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記録ID: 724434
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ハイキング
大雪山

ニセイカウシュッペ山(古川林道終点よりピストン〜秋晴れと紅葉のご褒美!)

2015年09月21日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
11.0km
登り
789m
下り
778m

コースタイム

日帰り
山行
4:58
休憩
0:51
合計
5:49
6:09
6:16
32
「あと4km」地点
6:48
5
「あと3km」地点
6:53
33
展望台
7:26
4
「あと2km」地点
7:30
7:32
33
8:05
8:10
11
大槍手前・展望ポイント
8:21
8:25
21
大槍北
9:06
9:08
21
最高点ピーク
9:29
31
大槍北
10:00
10:04
18
10:22
10:31
23
展望台
10:54
25
「あと4km」地点
天候 朝方快晴、のち時々曇り
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
上川より国道273号中越の手前を沢沿い林道へ右折(入り口に「ニセカウ登山口」標識あり)。間もなく未舗装ダート道、水溜り・雨裂は多いものの、特段の通行困難箇所ナシ(夜間は野生シカの飛び出し注意)。コンビニは上川駅近くのセイコマート、国道39号沿いのセブイレが最終。林道終点の登山口に車十数台分の駐車スペース・登山ポストあり。(トイレ・水場ナシ)
コース状況/
危険箇所等
コース中、1km毎に標識あり、ルートも明瞭で特段の危険箇所ナシ。見晴台から大槍北までの巻き道途中、幅の狭い岩場(ロープあり)では足元滑りやすく、すれ違い注意。
その他周辺情報 上川周辺には日帰り温泉等なし、層雲峡方面に多数。
前日、登山口へ向かう途中、クルマで三国峠越え。左が未踏のウペペサンケ、右の絶頂を雲に隠してるのが東大雪の名峰・ニペソツ。里からは見えにくい山です。
2015年09月20日 16:52撮影 by  SBM303SH, SHARP
2
9/20 16:52
前日、登山口へ向かう途中、クルマで三国峠越え。左が未踏のウペペサンケ、右の絶頂を雲に隠してるのが東大雪の名峰・ニペソツ。里からは見えにくい山です。
層雲峡でほぼ日が暮れました。さっきまで小雨、今は月も出てます。ここでフロ&着替え。
2015年09月20日 17:41撮影 by  SBM303SH, SHARP
9/20 17:41
層雲峡でほぼ日が暮れました。さっきまで小雨、今は月も出てます。ここでフロ&着替え。
上川森林管理署に教えてもらったカギ番号でゲート通過。
2015年09月20日 21:27撮影 by  SBM303SH, SHARP
9/20 21:27
上川森林管理署に教えてもらったカギ番号でゲート通過。
…と思ったら、本日は鍵かかってませんでした!
2015年09月20日 21:30撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/20 21:30
…と思ったら、本日は鍵かかってませんでした!
目指すニセカウに朝焼けの雲が。
2015年09月21日 05:15撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 5:15
目指すニセカウに朝焼けの雲が。
穏やかな登山口ですが、さすが北大雪エリア、クマの顔がリアル!
2015年09月21日 05:28撮影 by  SBM303SH, SHARP
9/21 5:28
穏やかな登山口ですが、さすが北大雪エリア、クマの顔がリアル!
一瞬クマかと思ったら切り株でした。紅葉ゾーンに入ったようです。
2015年09月21日 05:35撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 5:35
一瞬クマかと思ったら切り株でした。紅葉ゾーンに入ったようです。
あと4km地点。朝のファーストピッチは疲れがちのため、ここで休憩。。
2015年09月21日 06:08撮影 by  SBM303SH, SHARP
9/21 6:08
あと4km地点。朝のファーストピッチは疲れがちのため、ここで休憩。。
大槍とニセカウの間から、神々しい御来光!
2015年09月21日 06:21撮影 by  SBM303SH, SHARP
9/21 6:21
大槍とニセカウの間から、神々しい御来光!
朝陽に映え、黄葉の木々にも精気がみなぎる感じです。
2015年09月21日 06:23撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 6:23
朝陽に映え、黄葉の木々にも精気がみなぎる感じです。
険しい山容の大槍の後ろに、前衛峰&ニセカウご本尊登場!
2015年09月21日 07:06撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 7:06
険しい山容の大槍の後ろに、前衛峰&ニセカウご本尊登場!
それにしても気持ちの良い稜線です。
2015年09月21日 07:08撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 7:08
それにしても気持ちの良い稜線です。
今が紅葉真っ盛り!
2015年09月21日 07:14撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 7:14
今が紅葉真っ盛り!
これまで相性の悪かった大雪連峰の展望も、本日はバッチリです!!
2015年09月21日 07:19撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 7:19
これまで相性の悪かった大雪連峰の展望も、本日はバッチリです!!
こちらはトムラウシ方面?
2015年09月21日 07:21撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 7:21
こちらはトムラウシ方面?
見晴台。大槍が眼前に立ちはだかりますが、北側を巻いていきます。
2015年09月21日 07:29撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 7:29
見晴台。大槍が眼前に立ちはだかりますが、北側を巻いていきます。
目指すニセカウがグッと近づきました。
2015年09月21日 07:52撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 7:52
目指すニセカウがグッと近づきました。
大槍を巻き、いきなりアンギラス登場!!
2015年09月21日 08:19撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 8:19
大槍を巻き、いきなりアンギラス登場!!
こちら前衛峰。立派なピークですね。
2015年09月21日 08:20撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 8:20
こちら前衛峰。立派なピークですね。
こちらが目指すニセカウご本尊。一瞬ガスがかかりましたが、またスッキリ晴れてます。
2015年09月21日 08:20撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 8:20
こちらが目指すニセカウご本尊。一瞬ガスがかかりましたが、またスッキリ晴れてます。
アンギラスの後ろに、東大雪~十勝方面の山々。
2015年09月21日 08:37撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 8:37
アンギラスの後ろに、東大雪~十勝方面の山々。
ニセカウ山頂到着!パノラマその1、大槍方面。
2015年09月21日 08:46撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 8:46
ニセカウ山頂到着!パノラマその1、大槍方面。
パノラマその2。トムラウシ、十勝方面。
2015年09月21日 08:47撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 8:47
パノラマその2。トムラウシ、十勝方面。
パノラマその3。こちらは東大雪。
2015年09月21日 08:48撮影 by  SBM303SH, SHARP
9/21 8:48
パノラマその3。こちらは東大雪。
下山前に、自撮り1枚。
2015年09月21日 09:00撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 9:00
下山前に、自撮り1枚。
もう一つのピークも踏んでおきます。何だかこちらの方が高く見えますが…
2015年09月21日 09:06撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 9:06
もう一つのピークも踏んでおきます。何だかこちらの方が高く見えますが…
だいぶガスが上がってきました。それにしても、見事な巻き道です!
2015年09月21日 09:15撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 9:15
だいぶガスが上がってきました。それにしても、見事な巻き道です!
草紅葉がパステル画のようです。
2015年09月21日 09:23撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 9:23
草紅葉がパステル画のようです。
夏の名残の高山植物(ハクサンイチゲ系?)
2015年09月21日 09:30撮影 by  SBM303SH, SHARP
9/21 9:30
夏の名残の高山植物(ハクサンイチゲ系?)
聳え立つ大槍と岩峰が、谷川連峰のようです。ニセカウのたおやかな山容とは対照的!
2015年09月21日 09:55撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 9:55
聳え立つ大槍と岩峰が、谷川連峰のようです。ニセカウのたおやかな山容とは対照的!
このあたり、紅葉ピークです!
2015年09月21日 10:06撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 10:06
このあたり、紅葉ピークです!
展望台ピーク。さすがにすれ違う登山者も少なくなりました。ここでフルーツ缶休憩。
2015年09月21日 10:28撮影 by  SBM303SH, SHARP
9/21 10:28
展望台ピーク。さすがにすれ違う登山者も少なくなりました。ここでフルーツ缶休憩。
紅葉と青空がよくマッチしてます。
2015年09月21日 10:32撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 10:32
紅葉と青空がよくマッチしてます。
このあたりは黄葉ゾーンです。
2015年09月21日 10:43撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 10:43
このあたりは黄葉ゾーンです。
おおっ、ここは白樺のプロムナード!
2015年09月21日 10:45撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 10:45
おおっ、ここは白樺のプロムナード!
無事登山口帰着。路肩まで車が溢れてます…。人気の山ですね!
2015年09月21日 11:16撮影 by  SBM303SH, SHARP
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9/21 11:16
無事登山口帰着。路肩まで車が溢れてます…。人気の山ですね!
撮影機器:

感想

 SWツアー最終日、古川林道終点より北大雪のニセイカウシュッペ山(愛称「ニセカウ」)へ。前日はコンビニを求め人影もまばらな夜の上川周辺を迷走、深夜の古川林道ゲート通過も不安でしたが、SW中の多客期ということもあってか、ゲートは施錠されておらず(一応事前に上川森林管理署からヒミツの鍵の番号は聞いてありましたが)アッサリ通過。ダートの林道も水溜り多数(雨裂は結構深めで、スピード注意…)ながら、「登山口まであと○km」の標識も要所にあって、不安なく通行。林道終点の駐車場は大容量、先行車は一台のみ。既に寝静まっておられる感じで、当方も上川で調達の缶カクテル飲み、早々に就寝。
 翌朝は未明から待望の真っ晴れ、一昨日の雨中の神威岳ハードツアーで痛めた脇腹や両足の筋肉痛もさほどでなく、朝食の後、クマ鈴つけ勇躍出発。ちょうどもう1台ソロの男性が到着、伺えば「天塩岳に向かったが林道が通行困難、落石に乗り上げジャッキアップしてやっとの思いで脱出した」由。やはり多雨期の北海道の林道走行は容易ならざるものがあり、直前まで要注意ですね…(汗)。歩き出して暫くは緩く快適な樹間の広い道。北の夜明けは早く、6時過ぎには目指すニセカウ方面からご来光。手前の大槍付近にはガスもかかって幽玄の趣でしたが、日が昇るとやがて消え、視界いっぱいに気持ちの良い青空が拡がります。紅や黄色に色づいた木々との鮮やかなコントラスト、1km単位でしっかり設置された「あと○km標識」にも励まされながら、斜面を巻き気味に登り、「見晴台」あたりまでやって来ると、右手に大雪山系の大伽藍登場!学生時代の大雪~十勝合宿は雨・ガス続きで、一つ一つの山影にはあまり鮮明な思い出はないのですが、こうして真横から全体を見渡すと、改めて「北海道の屋根」の名に相応しい、堂々たる山容です。ただ、今日あたりは紅葉見物のツアー客、ハイカーで黒岳・旭岳周辺はさぞや大混雑でありましょう。
 こちらニセカウは、同じく紅葉真っ盛りのオンシーズンながら、先行登山者はお一人のみという静寂・マイナーぶり。後から来られた男女ペアに途中追い越され、件の天塩岳から転身のベテランソロの方と抜きつ抜かれつ(というより、お互いちょくちょく休み、立ち止まって写真など撮りながら)ゆっくりと大槍への巻き道を登り詰めていきます。コースタイムをかなりオーバー、というかもはやこの雄大な展望に予定などどうでも良くなり、やっと大槍北の展望ポイントに到達。ここまで来て、唐突に俗称「アンギラス」の鋭い岩峰と、対照的にフラットな平ヶ岳へと続く稜線が眼前にドーン!スケールはやや異なりますが、天狗平まで来て突然眼前に姿を現す「ニペソツドーン!」に迫る感動です。ニセカウ本峰よりも立派に見える「前衛峰」を巻き、さらに緩やかになった斜面を左へ巻き気味に登ると、一投足でニセカウ山頂に到着。ちょうど先行のペアの方が今まさに下山開始のタイミング、恐縮ながらお声がけし、山頂証拠写真を撮っていただきました(お引き留めして済みません…)。
 こちら三角点ピークには立派な山名標識もあり、ほとんどの方はこちらだけで満足し下山されるようですが、尾根続きのもう一つのピークの方がどう見ても少し高い感じ(後で地図を見ると、やはり三角点ピークより4mほど高い模様)。ゆっくり登ってきた分、ガスがだいぶ上がってきて風も冷たく感じられたため、名残惜しい山頂を早々に辞します。それでもピークハンターの悲しい習性で、最高点ピークをしっかり踏み、証拠写真も撮って下山にかかります。大槍巻き道の手前までは順調ながら、このあたりから登ってくるハイカーが激増。ソロ、カップル、そして家族連れと1パーティ当たりの人数も増えてきて、すれ違いも一苦労です。見晴台付近では、シニアなハイカー十数名が賑やかに登ってきて、狭い平地は足の踏み場もない大混雑。一昨日の日高でほぼ丸一日人類に遭遇しなかったことを思うと、同じ北海道とは思えないメジャーぶりです。ともかくも、朝方に比べると大雪方面の展望も雲に閉ざされ、気温も上昇しながら、登山道周辺の鮮やかな紅葉、前方の大槍他の峨々たる山容にほぼ皆さん大満足のご様子。上着を脱ぎついでにプチ休憩していると「ずいぶん汗かいてるけど、山頂に走って登ってきたの?」とオバサマに訊ねられます。「朝は寒かったので…」とはぐらかし、このままオバチャン軍団にあれこれ質問攻めに遭うのもかなわないので、早々に下山を急ぎます…。
 位置エネルギーを運動+熱エネルギーに変えながら、快調に緩斜面を下っていくうち、次第にすれ違う登山者も減り、コース脇のキレイな紅・紅葉、そして北海道ならではの低山帯での白樺・ダケカンバの「美白」の樹相を楽しみつつ、まずまずの時間に登山口帰着。すれ違ったハイカーの多さそのままに、駐車場は朝方の静けさが嘘のような大混雑。路肩にまで車がはみ出す中、山靴を履き替えて何とか車を出し、狭い林道でのすれ違いの苦労もなく、無事上川へと下りました。
 今回の北海道ツアーでは、前半が天候・コース両面で日高の奥深き山の厳しい洗礼を受け、観光ルートでの「脱力日」を挟んで、締め括りはニセカウの快適で心身に優しい登降ルート、素晴らしい天候と展望、そして鮮やかな紅葉と大きなご褒美を貰った感じです。まさに「苦あれば楽あり」で、苦行ばかりの名山ツアーや、マイカーでの安直ピストンのみでなく、こういう「苦楽の組合せ」山行も悪くない、と思い直した次第です。北海道からの帰京後、3日経った本日(9/24)現在でも、日高・神威岳の後遺症である筋肉痛&脇腹痛の「苦行」は我が職場で続いておりますが…(苦笑)。

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