ユーシンから檜洞丸・蛭ヶ岳・棚沢ノ頭(玄倉・日帰り周回)
- GPS
- 12:04
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 2,481m
- 下り
- 2,454m
コースタイム
- 山行
- 11:23
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 12:04
天候 | 曇りのち雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・蛭ヶ岳付近の鎖場はカチカチに凍結していたのでアイゼン使用 ・青ヶ岳山荘下も凍結箇所がありました。 ・ユーシン林道の崩落が激しかったです。 |
写真
装備
備考 | ・モンベルのチェーンスパイクを初使用。脱着が楽で滑り止めも良く効き良かった。小さい軽アイゼンより使いやすかったです。 ・行動食不足。 |
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感想
最近あまり山にいけていないので天気予報はイマイチでしたが丹沢を歩いてきました。本当は日の出1時間前から歩く予定でしたが毎度おなじみの寝坊により、日の出と共にスタートとなってしまいました。
今回眺望には期待できない事が予め分かっていたため、とにかく歩く事を楽しもうと思いました。普段はザックを余り降ろさず座っての休憩もほとんど取らないのですが、今回は各ポイントではザックを降ろし座って休憩をしてみました。結果的には後半の疲労度を少しは抑えることができた気がします。
【玄倉ゲート−ユーシンロッジ】
玄倉からユーシンロッジまでは舗装された林道歩きで危険個所等はありません。真っ暗のトンネルがありますのでヘッドライトが必須です。出発前にポケットに入れてけば新青崩隧道ですぐに使えて便利です。
元々崩落の激しい林道ですが、今回は特に酷かったです。道路には大小の新しい落石がいくつも転がっており、歩いていても斜面側からサラサラコロコロ崩れる音を何度か耳にしました。
【ユーシンロッジ−大石山】
ユーシンロッジから大石山へはかなりの急登です。ユーシンから大石山までの標高差が490m。階段上ではなく斜面を踏みしめて登っていきますが、すぐ下にユーシンロッジの屋根が見えるのにグングン高度だけが上がっていきます。東屋と大石を経て大石山山頂に至るまででかなり体力を消耗しました。危険個所などはありませんが、落ち葉で登山道が不明瞭な個所があるため、常に少し先を見てコースを確認しながら進むと安心です。
【大石山−同角ノ頭】
大石山から同角ノ頭まではいくつかのアップダウンを繰り返しながら登っていきます。大石山から同角ノ頭までの標高差は270m。途中の石小屋ノ頭に少し平坦な場所がありますので休憩に最適です。私は危険をあまり感じませんでしたが、細い尾根やザンザ洞キレット等がありますので注意して進みます。
【同角ノ頭−檜洞丸】
せっかく登った同角ノ頭から165m下り、275m登り返して檜洞丸を目指します。山頂からの下りはじめは右手に薄い足跡がありましたが、ルートは左手なので間違えないように注意して進みました。急な下りに梯子等があるので難しくはありませんが要注意です。その後は危険個所などもなく、石棚山稜との合流、ツツジ新道との合流を経て、最後にひと登りすれば檜洞丸に至ります。この頃には雪が舞い始め、視界もかなり悪くなってきていました。山頂には先客が1名のみ。眺望も望めませんので、写真を撮って身体が冷える前にほどなく出発しました。
【檜洞丸−臼ヶ岳】
檜洞丸を発って小屋の前を過ぎると凍った斜面が顔を出します。私はここではアイゼンを使いませんでしたが、今思えばここでは使った方が安全だったと思います。何度か滑りながらグングン高度を下げていきました。
前回もおやっと思った鉄の足場が架かっている場所へ。直進方向に崩れそうな梯子があるのですがそちらは通行止め、足場を渡って直進(左)が正解です。その後再び登り返して臼ヶ岳の分岐点へ。ベンチに荷物を置いて臼ヶ岳山頂方面で標識を探しましたが見つからず。前回も見た気がしないので無いのでしょうか。大木の写真を撮って再び分岐点へ戻りました。雪は激しさを増してきたので、ザックカバーとフードをかぶりました。
【臼ヶ岳−蛭ヶ岳】
臼ヶ岳を出てアップダウンを経て蛭ヶ岳を目指します。このルートは急登もキツイのですが繰り返されるアップダウンが体力にも気力にも効いてきます。蛭ヶ岳への最後の登りでは鎖が出てきますが、ここは下がカチカチに凍っていてとても危なく感じました。ここでこの日初めてチェーンスパイクを装着しました。極短い区間で外しましがとても危ない場所だったので付けて良かったです。
少し登りが緩くなってきたらもうすぐ山頂です。ガスの中山頂に到達すると、先客が2組3名いらっしゃいました。ここでは写真を撮って少し荷物を整理してから出発となりました。
【蛭ヶ岳−棚沢ノ頭】
ここは短い区間ですが、気持ちの良い稜線歩きに岩等があり、天気が良ければとても楽しいルートです。この日はガスガスなので、軽快に歩いて先を目指しました。岩場は鎖やホールドがしっかりしているので危険度は低いと感じました。
【棚沢ノ頭ー熊木沢出合】
ここから790m一気に下ります。途中の弁当沢ノ頭で少し登りと平坦な場所がありますが、あとは概ね急な下りです。この日は足場もあまりよくなかったので滑らないように気を付けながら下りました。途中バラ?のトゲトゲ地帯などがあるので夏でも短パンでは踏み込みたくないですね(笑)
弁当沢ノ頭付近の木々が美しくしばらくうっとりと眺めていました。
このルート中に崩落個所がいくつかありましたが、危険を感じるほどではありませんでした。ただ一部登山道が不明瞭な場所があるので道迷いには注意が必要です。ルートのマークを辿るのはもちろん大切ですが、自分が尾根上のルートを歩いていてそれを外れるルートは間違いだという事をしっかりと地図上から読み取っておくと、安心して歩けるような気がします。
熊木沢出合の直前でコンクリートの板のような橋を渡りますが、その橋を降りるのが伸ばされた脚立。立て掛けられた角度が急なので本当に大丈夫かと不安になりましたが、ロープで固定されているので無事に通過できました。
【熊木沢出合−玄倉ゲート】
熊木ダム横の素掘りのトンネルを写真に収めていたら、左上からパラパラ音がしました。その後すぐに弁当箱位の岩が数個落盤。小さいとはいえ目の前でトンネルの一部が崩れたのを目の当たりにしてビックリ。その後走ってトンネルを抜けました。
過去にもパラパラ来てるのは耳にした事がありますが、今回はトンネル以外でも斜面から小石が落ちてきた事もあり崩落が多いと感じました。
その後は林道をひたすら歩いて玄倉ゲートを目指しました。何とか暗くなる前に下山で来て良かったです。
体力不足や凍結した悪い足元等により想定よりも時間が掛かってしまいましたが、12時間たっぷり歩いて久々にどっぷり疲れました。足元が良くなったら、そして天気の良い日にまた歩いてみたいと思います。
kamuiさんお疲れ様でした!
僕が以前やろうとして、臼ヶ岳南尾根でエスケープしたプランだぁ。なんだか奇跡がミッキーマウス的な・・・。
弁当沢の雰囲気良いですよね!臼南の水晶平にも通じる感じもします。その前後が急坂ゆえに癒される感じですかね。
そういえば、あの脚立は登りしか使った事無いです。
ふみさんおつありです!
水晶平はまさしくその通りで、どちらも束の間の平坦に美しいブナ林が現れて良く似ていると感じてました。水晶平の方が静かそうなので、いつかまったりのんびりしたいと思っています。今回の工程はちょっと時間が掛かり過ぎてしまったので、もう少し短縮できればと考えています。
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