那須 湯川支流 御沢
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- GPS
- 05:06
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 641m
- 下り
- 636m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
那珂川 湯川支流 御沢 体感1級上 ラバー△ 水量少なめ 魚影なし ■アプローチ 沼ッ原駐車場から登山道を使い、旧三斗小屋跡地方面へ向かって下降して行く。 登山道は歩きやすく迷う場所もない。 沢音が聞こえてくると、支流を2回程渡渉して湯川本流に合流する。湯川に架かる立派な橋の袂から入渓。 歩き出しから入渓までは50分程。 ■湯川 御沢遡行 湯川に入渓すると、川幅もそれなりにあり、青白い水と相まって癒やしの渓相だ。 難所はなく、ゴーロをのんびり歩くと1020mで左岸から出合ってる沢が御沢である。 御沢に入ってからもたまに小滝があるくらいで難所はない。 距離的には短いが、単調なゴーロ歩きに飽きて来る頃にようやく15m滝登場。 水線直登も可能だと思うが、左岸リッジから小さく巻いた。 これを越えると6m滝を挟んですぐに両部の滝と呼ばれる2つの大滝が現れる。 右俣の滝は雌滝と呼ばれ、20m程の段瀑。左俣の雄滝は15m程の直瀑で、綺麗な一直線の滝である。 進む右俣の雌滝は上部に源泉が湧いており、この時期でもまったく冷たくないが、温かいわけでもない。 ここは右岸の藪と岩のコンタクトラインを登攀し落ち口に至る。 滝上は一気に源頭の雰囲気だが、温泉のおかげでまったく冷たくない沢をじゃぶじゃぶ進み、源泉が湧き出ている地点で大休止。 その後すぐに水は枯れるが、顕著な沢型を進み、登山道が近くなった辺りで右岸に上がるとすぐに登山道に合流。藪漕ぎは一切なし。 ■下山 登山道を姥ヶ平下を経由して沼ッ原駐車場へ戻る。 登山道はとても歩きやすい。 登山道合流地点から駐車場までは60分程。 |
写真
装備
個人装備 |
30mザイル ガチャ類 ビバーク装備
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感想
何気に毎年訪れている那須岳山塊。
野湯溢れるこの山域に、温泉が流れ込む滝があるという。
沢水に温泉が混じると云うのはたまにある話しだが、それが滝となっている場所は結構珍しい気がする。
それもよくある小滝ではなく、大滝と呼べる程の滝である。
しかもその場所は二俣となっていて、両俣に大滝が架かり、「両部の滝」と呼ばれる素晴らしい場所であった。
温泉が流れ込む右俣の雌滝の水流に手を入れてみると、なるほど、まったく冷たくない。
今さっきまで湯川から遡行してきたが、この時期の冷え切った空気と相まって水流に手をつけていられるのもせいぜい5秒くらいだろう。
それ程水はキンキンに冷えていたが、この雌滝から上流はずっと水流に当たっていてもまったく冷たさは感じなかった。
温泉を浴びながら遡行するのは初めての経験でちょっと感動してしまったが、だからと言って温かい訳ではなく、冷たくはないといった感じ。
本当は水線から豪快にシャワークライムしたかったが、ソロなのもあり素直に巻き気味に登った。
両部の滝の手前にある15m滝もまた然り。
今シーズンを振り返ると、どうも気持ちがヒヨり気味だった。
理由はわかってはいるが、体の一部が思うように動かないだけで、こんなにも気持ちに差が出るものかと少しショックを受けた今シーズンだった。
沢へのモチベーションは相変わらずではあるが、「健康体である事が何より大事」
と云うのは、健康じゃなくなって初めてわかる事だ。
いつまでも若いつもりでいたが、30代の沢ヤを見てると、
「あぁ、オレはもう若くないんだなぁ」と思わされたのも事実だ。
家族からは、今頃気付いたの?なんて言われたりしたが、なんとなく人生観が少し変わったような、そんなシーズンだった。
これからも相変わらず沢に身を置く事は続けるつもりだが、これまで以上に謙虚に山と沢に向き合って行きたいと思う。
これで今シーズンは沢納め、みたいな書き方になってしまったが、多分まだ入る・・・かなぁ・・?
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