白山の短め沢旅(加須良川〜ボージョ谷〜フカバラ谷)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 1,951m
- 下り
- 1,934m
コースタイム
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:00
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:30
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:30
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:20
天候 | day1:晴れ, day2:晴れのち雨, day3:雨のち晴れ, day4:晴れ時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
チェンスパは福本のみだったがあったほうがいい
|
---|---|
共同装備 |
50m×2
|
感想
進歩のないことにルームの夏メインみたいな沢旅がいまだに一番好きで、やりたい計画がたまっている。
本当は1週間くらいあればフカバラ谷を詰めた後に瀬波河左股→右股→犀川を金沢まで下降したかったのだが、あまりこだわっていても墓場に持っていくものが増えるだけだ。
1日目
夜行バスと電車、レンタカーを乗り継いで桂湖へ。車を置いて林道を歩き加須良川へ尾根を乗越す。かつて存在した桂と加須良の集落は飛越国境の境川をこっそり行き来して助け合っていたらしい。改めて考えると「かつらがわ」と「かずらがわ」って読みも似ている。しばらく歩くと地図の中州のあるあたりに小型のダムがあった。藪を漕いで小さな池を越えて入渓する。しばらくなんともないゴーロだがじきに両岸高まりかなりイイ感じのゴルジュとなる、が、特に何もない。地図記号のあるあたりで12mほどのF1。ここまでは魚影あった。F1は登れないので左岸捲き。懸垂で滝の裏に降りて直後の小滝は容易に登る。しばらく行き770あたりの河原でC1。蚊が多く閉口する。
2日目
天気が崩れる予報だが青空が出ている。釜持ち小滝のへつりを繰り返すと940二股。両股滝で出合っているが今回は右の本流にかかる30m大滝を登る。登山体系に「非常に困難」と書かれているので警戒していたが、案外岩はしっかりしており三級ほどのクライミングで快適に登ることができた。ここでハーケン忘れが発覚した。大滝の先の巨岩の急なゴーロを登ると沢が平らになり開ける。ここで福本は今年4度目のクマ遭遇。1470コルに突き上げる沢に入り、小滝をいなしながら登ると5分ほどの藪でコルに到着。休憩していると雨がパラパラ降ってきたので雨脚が強まる前にボージョ谷を下降開始する。以後雨は降ったり止んだりするが本降りという感じではなかった。予報では朝からしっかり降るような感じだったため、この辺りは予報が外れてそんなに降らないのだろうと楽観的になった。
沢筋を下っていくとちょっとしたスラブが出てくるがフリクションが良くすたすた降りられる。急なところはブッシュ帯で捲くと8mほどの滝があり懸垂。そのほかも全部で3回ほどの懸垂をし、河原をしばらく歩くと40mナメ滝の落ち口に到着。時間はまだあるが下手に降りて境川本流などで雨脚が強まっても困るのでこの辺りの河原で泊まることにする。ちょっとした砂地を土木工事して均し、相変わらず断続的に雨が降っているもののお気楽ムードで服を乾かしながら優雅に過ごす。しかし日が暮れたころにザーザーぶりとなった。目の前のチョロ川がみるみる増水し、焚火しているところを水が流れ始めた。あわてて別の場所に焚き木を移すが火が消えかけてしまう。せっかく乾かした服が濡れてはかなわないと二人して全裸ずぶぬれになりながら必死に扇ぐが後の祭り、焚火は放棄する。その後さらに水位が増し、移動先の焚き木は完全に浸水していた。粘らなくてよかった。やがて寝ている場所のすれすれまで水が来た。荷物をまとめ靴を履いたままマットだけ敷いて横になる。結局寝床は何とか浸水から逃れることができた。しかしそんなさ中でも蚊は元気に飛び回っていた。Hey‐KOHした。
3日目
夜の間も雨は降ったり止んだりするがある程度減水したようだ。日が昇ると薄曇りでほんのり青空も見え、回復基調の予報が信用できそうであったため進むことにする。
テン場の下にある40mナメ滝は右岸の木から懸垂。少し下るとすぐに50m滝があるのでこれも右岸のブッシュ帯を巻き下ってから適当な木で懸垂する。その下も巨岩や段差などをクライムダウンしながら進むと3段くらいになった60m程度の滝。こちらも右岸から懸垂するが、ロープが足ら無さそうであったため途中に1本だけ生えている灌木で切る。さらに連瀑を懸垂とクライムダウンの連続で降り、本流出会いに着く頃には10mあった捨て縄が1mくらいになっていた。
境川本流の水量は問題なく進めそうな具合であったので先へ。両岸が立っているもどこか開放的な巨岩ゴーロが笈直登沢出合まで続いた。正確には忘れたがト谷出合あたりまでは魚いた気がする。日が照って焼け付くような暑さ。熱中症になるのではないかと思った。
笈直登沢出合のテン場に着くとまだ12時なので三股まで行くことに。右俣に入るとすぐに威圧感あるゴルジュとなる。段差を2つほど登り右に屈曲する箇所で15m滝。両岸考えられるが落ち口の下まではすんなり登れそうな右岸を選択する。羽月リードで登るがやはり抜けが悪かった。その上にすぐ25m大滝がそびえる。こちらは右岸の草付きルンゼより取り付きまいていく。灌木がでてくるまでの泥壁が非常に悪くここはスパイクが欲しいところ。灌木帯に入ったらかすかなリッジ状をモンキークライム。右にトラバースしていき適当なところで踏まれた草付きを渡る。トラバースしきったところでピッチを切る。もう一段上がるとぴったり落ち口。大滝の上もゴルジュが続き5m前後の滝が続く。中には一癖あるものも。
やがて三俣の手前でゴルジュが切れて開ける。C3。ここも蚊が多かった。中秋の名月的なやつで明かりを消し忘れたのかと思うほど明るい満月の夜空。
4日目
テンバから先に見えている崖のあたりに20mの滝がある。左岸から捲く。ちょっとしたスラブを越えて藪に入ったら適当にトラバースする。そのまま自然に右股に入りコルを目指して詰める。シブい小滝が連続。ザック吊ったりゴボウしたりする場面もあった。5分ほどの藪漕ぎで夏道にでる。雨がぱらつく中下った。下は晴れていたのでオートキャンプ場で装備を干し、庄川沿いにのんびり高岡まで。
特に深い意味はないが境川の沢を北斗の拳で例えたらこんな感じ
オバタキ谷:ラオウ
ボージョ谷:トキ
フカバラ谷:ケンシロウ
開津谷:ジャギ
ト谷:たぶんサウザーくらい
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する