雨飾山 MTB(百名山65)
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- GPS
- 28:20
- 距離
- 49.6km
- 登り
- 2,457m
- 下り
- 1,970m
コースタイム
- 山行
- 3:05
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 3:15
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 2:45
- 合計
- 11:50
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
帰り JR白馬大池駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨飾山荘は標高1000m未満の山小屋であり、夏は虫が多いので注意。気温もそこまで低くないため、窓を閉めることができない。 |
その他周辺情報 | 一日目 雨飾温泉/雨飾山荘 泊 二日目 栂池高原/ホテルメリベル栂池 泊 |
写真
感想
元々別の山に4泊5日で行く予定をしていたが、山小屋の予約がとれないことを知って急遽一ヶ月前に行き先を変更して雨飾山へ行くことにした。長野側の宿は盆の期間中すでに予約で一杯だったので、新潟側の宿を予約。下山後は、やや離れた栂池高原のホテルへ泊まるという計画を立てた。
●一日目
午後1時過ぎに糸魚川駅から出発。フェーン現象で38度の予報が出ていたが、アスファルトの上はそれどころではない。標高が上がると少し涼しくなったが、10%を超える登り坂を乗車し続けるほどの体力気力は残っておらず、途中からはMTBを押して歩いた。
この日の雨飾山荘はすでに予約で一杯との事だったが、部屋は個室を割り当てられた。山小屋なので冷房などはなく、部屋に入ってからも汗が止まらない。汗が引いたら温泉に入ろうと思っていたが、いつまでたっても引かないので、とりあえず温泉に入った。
源泉かけ流し温泉は格別でさっぱりしたが、着替えを余分に持参していなかったため、再び汗だくの服を着る。豪華な食事をおいしくいただき、自分の部屋に戻る。小屋裏が筒抜けで満室なので仕方がないが、消灯ギリギリまで結構騒がしかった。
暗くなってくると建物内には大量の羽虫が侵入してくる。暑いので部屋の窓を閉めることはできなかったが、網戸にびっしりと張り付いていた。消灯後は羽虫は減ったが、今度は蚊が襲ってくる。足の裏を中心に多数刺される。明け方になっても耳元で蚊の音をずっと聞いている状態。ハッカ油もあまり役に立たず。結局、3時間くらいしか寝れず。
●二日目
午前5時40分出発。前日の疲労と睡眠不足からか、普通に歩けたのは最初の15分くらいで、そこから先はずっと足が重い。久々に3ℓのハイドレーションパックを背負っているからだろうか。たしかにずっとMTBを担いでいないといけないが、道自体はそれほど急登ではない。途中でハシゴもあるが、難所ではない。しかし徐々にキツくなってきて、2〜3分おきに休憩を入れなければ登れなくなってしまった。
山頂直下の急登の手前、笹原を漕いでいる途中で右足がつったままで戻らなくなってしまった。その後の道幅の狭い笹道の急登では、多くのすれちがう下山者から邪魔だと思われたに違いない。
何とか山頂に着いたが、この時すでに熱中症気味だった。こまめに水分補給はしていたし、日陰の多い道だったので何故そうなったのかは分からない。単純に体力不足か。山荘でもらった弁当を食べようとするが、味の薄いおにぎりはのどを通らず。味の濃いオカズだけ食べることができた。食事をしていると、山頂でもブヨや蚊が寄ってきた。ちなみに展望はガスで今一つだった。
下山は標高差が少ないので早く下山できると思ったが甘かった。長野側の小谷温泉に下る道は急勾配が続き、おさまっていた右足の痛みが復活する。腹筋やわき腹、足の指など、変なところが攣る。何よりも熱中症特有のだるさが出てきて、水を飲んでもスッキリしなくなった。スポーツドリンクも持参すべきだった。
登山道は広い沢まで下りてくるが、冷たい水が流れてとても涼しい。長らくここで休憩をしていたが、飲み水がとうとう切れてしまった。沢の水を汲めばよかったのだが、山頂に山小屋があったからさすがに飲めないだろうと思い込み、水を汲むのはやめた。実際には山頂に山小屋などなく、頭がボーッとしていたために錯誤を起こしていた。持参していた地図にも水マークがはっきり描かれていたが、今回地図は全く見ていなかった。
その後の登り返しで大汗を掻き、深刻な水不足に陥る。登山道の途中にある大きい石の上に倒れこみ、居眠りをする。その後、通りがかった若い男性二人組から飲み水と塩分チャージタブレッツ(初めて口にした)をめぐんでもらい、再び生き返った。まさに命の恩人である。
結局、登りと同じくらいの時間(5時間弱)をかけて、ようやく下山した。ここからやっと舗装路だ。当初予約の取れなかった小谷温泉の雨飾荘に立ち寄って飲み物を購入し、さらに下って国道と合流。しかしここから標高差350mを登らなければならない。この日泊まるホテルに電話して、18時のチェックインには間に合わないことを伝える。飲み物を購入するために立ち寄った南小谷駅で栂池行きの路線バスが出ていることを知り、始発から終点まで乗客一人のバス輪行を経て、18時40分、無事にホテルメリベル栂池に辿り着く。
フロントで食事は19時から、風呂は20時までに済ませてほしいと言われたので、5分で風呂を済ませ、その後、一人で食事。やはり熱中症気味なのか、せっかく豪華な食事が出たのに3割くらいは残してしまった。コインランドリーがあったので大いに助かったが、エレベーターがないため、3階の客室と1階を何往復もするのが大変だった。
翌朝、白馬大池駅まで下り、輪行して帰った。
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