御正体山〜幻想的な樹林と富士の展望〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 966m
- 下り
- 1,046m
コースタイム
天候 | 霧時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良く整備されています。 |
その他周辺情報 | 帰りは相模湖インターに向かう途中、藤野やまなみ温泉にトラップ。 |
写真
感想
この冬は、道志の山のファンになった。今回は、唐沢から平日限定のバスに乗り、山伏峠から御正体山にアプローチして道坂峠へ抜け、これまた平日限定のバスを捕まえ唐沢に戻るという一巡コースを計画。いつものように、早朝3時に車で自宅を出発して、途中のコンビニで朝食と昼食、水と行動食を購入して、道志村の唐沢に6時到着。道志村ヤマユリセンターの駐車場を利用させてもらう。この時は霧雨が降っており、意気消沈。気を取り直し、予定通り6時57分発の富士山駅行きのバスに乗り込む。山伏峠までの20分弱の間、道志村のバス運行の現況(バス運行には道志村から補助金が出ているが、毎年存続問題が議論されるそうである)や、駐車スペース状況など、運転手さんとずっと雑談する。私の他の乗客は、途中で若い女性一人が乗ってきただけであった。
山伏隧道の手前で下ろしてもらう。運賃は550円であった。霧の中を出発。10分弱で峠の上へ、幻想的な樹林帯の尾根道を味わいながら歩く。間もなく霧も薄くなり、木々の間に朝の光線が差し込んできた。何と綺麗な光景だろう。思い切って出てきて良かった。唯一の展望が開ける鉄塔下では、雲海上の真っ白な富士山をはじめ、丹沢や箱根の山が海上の島のような趣で迎えてくれた。小腹が空いたので、おにぎり1個を食べる。
心配された雪はほとんどなく、起伏のあまりない尾根を夢想の世界に浸りながら歩いた。ガサガサと大きな鹿が逃げて行った。中岳を過ぎた鞍部からは標高差200メートル余りの急な登り坂。雑念が入るとばてるので、歩数を数えることに集中しながら登った。鞍部から急登の終わりまで約1500歩、御正体山頂までは約2000歩であった。山頂付近で急に雪が深くなり、歩くたびに膝辺りまで踏み抜いた。最後の最後で息が上がった。
山頂到着10時17分。山伏峠入口から休憩を入れてちょうど3時間であった。ベンチとほぼ同じ高さまでの積雪量。ブナを中心とした深い森の中の頂き。ベンチを独占し、ワンパターンの鍋焼きうどんとおにぎり2個の昼食。ノンアルコールビールも開ける。デザートにはプリン。プリンの一部が容器から漏れていて、袋の中はベトベトになっていた。ちょっと食べ過ぎた。お腹が重い。
念のためチェーンスパイクを装着し、11時ちょうどに山頂を後にした。道標を確認し、道坂方面に歩を進める。いきなりの急な下り坂。気温は高いのに、道はがちがちのアイスバーン状態で、恐ろしく滑りやすい。氷は余りにも硬いので、スパイクの歯も食い込まない。ストックも最大限利用しての難儀な道であった。途中、足の置き場が適切でなかったのか滑ってしまい、木に思いっきり右腕を打ち付けてしまった。一瞬、50肩の腕に激痛が走ったが、大事には至らなかった。
急坂も一段落し御正体橋への道を右に分けると、アイスバーンの箇所も少なくなり快適な尾根道となった。緊張から解き放たれ、疲れも少し感じ始めた。12時のチャイムが道志の谷から聞こえてきた。岩下の丸でチェーンスパイクを外す。道坂隧道のバス通過時刻まで充分時間があるので、のんびりと尾根を歩いて行く。雪は全くなくなった。道坂峠に13時30分前に到着。バスの時刻まで、まだ50分もある。時間調節のため15分間ボーッと過ごす。道坂峠からものんびりと歩き、今日一日の山旅を反芻した。結局今日は誰一人とすれ違うことはなかった。静かな山であった。14時前には道坂隧道のバス停に到着した。
定刻の14時20分より2分ほど遅れてやって来たバスに乗り込み、車の置いてある唐沢まで戻った(運賃は350円)。乗客は私の他に1人だけであった。帰りは、藤野やまなみ温泉で山の汗を流した。施設は古いが、綺麗な温泉であった。
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