丁山地 杉倉沢遡行 湯ノ沢(五階ノ滝)下降
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- GPS
- 07:18
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 900m
- 下り
- 927m
コースタイム
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 7:18
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
スペースは5台分くらい。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
小吉川水系 笹子川 丁川支流 大火沢 杉倉沢 体感2級(杉倉滝を巻くなら2級下) 水量少ない フェルトまずまず 魚影あり 雪渓なし ■アプローチ 林道二又の駐車地点から左の林道へ進む。この林道は大火沢の右岸に付けられた林道で、しばらく進むと右の眼下に大火沢の流れが見える。 林道を進み過ぎると沢から離れて行ってしまうので、頃合いを見て斜面を下り大火沢へ入渓。 歩き出しから入渓まで20分。 ■大火沢 杉倉沢遡行 入渓地点は河原。410mの杉倉沢出合いまでは、穏やかな渓相の中に5mの滝が1個あるだけである。 左岸から出合う杉倉沢には5mの滝が架かり、容易に越えて行く。 ナメを少し行くと2段15m滝。 右壁に可能性はあるが、ここは左岸から巻き。 その先にこの沢最大の滝、2段70mの杉倉ノ滝が登場。 この日は水量が少なくやや迫力に欠けたが、それでも周囲の雰囲気を飲み込む存在感と威圧感を持つ素晴らしい滝である。 下段30mは中央から右に向かってフリーで登る。 上段40mは、下部が立っており悪いので、左岸を10m程巻き登り、あまり上に行く前にトラバースして滝に復帰。 立木に支点を取って上段の途中から登攀開始。 ハイステップ系の登りだが、水線右がホールドがあり快適に登れる。+くらい。 リスも所々にありハーケン2枚と灌木1ヶ所でランニング。 ロープスケールでちょうど30mの快適登攀であった。 杉倉ノ滝の上は、ナメ滝がこれまた50m程続き素晴らしい。上部は傾斜が立ってくるのでスリップ注意。 その後は難しい所はなく、源頭の雰囲気。 詰めは、1ヶ所分岐を見過ごしてしまい予定してたルートではなかったが、藪漕ぎ15分程で観音森北西側の少ピークに合流。登山道は少し藪っぽい。 ■湯ノ沢(五階ノ滝)下降 観音森手前のコルから湯ノ沢目指して藪を下る。10分も下ると沢型を発見し、スムーズに下降に入る。 こちらもナメ床が多く、スリップに注意しながら順調に下ると、600m二俣に40mの大滝が両門の滝で現れた。 ここは両門の滝の中間を懸垂下降。 滝下に降り立って両門の滝を見上げると、中々お目にかかれない素晴らしい空間である。 そこからも釜を持った連瀑帯を巻き下ったり釜に飛び込んだりしながら下降。この辺りが五階ノ滝と呼ばれる連瀑帯だろう。滝下から見上げると、釜を持った小滝の連瀑がちょうど5本架かっていて見事な渓相だ。 後は難所はなく、本流の丁川に合流するが、丁川に合流する手前から右岸の踏み跡に上がり、そのまま踏み跡を辿ると林道に出る。 林道を30分程歩けば駐車地点となる。 *因みに、下降した五階ノ滝が架かる湯ノ沢だが、この「湯ノ沢」という名前は現地の丁岳登山口にある看板に表記されていた名称である。 滝ペディアでは、この沢を「水無沢」と記載されているが、今回は現地の看板に従って「湯ノ沢」とさせて頂いた。 |
写真
感想
初丁山地です。今をトキメクくまモンのメッカ秋田の山、しかも少し前まではタケノコシーズンだっただけに緊張感半端ありません。
秋田のマイナーな山域だけに何となく鬱蒼とした森の雰囲気を想像していましたが、予想に反して開放感ある明るい渓相。適度な滝とナメの配置に大滝もあり飽きずに回ることが出来、心配していた熊との出合も無く後泊宴会ではヤマメの骨酒まで思う存分楽しんで梅雨入り前に最高の沢旅となりました。
この週末は予定が二転三転したが、結局またヒノトに来てしまった。
沢泊の予定も立てていたが、日曜日は雨っぽいので日帰りに変更。
下山したらキャンプ場で宴会しようとなり、出発前から頭の中はビールと肉の事しかなかった。
今回遡行した杉倉沢は、滝屋の記録では70mの大滝があるとの事なので、アブミも持って登る気満々でスタート。
行程が短いので、下降には地形図にも載っている五階ノ滝の湯ノ沢を下降する事にした。
杉倉ノ滝70mは素晴らしかった。
やはり水量が少なく迫力には欠けたが、それでもその存在感と威圧感は充分であり、これは水量が多い時はとんでもないだろうなと、想像するのは容易かった。
10m程の巻きはあったが、水量が少なかったおかげか滝身を直登出来たのは大きい収穫だった。
水が少ないんだからもっと大胆に登れた気もしないでもないが・・・。
そして下降に使った湯ノ沢がまた素晴らしかった。
40mの両門の滝が出た時は思わず声が上がり、1番に滝下まで懸垂した後はみんなが降りてくるまで2本の大滝を存分に眺め、写真に残した。
そこからの五階ノ滝と呼ばれる連瀑帯も、また素晴らしい。
五階ノ滝から上の両門の滝までがこの沢のハイライトであるが、ここを遡行した場合は一筋縄ではいかないだろう。
大滝を含め直登の可能性はあると思うが、中々シビアな登攀になると思う。
杉倉沢を詰めて登山道に出るまでは、下山後の宴会が楽しみ過ぎて帰りは登山道にしようかと一瞬思っていたが、予定通り湯ノ沢を下降して大正解だった。
杉倉滝の登攀、大ナメ滝、藪漕ぎ、両門の滝懸垂下降、五階ノ滝と、見所、遊び所は満載であり、グレード以上の満足度と楽しさがあった。
こんな最高な1日の後の宴会はそれはもう只々楽しくて、ただのダメオヤジの集団と化したのは、もはや言うまでもない。
コメント
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今回はたまたま熊さんには会いませんでしたが、居ることは間違いないです。
登山道しか歩かない(歩けない)我々一般ハイカーには味わえない楽しみが沢登にはあるのでしょうね。
これからもレコでバーチャル沢登り楽しませてください!
コメントありがとうございます😊
kenさんは秋田でしたね。丁は中々コアな山域で人もあまり入りませんが、だからこそ原始的な雰囲気が残り、とても魅力ある山域ですね。
熊の気配がビンビン伝わってくるのも、それもまた丁の魅力でしょう。
多分これからもまたお邪魔すると思います😁
ありがとうございました。
短い遡行距離とは言え、この内容で2級ですか💦
個人的にはヌメリ沢が苦手なので、私にはハードルが高そうです😥
今回も団栗さんと行った金引沢同様、滑りはありましたが、やっぱりこの流域はフェルト向きですね〜。
大滝登攀も、フェルトだとさほど気にならなかったです。ラバーは怖かったと思いますが😁
梅雨入っちゃいましたね☔
梅雨の晴れ間に期待しましょう!
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