高野龍神スカイラインウルトラマラソン
- GPS
- 09:49
- 距離
- 101km
- 登り
- 3,744m
- 下り
- 3,737m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標高差812mの一気下り、一気登りアリ |
写真
感想
【トレーニング編】
8月前半は、あまりトレーニングせぬままあっという間に過ぎ去っていった。
これではマズイと思い一念発起してトレーニングに取り組もうとした矢先だった。
月が綺麗な夜、ダム湖沿いの林道で、僕はヘッドライトを消して走っていた。
5kmくらい走ったところで少し調子が出てきてスピードを上げた。
右足が何かに乗っかったと思った瞬間、グリグリグリっという感覚と共に右足首をぐねってしまった。
しばらくアヘアヘ状態で、ヘッドライトを灯してみると、握りこぶしくらいの石ころが地面にころがっていた。
「神様っ!!」
「やっとやる気が出てきたというのに、いきなり捻挫はあんまりじゃないか!!」
次の日もかなり腫れていた。
そこから走るのは2日休んだ。
この捻挫、左右への負荷は痛むが、前後の負荷は大丈夫そうだということで、走ることにした。
こんなテイタラクではダメだと思って、帰宅ランを始めた。
帰宅ランを始めると距離を稼げるようになり一週間で82km走って2467m登った。
その翌週は101km走って3135m登ることができた。
僕の中ではけっこう頑張った方だ。
101km走った週の後は、ジッとしていても息切れするくらいに疲れていた。
そこから6日間完全休養して、この大会に参加した。
結果としては、6月の飛騨高山から現状維持といったところだろうか・・・
8月後半のトレーニングは8月前半のツケを返したに過ぎない。
でも、後退してなくてよかった。
【レースの展開編】
このコースはザックリ言うと50kmの往復コース。
標高約800mからアップダウンを繰り返して1300mへ、そこから一気に500mまで降りて折り返すといった感じ。
30km手前で既にあちこちに痛みが出てきた。
「おいっ!ここでこの調子・・・大丈夫か?」
「この先に800mの落差があるんだぞ」
55kmあたりから、腕と顔が痺れだしてきた。
「また、きた!!」
脱水なのか、ハンガーノックなのか原因不明なのだが、僕は時折この症状がでる。
僕はこれが出てくると著しく走れなくなる。
「ここは距離としてはほぼ中間かもしれないが、工程の中間地点ではないんだぞッ」
「ここからが本日の核心部なんだ、大丈夫なのかッ!?オレッ!!」
やむを得ず、あと5km先で飲もうとしていたジェルを飲み、エイドでミネラルタブレットや水分等、考えられるものを全て摂取した。
その後、しばらくゆっくり走っていると痺れはマシになったが、頑張ろうとするとまた痺れがやってきた。
ずっと、これの繰り返しだった。
痺れが来るとどうにもならないので、頑張り過ぎず頑張るよりなかった。
特に812mの一気登りは、気持ち以上に身体がついてこなかった。
痺れ、痛みと共にノラリクラリと走っていた。
「こんな調子じゃダメだ・・・」
サブ10はもう無理だと諦めた。
あれは88km地点のエイドステーションだっただろうか。
レッドブルが置いてあった。
僕はためらうことなく飲み干した。
その瞬間・・・
【僕は翼を授けられた!!】
【僕は翼を授けられた!!】
【僕は翼を授けられた!!】
覚醒した!!
・・・と思い込んだ。
いや、実際に覚醒した。
そこからが下り勾配であったことも相まって、僕は最後まで振り絞った。
腕は痺れている。
でも、顔面は大丈夫。
足は痛い。
でも、故障はしないと思う。
右肩とハムがつるかもしれない。
腹筋にもハリが・・・
でも、大丈夫。
とにかく大丈夫。
モーマンタイ!!
「あと、2km」
「いや違う、2kmだと思うんじゃない!!」
「俺はあと10km走るんだ!!そう思えッ!! いや、違う、もう一回100kmだッ!!」
スタート地点に帰ってきた。
街の人たちの応援が気持ちよかった。
普段の生活で、人から大声出して「頑張れ」なんて言って貰えるだろうか?
なかなか、あるもんじゃない。
ありがとう。
ゴール!!
ゴール直後、開放感はあったけど、いつもよりしばらく気が張っていたような気がする。
完走証を貰ったあと、ゴールした実感がじわじわと湧いてきた。
そのまま地面に転がり至福のsamayoiゴロネタイムを満喫した。
距離101.17km 累積標高2466m suunto ambit2計測
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
👏👏👏・・・
思わす永遠と👏せずにはいられない
_dejavuさん、ありがとうございます、嬉しいです
感想長々と書いちゃいましたけど、結局トレーニングでも本番でもメンタルが大事だと思いました。できるだけ、サボらず、諦めず、やっていきたいと思います
samayoiさん
レース中の葛藤を乗り越えて、持てる力を出し切っての結果、さすがですね。また、レースにぴったりとコンディショニングを合わせることも。
「合わせて、出し切る」って、いいですね。
自分の山行でもそのときの身体や天候の状況に応じて力の限り。レコ、ありがとうございました。
時間て貴重ですね、ボーッとしてたら一瞬で過ぎていってしまいます。
後悔ないように、時間を有効に使っていけたらと思っています。
コメントありがとうございました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する