禿岳西面 矢櫃沢
![情報量の目安: A](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_A2.png)
- GPS
- 05:05
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 1,035m
- 下り
- 1,040m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
最上川水系 絹出川 水無沢川 矢櫃沢 体感2級上 水量少ない ラバー△ 魚影なし 雪渓なし ■アプローチ 最上銚子登山口から林道を少し戻ると、沢に向かって降りていく林道があり、1つ目の短い橋の袂から楽に入渓出来る。 歩き出しから入渓まで7分程。 ■矢櫃沢遡行 入渓した場所は二俣になっており、左は東ノ沢、右が今回遡行する矢櫃沢である。 壊れたミニ堰堤を越えて行くと早速小滝に迎えられ、いい渓相を醸し出している。 沢床や岩質は禿岳東側の沢と同じようで、ラバーだとヌメる。 堰堤を左岸から巻くと沢は伏流になり不安になるが、水流はすぐに復活する。 小滝を何個か越えると、やはり滝が出た。 最初に8m、10m。二俣を右に入ると8m、10m、10mと続き、ここまでがこの沢のハイライトだろう。 全ての滝が直登出来るが、滑りと脆さ、シャワーもあるので、ザイルのタイミングは慎重に判断したい。 その先の二俣を左に入るとゴルジュ地形になってくるが、滝は小滝だけで、ゴーロゴルジュの渓相だ。 あとは源頭かなと思って遡行を進めると、滑りと脆さが一層強くなってきた終盤に、やはり禿らしいいやらしい滝が何個か続き、慎重に丁寧に登る。 この辺りの突破がこの沢の核心か。 最後は水が枯れた沢型を追うとスラブが出現。 最初の枯滝を越えた後はスラブと灌木帯の境目を登り詰め、藪漕ぎ1分で登山道合流。 合流した場所は山頂の少し手前、1220m付近だった。 ■下山は一般登山道を銚子口へ50分程。 |
写真
装備
個人装備 |
30mザイル ガチャ類 ビバーク装備
|
---|
感想
禿岳の沢登りとして対象となっている沢は全て東面に集中しており、雪崩で磨かれた急峻な地形は、登攀要素満載の遡行しがいのある沢を多く作り出している。
一方、最上側の西面は沢登りの記録は一切なく、東面の開けて明るい雰囲気とは逆に謎に包まれた流域となっている。
だが、禿岳山頂までは東面同様に短い距離で一気に標高を上げる。
地形図を見ると、その急な尾根に食い込むように何本か沢が走っており、実に興味深い。
以前、禿岳西面のバリエーション尾根を冬に何度か歩いた時にまず気になったのが、今回遡行した矢櫃沢だ。
滝はあるはずだと確信はしていたが、心配なのは水量。
元々禿岳は水量が少ない山域であり、渇水期には枯れる事もある。
矢櫃沢ももしかしたら枯れ沢なんじゃないかと心配したが、水量は少ないものの水は流れていて一安心。
そして思った通り、いい滝が続いた時は心躍った。
渓相も良い。禿らしい素晴らしい沢がそこにはあった。
そして終盤に現れた、これまた禿らしい癖のあるいやらしい悪滝の数々を前にした時は、口からは悪態が出るが、内心は何か嬉しさすら感じた。
禿の矢櫃沢は面白い沢だった。
大滝も無く距離も短いので2級くらいかと思うが、甘く見て2級上ってとこか。
禿岳山頂では、登山者と会話を楽しみながらのんびり過ごす事が出来て、より充実度は増した。
当初の予定では、物足りなかったら東ノ沢を下降しようと思ってルートを作っていたが、矢櫃沢だけでそれなりに満足したので下山は登山道を利用。
今週は家でゆっくりしようと思っていたが、真夏日となったこんな日に家にいる訳にはいかない。
いよいよ夏本番と行きたい所だが、来週末からはどうやら梅雨入りらしいので、梅雨前の貴重な一本となれば幸いである。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
mooreeさんのことだから、土曜日はどこか面白そうなところに行ってるんじゃないかと話をしていました。
禿の沢は詰めが一癖あって面白いですよね。
私も今期中には不動沢、小倉ノ沢を遡行しなきゃです💦
矢櫃沢と聞くと、あの矢櫃沢を思い浮かべて背筋が少しピリっとしますが、禿の矢櫃沢も中々面白かったです😊
東面の沢の方が切れ込みは深いですが、雪渓ももはや消えてるんじゃないですかね。
記録楽しみにしてますぜ👍
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する