擦れ違うことなく通り過ぎられたようで、下山時にはクルマがなかった。
その他周辺情報 ★登山ポストpostoffice:楢原口にはなし。
★駐車場parking:せいぜい4台(無料、未舗装)。
★トイレtoilet:なし。
★コンビニ24hours:下仁田ICから先に3軒(セブン2、ローソン1)。
★下山後温泉spa:寄らず。
★飲食店restaurant:もりや食堂(高崎市荒町、タイムズレンタカーの真ん前)。
http://tabelog.com/gunma/A1001/A100102/10005126/
朝早くから開いているので寄ってみた。焼きそばが名物。
拙者は「卵とじ・かつ丼600円」なり。
やきそばが自慢のもりや食堂。
タイムズレンタカー高崎店の斜め向かい。
土曜朝でも7時半から営業。
6
やきそばが自慢のもりや食堂。
タイムズレンタカー高崎店の斜め向かい。
土曜朝でも7時半から営業。
1号隊員が急遽医者通いとなったが、宿とレンタカーの予約があるのでとりあえず拙者のみ高崎に。
朝からカツ丼を食べながら行き先を練り直す。
10
1号隊員が急遽医者通いとなったが、宿とレンタカーの予約があるのでとりあえず拙者のみ高崎に。
朝からカツ丼を食べながら行き先を練り直す。
当初予定の袈裟丸山から諏訪山へ計画変更。
関越道下仁田ICから上野村へ驀進。
最後は林道を詰めて、楢原ルート登山口の三笠山普寛堂。
1
当初予定の袈裟丸山から諏訪山へ計画変更。
関越道下仁田ICから上野村へ驀進。
最後は林道を詰めて、楢原ルート登山口の三笠山普寛堂。
限られた駐車スペースには4台が限度か?
今日は2台目の到着 at 10:30am。
3
限られた駐車スペースには4台が限度か?
今日は2台目の到着 at 10:30am。
石ころゴロゴロの沢筋の道。
路肩が崩れ加減で歩き難い。
1
石ころゴロゴロの沢筋の道。
路肩が崩れ加減で歩き難い。
名もない小滝。
山肌を縫うように取り付けられた急坂をジグザグ登る。
2
名もない小滝。
山肌を縫うように取り付けられた急坂をジグザグ登る。
25分ほど大汗を掻いて尾根道に。
道標には諏訪山まで4830mとある。
1
25分ほど大汗を掻いて尾根道に。
道標には諏訪山まで4830mとある。
基から山腹にへばり付くような道が、落ち葉でより分かり辛い。
3
基から山腹にへばり付くような道が、落ち葉でより分かり辛い。
修験の道なのか・・所々にお堂や石碑の類があるが、朽ちているものが多い。
1
修験の道なのか・・所々にお堂や石碑の類があるが、朽ちているものが多い。
チラリと行く手にピークが二つ。
あれが諏訪山かと思ったが、手前の三笠山。
諏訪山はまだその向こうだ。
チラリと行く手にピークが二つ。
あれが諏訪山かと思ったが、手前の三笠山。
諏訪山はまだその向こうだ。
三笠山遥拝所。
今は使われていないと思える。
三笠山遥拝所。
今は使われていないと思える。
その先に大岩登場。
よし!アドベンチャーの始まりだ!と意気込んだら・・・
1
その先に大岩登場。
よし!アドベンチャーの始まりだ!と意気込んだら・・・
右下にチラリとハシゴが見える。
1
右下にチラリとハシゴが見える。
道標をよく見たら、大岩には登らず右に巻く道があった。
けっこう急な階段だ(下から見て)。
2
道標をよく見たら、大岩には登らず右に巻く道があった。
けっこう急な階段だ(下から見て)。
こんな応急処置のような不安げな橋を渡ったり、
2
こんな応急処置のような不安げな橋を渡ったり、
道の真ん中を塞ぐ大木の脇をすり抜けたり・・・
2
道の真ん中を塞ぐ大木の脇をすり抜けたり・・・
歩き始めて75分で湯の沢の頭。
メイン浜平口からの道と合流地点。
ここから三笠山までは2年前の4月に歩いたことがある。
2
歩き始めて75分で湯の沢の頭。
メイン浜平口からの道と合流地点。
ここから三笠山までは2年前の4月に歩いたことがある。
昼時なので・・・今日の食材。
カレーパンは13日の朝食となったが・・・。
7
昼時なので・・・今日の食材。
カレーパンは13日の朝食となったが・・・。
おにぎりを一つ食べて出発。
あれ?踏み跡がないな・・・と尾根筋トップ目を進んだら、
1
おにぎりを一つ食べて出発。
あれ?踏み跡がないな・・・と尾根筋トップ目を進んだら、
いつまで経っても明確な踏み跡に戻らない(>_<)
オカシイナ・・・と思ってスマホGPSを見たら、見事に明後日の方向へ。
ひいひい言いながら登り返したが17分のロス。
3
いつまで経っても明確な踏み跡に戻らない(>_<)
オカシイナ・・・と思ってスマホGPSを見たら、見事に明後日の方向へ。
ひいひい言いながら登り返したが17分のロス。
右斜め上に伸びる正しい道に戻ったけれど・・・。
体力だけでなく、精神的な余裕も奪ってしまうんだな、道迷いは。
3
右斜め上に伸びる正しい道に戻ったけれど・・・。
体力だけでなく、精神的な余裕も奪ってしまうんだな、道迷いは。
日が差し込んで明るい雑木林や、
1
日が差し込んで明るい雑木林や、
天然の置き物のような大岩、
4
天然の置き物のような大岩、
そして青空に映える緑葉を仰ぎ見ながらを進むと
1
そして青空に映える緑葉を仰ぎ見ながらを進むと
弘法小屋・・・言っても、屋根に穴が空いたトタン造りの小屋は廃屋同然。
2
弘法小屋・・・言っても、屋根に穴が空いたトタン造りの小屋は廃屋同然。
そしてここから三笠山までの道が諏訪山のハイライト。
まずロープ場の急坂・・・使わなくても登れるが。
そしてここから三笠山までの道が諏訪山のハイライト。
まずロープ場の急坂・・・使わなくても登れるが。
標高を上げてきたので紅葉の色付きも鮮やかに。
5
標高を上げてきたので紅葉の色付きも鮮やかに。
恐らくツツジの葉の紅葉だろう。
春にはミツバツツジやアカヤシオの咲く道だ。
17
恐らくツツジの葉の紅葉だろう。
春にはミツバツツジやアカヤシオの咲く道だ。
またもやロープのぶら下がる急坂。
三点指示でグイグイと登る。
4
またもやロープのぶら下がる急坂。
三点指示でグイグイと登る。
箱庭のような岩峰と紅葉・黄葉。
真ん中の道を掻き分けて進むと、
15
箱庭のような岩峰と紅葉・黄葉。
真ん中の道を掻き分けて進むと、
二段連続のハシゴ場。
左上にチラリと二つ目が見えている。
3
二段連続のハシゴ場。
左上にチラリと二つ目が見えている。
ハシゴが終わると、二本連続のロープ。
この傾斜は急だけど、あくまでロープは補助として。
手掛かり・足掛かり豊富なのでグイッと行けます。
4
ハシゴが終わると、二本連続のロープ。
この傾斜は急だけど、あくまでロープは補助として。
手掛かり・足掛かり豊富なのでグイッと行けます。
そして、前・したばかり見てちゃダメよ。
偶には落ち着いて周囲を見渡せば・・・。
背後に西上州(左)から奥武蔵(右)の山並みがドド〜〜ン。
4
そして、前・したばかり見てちゃダメよ。
偶には落ち着いて周囲を見渡せば・・・。
背後に西上州(左)から奥武蔵(右)の山並みがドド〜〜ン。
そして前方には後光が差したかのような三笠山(=下ヤツウチグラ)。
2
そして前方には後光が差したかのような三笠山(=下ヤツウチグラ)。
岩の基部の紅葉ゾーンをルンルンと、
4
岩の基部の紅葉ゾーンをルンルンと、
またまたロープ場をスルスルと、
1
またまたロープ場をスルスルと、
最後のハシゴを慎重に・・・
1
最後のハシゴを慎重に・・・
青空に向かって汗を拭き拭き直登すれば・・・
8
青空に向かって汗を拭き拭き直登すれば・・・
ジャ〜〜〜ン、三笠山にトウチャコ。
前回はここが諏訪山だと勘違いしてガックリしました。
8
ジャ〜〜〜ン、三笠山にトウチャコ。
前回はここが諏訪山だと勘違いしてガックリしました。
西方(佐久や奥秩父)の山稜。
御座山や茂来山も見えているのでしょう。
8
西方(佐久や奥秩父)の山稜。
御座山や茂来山も見えているのでしょう。
そしてズームアップシリーズ。
両神山?
そしてズームアップシリーズ。
両神山?
二子山かな?
浅間山?
北八ヶ岳と蓼科山?
2
北八ヶ岳と蓼科山?
今日の紅葉一番!
23
今日の紅葉一番!
さて、目指すは諏訪山。
前回は三笠山で無念の撤退だったのでこの先は初めて。
ザックをデポして空身でGo!
3
さて、目指すは諏訪山。
前回は三笠山で無念の撤退だったのでこの先は初めて。
ザックをデポして空身でGo!
お〜、いきなり激下りのロープ。
取っ掛りはあるのでロープには頼りませんよ。
8
お〜、いきなり激下りのロープ。
取っ掛りはあるのでロープには頼りませんよ。
そして紅葉の凸凹道を辿ること20分。
2
そして紅葉の凸凹道を辿ること20分。
お〜!
噂通りのひっそりした山頂。
周囲の眺望は何もありません。
4
お〜!
噂通りのひっそりした山頂。
周囲の眺望は何もありません。
登山口から3時間余。
標高差は大したことないのに・・・長かったナァ。
4
登山口から3時間余。
標高差は大したことないのに・・・長かったナァ。
道標とは反対側に三等三角点の標柱。
2年前、山頂を目前にしての撤退以来、ず〜〜〜と喉仏に刺さっていた魚の小骨が抜けました(*^^)v
4
道標とは反対側に三等三角点の標柱。
2年前、山頂を目前にしての撤退以来、ず〜〜〜と喉仏に刺さっていた魚の小骨が抜けました(*^^)v
三笠山に戻っておにぎり一つを頬張って、来た道を引き返す。
ハシゴ・ロープ場をスルスルと・・・とは行かず、枯葉で足を滑らせ尻餅を付きました。
2
三笠山に戻っておにぎり一つを頬張って、来た道を引き返す。
ハシゴ・ロープ場をスルスルと・・・とは行かず、枯葉で足を滑らせ尻餅を付きました。
が、路肩の崩れそうな細くて傾いた踏み跡を慎重踏みしめて戻った時にはホッとした。
2
が、路肩の崩れそうな細くて傾いた踏み跡を慎重踏みしめて戻った時にはホッとした。
夕刻、1号隊員を高崎で拾って、いつもの川場村の区民保養所へ。
「程々に」なので、ピッチャー「一杯のみ」で。
11
夕刻、1号隊員を高崎で拾って、いつもの川場村の区民保養所へ。
「程々に」なので、ピッチャー「一杯のみ」で。
食べ終えたら、すぐに爆睡。
細くて傾いて谷側に転がり落ちそうな小路を踏ん張って歩くのは、見た目以上に体力を使い緊張度を強いられたみたい。
お疲れさんどした。
16
食べ終えたら、すぐに爆睡。
細くて傾いて谷側に転がり落ちそうな小路を踏ん張って歩くのは、見た目以上に体力を使い緊張度を強いられたみたい。
お疲れさんどした。

感想

【またまた長いプロローグ】
2週連続して大型台風が襲来か・・・との週末。
半年前に二泊三日で予約した群馬県・川場村の区民保養所を、まず、一泊二日に変更。
晴れ予報の土曜日(11日)は群馬・栃木県境の袈裟丸山に登り、曇り予報の日曜(12日)は尾瀬の富士見峠で紅葉狩りを算段した。
ところが前夜の日付が変わろうとする頃、事故は起こった。
ナント、風呂場で足を滑らせた1号隊員が頭(額)をぶつけて「たんこぶ」をこさえてしまったのである。
拙者は、頭でも額をぶつけたぐらいのことだから、たんこぶが出来たぐらいはよくあること・・・と思ったが、心配症の1号隊員は医者に行くとオロオロ。
予約済みの宿やレンタカーを夜中にキャンセルするわけには行かないし(=出来ないし)、結局、拙者のみ予定通りに翌日早朝に出発し、1号隊員は医者に寄ってから群馬に向かうと・・・。
但し、公共の交通機関で行くには極めて不便な立地条件にある宿だけに、土曜日の行き先を全面見直しせざるを得なくなった。

まあ、焦っても仕方ないし、宿には夕食が食べられる時間までに着けばいいか・・・すると高崎に18時半にはいればいいか・・・と考えながら早朝の電車に乗っていたが、前夜の寝不足がたたって気持ちよく寝入ってしまった。
こりゃイカン!と、レンタカー店の近所の定食屋で朝からカツ丼を食べながら考えたのが「そうだ!諏訪山へ行こう!」。

諏訪山には2年前の4月に挑戦したことがあったが、1号隊員が弘法小屋と三笠山の途中で岩場と連続するハシゴ・ロープに嫌気が差して途中撤退を宣言し、拙者だけ単独で先に進んだことがあった。

ところが諏訪山だと思って辿り着いたピークが三笠山と知って愕然。
道標には「諏訪山まで723m」とあり、山頂に居合わせた同年代のオジサン・ハイカー氏に拠ると片道20分ぐらい掛かると。
往復するだけで40分か・・・既に1号隊員と分かれてから20分ほど経っているので、都合1時間ほど遅れて1号隊員を追いかけることになる。

う〜〜ん、食料は全て拙者が担いでいるし、レンタカーの返却時刻や温泉タイムを考えると・・・などとあれこれ考えを巡らせること1分。
結論として、日本300名山を目前にしながら拙者もそこで撤退を決意し、1号隊員の跡を追走し、湯ノ沢の頭の手前で追い付き、コンビニ弁当を食べて下山したことがあった。

それ以来、1号隊員は西上州の山に寄り付くことを嫌がり、諏訪山にも「一人で行って下さい」。
そんな過去の経緯があるので、諏訪山に再挑戦するなら、こんな機会に「今でしょ!」。

折角なので、前回利用した浜平登山口ではなく、別の楢原登山口から歩くことすれば、また違った諏訪山を楽しめることになる。
もうこれっきゃない!と上信越道をひた走り、下仁田町・南牧村・上野村を駆け抜けたまでは好かったが、三笠山神社のお堂に至る林道の取付きが分からない。
ウロウロしかけたところで「楢原登山口」の交通標識を発見し、標識とは100mは離れた地点から伸びる林道を半信半疑で進ん見ると・・・ありました、三笠山普寛堂。
登山口の道標もあり、八王子ナンバーのクルマも止まっており、ホッと一息。
いやいや、急な行き先変更から、この登山口に到着するまで・・・行程の半分は終了した気分だった。

【諏訪山山行記】
地味な山だ。
当日の入山者は、拙者も含めて4パーティ8人のみ。
日本300名山、また関東100名山の看板があってもである。
楢原口からソロ2人(拙者も含む)、浜平口からソロと5人パーティ。

楢原口からの道は全く眺望がない。
もっとも、浜平口からの道も湯の沢の頭以降は同じ道なので眺望がないことには変わりなし。
それでも、まだ、沢の中を歩いたり、木の桟橋歩きや階段の登り、何回かの渡渉があったので変化はあった。
楢原口からの道は、一度だけ階段の下りはあるだけで、あとは細い傾いた路肩の弱い踏み跡が延々と続くだけで変化に乏しい。
乏しいだけでなく、谷側に足を滑らせて転げ落ちないように、妙に踏ん張って歩くので、意外に体力・筋力を消耗している。

もっとも、弘法小屋を過ぎ三笠山を前にした辺りから様相は一転し、ハシゴやロープが連続する岩場ばかりとなり、アドレナリン放出しまくりの道が続く。
それでも、ホールド箇所が確りしたした道筋なので、ロープに頼ることなく進める。下りも意外にあっさりと終えることが出来る。
とは言え、山渓「群馬県の山」では「体力度3、危険度3(いずれも4段階)」なので、相応の体力と技術が必要な山であるのは確かだ。

諏訪山から眺望はないが、三笠山からの眺望は優れている。
当日も周囲グルリと360度の展望であった。
歩行時間6時間とあるところを実働4時間30分程度で往復できたので、高崎で余裕をもって1号隊員を拾うことが出来た。
もちろん、1号隊員の医者の診断は「たんこぶはあるが異常なし」であった。
拙者も安心して、当夜は、「程々に」、嗜むこととなった。
お疲れさんどしたm(__)m

☆諏訪山
日本300名山(29座目/100)、
日本100〜300名山(155座目/301)、
関東100名山(79座目/100)、
ぐんま100名山(50座目/100)

  隊長

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1189人

コメント

まさか諏訪山とは想定外
この紅葉の時期に、まさかあの地味な諏訪山とは想定外でした。でも山頂付近の紅葉は綺麗でした
北八ヶ岳と蓼科山も見えたんですか、ラッキーでしたね、当方、台風一過の赤岩岳でも八ヶ岳はモヤってよく見えませんでした。
さすが隊長相変わらず俊足ですね。私なら休憩込みで7時間はかかりますね。

1号隊員さん「たんこぶ」だけでホント良かったです。
2014/10/13 21:40
mtkenさん、拙者にとっても想定外(;_;)/~~~
紅葉にはちょっと標高が低いかな・・・と思ったのですが、kenさんの赤岩岳でも山頂部には紅葉があったなぁ・・・と少し期待していました。
もっとも、諏訪山にしたのは、1号隊員のたんこぶ事件があったから急遽変更のためですから、想定外と言えば、拙者も想定外でした。
でも、前回の中途半端な撤退もあったので、いずれそのうちに・・・だったのですが、盛夏のクソ暑い時に登る山ではないし、積雪あるいは凍結がある時はオッカナイ気がしますし、まあ、突然でしたがこの時期で好かったのかも。
ツツジやヤシオの時期は、春霞で遠望が利きませんからね。

登山口〜弘法小屋の間は、眺望なしで淡々と歩くだけですから・・・それにソロだと寂しくて急ぎ足になります。

  隊長
2014/10/14 12:56
色々な意味でお疲れさまでした<(_ _)>
隊長 こんばんは〜。

諏訪山はアクセス不便なので、交通機関のみで行くのは辛いところですね
そして西上州特有の地形とくれば険しいでしょうから
低山といえども油断出来ない山ですね
でも静かな山歩きをしたい方に打ってつけの だと思います
もしかしたら人より熊さんの方が多いかもしれません

1号隊員の怪我が軽くて良かったです。
隊長も尻もちついたのも仲が良いせいですね
2014/10/14 0:41
niiniiさん、それでも公共交通機関でGO!
群馬と埼玉の県境にある山は、ターミナル駅から遠いし、バス便は少ないし(もしくは、ないし)、どうしてもレンタカーでサクッと行ってしまいがちです。
佐久ッの山も近いですから(⇒オヤジギャグ、滑りました<(_ _)>)

でも、諏訪山だったら、高崎線・新町駅から出ているバスに乗って、拙者がクルマで上がった林道を歩いて登るパターンもあります。
実際にその手段で諏訪山を日帰りされているレコがありますからね

クマもシカもサルも・・・ハイカーより多いですよ、きっと

  隊長
2014/10/14 13:02
上州に常習(^^♪
隊長
one号隊員に是非ヘルメット着用をお奨めください。
mapleきれいですね。
も紅葉してる

ハシゴ&ロープ怖そうshock

hamburg
2014/10/14 4:38
hamburg渋描き隊長、上州に常駐?
風呂場でヘルメットを被ると、頭(毛髪)を洗えないね

きれいなmapleは、ツツジやヤシオなどの低木が中心。
高木のブナやモミジ、カエデなどは、まだまだ、今からの様相。
本格的な紅葉は、恐らく2〜3週間後かな?

あまり高度感がないハシゴとロープ場なので、三点支持で歩めば問題なし。
危険そうな所は、注意して歩くから、あまり危険でない?

  隊長
2014/10/14 18:08
ゲスト
渋い〜♪
yamabeeryuさん、こんにちは

西上州の山々、気になってはいましたが、諏訪山は知りませんでした
やはり険しい山が多いのですね〜
そして…渋い!!…良いですね〜
岩と紅葉が不思議な雰囲気を醸し出していますね
しかし、岩場以外も急斜面で滑りそうな所が多そうですね〜

ちょっと遠いし、ハードルが高そうですが、いつか西上州デビューしてみたいです
2014/10/14 9:03
DuckyMomoさん、アドベンチャーワールドみたいな・・・(*^^)v
西上州の山は、背は高くないけど、ギザギザ・ゴツゴツした尖がり岩が特徴ですね。
険しいと言うか、厳しい山(岩)がポコポコしています。
それにアクセスが宜しくないこともあって、いつも、空いてますよ。
混んでいるのは、妙義山や荒船山ぐらいじゃないですか?

名も知れぬ岩場に、ホントに厳しいルートがあるらしいです。
例えば「碧岩」とか・・・。
拙者、噂だけで恐くて近付けません

  隊長
2014/10/14 18:16
300名山諏訪山
今回は楢原コースなんですね。
信仰の道としてはあそこが正規ルートですし、無事リベンジできて何よりです。

山頂はなんだこりゃですが、三笠山への登りと眺望は秀逸ですし、この山を300に選ぶあたり、300の選者は抑えるべき山をきちんと押さえているといった印象です。
過去レコにも書いた記憶がありますが、神流川を挟んだ湯ノ沢峠あたりから見た諏訪山は三角錐のイケメンです。
登るだけじゃなく、下山後その山をちゃんと眺めるといった作業もなかなか楽しいですよ。

奥様、大過なく何よりです。
船形山の下りでコケまくっていた奥様の姿が残っているので、風呂場でこけられる姿も何となく想像が付きます。
とてもチャーミングな奥様なんですから、あまりヤマレコのおかずにしないで大事にしてあげてくださいね。

PS
我が家の嫁も早池峰の下りでずっこけて、『足がボキって音がしたのー!!』としばらく泣き叫んでおりましたが、ただの軽い捻挫でした。
2014/10/15 0:58
match1128さん、お尻が大きいなんて言えません(;_;)/~~~
最初の時は、何も考えずに、ガイド本通りに浜平コースから歩きました。
折角の機会なので、登山口を変えて楢原から・・・にしましたが、確かに、道中には祠や石碑や修行小屋?らしきものが点在してました。
が、今は、もう、使われていないでしょうねぇ。

三角錐に見える件は、mtkenさんのコメントに書かれてましたね。
三笠山から見る諏訪山はずんぐりしてますが
三笠山より諏訪山の方が標高が高いから諏訪山が300名山に選ばれたのかもしれませんが、逆だったら三笠山が選ばれていたかも・・・ですね。

ハハハ…ドタドタっと音がしたから、何かと思ったら・・・でした。
ミキータ隊員も軽症で何よりです。

  隊長
2014/10/15 18:10
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 関東 [日帰り]
上州諏訪山(浜平コース)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら