みちのく潮風(10) リアス海岸の岬を巡る160km(綾里〜気仙沼)

2023年04月29日(土) ~ 2023年05月03日(水)

• GPS: 44:39
• 距離: 160km
• 登り: 4,796m
• 下り: 4,809m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:51
• 休憩: 0:26
• 合計: 7:17

8:21 綾里駅
9:48 9:49 綾里崎展望台
10:00 10:12 綾里埼灯台
10:25 10:25 綾里崎展望台
10:55 10:56 藤二大明神
11:10 11:12 立石山
11:42 11:43 立石山登山口
12:49 12:53 不動滝
13:55 14:00 綾里峠
14:46 14:46 陸前赤崎駅
15:05 15:05 太平洋セメント工場脇
15:38 大船渡（宿）

2日目

• 山行: 10:09
• 休憩: 1:12
• 合計: 11:21

6:09 大船渡（宿）
7:48 7:48 細浦漁港
8:55 8:55 穴通磯展望地
9:16 9:17 北緯39度標識
10:06 10:15 雷岩・乱曝谷
10:35 10:41 碁石岬
11:20 11:21 門ノ浜漁港
12:40 12:50 大野海岸
13:10 13:45 石浜キャンプ場（設営）
14:31 14:32 鵜の巣崎付近
15:14 15:18 黒崎展望台
15:26 15:30 黒崎神社
16:40 16:41 広田漁港
17:30 石浜キャンプ場（泊）

3日目

• 山行: 6:54
• 休憩: 1:32
• 合計: 8:26

5:36 石浜キャンプ場
6:07 6:07 大陽崎
6:53 6:54 小友浦
8:00 8:15 市民の森（入口）
8:47 8:47 箱根山
8:59 9:01 箱根山神社
9:02 9:10 箱根山展望台
9:50 9:56 市民の森（入口）
10:56 10:56 高田松原（東端）
11:20 12:20 道の駅 高田松原
12:30 12:30 気仙大橋
13:45 13:45 岩手ｰ宮城県堺
14:02 BTR唐桑大沢駅

4日目

• 山行: 10:38
• 休憩: 1:19
• 合計: 11:57

6:18 BTR唐桑大沢駅
6:47 6:52 大理石海岸
8:44 8:45 巨釜半造入口
9:07 9:10 折石
9:26 10:10 半造（遊歩道周回）
11:15 11:17 神の倉 津波石
11:40 11:43 御崎神社
11:54 12:05 御崎岬灯台
14:10 14:20 早馬神社
14:54 14:54 舞根
16:00 16:00 気仙沼大島大橋（北）
16:38 16:38 気仙沼横断橋（下）
17:45 17:45 神明崎 お恵比寿さま
18:15 気仙沼市（宿）

5日目

• 山行: 4:57
• 休憩: 0:54
• 合計: 5:51

7:59 気仙沼大橋（北）バス停
8:04 8:04 気仙沼大島大橋（中央）
8:07 8:08 気仙沼大橋（南）展望台
8:46 8:54 亀山
9:07 9:09 大島神社
9:31 9:33 田中浜
9:55 10:01 小田の浜
10:35 10:35 松崎付近
11:30 11:30 龍舞崎（入口）
11:37 11:40 龍舞崎灯台
12:33 12:35 久須志神社
12:50 13:20 気仙沼大島ターミナル
13:41 13:41 気仙沼大橋（南）
13:50 気仙沼大橋（北）バス停

天候

4/29 晴、4/30 雨のち曇、5/1ほぼ快晴、5/2晴時々曇、5/3ほぼ快晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

【往路】池袋(23時発)から夜行バスけせんライナーで7時頃に盛駅8:03--(三陸リアス線)--8:14綾里駅
【帰路】気仙沼駅16:15--17:38一ノ関17:48--(新幹線)--19:56東京

コース状況／危険箇所等

歩道（車道沿い）歩きが多いですが、自然歩道はいずれもよく整備されていました。むしろ街中で道沿いに進んでルートから外れて引き返すことが数回ありました。
● みちのく潮風トレイル公式ハイキングマップ　No.5, No.6
●「 広田半島ルート2022年度版」（広田小学校6年生作製版、内容豊富でPDF版あり）https://drive.google.com/file/d/1ywwd-xNHPTPQTh6cytN2qpGSfgbubv6-/view?usp=sharing
●「 陸前高田トレイルよりみちマップ」　（現地で入手）

その他周辺情報

大野海岸前の「デイリーヤマザキ」；広田半島内で常時（~19時）開いている唯一（？）の食料品店。石浜キャンプ場から約500m。

写真

4/29 8:16

【4/29】前回3月との接続点 綾里駅からスタート

4/29 8:52

綾里半島の東側は林道、会ったのは山菜取りの地元の方

4/29 10:00

綾里灯台

4/29 10:09

綾里崎の絶景

4/29 10:47

復路は快適な尾根道で立石山へ

4/29 10:53

ツツジがたくさん咲いていました

4/29 10:56

味噌玉石

4/29 11:23

穏やか綾里湾

4/29 12:50

不動滝、岩手の名水20選

4/29 12:51

4/29 13:22

峠へ新緑の道

4/29 13:25

山中で見かけるホタテ貝は越喜来から続く道案内

4/29 13:55

綾里峠

4/29 13:56

古くから交易路であった峠とのこと

4/29 14:05

峠からの下りは足首まで埋まる落葉の道

4/30 7:10

【4/30】雨に煙る大船渡湾、傘をさして碁石岬を目指します

4/30 7:57

細浦のかやの大木

4/30 9:11

碁石海岸、穴通磯

4/30 9:16

北緯39度線の標柱

4/30 9:53

荒れ模様の海

4/30 10:12

雷岩と乱曝谷、断崖にとどろく波

4/30 10:35

碁石岬灯台、雨が止みました

4/30 10:37

碁石岬、後方に唐桑半島

4/30 11:20

リアス海岸沿いを回りこんで、広田半島へ向かいます

4/30 12:40

大野海岸

4/30 14:31

鵜の巣崎付近

4/30 14:52

4/30 15:05

黒崎仙郷遊歩道は快適

4/30 15:14

4/30 15:28

黒崎神社

4/30 17:29

今季オープン前（？）でしたが、なんと無料でキャンプさせていただけました。水道、トイレも利用可。

5/1 5:42

【5/1】手前は昨夜のキャンプ地、対岸は向かう唐桑半島

5/1 6:57

小友浦の先にこれから登る箱根山

5/1 8:47

箱根山(445.6m)の山頂

5/1 8:54

青空が広がってきました

5/1 9:00

箱根山神社

5/1 9:00

大船渡湾、遠くに見えるのは一昨日歩いた綾里半島

5/1 9:07

広田半島とその先に唐桑半島

5/1 9:05

高田松原の海岸線、前夜ここで花火大会があり音だけはテントまで響いていました

5/1 10:58

震災の津波の跡に広がる高田松原

5/1 12:03

奇跡の一本松（レプリカ）

5/1 12:05

箱根山を振り返る

5/1 13:45

みちのく潮風トレイル、岩手県を踏破し宮城県に入りました。

5/2 6:47

【5/2】大理石海岸、白と青のコントラストが映える

5/2 9:09

唐桑半島、折石

5/2 9:33

巨釜（湾）と折石

5/2 9:36

折石と八幡岩

5/2 10:57

御崎への遊歩道沿いに断崖の景勝が続きます

5/2 11:15

津波石、震災の津波で打ち上げられた海岸の岩、最大の岩は推定150トンとのこと

5/2 11:43

御崎神社

5/2 11:51

遊歩道でばったり出くわしたカモシカ君、1頭はすぐに藪へ、もう1頭とはしばらくにらめっこ

5/2 11:52

ようやく道を空けてくれました。至近距離約2mでポーズのカモシカ君

5/2 11:55

唐桑半島の先端、御崎灯台

5/2 11:54

御崎でしばらく休憩

5/2 13:50

深く入り組んだ波静かな湾をいくつも回りこんで歩いていきます

5/2 14:11

早馬神社

5/2 14:11

撫で馬、震災では耳の高さまで津波が達したとのこと

5/2 14:54

波静かな透き通る海岸

5/2 15:45

大島瀬戸に掛かる鶴亀大橋が見えてきました

5/2 16:25

気仙沼湾横断橋

5/2 16:41

下を通過して気仙沼の市街地へ

5/3 8:00

【5/3】鶴亀大橋を歩いて気仙沼大島へ渡ります

5/3 8:06

下は大島水道

5/3 8:07

気仙沼大島側の展望デッキから

5/3 8:08

気仙沼湾

5/3 8:36

今日もカモシカと遭遇、近づくとちょっと先へと移動をくり返しながら、しばらく同じ向きに登って行きました

5/3 8:38

ようやく脇へよけてくれました

5/3 8:47

快晴、今日は暑くなりそうです

5/3 8:53

気仙沼大島の最高地点、亀山

5/3 8:53

大島水道と唐桑半島、遥か彼方に見える綾里半島から入り組んだリアス海岸を巡ってここまで約150km歩いてきました

5/3 9:08

大島神社

5/3 9:58

小田の浜、誰もいない砂浜を進む

5/3 10:40

龍舞崎へ続く遊歩道から松崎付近

5/3 11:37

龍舞崎灯台、ここは観光地

5/3 11:38

龍舞崎

5/3 11:39

5/3 12:35

久須志神社

5/3 13:05

浦の浜漁港のターミナルで濃厚な海老味噌ラーメン

5/3 13:41

再び橋を渡って対岸のバス停で今回のトレイルを終了

5/3 14:22

気仙沼駅、次の電車を約2時間待って一ノ関へ

5/3 18:03

帰路の新幹線で駅弁

5/3 14:58

半年前に購入したお気に入りのトレランシューズですが、今回でトレイルは引退かな

撮影機器：

iPhone 11 128GB SIMフリー Apple

感想

mi_no

　昨年のGWに八戸の蕪島をスタートしたみちのく潮風トレイル、それから南下の赤線をつないいで今回5回目のみちのく遠征。三陸海岸南部のルートは、綾里岬、碁石岬、黒岬（広田半島）、御崎岬（唐桑半島）、龍舞崎（気仙大島）とリアス海岸線が深く入り込んでおり、すぐ対岸に隣の半島が見えるものの、湾奥まで大きく回りこむルートです。
　三陸北部の海岸段丘の断崖絶壁に比べると高低差は小さく歩きやすいのですが、その分、海沿いの人口密度が一気に増え、海岸で野宿しにくい雰囲気で実際キャンプ禁止の表示も。一方、新型コロナ明けのこのGWはどこの宿（気仙沼大島のキャンプ場も）満室で、仕方なく今回は連休前半だけとなりました。それでも雨だったのは半日だけで概ね好天に恵まれ、荒磯の海岸線と新緑の峠越えのトレイルを楽しむことができました。

【4/29；晴】夜行バスで盛駅（大船渡）に着き、荷物を宿に預けてサブザックで行動。前回終点の綾里駅に移動しトレイルをスタート。綾里半島への往路は北側の林道歩きとなり眺望は少ないが、綾里崎灯台からは断崖海岸のすばらしい景色、観光地化していない静かな雰囲気がとても気に入りました。復路はツツジの咲く立石山稜線ルートで大船渡湾の眺めも良く楽しく歩けました。いったん綾里の町中を抜けて、新緑を中を不動滝から綾里峠を越えて大船渡へ。途中太平洋セメントの巨大な工場群の脇を通りました。

【4/30；10時過ぎまで雨、その後は曇り】雨の中を雨具(ズボン)に傘をさして車道を進む。碁石海岸に続く遊歩道からは、荒れ模様の波が岩壁に砕け散って白い飛沫をあげていました。門ノ浜湾を回りこんで広田半島へ。半島のくびれた部分は幅500m程度で、東側に大野海岸、西側に石浜。この石浜に漁師さん運営のキャンプ場があるのですが、電話も通じづ直接行ってみました。どうも今季オープン前だったようですが、無料でキャンプさせてもらえることになりました。キャンプ場は私一人だけでしたが、前日に水道も調整されていたとかで、水もトイレも利用可。また大野海岸前に付近で唯一（？）のお店（デイリーヤマザキ）があり、ビールと食料品を調達、さらにお店で広田半島のトレイルマップをもらえました。テントを設営後、サブザックで黒崎仙郷遊歩道を経て広田半島の先端部を周回約12km。この夜、高田松原では花火大会が開かれており、打ち上げの音が響いていました。

【5/1；ほぼ快晴】今日は高田松原を経て広い広田湾を周回するルートで、途中の箱根山の展望台からは湾全体が見渡せました。震災ではこの全域を津波が襲ったことになります。箱根山は標高445mですが、海岸から一気に登ることになり、日差しもあって汗だく。今日はほぼ終日、歩道（車道）歩きで、ついに岩手県を歩き終え宮城県に入りました。時間的にはまだ歩けそうでしたが、その先はバス便が極端に減るので、BRT唐桑大沢駅で本日は終了し、大船渡駅まで戻って宿泊（陸前高田付近で安い宿が空いていなかったため）。

【5/2；晴れ時々曇り】始発でBRT唐桑大沢駅に着いて再開、ますは唐桑半島の先端を目指します。しばらく歩道（車道）だが、昨日までと比べて車の量がかなり多い。たぶんバス便がほとんどなく、大きな道は海岸沿いに1本しかないためか。大理石海岸は、朝日に照らされた白い岩が海の青と見事なコントラスト。折石から御崎までは、海岸断崖の遊歩道が続くが、三陸海岸北部と異なり、アップダウンは少なく快適に進む。御崎神社から岬に向かう遊歩道でカモシカと出くわし、しばらくカモシカ君とにらめっこ、ようやく道を譲ってもらうが、至近距離2mで岩の上にポーズするカモシカ君をパシャリと写真。
　御崎からは海を挟んで1�劼曚匹靴�ない対岸に気仙沼大島を見ながら、深く入り組んだリアス海岸線を進む。こちらも車道だが、車はほとんど通らず、峠を越えて大島大橋のたもとへ。当初はここからバス利用を考えていたが夕方まで便がないので、気仙沼市内までさらに8kmを歩いた。本日の歩行は40kmオーバー、よく歩きました。

【5/3；ほぼ快晴】最終日の今日は、気仙沼大島の周回約20�辧２拱�は駅のロッカーにおいて、サブザックで昨日分岐した気仙沼大島大橋（鶴亀大橋）のたもとまでバスで移動して再開。アーチ橋としては国内で3番目の長さらしい。海面から橋桁までは高さ約32m、歩いて渡るとかなりの高度感で、ついつい歩道の車道側を歩いてしまい、写真を撮る時だけ欄干側に。橋を渡って大島の最高地点の亀山へ、その途中で今日もカモシカ君に遭遇、あわてて逃げるわけでもなくしばらく同じ方向に登って行きました。田中浜、小田ノ浜ときれいな砂浜海岸が続き、その先は龍舞岬まで磯断崖の遊歩道で景色を楽しみました。気仙沼大島を周回し、浦の浜のレストハウスで濃厚な海老味噌ラーメンで昼食、再び大橋を歩いて渡り今回のトレイルを終了としました。

　みちのく潮風トレイルの北の始点から気仙沼まで615km、ゴールまでは残り約440km。次の大きなポイントは牡鹿半島付近だろうか。千葉からだと週末にちょっとというわけには行かず、また夏は高山に行きたいので、牡鹿半島は秋以降になるかなと思いつつ、地図を広げて次回の計画を練るのも楽しいものです。
30代の頃、シーカヤックにテントを積んで海岸線をツーリングしていた時期があり、今回歩いた磯のいくつかでシーカヤックをやったら楽しいだろうなと思いながら歩いていました。