神室連峰 東荒倉沢第4ルンゼ
- GPS
- 10:10
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,462m
- 下り
- 1,461m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
最上川水系 小国川 東荒倉沢第4ルンゼ 体感3級 ラバー△ 水量多め 雪渓なし ■アプローチ 東荒倉沢に入渓する場合、右岸からのアプローチと左岸からのアプローチの2パターンあるが、今回は左岸側からアプローチ。 駐車地点から刀場沢に架かる橋を渡り、林道をしばらく歩くと堰堤に向かって薄い踏み跡が伸びている。 刀場沢の堰堤を対岸に向かって渡渉し、少し藪を漕ぐと東荒倉沢の左岸斜面に薄い踏み跡が出てくるので、これを辿り堰堤を巻くと自然に東荒倉沢に入渓出来る。 歩き出しから入渓まで30分程。 右岸からのアプローチと時間は変わらないが、左岸からの方が歩きやすい。 ■東荒倉沢第4ルンゼ遡行 小さい堰堤を右岸から越えると左俣との出合いになり右へ進む。 最初は倒木が目立ち少し荒れているが、連瀑帯が始まるとスッキリして遡行しやすくなる。 とにかく滝のオンパレードだが、登りやすい滝がほとんどで快適に越えて行ける。 430m付近で左岸から滝で出合うのが第1ルンゼ。 ここは直進。 その後も滝は途切れる事なく続き、ガンガン直登して行き、かなりの爽快感だ。 左岸から流れ落ちる枝沢の滝を見送ると、すぐに左岸から2段の滝が落ちている。 これが第2、第3ルンゼ。 ここを左に進むとすぐにまた滝が架かる二俣になり、左が第6、右が第4、第5ルンゼとなる。 この辺りは変則的な三俣、下の枝沢の滝も入れると四俣のようになっており、かなり複雑な地形なので、遡行したい沢を間違えないようにしっかりとした読図が必要である。 第4第5ルンゼに入ってからも滝は相変わらず続くが、中には大きな滝も増えてきて、さらには滑りも出てくるのでザイルを出す滝も増えてきた。 遥か前方に目立つ岩峰が見えてくると、沢はさらに険しさを増す。 まずは2段20m。 滑りと脆さがあるが、水線左から、ばにこ渾身のリード。+。 そして間髪入れずにこの沢最大の核心部に突入する。 下からも見えていた岩峰を、鋭くぶった斬ったゴルジュの空間に大滝が何本も架かっている。 下から見えるのは、まずは2段30m。 1段目は水線左から取り付きシャワーを浴びて落口へ。卦蕁 2段目も水線左から取り付き上部でシャワー浴びて左岸の乾いたスラブへ。ここが核心、元蕁 そのままスラブを登り灌木で支点。残置はスラブに錆びついたリングボルトのみ。 スラブ途中から、その上のゴルジュの中にさらに悪そうな滝が見えるので、2P目は右のボロボロルンゼを攀じり、そのまま灌木から巻きに入るが、ボロボロルンゼがかなり悪く時間を食った。 岩峰の真っ只中なので、巻きもとにかく悪い。 ようやく巻いて沢に復帰。滝の落口を見ると悪そうな滝頭が見えた。登った滝から合わせると、3段50mか4段60mかその辺りだろう。 そして沢に復帰した場所はまだゴルジュ。しかも最狭のぶった斬りゴルジュの中に最後の大物20mが現れた。ここの空間は圧巻。 20m滝は登る気力はもうすでに失くなっていたので左岸巻きしたが、登攀は可能だと思う。ただドシャワーの+以上はありそう。因みに巻きも悪い。 ようやく巻いて沢に復帰すると、核心は越えてすでにボサ沢になっていた。 そして、第4ルンゼと第5ルンゼの分岐がこの先にある。 全ての核心を越えての分岐なので、もはや第4でも第5でもどちらでも良く、藪漕ぎが少なそうな第4に入り、滑ったナメ滝を何個か越えて、藪を避けながら源頭を進み、最後は数分の藪漕ぎで登山道合流。 詰め上げた場所はコルから少し八森山側に寄った場所だった。 ■下山 一般登山道を90分程。 |
写真
装備
個人装備 |
30mザイル ガチャ類 ビバーク装備
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感想
モーリさんが今週は東荒倉沢の第5ルンゼに行こうかなと言っていたので便乗しました( ̄∇ ̄*)ゞ
去年、梅雨入り前に第6ルンゼに行った時は雪渓がありまだ時期が早い感じだった。
8月に行った時は渇水していて沢登りと言うより岩登りだった。
今年はちょうどいいかも!と期待して向かう。
雨が降った後のせいか水量は少し多い気もするけど、こんなもんだろうと進む。
三俣までは、昨年も来ているためサクサク。
第2と第3ルンゼの入口を見て、未知の世界へ突入。
ワクワクしながら進むとドドーンと大きめのが出てくる。
立派ねー♪とウキウキ。ここでロープを出してモーリさんがリードをする。
それを過ぎるとまた大きいのが出てきた。
様子見に突入。意外とヌメるし、岩も落ちてきそうで怖いのでロープを付ける。ビビりの私は2枚ハーケンを打って補強(笑)
そこを、すぎるとヤバそうなのが出てきた!
ここはモーリさんが奮闘。私はピーターパンになった(笑)誰かに見てもらいたかった。
かなりウケる絵面になっていたのは間違いない(笑)
この確信の3段と奥の滝を越えると第5と第4ルンゼの分岐になりボサっとした沢状に。
登山体系では第4ルンゼには20mの滝が2つあるような事を書いてた気がしたけど、見るかぎりなさそうな感じ。
たぶん下で奮闘した滝の事なのかもしれないとモーリさんと推測する。
きっと第5に行ってもヌメっとした滝とボサっとした感じで最後は激薮になると思ったので急遽、第4ルンゼに変更し稜線に抜けました。あとは登山道を降りる。
第1、第2、第4、第6と行って感想としては、第4・第5ルンゼが1番難しいような感じがした。
この辺の沢は恐らく水量がない時はヌメリ地獄だと思うのである程度水量がある時期に行く方が楽しいと思った。
神室連峰八森山のルンゼ群へ再び。
東荒倉沢のルンゼ群を、もはやコンプリート間近のバニーと遡行。
2年前に遡行した第1ルンゼが素晴らしく、難易度も同等レベルだと思っていたが、第4第5ルンゼはワンランク上だった。
滝の登攀と巻きに時間をかけ過ぎてしまい少々長引いてしまったが、第4第5ルンゼはとにかく素晴らしい沢だった。
上部の岩峰ぶった斬りゴルジュはまさに圧巻。
神室連峰屈指のゴルジュ帯が、ここ東荒倉沢の第4第5ルンゼにあったのだ。
大滝が架かる極狭ゴルジュを完全水線突破する事は出来なかったが、それを見れただけで満足。
それ程素晴らしい空間だった。
何故遡行記録がないのか・・・。
ここは絶対オススメである。
コメント
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私が最初に東荒倉沢を紹介された時は、登攀対象となるのは第一、第三、第五と教わりました。やっぱり第五も素晴らしい渓相ですね。
第二は第三と、第四は第五と詰めが少し変わるだけなので、あとは第三を遡行すればほぼコンプリートと言って良いと思います。
禿についでコンプリートを目指して下さい😊
第4第5ルンゼは予想以上の沢でしたよ😅
核心では久々に痺れました。
東荒倉沢のルンゼ群はもっと遡行されてもいいと思いますが、なんかうちらしか行ってないような・・・笑
この記録できっと遡行者が増えると思いますよ♪
これは行ってみたいです!!
記録、ありがとございます
めっちゃオススメ!ある程度水量ある時の方が快適だと思うよ〜👍
神室界隈は初心者も楽しめる沢や上級者も楽しめる沢もあるのに
あんまリ行く人がいないですよね(´・ω・`)
もっと遡行する人が増えたらいいのに。。。
良き沢でしたな😊
次は第3だね!
第3に行くはずがいつの間にか第2に行ってたからどこで間違えたか調べねば!(笑)
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