奥秩父の岩峰・二子山(坂本バス停より・岩場初級者)
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- GPS
- 03:40
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 1,023m
- 下り
- 1,014m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
土日は、往路は西武秩父7:00→坂本8:10もしくは同9:17→10:30、復路は12:40→14:15もしくは16:30→18:09で非常に選択肢が限られる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
坂本バス停〜登山口〜股峠:沢沿いに上がって行く、やや急な箇所もある登山道。 股峠〜東岳:岩登り。注意して登る必要あり。一部鎖場あり。 股峠〜西岳(一般コース):一般コースと言えども、岩を抱くように移動するところもある。鎖場もあって、注意が必要。 西岳〜魚尾道峠:岩稜歩き。両側が切れ落ちていて注意が必要。峠方向に南に折れる地点を間違えないように。岩場を下りると通常の登山道。 魚尾道峠〜登山口:快適な登山道。 ※二子山エリアで岩場を間違って下りたら横移動せずに登り返すこと。そのまま進むと非常に危険。 |
その他周辺情報 | バスは終点で回転するために、バス停ではなく登山道への分岐で下ろしてくれる。 坂本バス停、途中の登山口にトイレあり(どちらも水なし)。乗換えの小鹿野役場にトイレあり(水あり)。 |
写真
装備
備考 | 岩や木をつかんで擦れるのでグローブはあった方がいいかも |
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感想
近場の大持山・小持山が意外と面白かったので、近場で他にないかと見つけたのが奥秩父の二子山。岩場などほとんど登ったこともないが、とりあえずどんなものか行ってみることに。
アクセスは西武秩父駅からバスを乗り継ぐが、実質的に使えるのは朝晩2本ずつしかない。しかし現地16:30発のバスだと帰宅が遅くなる。岩場がどの程度時間がかかるかわからないが、現地8:10着にすれば、早く終われば12:40発で帰れるのではないかと、自宅を始発で出発。
小鹿野役場で乗り換えた坂本バス停までの乗客は4人。ヘルメット持参の人もいる。バスはバス停ではなくて登山口への道で下ろしてもらえるが、1人はトイレを使うのか両神山に行くのか坂を下りていった。集落脇の道を上がっていくと、じきに沢沿いの暗い針葉樹林の山道を経て道路に出る。民宿脇を歩いて分岐を右に行くと簡易トイレがあり、すぐ先に登山口。ここから股峠まで、やや急な傾斜を登っていく。
ここから右の東岳に向かう。股峠には荷物がデポしてあり、手ぶらで東岳に登っている人もいるようだ。しばらく林の中を登ると岩にぶつかり、ここから左側に横移動しながら徐々に登っていく。ちょうど身体が入る程度の間隔のある3〜4m程度の二つの背の高い岩を見上げる場所に着く。ここを登るのかと、岩をつかんでバランスをとりながらなんとか体を引き上げた(※想像していたよりもレベルが高いと思ったが、実は一つ目のミス)。
上に上がると、後はそれほど急なところはなく、稜線を歩いて東岳に至ることになる。稜線上も含めて眺望は素晴らしい。東岳山頂はあまり広いスペースはない。
復路は、行きで登った大きな岩を下りられるのか、ということもあり、読んできたガイドブックに北側から梯子で登るルートがあるようなことが書いてあったので、右側に降りられるルートがないか探しながら戻る。ちょうど人が下りた跡のようなものを見つけたので下りてみると、これが大きな判断ミス。数m下りたが、そこから下は絶壁であり、横に移動しようにも足元は数cmしかなく、つかむ手がかりもほとんどない。行った先も岩が突き出ていてその先は進めない。かといって登り返すのも、地面が泥っぽくなっていて難しい。これは駄目かと進退窮まったが、とりあえずなんとか外側に向いていた体を斜面に向けて、少ない手がかりをつかんで平行移動して、突き出ている岩の手前を登ってもとの道に戻ることができた。GPSの軌跡が微妙に暴れているのは、このせい(※二つ目のミス)。
ここはクリアしても、股峠への帰り道で、あの高い岩を降りるのかと思いきや、その先に、安全に上り下りできるように、鎖や足場のフックが設置してある場所があった。二つのミスで無理に難しくしてしまったが、東岳の往復は、注意は必要であるものの、きちんと岩をつかんで足場を確保して登ることができれば問題ない。
股峠からは上級コースを見てみようかと思っていたが、よくわからず一般コースに行ってしまった。とはいえ、一般コースといえども、鎖場もあり、足場があまりない中で岩を抱えて向こうに行くようなところもあり、注意が必要なことには変わりない。東岳よりも若干楽な程度であり、ふらっと行くところではない。
上まで登ると、左右に行くことができ、左側には岩山がある。登るのは難しくなく、登ると360度の大パノラマを見ることができる。ここが西岳の東峰になる。岩山を下りて西に歩くと、休憩に適した見晴らしのよい広い場所に出る。
あとは、稜線上を西に行ってちょっと登ると中央峰に着く。ここからの下りは稜線上を歩いて行くことになる。景色はよいが、両側が切れ落ちているので、かなりの高度感。注意して下りていく必要がある。削られた叶山を進行方向に見ながら下りていくと、またしてもどうにも進めないところに出る。登り返すと、ここから南側に折れて下りればよいことがわかり、最後に鎖場を経て岩場を脱出することができる。
伐採された谷を横目に見ながら谷の右側を下りていく。ローソク岩分岐を経て、国土地理院の地図だと小ピークの向こうに坂本への分岐があるが、実際は分岐は手前にあり、鹿よけの網の中に入る形になる。あとは左側の眺望を時折見ながら、淡々と下りていくと道路に出て、往路の道に合流する。
結局バス停着は1時間近く前の11:50であり、十分に余裕がある行程だった。朝乗っていた人は誰もいなかったが。
注意は必要だが岩場初級者でも問題はなく、スリルと高度感、眺望を楽しめる山だった。変なところを下りないこと、間違って下りたとわかったら、無理に進まずに必ず登り返すことは、よく言われていることではあるが身をもって理解した。なお、勝手がつかめなかったため、登っている最中の写真があまり撮れなかったのは残念。
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