記録ID: 6795859
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍
明神東稜
2024年05月03日(金) ~
2024年05月06日(月)
GINZA_Nagano
その他2人
コースタイム
1日目
- 山行
- 10:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:00
4:00
540分
明神橋養魚場裏
13:00
60分
明神本峰
14:00
奥明神沢上コル
2日目
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 5:00
6:00
60分
奥明神沢上コル
7:00
60分
前穂山頂
8:00
60分
奥明神沢上コル・デポ回収
9:00
10:00
60分
岳沢小屋
11:00
小梨平
メンバ ;N野。T女史・K君(K山岳会)
5/03 朝6時に西国分寺で集合したのに、国立府中からすでに渋滞。その日は入山を諦めて上高地でまったり幕営。
5/04
4時前には撤収してさぁ出発、ってときになって、K君がリタイヤ申告。ずっとコロナっぽい咳鼻水が収まらず、止む無くとのこと。ここまで来て体調回復に賭けていた意気や好し、ってことにする。急遽2人Pとなり、軽量化のため4人テントのフライを預けてガス缶中1・乾燥食材のみとする。とはいえギアも要るので背負う重量は変わらない。
明神橋・養魚場裏から入る。踏み跡と赤テープはヘッデンでも追える程度。ひょうたん池のコルまで雪は皆無に等しく。主稜線のわずかな雪に幕営跡がある。明るい・暑い。真夏同様に雪がないガレた岩稜を冬靴アイゼンでフル装備背負って歩くのは、苦行を通り越してもはや酔狂。第一岸壁を超えると藪漕ぎまで出てくる。バットレスはカラカラの15mほどの一枚岩。フラットソールなら楽しそうだが、冬靴では足掛かりがないのでアイゼンで行かざるを得ない。さすがのT女史も空身アタックで荷揚げする。アイゼンでスメアなんてアクロバティックな登り、初めて見た。N野は背負って行く。傾斜が緩いので前爪+中爪の4本が効くが、スラブで掛かりが浅いので確かにスメアになってしまう。ガレの稜線を詰めて予定通り13時明神本峰着。
五峰に降りても幕地に雪がなさそうなのと2峰の上り返しが面倒なので、前穂に向かう。1時間位とはいえ、見えている分遠くに感じてガレ場の上りが堪える。懸垂2回で奥明神沢のコルに降りると、雪渓に下降のトレースとお助けロープが見える。14時。雪も安定して見える・雪崩れる程の積雪が無いので、岳沢下山を提案。T女史は前穂登頂を主張。お互いすっかり疲れ果ててるのに、岳沢ビールの誘惑にも屈しない。「少し上に幕地がありそう」との意見に軽く偵察したが、一見してスグには無い。それならば、ってんでコルの雪渓・シュルンド上部で幕地を開拓してみる。シュルンドを埋めて整地すると、辛うじて2人寝られる程度の平地ができた。雪渓全層が雪崩れない限り大丈夫そう。とはいえテントは4人用。2隅は完全に宙に浮いてる。背中の岩壁からカムでロープを張り、ポール交点を確保する。
入幕。中は二人で寝る分には十分に平らで硬いが、端の荷物は転がると落ちる。荷は一切合切吊っておく。酒とつまみでおなか一杯になり、夕食の麻婆春雨+アルファ米2二袋雑炊は食べきれず、残して早々に寝る。ハーネスはしないが、一応シュラフをスリングに通して換気口から入れたロープで確保(吊り革程度?)。
5/05
フライがなくとも十分暖かく・その分朝日が明るい。落ちることもなく熟睡していたが、無意識に体をずり上げていたようで、ずっと膝を立てて寝てた。荷を残置してアイゼンだけ手持ちして前穂山頂に向かう。10分も上がると平らな雪渓頭が現れ。「昨日整地した時間で着いていたね」と言いつつ、疲れてたし寝られたからいいぢゃん、で済ます。山頂にはツエルトビバークの単独が居て。前穂北尾根から昨夜泊り、本日は五峰に下るとのこと。大したものだ。
奥明神沢は急な下降。雪は堅かったが西面にしては陽が当たり、下部では腐り始めてる。空身の登山者とすれ違ったら声を掛けられ、よく見るとK君だった。K山岳会小梨平BC組と岳沢小屋まで散策に来て、ついでに迎えに登ってくれてたとのこと。早速T女史は荷を預け空身となる。小屋でBC組と合流・宴会。生ビールが旨い。
K君の空ザックに共同装備を預け、小梨平には身軽に降りる。すれ違うのは外人ばかり。「雪は多いの?」なんて聞いてくるけど、短パン運動靴でどこまで登る気なんだか?そんなにお気軽な散策ルートと紹介されてるのか? 小梨平BC着・まずは風呂。共同浴場は大学のとき垢で白濁してたのに入った記憶があるが。今はきれいでシャンプー・ドライヤーまである。対岸に明神穂高が広がる解放感ある幕地。ビールもロング缶350円を安く感じてしまう・食材も豊富。大判振る舞いで宴会再開。のんびり寝ても翌日は余裕で始発バスに乗り、渋滞も軽く昼には帰京できた。
5/03 朝6時に西国分寺で集合したのに、国立府中からすでに渋滞。その日は入山を諦めて上高地でまったり幕営。
5/04
4時前には撤収してさぁ出発、ってときになって、K君がリタイヤ申告。ずっとコロナっぽい咳鼻水が収まらず、止む無くとのこと。ここまで来て体調回復に賭けていた意気や好し、ってことにする。急遽2人Pとなり、軽量化のため4人テントのフライを預けてガス缶中1・乾燥食材のみとする。とはいえギアも要るので背負う重量は変わらない。
明神橋・養魚場裏から入る。踏み跡と赤テープはヘッデンでも追える程度。ひょうたん池のコルまで雪は皆無に等しく。主稜線のわずかな雪に幕営跡がある。明るい・暑い。真夏同様に雪がないガレた岩稜を冬靴アイゼンでフル装備背負って歩くのは、苦行を通り越してもはや酔狂。第一岸壁を超えると藪漕ぎまで出てくる。バットレスはカラカラの15mほどの一枚岩。フラットソールなら楽しそうだが、冬靴では足掛かりがないのでアイゼンで行かざるを得ない。さすがのT女史も空身アタックで荷揚げする。アイゼンでスメアなんてアクロバティックな登り、初めて見た。N野は背負って行く。傾斜が緩いので前爪+中爪の4本が効くが、スラブで掛かりが浅いので確かにスメアになってしまう。ガレの稜線を詰めて予定通り13時明神本峰着。
五峰に降りても幕地に雪がなさそうなのと2峰の上り返しが面倒なので、前穂に向かう。1時間位とはいえ、見えている分遠くに感じてガレ場の上りが堪える。懸垂2回で奥明神沢のコルに降りると、雪渓に下降のトレースとお助けロープが見える。14時。雪も安定して見える・雪崩れる程の積雪が無いので、岳沢下山を提案。T女史は前穂登頂を主張。お互いすっかり疲れ果ててるのに、岳沢ビールの誘惑にも屈しない。「少し上に幕地がありそう」との意見に軽く偵察したが、一見してスグには無い。それならば、ってんでコルの雪渓・シュルンド上部で幕地を開拓してみる。シュルンドを埋めて整地すると、辛うじて2人寝られる程度の平地ができた。雪渓全層が雪崩れない限り大丈夫そう。とはいえテントは4人用。2隅は完全に宙に浮いてる。背中の岩壁からカムでロープを張り、ポール交点を確保する。
入幕。中は二人で寝る分には十分に平らで硬いが、端の荷物は転がると落ちる。荷は一切合切吊っておく。酒とつまみでおなか一杯になり、夕食の麻婆春雨+アルファ米2二袋雑炊は食べきれず、残して早々に寝る。ハーネスはしないが、一応シュラフをスリングに通して換気口から入れたロープで確保(吊り革程度?)。
5/05
フライがなくとも十分暖かく・その分朝日が明るい。落ちることもなく熟睡していたが、無意識に体をずり上げていたようで、ずっと膝を立てて寝てた。荷を残置してアイゼンだけ手持ちして前穂山頂に向かう。10分も上がると平らな雪渓頭が現れ。「昨日整地した時間で着いていたね」と言いつつ、疲れてたし寝られたからいいぢゃん、で済ます。山頂にはツエルトビバークの単独が居て。前穂北尾根から昨夜泊り、本日は五峰に下るとのこと。大したものだ。
奥明神沢は急な下降。雪は堅かったが西面にしては陽が当たり、下部では腐り始めてる。空身の登山者とすれ違ったら声を掛けられ、よく見るとK君だった。K山岳会小梨平BC組と岳沢小屋まで散策に来て、ついでに迎えに登ってくれてたとのこと。早速T女史は荷を預け空身となる。小屋でBC組と合流・宴会。生ビールが旨い。
K君の空ザックに共同装備を預け、小梨平には身軽に降りる。すれ違うのは外人ばかり。「雪は多いの?」なんて聞いてくるけど、短パン運動靴でどこまで登る気なんだか?そんなにお気軽な散策ルートと紹介されてるのか? 小梨平BC着・まずは風呂。共同浴場は大学のとき垢で白濁してたのに入った記憶があるが。今はきれいでシャンプー・ドライヤーまである。対岸に明神穂高が広がる解放感ある幕地。ビールもロング缶350円を安く感じてしまう・食材も豊富。大判振る舞いで宴会再開。のんびり寝ても翌日は余裕で始発バスに乗り、渋滞も軽く昼には帰京できた。
天候 | 連日快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
養魚場裏とりつき赤テープあり。 |
写真
装備
共同装備 |
R45m1
ガス缶大中1(消費中1/2)。エスパース4人用。カム小さ目5個程度(実使用2)。ワカン・バイルなし。
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感想
所感;10時間行動を超えても、もうひと頑張りが効かなくなってきた。回復力が落ちてるのは、LSD(長時間走)2日連続を手抜きしてたせい・反省。
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