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Yamareco

記録ID: 6671984
全員に公開
沢登り
中国山地西部

笹ヶ丸山 高山川支流悪谷〜二段滝の谷

2024年04月18日(木) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
08:25
距離
5.7km
登り
785m
下り
787m
歩くペース
ゆっくり
1.61.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:12
休憩
0:17
合計
8:29
9:27
32
宇賀ダム
9:59
10:05
53
悪谷出合
10:58
10:58
196
15m滝
14:14
14:20
22
廃林道
14:42
14:42
102
二段滝の谷左俣
16:24
16:24
67
25m大滝
17:31
17:36
20
二段滝の谷出合
17:56
宇賀ダム
天候 くもり後はれ
過去天気図(気象庁) 2024年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道191号を野冠橋で左折し、県道177号を宇賀ダム入口で左折し、宇賀ダム湖横の空き地に駐車(3台ほど)。他にも道沿いに駐車スペースあり。高山方面に車道を歩いて、左岸の1番目の大きな枝谷が二段滝の谷、4番目の大きな枝谷が悪谷である。(2番目に小さめの滝の見える谷と3番目に枯れ谷がある)。
コース状況/
危険箇所等
二段滝の谷の出合いから、2条滝を越えて2段滝までは左岸に巻き道がある。
その他周辺情報 太田川にかかる吊り橋宇賀大橋、宇賀ダムと宇賀峡(トイレなし)、高山集落跡、国鉄可部線廃線跡。
悪谷に入り、5mのナメ滝を続けて越えると、砂防堰堤に出会うが、左岸の植林帯から越えられる。
2024年04月18日 10:01撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 10:01
悪谷に入り、5mのナメ滝を続けて越えると、砂防堰堤に出会うが、左岸の植林帯から越えられる。
初めは谷幅は広く、岩がゴロゴロしている。5m滝は、左の岩のクラック沿いに登る。
2024年04月18日 10:05撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
1
4/18 10:05
初めは谷幅は広く、岩がゴロゴロしている。5m滝は、左の岩のクラック沿いに登る。
花崗岩を穿った、ごく細いトイ状滝2m。
2024年04月18日 10:12撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 10:12
花崗岩を穿った、ごく細いトイ状滝2m。
左岸が絶壁となって、石が詰まった7m滝。石のおかげで直登できる。
2024年04月18日 10:33撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 10:33
左岸が絶壁となって、石が詰まった7m滝。石のおかげで直登できる。
ゴルジュの奥に3m滝。手前の岩にはサツマイナモリ。
2024年04月18日 10:44撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 10:44
ゴルジュの奥に3m滝。手前の岩にはサツマイナモリ。
谷が狭まり、両岸が立って、ますます険悪な雰囲気に、なってきた。倒木と落石で埋もれているが、2mほどの滝は、倒木を使って登った。
2024年04月18日 10:52撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 10:52
谷が狭まり、両岸が立って、ますます険悪な雰囲気に、なってきた。倒木と落石で埋もれているが、2mほどの滝は、倒木を使って登った。
手前の3m斜滝は登れるが奥のほうに滝が見えてきた。
2024年04月18日 10:55撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 10:55
手前の3m斜滝は登れるが奥のほうに滝が見えてきた。
幅が1〜2mほどに狭くなったゴルジュの奥に15mほどの滝が落ちている。
2024年04月18日 10:58撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 10:58
幅が1〜2mほどに狭くなったゴルジュの奥に15mほどの滝が落ちている。
15m滝は、登れないので、戻って高巻きルートをさがすが、左右は絶壁だ。
2024年04月18日 10:58撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 10:58
15m滝は、登れないので、戻って高巻きルートをさがすが、左右は絶壁だ。
左岸の斜面に登れそうなところを見つけたが、尾根に出ても急斜面で露岩が多く、ルートを見出すのが難しい。上に追い上げられ、大高巻きして、滝の落ち口と同じ高さと思えるところからトラバースを開始する。
2024年04月18日 11:27撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 11:27
左岸の斜面に登れそうなところを見つけたが、尾根に出ても急斜面で露岩が多く、ルートを見出すのが難しい。上に追い上げられ、大高巻きして、滝の落ち口と同じ高さと思えるところからトラバースを開始する。
途中で見つけたイワカガミの花。懸垂で降りて詰まるとアウトになるので、クライムダウンできるところを見つけて下った。この高巻きに1時間を要した。
2024年04月18日 12:07撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 12:07
途中で見つけたイワカガミの花。懸垂で降りて詰まるとアウトになるので、クライムダウンできるところを見つけて下った。この高巻きに1時間を要した。
最後は樹林帯から階段状の岩場を降りた。その先、ゴルジュは30mほどの段滝となっていた。
2024年04月18日 12:19撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 12:19
最後は樹林帯から階段状の岩場を降りた。その先、ゴルジュは30mほどの段滝となっていた。
最後の4m滝が登れず、戻って、降りてきた岩場を少し登り返し、岩壁の狭いバンドを辿って越えたが、高度感もあり、悪かった。
2024年04月18日 12:20撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 12:20
最後の4m滝が登れず、戻って、降りてきた岩場を少し登り返し、岩壁の狭いバンドを辿って越えたが、高度感もあり、悪かった。
下流の空間を見る。右岸の斜面にサツマイナモリの大群落があった。
2024年04月18日 12:59撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 12:59
下流の空間を見る。右岸の斜面にサツマイナモリの大群落があった。
この3m斜滝は登れる。これで行けるかと思いきや、
2024年04月18日 12:59撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 12:59
この3m斜滝は登れる。これで行けるかと思いきや、
また、高いゴルジュとなって、奥に滝が見える。またも、絶望感が...。でも行ってみる。
2024年04月18日 13:04撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 13:04
また、高いゴルジュとなって、奥に滝が見える。またも、絶望感が...。でも行ってみる。
このハングした5m滝だが、左右の壁も登れる可能性はありそうだが、単独なので無理をせず、退却しての高巻きを選ぶ。右岸に一カ所だけ木の根が降りたリッジがあり、そこを攀じって岩交じりの尾根に出て、40分ほどの大高巻きを余儀なくされた。
2024年04月18日 13:13撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 13:13
このハングした5m滝だが、左右の壁も登れる可能性はありそうだが、単独なので無理をせず、退却しての高巻きを選ぶ。右岸に一カ所だけ木の根が降りたリッジがあり、そこを攀じって岩交じりの尾根に出て、40分ほどの大高巻きを余儀なくされた。
側壁の高さが減って、やっと降りれたところは、もう廃林道の直下だった。廃林道を北に進み、尾根を越したところで、二段滝の谷に降りる。
2024年04月18日 14:04撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 14:04
側壁の高さが減って、やっと降りれたところは、もう廃林道の直下だった。廃林道を北に進み、尾根を越したところで、二段滝の谷に降りる。
二段滝の谷の左俣を下って、本流に降りる。花崗岩のナメが多い谷だった。これは3mのナメ滝。
2024年04月18日 14:48撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 14:48
二段滝の谷の左俣を下って、本流に降りる。花崗岩のナメが多い谷だった。これは3mのナメ滝。
花崗岩の谷で意外にも渓相が良い。7mの斜滝。
2024年04月18日 14:55撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 14:55
花崗岩の谷で意外にも渓相が良い。7mの斜滝。
岩畳がすばらしい。20畳ほど。
2024年04月18日 15:07撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 15:07
岩畳がすばらしい。20畳ほど。
またもや、サツマイナモリの大群落!
2024年04月18日 15:15撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 15:15
またもや、サツマイナモリの大群落!
苔むした岩と澄んだ水が美しい。
2024年04月18日 15:24撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 15:24
苔むした岩と澄んだ水が美しい。
とても小さな黄色い花。あの、ネコの目草?
2024年04月18日 15:31撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 15:31
とても小さな黄色い花。あの、ネコの目草?
4m滝は左岸を巻き降りた。いい雰囲気だ。このまま、地形図で想像したような緩い谷で楽勝かと思ったが、
2024年04月18日 15:41撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 15:41
4m滝は左岸を巻き降りた。いい雰囲気だ。このまま、地形図で想像したような緩い谷で楽勝かと思ったが、
高さのある滝が出てきた。5m滝は、左岸巻き降り。倒木さえなければ、もっと素晴らしい谷なのだが。
2024年04月18日 15:56撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 15:56
高さのある滝が出てきた。5m滝は、左岸巻き降り。倒木さえなければ、もっと素晴らしい谷なのだが。
この5m滝は左岸バンドをクライムダウンした。
2024年04月18日 16:08撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 16:08
この5m滝は左岸バンドをクライムダウンした。
さらに、5m滝と次の大滝が連瀑となっている。5m滝は左岸を巻き降りて、
2024年04月18日 16:12撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 16:12
さらに、5m滝と次の大滝が連瀑となっている。5m滝は左岸を巻き降りて、
18m大滝は、左岸の急な樹林帯から懸垂下降した。
2024年04月18日 16:24撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 16:24
18m大滝は、左岸の急な樹林帯から懸垂下降した。
さらにその下に小滝が続き、全部で25mほどの落差の見事な連瀑だった。
2024年04月18日 16:26撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 16:26
さらにその下に小滝が続き、全部で25mほどの落差の見事な連瀑だった。
9m斜滝は水流を下れた。
2024年04月18日 16:34撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 16:34
9m斜滝は水流を下れた。
きれいな5m滝も左岸巻き降り。
2024年04月18日 16:36撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 16:36
きれいな5m滝も左岸巻き降り。
この4mが下れず、滝右を懸垂下降した。下から見ると簡単そうだが。
2024年04月18日 16:50撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 16:50
この4mが下れず、滝右を懸垂下降した。下から見ると簡単そうだが。
見事な岩と水の造形。
2024年04月18日 16:52撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 16:52
見事な岩と水の造形。
3m斜滝とひろい釜。
2024年04月18日 16:58撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 16:58
3m斜滝とひろい釜。
前方に大きな空間があいたと思ったら、また大きな滝だ。8m滝を見下ろすと、その下にも大きな滝がある連瀑だ。
2024年04月18日 17:04撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 17:04
前方に大きな空間があいたと思ったら、また大きな滝だ。8m滝を見下ろすと、その下にも大きな滝がある連瀑だ。
左岸から立木を使って懸垂下降した2段16m滝。何度、懸垂か。ここに壊れた取水設備とホースがあった。
2024年04月18日 17:19撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 17:19
左岸から立木を使って懸垂下降した2段16m滝。何度、懸垂か。ここに壊れた取水設備とホースがあった。
さらに下に続く8m斜め滝は左岸の樹林から巻き降りた。上の滝と合わせて、これが、案内図の二段滝と思われる。
2024年04月18日 17:23撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/18 17:23
さらに下に続く8m斜め滝は左岸の樹林から巻き降りた。上の滝と合わせて、これが、案内図の二段滝と思われる。
道路からも見える2条7m滝は、左岸に明瞭な巻き道があった。この滝が粘板岩質で暗く、初めの印象が悪かったが、実際に遡行すると、かなり良い谷だった。
2024年04月18日 17:31撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
4/18 17:31
道路からも見える2条7m滝は、左岸に明瞭な巻き道があった。この滝が粘板岩質で暗く、初めの印象が悪かったが、実際に遡行すると、かなり良い谷だった。

装備

個人装備
ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 着替え ザック 昼ご飯 行動食 飲料 コンパス 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル ナイフ ロープ ヘルメット カラビナ スリング エイト環 渓流シューズ ハンマー ハーケン

感想

宇賀峡のある高山川は笹ヶ丸山648mの南面と、丹原方面の水を集めて太田川に下っている。以前、宇賀峡を散歩して谷を観察した際*、高山川左岸の枝谷は、水量も少なく遡行価値はなさそうだと思ったが、地形図で見るとダム湖の終わりから一番目の谷は流域が大きく、また四番目の谷は、するどく切れ込んでいて面白そうだ。どちらの谷も笹ヶ丸山南峰663mから流下している。宇賀大橋たもとにある古い宇賀峡案内図**では、最初の谷には「二段滝」が描かれ、二番目の谷には「悪谷の頭」として、ゴルジュか懸崖のような絵が描かれている。ここでは、仮に二段滝の谷と悪谷と呼ぶことにする。悪谷は、本当に入ったら戻れないような悪絶険悪なゴルジュの谷だった。水が少ないので、決してきれいとは言えないが、ゴルジュは狭く側壁は高く、壮絶というしかない。両岸の尾根の斜面も急で露岩も多く、高巻きも一筋縄ではいかなかった。下降に使った二段滝の谷は、湖岸の道路から最初の黒い二条滝が見えるのだが、この印象が暗かった。地図上から見る限り、悪い場所はなさそうで、楽勝で降りられると思った。実際には、谷の上流は花崗岩のきれいな渓相で、中流になると、意外にも美しい大滝が連続して現れ、懸垂下降を3度も強いられた。下から2番目と3番目の連続する大滝が二段滝と思われる。植林の倒木さえなければ、もっと高く評価できると思えた谷だった。
*https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6078329.html
**https://awakin.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/2014-2ff6.html

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