御岳山(古里駅から)紅葉登山
- GPS
- 03:55
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 841m
- 下り
- 265m
コースタイム
- 山行
- 3:20
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 3:55
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰り:ケーブルカー御岳山駅→JR御岳山駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されている |
その他周辺情報 | 御岳山山頂に多数の宿坊あり |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
奥多摩の山には何度か行っているが、有名なのに筆者の脚力では日帰りだとちょっときついなというルートも少なくない。その一つが大岳山である。奥多摩三山の一つだが、この時期に行こうとするとケーブルカーを使うのはもちろんのこと、どうしても日暮れを気にしながらの登山になってしまう。ならば、一泊してしまうのはどうだ、ということで企画したのが今回の登山である。リーダーを誘ってみると、御岳山の宿坊に泊まるというコンセプトに興味津々。早速計画がまとまった。当初、二俣尾駅辺りから日の出山を経由して御岳山に登ろうと思ったが、リーダーがそんなに早くは来られないことが分かり、1日目は古里駅から遅い時間のスタートとし、2日目に朝早く御岳山の宿坊を出て、大岳山に登り、鋸尾根を下って奥多摩駅に出るルートを考えた。筆者の大好きな発着が鉄道の駅という登山である。
登山は古里駅からスタートとする。古里駅は「こり駅」と読む。「ふるさと」ではないのだ。鉄道オタクのクイズ番組のためにあるような読み方だ。駅前南側の道路の向こうには大きめのコンビニがあって、お買い物ができる。乗り換えの青梅駅でリーダーに「ここで飲み物とか買っておいたほうがいいんじゃない」とか言って駅の自販機で買わせてしまったので、多分怒っているであろう。
さて、登山口までの車道を行くと丹三郎屋敷長屋門というのが左手に現れる。江戸中期の建造物だそうで、奥では蕎麦も食べられるらしい。次回は逆コースで帰りに寄ってみるのもいいかもしれない。丹三郎というのは、この辺りの地名になっていて、15世紀から16世紀にかけて奥多摩を開発した原島丹三郎友連に由来するらしい。原島氏は元々埼玉県の熊谷辺りに住んでいたらしいが、南北朝動乱の頃、仕えていた新田氏が足利氏に敗れたため、奥多摩に逃れてきたとのこと。原島丹三郎は1476年生まれということなので、その前年にはイタリアでチェーザレ・ボルジアが生まれていることになる。
さて、駅から15分ほどで登山口に着く。いくつか標識があるのでまずまず分かり易いといえよう。害獣防護柵を通って登山開始。しばらくは九十九折りの道となる。この辺りは杉の植林が多い。奥多摩で造林が始まったのは17世紀の終わり頃らしい。つまり徳川綱吉の治世で、江戸で大火が何度も起きた頃なので、江戸の木材需要を満たすためには比較的近郊での林業の必要性が生じたということなのだろう。そんなことを考えたのは、帰ってきてからこの稿を描き始めてからで、登っている時はそれどころではなく、後ろからリーダーのプレッシャーを感じて、どうやらペースが少々速くなっていたようだった。一旦林道に出てさらに20分ほど登って稜線に出ると、にわかに木漏れ日が明るくなった。さらに行くと休憩所と思われるテーブルと椅子がいくつかあって、そこが最初のピークの大塚山だった。
出発が遅かったので既にお昼の時間を過ぎていて、筆者はチキンラーメンを食べることにした。日頃あまりカップラーメンは食べないが、山で食べるカップラーメンは美味しい。ジャンキーなしょっぱさがいいのだろうなあ。さあ、チキンラーメンを食べて幸せな気持ちになったので、再出発。ここからは一旦下る。下り切ったところが交差路になっており、ちょっと迷ったが、予定通り富士峰園地というところに行ってみようということで、またまた害獣防止柵を通って登っていくと、三つの御神木と立派な社があり、普通の観光のいで立ちをした人も何人か来ていた。この辺はもうケーブルカーで登ってきた人が散策できる場所なのですな。我々も富士峰園地を後にして、本日の最後のピークの御岳山、というか御岳山神社を目指していくことにした。
リーダーは、以前御岳山に来たときに神社の参道の階段にちょこっといたカワイイ狛犬に会えることを楽しみにしていたようだったが、その後、筆者は見かけていないし、そもそもカワイイというよりブチャイクだと思っている。案の定、今回も居なかった。リーダーはとても残念がっていたが、筆者がブチャイクだ、ブチャイクだと言うものだから、腹を立てたらしい。リーダーと筆者のどちらが正しいか、ブチャイクな狛犬に興味を持たれた方は、我々の記録2016年10月1日の記録「みたけさん駅〜松尾」をご覧ください。
さて、御岳山神社の階段を登り、一応ピークハントをして、この日の宿の駒鳥山荘さんに向かった。以前にこの宿坊の前を通って、一度泊まってみたいなと思っていた宿だった。御岳山の門前からケーブルカー駅とは反対側に行くので静かな雰囲気の宿である。早めに着いたので、荷物を預けて長尾平まで散歩することにした。しかし、筆者が道を間違えて日の出山の方に来てしまった。まあ、間違えたせいで、ヤギとポップコーン忍者にも会えたのだが。気を取り直して、長尾平に向かい、休憩所で東側の展望を楽しんだ。途中、ずいぶんたくさんの外国人観光客に出会った。見た目日本人と区別がつかない人もいただろうから、実際には筆者が認識したより多くの外国人の方が来ていたのだろう。宿でも5組中2組が外国の方だった。
それで、宿は宿坊というより、筆者の基準で言えば高級旅館といってもよかった。部屋も食事も良かったが、風呂も良かった。風呂は二つあったのだが、男湯女湯に分かれているのではなく、時間を決めて部屋ごとに使う方式であった。先日行った北八ヶ岳のペンションピラタスさんと似た形態ですな。それで、ここは湯船が直径2mぐらいの丸い木桶風呂で、なんともゆっくりできたのであった。食事はリーダーが写真をたくさん載せてくれているので、筆者が食レポするよりそちらをみていただいた方がいいだろう。
さて、食事の後、リーダーと散々翌日の行動について議論した。天気予報は午後から曇りのち雨、あるいは曇り時々雨。色々なウェブサイトで見てみたが、降られない確証はない。しかし、最終的に行けるだろうと判断し、初志貫徹・計画実行と決まった。
翌日は朝早いので、宿の人にお願いして、朝食をおにぎり弁当にしてもらっていた。それをバクバク食べて、6時過ぎに、さあ出発だ、と思って窓を開けると、あれ?雨音がする。軒の向こうに手を伸ばすとしっかり雨が降っているではないか。霧だとばっかり思っていたら雨だ。少なくとも午前中は降らないと思っていたのに朝から雨だ。いきなり気分が萎えて、計画変更。このままケーブルカーで山を降りることにした。
そうと決まれば切り替えは早い。宿の人に山行は中止することを伝え、筆者はリーダーの呆れたような顔を尻目に例の風呂に入りに行くことにした。朝風呂はいいねえ。そういえば、会津ではなく白河市には小原庄助さんの墓というものがあるそうだ。
我々は8時過ぎに宿を出て、ケーブルカーに乗って帰った。途中、ケーブルカーで上がってきた犬を連れた人にたくさん出会った。ワンちゃんと来られる観光地として有名なのだろうか。ケーブルカーには犬と一緒に乗れる。子供の数より犬や猫の数が多い時代である。観光地も犬と一緒というのが差別化ポイントになるのだろう。大岳山は残念であったが、また来ることにしよう。(完)
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