剣岳 八峰 憧れの雪稜ではあったが、、、

1985年05月02日(木) ~ 1985年05月05日(日)

• GPS: 80:00
• 距離: 21.4km
• 登り: 2,302m
• 下り: 3,004m

天候

はれ

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

感想

chikutaka8c2d

長野から近いようで遠い山剣にM先輩と出かけた。
2早朝アルペンルートまで車で送ってもらい。
始発の出る前にトンネルを歩く。朝バス乗ればいいのに！
M先輩のスタイルなのか！？
そう言えば、忘れたけど、前にも歩いたことある。
丸山に行く人はバスより歩く方が普通だ。

ダム下に降りて
暑い蔵之助谷を夢遊病の様に歩く。歩く。
乗越に出ると剣がやっと見えてくる。
「うわー、めっちゃ、降りんならん。」
しかも�喫�の登り返しのむごいこと
ずぼずぼ。
明日にする。泊！

朝は雪が硬いうちに登るに限る。
途中どこかで大きな懸垂下降。
もう、ルートはバケツ穴をただ辿るだけ、仕方ない。
残念だが冬に入る力もない。
時間は早いけど、5−6コルでビバーク
と行っても今回はテントで快適。
辺りをのんびりと眺めて過ごす。

今日も晴れ、顔が痛い。唇も白リップを塗るが皮剥けがひどい。
6峰は岩はいまさらいいや、と稜上を行く。
6峰の登りは歩幅に合わない大凸凹で雪が硬く、爪で登る。
ツァッケとピックが雪を切って落ちてしまいそうで怖い。
ロープが欲しい位だった。

6峰からの剣の眺めは最高！
稜線に出たあたりの氷の凹角が楽しかった。
頂上は人が多いが、3日費やしての頂上なのでそれなりに嬉しい。
早月尾根を降りるが意外と悪い、
早月小屋にテントを張ったところ、テンバに山ゴボウが生えている。

「先輩がこれがうまいんだよなー」
と今にも引き抜こうとしていると、
「小屋の親父が出てきて取るんじゃねーコラ！」
　　『こっちも楽しみにして植えてあんだからよー』
「そうだよねー、でもこれうまいんだよねー」
と諦めきれない様子。いつ食べるの？とかいつ植えたの？
とか駄々捏ねて、先輩子供みたい。

行動時間短くて楽なんだけど、とにかく暑い。

最終日、お気に入りの帽子が風に飛ばされて斜面をころころ、
取りに降りるとまた風でころころ、結局諦めたが、
30年たっても思い出すあの帽子。残念。

ふもとが近くなると、カタクリの群生がスゴイ。
昼飯に葉っぱを少し摘んでお浸しにしたら結構おいしかった。
ラーメンにも入れてみる。野菜の代わりになる。
でもヨモギの方が合うな。
先輩にはこんな可憐な花を良く食うなとお叱りを受けてしまった。

それから、魚津のぼったくり寿司でちょっと腹がったたけど、
山は快適過ぎて物足りない感じもしたけど、
とにかく剣だから剣なのだから　それで良かった。

剣にはこれ以来行っていない。
久しぶりにまた行ってみたいなー。
どんなふうに登ろう。
トンネルはもう歩きたくない！

コメント

ゲスト

八峰
shell14bさん、こんばんは。

三ノ窓氷河滑走のため
いろいろ調べているのですが、
剱岳本峰に登るよりも
八峰にあるチンネを
三ノ窓から間近で見てみたいくらいです。
そんなところを数日かけて登り切ってしまう
shell14bさんは凄いなあと思いました。

三連休初日は台風の影響でどうしようもないですが、
立山のライブカメラを見ても、
強い雨ではなさそうなので
日曜、月曜の天気が良ければ、
剱岳、三ノ窓に登る予定です。

トンネルの裏ワザ、
剱・立山エリアの楽しみ方に
広がりが出てきそうですね。

chikutaka8c2d

Re: 八峰
shibayan88 さんこんばんは
そうですね。
夜、真砂まで入り頂上へスキーして
立山東面から下山
なんて出来そうですね。

蔵之助ルート、雨後は増水して靴がびしょ濡れになるかも。

余談でご存じでしょうが、
新田次郎に「チンネの裁き」という小説も有ります。

気をつけて行ってらっしゃいです。
レコめっちゃ楽しみ！