荒島岳 / アニバーサリーイブを百名山で!
- GPS
- 07:36
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,343m
- 下り
- 1,337m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 7:37
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
勝原スキー場〜シャクナゲ平は場所によって歩きにくいところあり。 もちが壁は岩場やクサリなどのある急登。滑落注意。 |
その他周辺情報 | 勝原スキー場跡より車で20分のところに九頭竜温泉あり |
写真
感想
このたび結婚20周年を迎えることと相成った。せっかくなので連休を取って記念に旅行でもすっかとなり、どうせなら遠征で登りに行こうという話で夫婦間のコンセンサスは比較的容易にまとまったのである。
目的地は当初は妙高か御嶽山がいいなと思っていたのだが、5月はどちらも結構な残雪があるようなので断念。大阪から比較的近い福井の百名山・荒島岳に登り、晩は石川県で泊まろうということに決定する。
夜中の3時に堺を出発、近畿道から第二京阪、京滋バイパス、名神から北陸道と明けてゆく高速を爆走して福井へ。北鯖江PAで朝メシを食って中部縦貫道へ入り勝原(かどはら)へ向かう。
荒島岳は大野富士とも呼ばれる日本百名山の一座で、平安時代の書物にも「阿羅志摩我多気(あらしまがたけ)」との記載がある。大昔の巨大カルデラ火山が2000万年ものあいだ浸食された残骸の一部がこの荒島岳なのだそうだ。
6時半に登山口の勝原スキー場跡に到着、トイレをすませ装備を整えて6:50登山開始。
初っ端はコンクリート舗装されたダラダラ長い上り坂。写真ではわかりにくいがまあまあの傾斜だ。これは帰ってくる時しんどいぞ〜。
舗装路を10分ほど登れば今度は岩くずがゴロゴロ転がるとても歩きにくい山道となる。これも帰ってくる時にヒザや足首にきそうだ。
7:30にリフトの残骸があるリフト終点跡に到着。「荒島岳登山口」と書かれた立派な標識が立っていてズッこける。いや今までの道は何やってん。スキー場が営業していたころはここまでリフトで上がって来れた名残なのだろうか。
リフト跡から上はドログチョ粘土の道。靴もストックもズルズル滑る。これまた下りが思いやられる。標高800mより上は日当たりと風通しが良い場所が増えて多少は地面が乾いて歩きやすくなる。
途中「トトロの木」と看板のある木の根っこの残骸のようなものがあるが、一体なにがどうトトロなのかどの角度から見ても一向にわからない。誰か詳しい人教えて。
標高1,015mと標識のある深谷の頭からは若干傾斜が緩やかになり、美しいブナの森を抜けてゆく歩きやすい快適な道が続く。小さなピークを越えて下ればシャクナゲ平に向かって恐怖の急登が始まる。
偽シャクナゲ平にガッカリさせられながら鬼のような急坂をゼエゼエ言って登り切り、9時にシャクナゲ平に到着。中出(なかんで)コースや佐開(さびらき)コースと合流する、荒島岳登山の要衝だ。
シャクナゲ平から少し下って登り返すと「この先滑落死亡事故多発」みたいな看板があり、長いクサリが登場すればいよいよ荒島岳の核心部、もちが壁の登りとなる。
道が崩落している箇所や岩場の登攀など文字通り壁のごとき急登。技術的にはさほど難しいわけではないので、三点支持など基本を押さえていれば通過に問題はなさそうだが、木の根や岩を掴んでよじ登ったりと両手を使うことが多いのでストックは片付けて臨むことを推奨する。
もちが壁を越えて標識の立つ前荒島岳のピークを過ぎると、目の前に荒島岳の山頂が大きく姿を現す。
10時、荒島岳(1523m)登頂。
山頂は360度の展望で、雪をまとった白山の雄姿が素晴らしい。登ってきた方向を見れば、小荒島岳の向こうに田んぼや麦畑がパッチワークのように広がる大野平野が見渡せる。
15分ほど写真を撮ったり他の登山者と山談義に花を咲かせたりして山頂を後にする。
山頂からシャクナゲ平への下りがこれまた時間がかかった。もちが壁の下りでペースが上がらず、また次から次へと登ってくる登山者に道を譲り、または先ほどまでは山頂部に雲がかかっていた白山の雲が徐々に取れていき、その都度いちいち写真を撮っていたりして、手元の地図ではCT40分書かれているところを1時間以上かかった。って登りよりも遅いやないかい。
シャクナゲ平に戻り、そこから小荒島岳へ寄り道していく。シャクナゲ平からコアラへは緩やかで歩きやすい道を20分ほど歩き、分岐から2〜3分頑張って登れば到着する。
10:45、小荒島岳(1,186m)登頂。
ここから仰ぎ見る荒島岳の姿が秀麗で雄々しい。この景色を見たくてやってきた。勝原コースや佐開コースで登山する方も時間に余裕があるならぜひ立ち寄られることをおすすめしたい。
コアラ山頂で写真を撮り、またシャクナゲ平へと戻る。本当はコアラで荒島岳を眺めながらお昼にしようと考えていたのだが、山頂は開けていて木陰が皆無なため、日当たりが良すぎるのだ。今日みたいな日差しが強い日はちょっと暑い。
本日3度目のシャクナゲ平でランチタイム。今日のお昼は多賀SAで買ってきた柿の葉寿司とサーモン巻き。美味かった。
昼メシを食って下山にかかる。急坂をのろのろと下り、ドログチャ粘土に足を滑らせ、岩くず地帯で足首と膝に負担をかけ、コンクリート急坂でとどめをさされながらも14時半に駐車場に戻ってくる。トイレ前に水道とタワシが備え付けられていることに感謝しながら粘土地帯で泥だらけになった登山靴を軽く洗って勝原を後にする。
このまま宿へ直行してもよかったのだが、意外と時間が余ったので勝原から20分ほど車を走らせたところにある九頭竜温泉というところに汗を流しに行く。サッパリした後はそこから15kmほど上流にある九頭竜ダムを見学に行く。九頭竜ダムは堤高128mのロックフィル式ダム。なかなかの迫力だ。これだけの岩石を持ってきて積み上げるのは大変であったろうな。
それから石川県加賀市に向かい、片山津温泉にて宿泊する。北陸の海の幸と地酒を堪能する。長距離運転と登山の疲れからかめっさよう寝た。
翌日は我谷吊橋や東尋坊などを観光し、小浜まで足を伸ばして海鮮丼を食って堺へ帰る。楽しかった。
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