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Yamareco

記録ID: 6012606
全員に公開
ハイキング
近畿

奈良の森巡り5日間―嫺山原始林は照葉樹林の展覧会だった

2023年10月05日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:39
距離
18.7km
登り
501m
下り
516m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:06
休憩
0:33
合計
7:39
9:37
11
9:48
9:49
21
10:10
10:17
12
10:29
10:29
4
10:33
10:36
88
12:04
12:04
47
12:51
12:55
2
12:57
12:57
36
13:33
13:39
5
13:44
13:45
59
14:44
14:54
70
16:04
16:04
9
16:13
16:13
10
16:23
16:24
52
17:16
JR奈良駅
天候 1日目(10/5) 曇り一時雨のち晴れ
2日目(10/6) 晴れ 急激に冷え込む
3日目(10/7) 曇り時々晴れ
4日目(10/8) 曇りのち雨
5日目(10/9) 曇り時々雨
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
<奈良の森巡り5日間全行程>
―嫺原始林は照葉樹林の展覧会だった
1日目(10/5)
S 近鉄奈良駅'(京都駅8:55-9:30近鉄奈良駅)
 東大寺→春日原始林→若草山→春日山石窟仏→滝坂の道<東海道自然歩道>→春日大社
G JR奈良駅(18:12-18:42桜井駅) 泊)桜井駅前のビジネスホテル
-----------------------------今回はここまで、以下◆銑い紡海ます。
大台ヶ原は西大台のブナ美林と東大台の亜高山針葉樹林にクラクラして転倒骨折(後で判明)
2日目(10/6) 西大台(利用調整地区-要事前申請)
S 大台ヶ原BS(桜井駅7:41-7:46大和八木駅8:15-11:16大台ヶ原BS 奈良交通バス 2700円 Suica)
泊)心・湯治館
3日目(10/7) 東大台(大蛇槇日出ヶ岳) ★痛みのためショートカット
G 大台ヶ原BS(大台ヶ原BS16:00-18:51橿原神宮駅19:02-19:43河内長野駅)
泊) 河内長野駅前の旅館(大阪府)

B舅続訃觧海録郵林なのに秋の野草の花爛漫に感嘆
4日目(10/8)
S 葛城登山口バス停(河内長野駅7:31-7:42富田林駅8:20-8:47葛城登山口バス停 金剛バス 480円現金)
青崩→大和葛城山 ★雨のため下山は葛城ロープウェイ利用。当初下山途中で立ち寄る予定だった当麻寺に電車で行く
G 葛城山上駅(ロープウェイ→御所駅まで奈良交通バス→当麻駅→名張駅)
泊)名張駅のビジネスホテル(三重県)

ぜ疾源まで人工林を歩いて高校の先輩の土門拳を偲ぶ
S 室生大野口駅(名張駅7:09-7:18室生大野口駅)
 大野寺→東海自然歩道→室生寺→龍穴神社
G 龍穴神社BS(室生大野口駅まで奈良交通バス、名古屋駅まで近鉄特急)
コース状況/
危険箇所等
〇春日原始林
・若草山までの登りの春日遊歩道、若草山から春日石窟仏までの奈良奥山ドライブウェイは、ともに林道みたいな広い歩きやすい道。かえって面白みはない。
・奈良奥山ドライブウェイから鶯の滝へと下る道は荒れた登山道。
・奈良奥山ドライブウェイから春日石窟仏への道も荒れた登山道。これは正規の道ではないかもしれない。
・滝坂の道(東海自然歩道)は、気持ちの良いハイキングコース。平行して春日遊歩道があるが、滝坂の道はお勧め。
久しぶりの奈良。京都から初めての近鉄特急で、近鉄奈良駅へ。
2023年10月05日 09:32撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4
10/5 9:32
久しぶりの奈良。京都から初めての近鉄特急で、近鉄奈良駅へ。
近鉄奈良駅から続く大通りは、いつのまにかに奈良公園エリアになる。こんなに街と公園が一体化していたのか。シカの一群が、出迎えるかのように寄ってくる。インバウンドさんは大喜びだ。
2023年10月05日 09:42撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
10/5 9:42
近鉄奈良駅から続く大通りは、いつのまにかに奈良公園エリアになる。こんなに街と公園が一体化していたのか。シカの一群が、出迎えるかのように寄ってくる。インバウンドさんは大喜びだ。
もしかしたら奈良公園は中学の修学旅行以来かもしれない。東大寺の大仏ぐらいは拝んでいこう。
2023年10月05日 09:56撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
10/5 9:56
もしかしたら奈良公園は中学の修学旅行以来かもしれない。東大寺の大仏ぐらいは拝んでいこう。
東大寺の南大門。インバウンドと修学旅行生だらけだ。
2023年10月05日 09:59撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
10/5 9:59
東大寺の南大門。インバウンドと修学旅行生だらけだ。
中門。そしてシカ。シカはどこにでもいる感じだ。
2023年10月05日 10:02撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
10/5 10:02
中門。そしてシカ。シカはどこにでもいる感じだ。
大仏(盧舎那仏)。思っていたほどでかくはないか。
2023年10月05日 10:13撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
10/5 10:13
大仏(盧舎那仏)。思っていたほどでかくはないか。
二月堂。お水取りには来てみたいな。
2023年10月05日 10:31撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 10:31
二月堂。お水取りには来てみたいな。
東大寺は若草山の麓にあって、皆さんここから草地を登っていく(有料)。中世に東大寺と興福寺の境界を明確にするために焼いてはげ山にしたともいう。今は、伝統行事として山焼きがある。
2023年10月05日 10:51撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
10/5 10:51
東大寺は若草山の麓にあって、皆さんここから草地を登っていく(有料)。中世に東大寺と興福寺の境界を明確にするために焼いてはげ山にしたともいう。今は、伝統行事として山焼きがある。
今日は、春日山遊歩道を行く。とたんに人が少なくなる。この一帯は古来より春日大社の神域として狩猟と伐採が禁じられ、自然に対する信仰と日本人の自然観が結びついた「春日山原始林」として、世界遺産登録されている。<原始林>というのは大袈裟だけど。。。
2023年10月05日 10:57撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 10:57
今日は、春日山遊歩道を行く。とたんに人が少なくなる。この一帯は古来より春日大社の神域として狩猟と伐採が禁じられ、自然に対する信仰と日本人の自然観が結びついた「春日山原始林」として、世界遺産登録されている。<原始林>というのは大袈裟だけど。。。
立派な照葉樹林である。巨木も多く(高木は樹木観察が難しいが)、樹冠層はツブラジイ、イチイガシ、ウラジロガシにスギやモミが混ざる、シイ-カシ照葉樹林だという。
2023年10月05日 11:18撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
10/5 11:18
立派な照葉樹林である。巨木も多く(高木は樹木観察が難しいが)、樹冠層はツブラジイ、イチイガシ、ウラジロガシにスギやモミが混ざる、シイ-カシ照葉樹林だという。
あれまあ、森の中にもシカがいるではないか。
2023年10月05日 10:59撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
10/5 10:59
あれまあ、森の中にもシカがいるではないか。
自宅の近くの高麗山の照葉樹林と見た目は変わらない。照葉樹林はどこでも同じようなもんかなとも思ったが、手近に見える低木層を観察してみる。(以下、写真の順序は出現順ではない)
2023年10月05日 11:21撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 11:21
自宅の近くの高麗山の照葉樹林と見た目は変わらない。照葉樹林はどこでも同じようなもんかなとも思ったが、手近に見える低木層を観察してみる。(以下、写真の順序は出現順ではない)
まず、低木層で一番多かったのは、シキミだ。葉を千切ると強い匂を発するのですぐわかる。南関東や伊豆半島にも多い。シカが食べないからともいわれる。
2023年10月05日 11:17撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 11:17
まず、低木層で一番多かったのは、シキミだ。葉を千切ると強い匂を発するのですぐわかる。南関東や伊豆半島にも多い。シカが食べないからともいわれる。
そして、ヒサカキ。冬芽が細長く、鋸歯がある。これも南関東に多い。
2023年10月05日 14:06撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 14:06
そして、ヒサカキ。冬芽が細長く、鋸歯がある。これも南関東に多い。
これは、サカキだ。冬芽が細長いが、鋸歯がない。これは南関東にはなかなかなく、初見。神事に使う木の正統。サカキがないとヒサカキを使うという。さすがに春日原始林だな。
2023年10月05日 13:10撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 13:10
これは、サカキだ。冬芽が細長いが、鋸歯がない。これは南関東にはなかなかなく、初見。神事に使う木の正統。サカキがないとヒサカキを使うという。さすがに春日原始林だな。
イズセンリョウもあった。
2023年10月05日 14:14撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 14:14
イズセンリョウもあった。
低木層には、高木の幼木もあって、これはカシ類だが、、、、
2023年10月05日 11:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 11:27
低木層には、高木の幼木もあって、これはカシ類だが、、、、
裏を見ると、ウラジロガシのようだ。カシはみな似ていて難しい。
2023年10月05日 11:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 11:27
裏を見ると、ウラジロガシのようだ。カシはみな似ていて難しい。
これはホソバタブか。冬芽がタブノキと同じ。
2023年10月05日 11:38撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 11:38
これはホソバタブか。冬芽がタブノキと同じ。
そしてツプラジイかな。スダジイにそっくりだ。
2023年10月05日 11:42撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 11:42
そしてツプラジイかな。スダジイにそっくりだ。
樹皮を見てみる。ツプラジイは平滑だというが、微妙。この森はツブラジイが多いはずなので、ツプラジイとしていく。
2023年10月05日 11:43撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
10/5 11:43
樹皮を見てみる。ツプラジイは平滑だというが、微妙。この森はツブラジイが多いはずなので、ツプラジイとしていく。
これは、イチイガシ。先の方が幅広だ。さすが、幼木を見るだけでいろいろある。
2023年10月05日 11:45撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
10/5 11:45
これは、イチイガシ。先の方が幅広だ。さすが、幼木を見るだけでいろいろある。
これは、比較的多かったが、ナギだ。
2023年10月05日 11:03撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 11:03
これは、比較的多かったが、ナギだ。
ナギは針葉樹なので、葉脈がない。
2023年10月05日 11:03撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 11:03
ナギは針葉樹なので、葉脈がない。
ナギの大木。ナギは南方の樹で、自生ではなく春日神社の境内の植樹の流出だという。ナギはシカが食べないため勢力を拡大して本来の植生が変質しているため対策が行われているという。
2023年10月05日 11:37撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 11:37
ナギの大木。ナギは南方の樹で、自生ではなく春日神社の境内の植樹の流出だという。ナギはシカが食べないため勢力を拡大して本来の植生が変質しているため対策が行われているという。
スギも多かった。近代の植林ではないようだが、自生なのだろうか。
2023年10月05日 11:59撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 11:59
スギも多かった。近代の植林ではないようだが、自生なのだろうか。
そして、これには惑わされた。かなり多かったのだが、まさかアセビとは思わなかった。一見、カシだと思い込んでいたのだ。
2023年10月05日 11:24撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 11:24
そして、これには惑わされた。かなり多かったのだが、まさかアセビとは思わなかった。一見、カシだと思い込んでいたのだ。
アセビの裏は、カシのように側脈がはっきり見えない。
2023年10月05日 11:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 11:25
アセビの裏は、カシのように側脈がはっきり見えない。
カシはこんな実の付き方はしない。しかし何だこれ。アセビは南関東や伊豆に多く見慣れているのだが、アセビの花や実とは違う。こんなのは見たことない。いろいろ調べて、翌年の花芽がこの時期出るというのがわかった。
2023年10月05日 11:31撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 11:31
カシはこんな実の付き方はしない。しかし何だこれ。アセビは南関東や伊豆に多く見慣れているのだが、アセビの花や実とは違う。こんなのは見たことない。いろいろ調べて、翌年の花芽がこの時期出るというのがわかった。
アセビが丹沢や伊豆で多いのは、シカが食べないからだという。明らかに、ここ春日原始林にもシカ害の影響が及んでいるのだろう。
2023年10月05日 11:31撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 11:31
アセビが丹沢や伊豆で多いのは、シカが食べないからだという。明らかに、ここ春日原始林にもシカ害の影響が及んでいるのだろう。
そして、野草の花は、これだけだった。それもあちこちで、多く咲いていた。その後行った、大和葛城山や室生寺にも多かった。マツカゼソウだ。ちょうど花期の最盛期なのか、にしてもこれだけが多すぎる。
2023年10月05日 11:12撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 11:12
そして、野草の花は、これだけだった。それもあちこちで、多く咲いていた。その後行った、大和葛城山や室生寺にも多かった。マツカゼソウだ。ちょうど花期の最盛期なのか、にしてもこれだけが多すぎる。
マツカゼソウの花。調べたら、これもシカが食べないという。シカ害は深刻のようだ。しかも奈良のシカは神獣なので、対策も困難なんだろう。
2023年10月05日 11:13撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 11:13
マツカゼソウの花。調べたら、これもシカが食べないという。シカ害は深刻のようだ。しかも奈良のシカは神獣なので、対策も困難なんだろう。
春日山遊歩道は、林道歩きみたいで道自体は面白みはない。展望も全然ないし。若草山に寄ってみる。
2023年10月05日 12:01撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 12:01
春日山遊歩道は、林道歩きみたいで道自体は面白みはない。展望も全然ないし。若草山に寄ってみる。
春日山遊歩道をでると若草山はすぐそばだ。こちらからは無料のようだった。
2023年10月05日 12:05撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 12:05
春日山遊歩道をでると若草山はすぐそばだ。こちらからは無料のようだった。
若草山山頂です。
2023年10月05日 12:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 12:09
若草山山頂です。
ここも、インバウトさんたちと、、、
2023年10月05日 12:49撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 12:49
ここも、インバウトさんたちと、、、
シカばっかり。シカは明らかに観光客の食べ物を狙っている。こうなると神獣とはいえ、困りもの。
2023年10月05日 12:13撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 12:13
シカばっかり。シカは明らかに観光客の食べ物を狙っている。こうなると神獣とはいえ、困りもの。
展望は素晴らしく、左から金剛山、大和葛城山、尾根を降りていくと二上山。3日後に行く予定だ、
2023年10月05日 12:46撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 12:46
展望は素晴らしく、左から金剛山、大和葛城山、尾根を降りていくと二上山。3日後に行く予定だ、
生駒山。こちらも行ってみたいな。
2023年10月05日 12:46撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 12:46
生駒山。こちらも行ってみたいな。
春日原始林に覆われた春日山(御蓋山、花山)。遠くに見えるは大峰山脈だろうか。明日からの2日間は、さらに奥の大台ヶ原に行く予定。
2023年10月05日 12:48撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 12:48
春日原始林に覆われた春日山(御蓋山、花山)。遠くに見えるは大峰山脈だろうか。明日からの2日間は、さらに奥の大台ヶ原に行く予定。
山頂には古墳もある。
2023年10月05日 12:49撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 12:49
山頂には古墳もある。
前方後円墳。「みささぎは うぐひすのみささぎ。かしはぎのみささぎ。あめのみささぎ」(枕草子19段)。ここから「鶯塚古墳」と名付けられたという。「うぐひすのみささぎ」が何を指すかは諸説あるようだ。
2023年10月05日 12:52撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 12:52
前方後円墳。「みささぎは うぐひすのみささぎ。かしはぎのみささぎ。あめのみささぎ」(枕草子19段)。ここから「鶯塚古墳」と名付けられたという。「うぐひすのみささぎ」が何を指すかは諸説あるようだ。
春日原始林に戻り、奈良奥山ドライブウェイを行く。車も通れるが舗装はされていない。やはり林道歩きみたいなもんだ。このあたりは雰囲気が違うが、、、
2023年10月05日 13:15撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 13:15
春日原始林に戻り、奈良奥山ドライブウェイを行く。車も通れるが舗装はされていない。やはり林道歩きみたいなもんだ。このあたりは雰囲気が違うが、、、
人工林だ、という表示があった。このエリアは春日原始林とは違うぞ、と訴えているようだ。
2023年10月05日 13:18撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 13:18
人工林だ、という表示があった。このエリアは春日原始林とは違うぞ、と訴えているようだ。
なるほど、原始林エリアに入ると雰囲気は変わる。
2023年10月05日 13:23撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 13:23
なるほど、原始林エリアに入ると雰囲気は変わる。
ドライブウェイを離れて鶯ノ滝に向かう。急に登山道ぽくなる。荒れ気味。(降り口はらくルートの分岐より先にあるようだった。)
2023年10月05日 13:35撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 13:35
ドライブウェイを離れて鶯ノ滝に向かう。急に登山道ぽくなる。荒れ気味。(降り口はらくルートの分岐より先にあるようだった。)
降りきってから振り返る。
2023年10月05日 13:38撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 13:38
降りきってから振り返る。
鶯ノ滝。
2023年10月05日 13:39撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4
10/5 13:39
鶯ノ滝。
奈良奥山ドライブウェイへ登る道は、よく整備されていた。
2023年10月05日 13:42撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 13:42
奈良奥山ドライブウェイへ登る道は、よく整備されていた。
あとは林道みたいな奈良奥山ドライブウェイを行く。林道歩きはたいくつ。
2023年10月05日 13:56撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 13:56
あとは林道みたいな奈良奥山ドライブウェイを行く。林道歩きはたいくつ。
そろそろ分岐かと思っていたところで、案内看板があって、従ってみる。(らくルートの分岐より手前)
2023年10月05日 14:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 14:27
そろそろ分岐かと思っていたところで、案内看板があって、従ってみる。(らくルートの分岐より手前)
人工林の中の荒れた道を登る。
2023年10月05日 14:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 14:27
人工林の中の荒れた道を登る。
春日山石窟仏についての立派な案内板があったが、、、
2023年10月05日 14:29撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 14:29
春日山石窟仏についての立派な案内板があったが、、、
石窟仏はみあたらなく、探し回ってしまった。
2023年10月05日 14:33撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 14:33
石窟仏はみあたらなく、探し回ってしまった。
仕方なく先に進むと、石窟仏があった。
2023年10月05日 14:34撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 14:34
仕方なく先に進むと、石窟仏があった。
建物の中に保護されていた。
2023年10月05日 14:35撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 14:35
建物の中に保護されていた。
東大寺の大仏殿を建てるために石材を掘り取った跡に掘られたものだという。ここに起居した山伏が掘ったという説もあるという。
2023年10月05日 14:34撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 14:34
東大寺の大仏殿を建てるために石材を掘り取った跡に掘られたものだという。ここに起居した山伏が掘ったという説もあるという。
ここから降りる道が、かなり急峻で荒れている。こんな道が続くのかと不安になったものの、、、
2023年10月05日 14:37撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
10/5 14:37
ここから降りる道が、かなり急峻で荒れている。こんな道が続くのかと不安になったものの、、、
すぐ、石畳の道に出た。
2023年10月05日 14:39撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 14:39
すぐ、石畳の道に出た。
この道は滝坂の道という、奈良中心部と柳生を結ぶかつての柳生街道。東海道自然歩道の一部で柳生まで歩ける。逆方向(今回の進行方向)は山の辺の道を経由して室生寺まで歩ける。3日後に、駅から室生寺まで東海道自然歩道を歩く予定。次は、歩き通すかな。
2023年10月05日 14:43撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 14:43
この道は滝坂の道という、奈良中心部と柳生を結ぶかつての柳生街道。東海道自然歩道の一部で柳生まで歩ける。逆方向(今回の進行方向)は山の辺の道を経由して室生寺まで歩ける。3日後に、駅から室生寺まで東海道自然歩道を歩く予定。次は、歩き通すかな。
首切り地蔵。
2023年10月05日 14:53撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 14:53
首切り地蔵。
何が首切りかと思ったら、首のところで割れている。荒木又右衛門に試し斬りされたとの伝説があるようだ。荒木某とは、曽我兄弟の仇討と赤穂浪士の討ち入りに並ぶ日本三大仇討の一つ鍵屋の辻の決闘の主人公というが、寡聞にして知らなかった。しかしさすが奈良、伝説が多い。
2023年10月05日 14:53撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 14:53
何が首切りかと思ったら、首のところで割れている。荒木又右衛門に試し斬りされたとの伝説があるようだ。荒木某とは、曽我兄弟の仇討と赤穂浪士の討ち入りに並ぶ日本三大仇討の一つ鍵屋の辻の決闘の主人公というが、寡聞にして知らなかった。しかしさすが奈良、伝説が多い。
滝坂の道は、気持ちよい。森も美しい。春日原始林のエリア内だが、林縁の沢沿いなので広葉樹も混ざっているようだ。
2023年10月05日 14:56撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 14:56
滝坂の道は、気持ちよい。森も美しい。春日原始林のエリア内だが、林縁の沢沿いなので広葉樹も混ざっているようだ。
よい雰囲気だ。
2023年10月05日 15:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 15:09
よい雰囲気だ。
これは何の実だろうか。
2023年10月05日 15:14撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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これは何の実だろうか。
崖に生えたウバユリが垂れ下がってしまって、あんな実の付き方になったようだ。
2023年10月05日 15:15撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 15:15
崖に生えたウバユリが垂れ下がってしまって、あんな実の付き方になったようだ。
そして石仏が多い。朝日観音。
2023年10月05日 15:06撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 15:06
そして石仏が多い。朝日観音。
夕日観音は、探してみたがよくわからなかった。(どうやら大きなのが上方にあったらしい。また来ないとな)
2023年10月05日 15:17撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 15:17
夕日観音は、探してみたがよくわからなかった。(どうやら大きなのが上方にあったらしい。また来ないとな)
寝仏。岩が割れて落ちてしまって横になったという。この仏像は小さい。
2023年10月05日 15:20撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 15:20
寝仏。岩が割れて落ちてしまって横になったという。この仏像は小さい。
ちょうど日が射してきて、青空が出てきた。照葉樹林も光の具合でこんなに美しくなるんだ。
2023年10月05日 15:26撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
10/5 15:26
ちょうど日が射してきて、青空が出てきた。照葉樹林も光の具合でこんなに美しくなるんだ。
実の付き方と赤い葉が混ざっていることから、カナメモチのようだ。南関東にはなく、初見。
2023年10月05日 15:36撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 15:36
実の付き方と赤い葉が混ざっていることから、カナメモチのようだ。南関東にはなく、初見。
これは? シソ科だと思われるが、シソ科って難しい。
2023年10月05日 15:37撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 15:37
これは? シソ科だと思われるが、シソ科って難しい。
どうも、レモンエゴマに似ている。葉がレモンの匂いがするというが確かめなかった。しかしシソやエゴマは外来種なので自生だとするとレモンエゴマかな。(これもシカが食べないという)
2023年10月05日 15:38撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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どうも、レモンエゴマに似ている。葉がレモンの匂いがするというが確かめなかった。しかしシソやエゴマは外来種なので自生だとするとレモンエゴマかな。(これもシカが食べないという)
森を出た。
2023年10月05日 15:43撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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森を出た。
地域で設置した休憩所で一休み。奈良市中心街からそう離れていないが、のんびりできる界隈だ。滝坂の道はまた来たいな。
2023年10月05日 15:52撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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地域で設置した休憩所で一休み。奈良市中心街からそう離れていないが、のんびりできる界隈だ。滝坂の道はまた来たいな。
すぐ先は春日大社の境内になる。上の禰宜道。今日は行かなかったが、近くに神官が棲んでいた高畑の社家町があるので、神官が通った道。要するに裏道だな。
2023年10月05日 16:11撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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すぐ先は春日大社の境内になる。上の禰宜道。今日は行かなかったが、近くに神官が棲んでいた高畑の社家町があるので、神官が通った道。要するに裏道だな。
境内にはイチイガシの巨木。
2023年10月05日 16:14撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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境内にはイチイガシの巨木。
ふむふむ。春日原始林への言及がないのは何故だろう。イチイガシはそこにもあった。
2023年10月05日 16:14撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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ふむふむ。春日原始林への言及がないのは何故だろう。イチイガシはそこにもあった。
もっとも、これほどの巨木は春日原始林にないのかもしれない。
2023年10月05日 16:14撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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もっとも、これほどの巨木は春日原始林にないのかもしれない。
春日若宮神社。
2023年10月05日 16:19撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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春日若宮神社。
4日後に、室生で春日若宮神社との関係を記す記述を目にしたので、由緒を掲げておく。(→ 未了)
2023年10月05日 16:19撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4日後に、室生で春日若宮神社との関係を記す記述を目にしたので、由緒を掲げておく。(→ 未了)
春日大社は、インバウントで大賑わい。外から参拝するだけにとどめた。
2023年10月05日 16:26撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 16:26
春日大社は、インバウントで大賑わい。外から参拝するだけにとどめた。
奈良駅に向かって春日大社の参道が続いている。朝歩いた東大寺への道と並行している。そして。ここにも、、、
2023年10月05日 16:41撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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奈良駅に向かって春日大社の参道が続いている。朝歩いた東大寺への道と並行している。そして。ここにも、、、
シカだ。夕方のせいか、あの甲高い鳴き声が飛び交い、戦闘さえしている。そもそも奈良公園のシカは、春日大社の神様がシカに乗って春日山にはいられたことから神の使いとして大切にされたという。それにしても、こんなにいるとは驚きだった。
2023年10月05日 16:52撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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シカだ。夕方のせいか、あの甲高い鳴き声が飛び交い、戦闘さえしている。そもそも奈良公園のシカは、春日大社の神様がシカに乗って春日山にはいられたことから神の使いとして大切にされたという。それにしても、こんなにいるとは驚きだった。
裏口から入ったが、ここが参道入口の鳥居。夕日に照らされて美しい。鳥居の脇にある看板が目にはいる。
2023年10月05日 16:59撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 16:59
裏口から入ったが、ここが参道入口の鳥居。夕日に照らされて美しい。鳥居の脇にある看板が目にはいる。
確かに、野生動物には違いなく、野生動物と人との共生には、人間側の努力が必要だろう。
2023年10月05日 16:58撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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確かに、野生動物には違いなく、野生動物と人との共生には、人間側の努力が必要だろう。
奈良では、人との共生の努力が、江戸時代以来の伝統行事として定着していて歴史を感じさせられる。しかし、シカの問題は、草や稚樹を食べ尽くしてしまうことにある。森とシカの共生が可能だろうか。
2023年10月05日 16:58撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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奈良では、人との共生の努力が、江戸時代以来の伝統行事として定着していて歴史を感じさせられる。しかし、シカの問題は、草や稚樹を食べ尽くしてしまうことにある。森とシカの共生が可能だろうか。
そんなことを考えながら、JR奈良駅に着いた。
2023年10月05日 17:14撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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そんなことを考えながら、JR奈良駅に着いた。
翌日の大台ヶ原へは、大和八木駅からバスなので、近くの桜井駅のビジネスホテルに宿泊する。桜井に着いた頃には日が暮れていた。
2023年10月05日 18:49撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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10/5 18:49
翌日の大台ヶ原へは、大和八木駅からバスなので、近くの桜井駅のビジネスホテルに宿泊する。桜井に着いた頃には日が暮れていた。
撮影機器:

感想

「奈良の森巡り5日間」を4回に分けて報告する。―嫺原始林の照葉樹林、大台ヶ原の亜高山針葉樹林&ブナ林、B舅続訃觧海凌郵林だが多彩な秋の野草の花、ぜ疾源への人工林の暖地性シダ、とそれぞれ違った森を楽しめたからだ。

もっとも4回に分ける理由はそれだけではない。2日目の大台ヶ原で転倒して肋骨を強く打ち、帰宅後の診察で骨折と判明したため2か月の謹慎を命じられてしまったのだ。そんなに痛くはなかったので、旅は続行したのだが、2か月山に行けないのは痛い。今年、最初で最後の秋の山行になってしまった。時間が余り過ぎるので、じっくりと記録を書くことで、暇つぶしをしたいのだ。

さすが奈良で、山や森や植物に加えて、寺や仏像など、書きたいことは沢山ある。次の奈良行きをどうするか夢想もしながら書いていきたい。

<計画の経緯>
最初は、5日間も行くつもりはなかった。連休を使って、たまには西へ行ってみようと思った。大台ヶ原はかねてから行ってみたかった。調べていくうちに、ふつうは東大台に行くようだが、西大台が国立公園の利用調整区域で事前申し込みが必要(知床とともに日本で2つだけ)ということで興味を惹いた。1日では両方を回り切れないので、大台ヶ原に1泊。そして前後泊が必要となるので、気になっていた春日原始林と、大和葛城山を加えた(金剛山へは行ったことがある)。さらに、帰途ルートを大阪周り(大和葛城山は大阪に近い)か、京都周りか、名古屋周りか、どれがいいかと調べていたら、名古屋周りルートに室生寺を見つけてしまった。室生寺は高校の大先輩の写真家・土門拳が終生愛した寺だ。歩くのにちょうどよい東海道自然歩道も通っていて、これも加えた。天然記念物の暖地性シダの北限というのも魅力的だった。都合5日間だ。

5日間となるとさすがに長すぎるので、軽いコースするようにそれぞれを再調整した。大台ヶ原は本当は、バスを使わずに歩いて登りたいところだが、素直にバスを使う。大和葛城山も、登りやすそうな青崩れ(大阪側)から直登する(花が多そうだったこともあるが、これならロープウェイで降りることもできる)。室生寺は室生山のピークも気になるが諦める。結果的に登山というより、軽いハイキング×5となった。

代わりに、奈良となると気になる史跡や寺社を思い出してしまったので、今回少しだけは、と特に気になっていた寺社も加えた。行くとなるとキリがないけど、いずれじっくりと寺社巡りもしたいものだ。

怪我をするとは思いもよらなかったが、軽いコースにしていたお陰で、痛みに拘わらずほぼ計画通り歩くことができた。

<―嫺山原始林について>
この森を原始林と呼ぶのは大げさで、単なる社叢林のような気もしたが、一目見てみたかった。大混雑の奈良公園、東大寺、春日大社のほんの裏山に、これだけ広い照葉樹林が残っているのは、やはり貴重だろう。特に、京都や滋賀を含めて、近畿では古来から伐採が続き、私が訪ねたことのある森の姿は悲惨なところが多いので、なおさらである。

この広大な照葉樹林が残されたのも、やはり歴史に根差しているのが面白い。この地は、春日野と呼ばれ万葉集にも出てくる。貴族に親しまれた地で、だからこそ意識的に残されたわけだ。当時はもちろん春日大社の神域として。その後、興福寺との抗争やらいろいろあったようだが、近代に入って大正から昭和初期にかけて、開発(伐採・植林)が保全かで揺れ動いた末、保全に傾き天然記念物となったのが大きいだろう。戦後の古都法による保全につながっていく。そして、世界遺産登録。

同じ古都法に指定された(世界遺産にもなれていない)鎌倉との違いは、歴史のどこに生じたのだろうか。

さて、この森はどうだったか。そもそも照葉樹林というのは、変化に乏しくそう面白くないし、森の中は立ち入り禁止で歩道から見ることしかできないので、一見、都市近郊にある照葉樹林(自宅の近くの高麗山など)と、そう違っては見えなかった。

ただ、照葉樹林を構成する常緑樹の種類の多さは確認することはできた。シイ、カシの幼木も多かった。


<天然記念物「奈良のシカ」と世界遺産「春日山原始林」の共存は可能か>
やはり気になったのはシカだ。シカが嫌うシキミやアセビが目立ったのは、丹沢や伊豆と同じだ。本来の照葉樹林には、シキミやアセビがこんなに多いのだろうか。

この地の自生でないナギ(春日大社に神木として植栽されたものの流出)が増えているのもシカのせいと言われる。野草の花も、咲いていたのは、シカの嫌うマツカゼソウとレモンエゴマ(推測)だけだった。

近鉄奈良駅を降りてすぐシカが闊歩していて驚いた。人に慣れていて可愛いものだ。立派な観光資源だろう。そして、その数の多さは尋常ではない。しかし、丹沢が同じように可愛いシカを放置したせいで、森が衰退して丸裸になりかけた歴史は記憶に留めたい。今でもかなりの数の管理捕獲が続けられている。

奈良では神獣であるシカの管理捕獲はできまい。いまもってなお、春日原始林におけるシカ対策は方針が定まっていないようだ。重大なジレンマを感じたのだった。

「奈良の森巡り5日間」は「大台ケ原は西と東の好対照」へ続きます。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6059534.html

<参考文献>
奈良県『春日山原始林保全計画』(平成29年3月)
https://www.pref.nara.jp/49401.htm
奈良県『天然記念物奈良のシカ保護計画』(令和4年4月)
https://www.pref.nara.jp/53788.htm

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コメント

翔亀さん

肋骨、骨折ですか!
春日山原始林の記録を楽しく拝見し、次は、私もいつか行きたいと思っている大台ケ原〜!とわくわくしてたら、感想で骨折と…(泣)
2ヶ月てすか。
過ぎてしまえばあっという間ですが、長いですね。
でも、12月なら千葉県はまだ紅葉の季節です。
軽いスノーハイクの計画など、完治したあとのことなど考えて元気を出してくださいね。

奈良は、お墓参りついでに、数年に1度訪れていますが、たしかに、シカの多さには驚きますね。
最後に行ったのは、コロナ禍真っ只中で奈良公園も東大寺も閑散としていて、シカも餌に飢えているのか、追っかけ回されました(笑)
ほとんど人のいない中で見る東大寺は荘厳でした。

奈良公園に春日山原始林というのは知りませんでした。
奈良の長い歴史との関わりも興味深いですね。
葉っぱは照葉樹でも、葉脈がないから針葉樹なのか〜!と何も知識のない私にはいつも発見が多くて楽しいです。

しばらくいろいろ忙しくヤマレコを開く時間がなく、あ、山には行ってましたが(笑)、コメントできずにいました。
前の記録も楽しく拝見したいと思います。

お大事になさってくださいね。
2023/10/14 23:41
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たんぽりんさん、コメントありがとうございます。いつも休日は山に行くか、山の計画を立てるかで忙しくしているのですが、久しぶりにテレビ三昧でだらだらと過ごしてしまいました。たまにはそれもいいかと思ったのですが、飽きますね。だいたい、体力が減退するばかりです。

骨折は転倒した時にたまたま短い木の杭の上に落ちてしまい、右の胸の下を方を強く打ち激痛が走ったのですが、肋骨の下の方(第10肋骨)なので、ただ歩くには支障はなく、すぐ痛みも引いたのでまさか骨折とは思っていなかったのです。

数か月前の磐梯山でやはり転倒して左胸の上の方を打った時は、幸い打撲で済んだのですが、この時は、深く呼吸すると痛みが走ってつらかったので、それよりはましだと思ったのです。

もちろん、咳をしたり、体を捻ると痛みが走ったので、上半身を使う岩場は無理だったでしょうが、今回はそういう個所はないコースだったので、ほぼ計画通り続行しました。もっとも恐る恐るゆっくり歩きましたが。

しかし、やはり骨折は打撲とは違いますね。帰宅後段々と痛みが出てきて、10日たった現在、ようやく痛みが引きつつあります。あんまり体を動かさないでいると、リハビリが大変なので、少しずつ散歩をしながら回復を待ちたいと思います。

奈良は、飛鳥や吉野方面は数年前に行ったのですが、奈良駅周辺は、たぶん中学以来でした。春日山原始林だけは見ておきたかったので、前泊の日の活用ということで行程に組み入れたのですが、正直に言うと、普通の照葉樹林って感じでした。まあよく考えてみれば、首都(今でも県庁所在地)のすぐそばにこれだけの森が残されたのは、歴史の奇跡かもしれません。長い歴史の中でいろいろな人たちの保全の努力があったのでしょうね。

むしろ、ざっと歩いただけですが、神社仏閣や史跡の多さに圧倒されました。歴史の厚みが違うというか。低山の宝庫でもあるので、リハビリにはもってこいかもしれません。

大台ケ原は、西大台と東大台それぞれ森に特徴があって、楽しいコースでした。特に西大台の森の美しさ(ブナ林)は驚きでした。西大台は1日30人以内に立ち入りを制限しているせいなのかもしれません。登山道や道標をあえて整備しておらず、踏み跡の薄い道を青テープをたどらせるという工夫もあり、なるほどと思いました。それが、このコースの難易度を少し高めていそうですが、整備され過ぎた登山道も森にはよくないのでしょう。私はシカ害のことをよく書いていますが、本当はシカより登山者の方が、多すぎると森に与える影響が大きいのかもしれません。

もっとも、意外に岩ゴロの個所があったことと森の美しさにキョロキョロしていたせいで転倒してしまったのですが。

大台ケ原の記録は、そのあたりも含めてじっくり書きたいと思います。

たんぽりんさんの記録も楽しみにしています。今年の紅葉はどうなんでしょうか。
2023/10/15 22:06
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