安芸の宮島・弥山(みせん)ハイキング
- GPS
- 05:34
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 630m
- 下り
- 621m
コースタイム
天候 | 晴れ時々くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
船
券売機で電車・フェリーの切符が買えます。 http://www.jr-miyajimaferry.co.jp/time/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
・大聖院コースはかつて台風被害に遭い通行禁止でしたが、現在は整備されて安心して歩くことができます。 ・登山道(大聖院コース・大元コース)は全て階段で整備されています。枯葉等で滑り易い箇所もありますが、全体としては歩き易い道です。 ・弥山山頂には大小様々な岩があり、ついつい登りたくなります。 一番大きな岩に登るのは素人には難しそうでした。(無理はしないように) ・駒ヶ林への道は今回のコースで唯一?登山道っぽい道でした。 ・トイレは山頂と弥山本堂近く、麓の大元公園にありました。 ・外国人(欧米人)が多いです。彼らもすれ違う時に「こんにちわ」と挨拶してくれました。 |
写真
感想
日本三景、言わずとしれた安芸の宮島、天橋立、松島。実は天橋立以外はまだ行ったことがない。
特に意識した訳ではないが、今回は広島に行こうと思った。47都道府県で降り立ったことがない県でもある。
金曜日に研修があって、研修先から直接広島に向かった。ひかりとのぞみを利用すると三時間足らず。
広島駅近くのホテルを連泊で予約してある。1泊あたり4000円以下。部屋も設備も上等な方で朝食付き。デフレだな・・・
ノンビリ起きて広島駅に向かう。券売機で宮島行きのフェリー券付きの切符が売っている570円。
JR宮島口駅から地下道に降りてまた登って港。フェリーは1時間に数本あるのでそれほど待たされない。
フェリーからあの有名な鳥居が見える。鳥居の上に目線を送れば、まだ分からない峰峰がそれなりな光景をみせている。
上陸すると鹿さん、それも小さな子供の鹿が迎えてくれる。噂と違ってとってもおっとりしていてガツガツしてない。ga-koさんは写真に夢中。
まだ開店前・準備中な土産屋さんの並びを抜けると五重塔・千畳閣。青空に朱い塔が眩しい。今回はあまり執心しない旅、さらっと眺めて大聖院に向かう。
今回登りに使う大聖院コースは厳島神社にも被害を与えた台風で沢ごと流されたようで2年前に復旧したようだ。
あの時は社殿が壊されたとかのニュースばかりで宮島全体で被害があったとは思いもしなかった。
登り始めると流石!島ごと世界遺産みたいな宮島、整備された護岸がコンクリート構築物じゃなく、自然岩を積み重ねたように出来ている。
今はまだ真新しいので景観とマッチしていないが、時間が経てばいい風合いになっていってくれるだろうな。
しかしながら肝心な登山道は・・・整備されているのはいいんだけど、がっつり階段・階段・また階段(泣)
歩きやすいけど単調でつまらない。体力・筋力的には問題ないが。
登山道で出会う人々は、高年齢な登山者・ランナーと外国人(欧米系)で殆ど。若い日本人は元気がないというか、山歩きすることを特別視し過ぎなのかな。
仁王門跡に着く。ここも台風で壊れてしまったとか、基部だけが残っていた。ここから山頂までは奇石や寺院、お堂やらがたくさんある。信仰の山。
最初に「鯨岩」山屋の悲しい性、登ってしまうオッサン。他にも若い男と外国人カップルが登ってくる。
ぐるりと巡ることができるので、当方は大日堂から山頂を目指すことにする。干満岩なる七不思議の一つが途中にある。
これを華麗にスルーすると(しなくてもいいが)すぐに山頂。え?もう山頂って感じがすること請け合い、展望台という人工物が見えてくるのですぐ分かる。
この展望台とその下の売店、景観的にはいただけない代物。ロープウェイで上がってきた人には気にならないかもしれないけどね・・・
とか何とか言っておきなが缶ビールを仕込む二人(笑)プシュっと乾杯。山頂には鹿さんがウロウロしていて、ここでも鹿さんと戯れるのに夢中なga-koさん。
後で野生の鹿には触らないで下さいの注意書きを見て、「遅いわ!」と思ったらしいが端からそういう生き物には触れちゃいけないんだよ!
一方の山屋オッサンは、山頂にいくつもある巨岩に釘付け。の、登りたい・・・鳳凰三山の地蔵岳オベリスクに登れなかったことがずっと引っかかっている(笑)
品定めを始める。既に子供や大人がいくつかに登っている。自分はもっと難易度の高い岩にいきたい・・・一番大きな岩は無理そうだが二番目ならいける!と判断。
隣の岩を上手く利用して案外楽に登れた。本来ならそばにga-koさんが居ればさっと撮影して貰ってご満悦に浸れるのに、そのga-koさんは鹿と対話中。
すっかり登っただけで放置されたオッサンは柄にもなく岩に寝そべり瀬戸内海の島々を眺めたりする。普段はノンビリ過ごすことが少ないだけに逆に良かったかも。
ga-koさんはやっと鹿からこちらに気が移ったようで、写真を撮って貰って一応満足。
と、その時にオッサンの声でハァハァ言ってるのが聞こえてくる。何かと思えば、別のオッサンが我もとよじ登ってきているのだ。かなり無理して登っている様子。
登るのはいいけど、降りるときはどうするの?って思うほど。どうなったか知らないままこちらは下山にかかる。
巨岩がアーチを造る道を抜けると文殊堂やらのお堂が続き、開けたところに弥山の本堂がある。
ここには1200年間燃え続ける「消えずの火」があり、恋人の聖地の認定を受けているそうな。
右に道をとると先ほど山頂下で別れた道に出会う。一度折り返して大元コースに向かうことにする。
大元コースを少し歩くと、駒ヶ林への登り道がある。今までずっと石の階段だった登山道が唯一?普通の土の道になる箇所。底が減っている靴だと滑ります。
結構急な登りを数分歩くと大きな岩が見えてくる。何やら厳島合戦の戦場跡とかなんとか。学生さんらしき一団が鍋を作っている。
このピークの西側斜面はかつてロッククライミングの練習場にもなっていたそうだ。世界遺産になってから出来なくなったのかな・・・?
ここから山頂を見返すと既にあの巨岩が小さくなっている。あのオッサン、岩から無事に降りられたかなあ・・・
駒ヶ林を降りてコースに戻り、暫く歩くとまた目の前にピークが聳え、道がついているのが分かる。で、・・・登りたくなったので登る(笑)
登ってみればなかなかの眺望。宮島全体として、ひいては中国地方の山々は大きな岩がゴツゴツしているのが普通なのか、見渡すとどこの山肌からも岩が飛び出ている。
そう言えば新幹線に乗っていると中国地方の山々は岩が露出しているところが多い気がする。宮島に限れば、それが修験の山らしい雰囲気作りに一役買っている。
ピークを降りていよいよ大元コースを下山にかかる。先ほどののロッククライミングの練習場があったという岩壁を右に階段状の登山道を下りて行く。
途中富士岩やら○○岩があるとのことだが、特に看板が有るわけではないのでよく分からないまま下りてしまった。
薄暗い樹林にずーっと階段が続く単調な道(少なくとも自分たちには)。作業的に歩みを続ける。
やがて公園らしい道に変わり、ようやく階段から解放される。今回は膝休めにしたいぐらいだったけど、かえって使ってしまった気がする。
公園はちょっと荒れていて、厳島神社付近とは全く違って人が少なく寂しい。何を撮るのか巨大なカメラを抱えたオジサンやら単独男子がちらほらいる程度。
改装中の水族館前を通り磯臭い浦を過ぎると厳島神社の喧噪が待っていた。丁度お腹が空いていたし、厳島神社の入り口は港の方にいかなくてはならない。
ここは店を探して食事+打ち上げにする。宝物館がある広場の一角の店に入り穴子飯と麺のセット、少し冷えてきたので熱燗を貰う。
お腹も満足、不謹慎にも少しほろ酔いなまま厳島神社に参拝。
夕方になっても港からどんどん人がやってくる。ライトアップされたりと夜まで楽しめるのかな?
その日はモンサンミシェルと宮島が交流始めて1年とかで(短っ)記念イベントがあったりと一段と賑やかになる宮島。
神社周辺の賑わいとは対照的な弥山登山道(参道)歩き、宮島に来ることがあれば歩いてみてはどうでしょうか。今日もお疲れ様でした。
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