光徳から太郎山周回
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- GPS
- 08:18
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,275m
- 下り
- 1,283m
コースタイム
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 8:19
天候 | 晴れ、平地の最低気温14℃、最高気温28℃、風速2〜3m |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・小太郎山から太郎山へ向かう岩場で落ちると怖いところがある ・山全体に水気がなく、水場が期待できない |
その他周辺情報 | 日光和の代温泉やしおの湯¥700 アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉)、露天風呂あり |
写真
感想
日光連山は、去年の同時期に田代山・帝釈山から見たときに存在を意識しました。
日光連山、燧ヶ岳、会津駒ヶ岳、越後三山と左から右に並んでいて、日本海に近づくにつれて、標高は低くなるけど雪が多いという逆転現象を目の当たりにしました。
それで「東北の山より圧倒的に標高が高いけど日本海から遠いためか雪が残らない」という印象を持ちました。
こんかい実際に行ってみて、感じた違いは以下の通りです。
● 山全体の水気・保水能力について
はじめに、これは梅雨入りが遅くて華厳の滝の細さがニュースになるほどで、かつ前日に雨があった状況での話しです。
涸沼やお花畑は、東北だと湖沼か湿原になります。一切経山の魔女の瞳とか焼石岳の焼石沼など。…のハズが乾燥化した草原なのが不思議でした。
最後の林道歩きでは太郎山、大真名子山、男体山の山腹をぐるりと回ったわけですが、一本の水流もありませんでした。これも驚愕の事態でした。
標高が近い鳥海山(2236m)を例にとると、標高1600m部分は水流がワシャワシャです。雪のない秋でもです。登山道が沢を通らなくても、遠くから「ゴー」という巨大な音を耳にします。それが全くないとは…!?
林道歩きは長かったので、今まで歩いてきた山の頂上からの距離と水気(湧き水、大小の沢、湖沼、名もない水たまりの数々)を思い出していました。
吾妻連峰や蔵王連峰も水気は乏しいけど、頂上から500m下を数キロ横移動すれば、何らかの沢にはぶち当たるでしょう。それか小さな湿地帯や水たまりに。そもそも頂上部の湿原、湖沼の有無の違いがあります。
今回の山は、山体は巨大で緑も豊かなのに、とにかく水流がありません。
岩盤の上に広大な笹藪が乗っていると、岩の上をチョロチョロと水が垂れているものですが、ミヤコザサの藪には湧き水がありません。
「この山に降った雨は植物に全部吸収されるのかな?」「それか全部地下に流れて中禅寺湖に集まるのかな?」などと疑問だらけでした。
たぶん溶岩ドームとしての形や地質、それに応じた植生(樹々の保水能力)がそうさせるんでしょう。
これは小屋泊を考えるときの水場の問題に直結します。志津避難小屋に泊まって他の山にも登るって計画がありました。でも地図に「水場は当てにできない」とあって、ムムムと考え直しました。
またいったん大雨が降ったときは土石流が発生しやすいのかもしれません。そんな痕跡をあちこちで見ました。「薙」と呼ばれるガレ場はその代表かと思います。土石流対策は必要かな。
● 標高の高さによる気候の違い
水場がなく山の形的に登り下りの行程も厳しそうということで、最初は不安が大きかったです。でも標高が高いので気温も低く、一日を通じて熱中症の心配はありませんでした。というか寒いくらいでした。その点は登山者に優しい山でした。
日光の山にはこれからも登っていきますが、この水気の違い、気候の違いを念頭に置いておきます。
● ニホンジカも
登山中に二回見ました。そして帰りのドライブで、路上をうろついているニホンジカに3回遭遇しました。鬼怒川温泉〜川治温泉の間、川治温泉〜中三依温泉の間、上三依の民家の傍でです。そのたびに急停車してやり過ごしました。
ガードレールのない森林地帯で、「いかにも野生動物が徘徊してそう」と警戒していたらその通りでした。栃木・福島の県境ではスピードは出せません。
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