藻琴山:屈斜路湖畔に聳える端正な独立峰、半袖隊長、曇天だけど行ってヨカッタ(*^^)v
- GPS
- 01:56
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 409m
- 下り
- 394m
コースタイム
天候 | 今にも雨が降り出しそうな曇天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
【往路】芽登温泉⇒(置戸・北見回り)⇒美幌(買い物&昼食)⇒小清水(ハイランド小清水キャンプ場) 【復路】小清水⇒斜里(宿泊) ★林道 芽登温泉から道道に出るまでの約3km (幅広の整備された林道にて一般車両にて通行可)。 ☆走行距離:当日172km(累積685km) |
コース状況/ 危険箇所等 |
★危険個所なし 屏風岩の横の坂にロープ場があるが使わずとも登降可能 【注意】ダニがいます 下山後、ズボンやシャツに10匹近くのダニが付着していた。 灌木やハイマツが覆いかぶさる地点があるので長袖推奨。 (・・・って、拙者は全て半袖でしたが)。 |
その他周辺情報 | ★宿泊:しれとこくらぶ(ビジネス客中心に当日は賑わっていた) http://www.shiretoko-club.jp/stay.html 知床斜里駅の近く(南側で徒歩だと10分?) 電話予約/一泊素泊まりで4,470円/人(入湯税込み、BT共用、非ウォシュレット) 街中ながらも温泉(モール泉)が素晴らしい。 禁煙部屋がないのが残念。 ☆食事(夜):北鮮(知床斜里駅から徒歩5分) http://tabelog.com/hokkaido/A0110/A011002/1019159/dtlmap/ 旬の鮮魚が食べられる店で、当夜は10人団体さんもいて、賑わっていた。 ★食事(昼):そばのかね久 総本店 (美幌駅から徒歩1分) http://hitosara.com/0004000216/ http://www.kanekyu.com/ 全くの偶然だが、7年前の2008年7月6日に立寄った蕎麦屋と同じ店だった。 ★買い物:美幌町のJAストア ☆当日の入山者:入山時刻が遅かったので誰とも出会わなかったが、登山ノートを見る限り、4組程度は入山した模様。 |
写真
感想
【藻琴山】
2015年(夏季)北海道山旅五日目は藻琴山を歩いた。
屈斜路湖の北方で優雅に裾野を広げる藻琴山も、東ヌプカウシヌプリと同じで、ヤマレコでsato_miuさんやubejinさんの山行記録を拝読して知るようになった山である。
昨年は9月に北海道山旅にやって来たが、sato_miuさんの音頭取りで、わざわざ緑岳(大雪山)でコラボ山行を企画して頂いたこともあり、今年は拙者が知床斜里方面に出撃する機会を狙っていた。
知床と言えば羅臼岳、斜里と言えば「斜里岳」であるが、いずれも過去に登っており、また、1号隊員にとってみれば「大変な山」とのイメージが強く残っているため却下(⇒検討の余地なし)。
また当初目論んだ「女満別In・新千歳Out」のフライトが満席で、「新千歳In&Out」にせざるを得ず、知床斜里近辺でサクッと登れる山を抽出したところ
●西別岳●武佐山●藻琴山
の三山となった。前夜は十勝の芽登温泉に宿泊することも踏まえ、移動距離・時間、山行時間を考慮したところ、藻琴山が最適との結論に達したものである。
ところが、芽登温泉でガッツリと朝風呂三昧したことや、移動途中の美唄の街中で意外と時間を食った(買い物や昼食)こともあり、藻琴山の登山口となるハイランド小清水駐車場に着いた時には、既に午後3時近くになっていた。
Sato_miuさんとの集合時刻に遅れるのもナニだしなぁ・・・とは思ったものの、せっかく目の前に藻琴山が聳えているのだからと拙者は空身で行くことにした。
一方で1号隊員は・・・昨日までの疲れか、クルマでの長距離移動の疲れか・・・曇天で眺望は望めそうもないことも加わって、駐車場で待機(=車中でお昼寝)することとなった。
そうと決まれば、登りから飛ばすぞ!と意気込んで出発したものの、ガイド本に掲載されていないため、登山口からして手探り状態。
恐らくここだな!?と目星を付けて登って行った林道の三叉路に道標と案内図があったので「正解!正解!」と思いながら地図を見たら・・・「ガァ〜ン、駐車場を間違えている!!!」。
拙者がクルマを止めたのは「ハイランド小清水キャンプ場の駐車場」で、ヤマレコでよく目にしていたのは「ハイランド小清水725の駐車場」なんですね。
その両者はおよそ1kmほど離れており、今更、駐車場に戻ってクルマを移動しても、このまま山行を続けても、大して変わりはなさそうだな・・・と感じて続行。
「ハイランド小清水725の駐車場」へは幅広の林道のような緩やかな坂道を辿って行けばすぐで、クルマが1台だけポツンと止まっていた。
登山口はすぐに分かり入林届けを記帳して出発。こんな曇天の日だから登る人なんていないだろう・・・と思っていたが、既に4人も登っていたので驚いた。いずれも下山済みだったが、全て道外からのハイカー(との朧げな記憶)。拙者と同じで、折角ここまで来たのだから・・・と登ったのだろうなぁ。
尾根筋上の道は特に急坂もなく、背の低い雑木林の中を進む。駐車場がほぼ八合目なので、頂上まで大した標高差もない。急ぎ足ながらも、足元の花を見逃すわけにはいかない。
15分も歩いたところで、ぽっかりと小広い空間に出た。何気なく左側に目をやると、お〜、屈斜路湖が見えているではないか。何も見えないと思い込んでいただけに嬉しい誤算。
更に先に進めば、唯一の岩場である屏風岩だ。ロープが取り付けられているが、使わずとも三点支持だけで乗り越える。岩陰に咲いていたのはリンドウの一種か?と思うが、ここでしか見ることはなかった。
その後の尾根道は白樺林の中を進み、時々、左側が切れているので、晴れていればさぞかし開放的な眺めなんだろうなぁ・・・と思うとちょっぴり残念。
山頂の直前で再び小広い広場を抜け、反対側から回り込むようにして1000mちょうどの山頂にトウチャコ。
もちろん眺望はなく、粘っても霧が晴れるとは全く思えないので、すぐに退散。下山はこけない程度のスピードの小走りで駆け下りてきた。
725駐車場に戻ると、あれ?クルマが1台増えている!レストハウス方面に行ってみたら、立派なカメラを三脚でセットしているカメラマンだった・・・がこんな霧の日に何を撮るのだろう?
その傍らに「屈斜路湖展望台100m」との案内板が立っている。100mだけだったらすぐだな・・・と行ってみたら、曇天で霞んではいるものの屈斜路湖、その向こうに硫黄山、その左斜め下に川湯温泉街が見えた。頭上に目を転じたら、藻琴山の山頂らしき部分は雲の中だった。そう言えば、初めて北海道山旅に来た2008年に、雌阿寒岳に登った後に川湯温泉に泊まり、翌朝、硫黄山まで歩いて観光したことを思い出した。
キャンプ場駐車場まで急いで戻り、斜里までクルマを走らせていたら・・・あれ?ダニかな・・・ズボンに付着している。慌ててクルマを止めて、外に出て念入りに調べると5〜6匹が・・・。叩き落として、再び斜里に向かう。
街中の民宿というかペンションというかビジホというか・・・「しれとこくらぶ」にチェックインし、ダニチェックのため風呂(=温泉)へ。すると首筋に一匹、タオルハンカチに一匹。噛まれた気配はなかったが、恐るべし、藻琴山のダニ。
宿でsato_miuさんと待ち合わせて、海鮮居酒屋「北鮮」へ。昨年9月以来の再会だ。山のこと、下界のこと、あれこれ話すことはたくさん有り過ぎ。
1号隊員はここでウニを食べて満足。拙者は生中2杯+根室の日本酒「北の勝(きたのかつ)」を嗜みいい気分。そして斜里の夜は更けて行くのでありました。
sato_miuさん、好い店へ連れて行って頂き有難うございました。
翌日は、斜里から一気に定山渓温泉へ移動(399km)。朝から青空が広がる極上の天気。斜里岳・海別岳・羅臼岳(知床連山)・藻琴山・・・いやぁ、好か眺めでした。
【2015年度(夏季):北海道山旅 行程概略】
初日(7/12):穂別坊主山(791m、無冠)⇒夕張泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-676455.html
二日目(7/13):夕張岳(1668m、二百・花百・道新/渓百)⇒沙流川温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-676784.html
三日目(7/14):東ヌプカウシヌプリ(1252m、道新百)⇒糠平温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-677121.html
四日目(7/15):ウペペサンケ山(1848m、道新/渓百)⇒芽登温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-678372.html
五日目(7/16):藻琴山(1000m、道渓百)⇒斜里温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-678378.html
六日目(7/17):斜里から定山渓温泉への移動のみで登山せず⇒定山渓温泉泊
七日目(7/18):札幌岳(1293m、道新/渓百)⇒昆布川温泉泊
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-678663.html
八日目(7/19):イワオヌプリ(1116m、道渓百)⇒ニセコ五色温泉立寄り
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-679594.html
お疲れさんどした<m(__)m>
隊長
コメント
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と私もですが。いいですね、斜里あたり。初めて斜里岳を見た時は感動しましたね、30年くらい前かな。私のほうの一号隊員が一緒でした。
朝食はそんなもんですよ 。お昼はそばと豚丼のようですね。
夕食のかれいの煮つけですが、そんなに肉厚のカレイはなんと華麗な!!
(もう一人の隊長みたい)
「君の名は」多すぎのようですが、私の花知識と半袖隊長のそれはほぼ同じレベル
です。
当日は斜里の街にいるのに、斜里岳はどこにあるんだ?状態でしたが、翌日はきれいに晴れ渡り、斜里岳がど〜んと鎮座している姿を見た時には、改めて、感動しました。
昼食は、豚丼/ブタの天ぷらがそれぞれソバとセットになった定食です。
地元の人気店のようで、サラリーマンの姿に加え、観光客の姿もありました。
斜里は沿岸の街だからでしょうか・・・煮付けもですが、刺身も「まいう〜」でしたよ。
「北の勝(きたのかつ)」という名の地酒(⇒根室ですが)も二杯頂戴しました
隊長
yamabeeryuさん、こんにちは
ゴゼンタチバナ、画像なのでサイズ感が分からないのですが、非常に大きく見えますね!
北アでみるゴゼンタチバナはお花が3cm位のものが多かったのですが、北海道のお花はサイズが大きいのでしょうか!?
気になったので感想前にコメントしてしまいました
質素な朝食…との事ですが、品数も多くちょっとずつ適量が食べられてすごく良さそうですね
いやいや、北アと同じサイズですよ、ゴゼンタチバナは。
北海道でデカいのはフキですね
あっちこっちに自生してますから、否が応でも目に入ります。
初めて北海道をレンタカーで巡った年にそう思いましたから
質素な食事・・・はビュッフェスタイルに対比したからです。
いわゆる「食べ放題」はイカンですね。
●どうしても食べ過ぎる⇒出発時刻が遅れる⇒満腹感が続いて歩く気にならない
これぐらいの朝食の方が望ましいです
隊長
二度目の北海道は、両親と車で道東を回ったんですが、麓から斜里岳が綺麗に見えたのを今でも覚えてます。
お昼定食セットのソバ、超大盛りですね 。写真を撮るタイミングが遅れたようにも見えますが。
曇天でも行けば1、行かなければ0。いつ再訪できるか分からないのでその差は大きい。山は逃げないとよく言われるが、人の命に限りあり、チャンスはできる限り活かす。
それはさておいて、ダニ!さほど藪を漕いだわけでもないのにすごいですね!藻琴山だけでしたか?
725駐車場からの景色、晴れてたら見られない幻想的ですごく綺麗で好きな景色です。
お疲れ様でした。
斜里に入った日は曇天で斜里岳はどこにあるんだろう?状態でしたが、一夜明けると街中からド〜ンと見えるんです。
今回の山旅の中で最高の天気の日でしたから、また青空に映えているのです。
左に目を向けると海別岳から羅臼岳へ・・・。
右に目を向ければ藻琴山・・・。
麓には青い麦畑・・・伊丹幸男でしたっけ?
斜里に比較的近い藻琴山や西別岳、武佐山は、地元では人気のハイキングコースだそうです。
藻琴山には山小屋まであって、次回(があるとすれば)はそのコースを周遊してみたいものです。
標高が低いから・・・とバカにしてると、北海道の山の好いところを見逃しちゃいますね
ダニ・・・いました
黒いのがズボンにくっつき、風呂場では首筋にくっついていました。
ダニを明確に見つけたのは藻琴山だけでした。
ただ、地元のsato_miuさんに拠れば、北海道ではダニ媒体の感染症で死亡例はないそうです。
隊長
登山を中断していた頃にフェリーで北海道に渡り岬と灯台めぐりで2度海岸線を一周しました。
斜里と言えば20キロにわたり直線が続く知床国道。
このあたりでは地元の車は一般道でも平気で100キロ超で飛ばしまくり。
そりゃあ信号のない交差点での衝突事故が多いはずだとおもいました。
羅臼から宇登呂へ超える知床峠、標高わずか740メートルですが峠はすでに森林限界ハイマツが茂り、縞枯のまるーい羅臼岳の眺めはまるで麦草と同じ眺め、八ツと植生が1500メートル違うことを実感しました。
標高1000でもこのお花、いやはや道東恐るべしですね。
斜里に限らず、真っ直ぐな道が多いですよね。
よく道民は「内地から来たドライバーはスピードを出し過ぎだ」と言うそうですが、80km近くで走る拙者を簡単に抜いて行くのは道民です(=レンタカーではない)。
シカとの衝突もよくあるようですが、スピードが出ていて避け切れないのではないでしょうか?
拙者は宇登呂〜羅臼間の知床道路はまだ走ったことはないんです。
羅臼岳の頂上に立った時も、晴れた日たけど雲が湧いて山麓は見えず
道東・道北の山は夏が短いですから、刹那的でもあります
隊長
翌日定山渓までの長距離運転もあったのに、わざわざ斜里まで来ていただきありがとうございました。行事があり仕事も休めなかったので、一緒に山に行くこともままならず残念でしたがお二人に再会出来て、本当に嬉しかったです♪
その上お土産までいただき、ご飯代も過分に出していただく事になってしまって、もうどうしてよいやら。次回お会いした時また美味しいビール飲みましょうね!楽しみにしています♪
いやぁ、天気が好いんだか悪いんだか・・・天気予報がコロコロ変わった割には、初志貫徹 で山旅を終えることが出来ました。
東京を出発する時は、夕張もウペペも天気が悪くて、後半にズラスことになるかもなぁ・・と思っていましたが、夕張の条件が悪い中でもまだマシ で、花を堪能できたところで、斜里への道は開かれました。
斜里の街は2008年に羅臼岳に登った折、そして2010年に斜里岳に登った折の二回、傍(=国道)を通ったけど、街中には行っていないように思うのです。
清里の街中は、斜里岳から下山して来て、じゃがいも焼酎をJAストアで買ったのでよく覚えているのですが・・・。
紹介して頂いたペンション?しれとこくらぶ、好い温泉でした(*^^)v
我々は食べずに出発しましたが、朝食も美味しそうで・・・
禁煙部屋がないのが残念ですが、次回も利用したいお宿です⇒⇒⇒何よりも安いのが嬉しい
定山渓に向かって、サッサと行かなければならないのに、青空に映える斜里岳や海別岳、知床連山、そして藻琴山を見ると、3回もクルマを止めてしまいました。
クルマのメーターを毎日記録していたので399kmと分かりましたが、今、改めて、北海道地図を見て斜里と稚内を見比べていますが、遠いですねぇ・・・。
拙者、利尻山に登った後、稚内から札幌まで、オロロン街道を運転したことを思い出しました。もっとも、1.5日に分けてですが
また、行きますよ〜
隊長
yamabeeryuさん、こんにちは。
午後の3時からでも登ってしまうのが凄いですね!
尊敬致します
君の名はのゆかりの地だけに今回は「君の名は」が連発ですね
真知子巻きならぬ手拭いでマコト巻きした写真が欲しかったな〜
空身でスタスタ歩いていてもダニってくっ付くんですか?
ホント噛まれないで良かったですね〜
午後3時に着いたのがダメなのです。
芽登温泉から藻琴山登山口までは、4時間もあれば到着する予定でした。
ところが、出発は遅いは、買い物して・食事して・・・とズルズル遅れてしまい、まさかの午後3時になる直前。
拙いナァとは思ったのですが、ここまで来たら登らぬわけにはいかぬ と小走り状態で行って帰って来ました。
これで天気が好かったら、山頂でももっと時間を使ってしまったところです。
そうなんです・・・美唄は「君の名は?」の聖地だったのです。
オマケに駅近くのそば屋に行ったら、以前来たことがある同じそば屋だったのでビックリ!そう言えば、今年は福島駅前でもm「君の名は?」を作曲した古関裕而氏の胸像にも巡り合ってますよ。
ダニにはびっくりしました。
帰りは小走りでしたからね。
でも、地元自治体ののHPを見ると「ダニに注意」ちゃんと書いてありました。
隊長
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